『面白みがなくなっちゃったね』ノバンディさんの日記

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食べログが始まったとき。
アスクユーが始まったとき。
ワクワク感があったんだよね。

それまでは、飲食店のガイドブック花盛りで、「宣伝したい側」からの情報は嘘ばっかりで、
そりゃもう、辟易してたんだと思うんだよね。

なんとかの週末なんていう雑誌の「覆面取材」なんていうのも嘘っぽくてさ。
それを信じて何度か行ってみたことがあるけれど、所詮雑誌を成り立たせるための素人記事でさ。

その当時から、

 ・取材で訪れて、お店の何が分かるのさ。
 ・領収書もらって飲食して、お店の何が分かるのさ。
 ・自分の給料から大切なお金を出して「外食をする」という一大イベントの貴重さなんて、
  彼ら彼女らには絶対にわかんないね。

なんて思ってたので、そりゃもう、飲食店を訪れる「利用する側の視点」で書かれたアスクユーや食べログの
レビューに書かれていることこそが事実だと思ったよね。だからこそ、一言一句、何故そのような表現をしているのか
レビューを大切に読んだんだよね。それと、行間に潜む「本当に伝えたいこと」を必死に探そうとしたよね。

当時はそんな状況だから、まだ誰にも知られていない「実はいいお店」というのが沢山あったし、
そういうお店を発掘する楽しみもあったと思うんだ。
真面目に料理を提供して、真面目に接客しているお店が、真っ当に評価されていないからこそ、
食べログやアスクユーの存在価値があったと思うんだ。

でさぁ。今の食べログの惨状は一体何なんだよ、と思ってしまう。
店舗会員になったら評価点数は高くなるそうだし、
食べログ点数が高いお店にばかりお客が集中しているし、
レビュアーも、大御所と言われる迎合レビュアーの迎合レビューに流されてレビュー書いてるし、
お店に良くしてもらったら点数を高く書いてるレビュアーもいるし、
最近はステマのお誘いまできてる人もいるそうだし、
もう全然面白くなくなってしまった。

これまでずっと、素人舐めんなよ、と思っていた。
業界でいう僕ら「素人」は、
料理を作るプロではないし、
料理を批評するプロでもないし、
雑誌をつくるプロでもないけれども、
自分のお金を使って料理や飲食店を楽しむ真剣勝負をしている「プロ」だと思っていた。
だからこそ、食べログのレビューは、「プロ」目線だと思っていた。

でもその「素人」もすっかり「プロ意識」のない「プロ」になってしまって、
全然面白くなくなってしまった。

え?自分?
アスクユーや食べログを始めたときと全く目的意識は変わっていませんよ。

ちゃんと真面目に料理を作られて、ちゃんと真面目に接客されていらっしゃるお店を発掘して、
より多くの方々に知っていただきたい。ただそれだけですが、ただそこにはボランティア精神があるのみで、
お金ももらわず、奢ってもらわず、名誉ももらわず、烏合の衆となることなく、仲良しクラブになることなく、
誰かに気を遣ってレビューを変えたり点数を変えたりすることなく、ただいいと思うことはいいと書き、
悪いと思ったことは悪いと書き、こういう見方もできるんじゃないかなという提言をしてみたり。
ただそれだけだけど、自分なりにプロ意識を持っていますよ。

ステマなんて糞食らえ。
修正依頼なんて糞食らえ。

今の食べログ、嘘ばっかりじゃないか。
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