耶馬英彦さんのマイ★ベストレストラン 2014

耶馬英彦の独断と偏見

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マイ★ベストレストラン

レビュアーの皆様一人ひとりが対象期間に訪れ心に残ったレストランを、
1位から10位までランキング付けした「マイ★ベストレストラン」を公開中!

マイ★ベストレストラン

1位

トラットリア スペランツァ エッセ (駒沢大学 / イタリアン)

1回

  • 夜の点数: 4.5

    • [ 料理・味 4.5
    • | サービス 4.5
    • | 雰囲気 4.5
    • | CP 4.0
    • | 酒・ドリンク 4.5 ]
  • 昼の点数: 4.5

    • [ 料理・味 4.5
    • | サービス 4.5
    • | 雰囲気 4.5
    • | CP 4.0
    • | 酒・ドリンク 4.5 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥10,000~¥14,999 ¥8,000~¥9,999

2015/04訪問 2015/04/10

若いシェフの進化する料理

2010年6月
この5月末にオープンしたばかりの若い夫婦のお店。
テーブルは4名掛けが4つと2名掛けがひとつ、カウンターが6席。カウンターがあるので、大人のひとり飲みにも向いています。
桜井シェフは若いけれども腕はしっかり。仕事も丁寧です。
奥様はパティシエ。渾身のティラミスは本当に美味しいのでおすすめ。
赤ワインの品揃えはピエモンテ、シチリア、トスカーナ、サルディーニャと徹底してイタリアワインにこだわっていて、実に潔いと思います。(すみません、白ワインは未確認です)
駅からかなり遠く、ルート246を左折してからも暫く到着しないので、思わずGPSで確認したほどです。
居抜きの物件らしく、以前も洋食だった模様。その頃のことを知っている方、どうかご投稿ください。
駒沢大学の近所と言っても、このあたりまで来ると学生の姿は少なくて、店内は静かな時間が流れます。
自宅まではタクシーですぐなので、ちょくちょく通うことにします。

ということで、ちょくちょく通っています。最近で一番美味しかったのは三元豚のグリル、黒トリュフとリンゴのソースです。このところ桜井シェフはフルーツの使い方が上手になっているようで、その前の桃のカッペリーニも定番と言えば定番ですが、やはり美味しかった。
平日の夜に利用したときは、入店時はノーゲストだったのに、帰る頃にはほぼ満席になっていました。
今後もシェフの料理の進化を楽しみに見守っていきたいと思います。

2011年6月
大震災の後、暫く訪問できなかったのですが、6月になってからようやく再訪できました。
コースがあります。
ウェルカムドリンク
鮎のコンフィすいかのスープに浮かべて
有機野菜のロースト バーニャカウダソース
牛ほほ肉のラグーパスタ たっぷりのサマートリュフ
トウモロコシのジェラート 自家製スモークハム
オマール海老の香草ロースト 十五穀米のリゾット添え
アメリカンチェリーのセミフレッド(ドルチェ)
以上でひとり5,000円は、出血大サービスと言っていいくらい、お得です。
2011年の3月に出産されたパティシエの奥様も夜は店に出ているそうです。

2012年3月
その後、ポルチーニずくしのメニューがあったりしたときや、夫婦だけの忘年会、京都からの大切なお客様を迎えての会食や、高校時代の友人との30年ぶりの会食など、大切な場面で利用しています。
料理に関しては日進月歩で進化しているので、私の批評は不要です。写真をご覧ください。

いつもは何かにつけて否定的な私ですが、ここに来ると肯定的な気持ちになれます。
料理は愛情、お店も愛情ですね。

2012年4月
広島から愛媛松山を旅行して、散々外食をした帰り、どうしてもここに寄りたくなりました。
新幹線のお弁当から始まって、広島焼き、スモークレストラン、寿司、フレンチ、和食膳、うどんと食べ続けていて、どれもそれなりに美味しかったのですが、最後はやっぱり知っている味と言いますか、安心できる味というものがありますよね。
羽田空港からこちらに直行して、ワインを1本飲んで、ホッとして帰りました。
前からいただきたかったカルボナーラロッサは、とても濃厚でいい出来栄えでした。
木曜日の夜でしたが、お客さんが次々に見えて、忙しそうでした。お店が流行るのは何よりです。

2012年5月6月7月
料理写真をアップしました。

2012年8月~12月
料理写真をアップしました。

2013年1月~5月
料理写真をアップしました。今年はランチで利用することが多くなりました。

2013年6月~2014年7月
料理写真をアップしました。ランチのスープはサラダ風のスープでしたが、今年からはクラムチャウダーやポタージュなど、バリエーションが豊富になりました。

2015年4月
久しぶりに写真をアップしました。日付も更新します。
平日の休日は、午前中に映画を見たり買い物をしたりして、そのあとランチをこちらでいただいて、午後は自宅周辺を散歩したり昼寝をしたりしてゆっくりするのが習慣になっています。
ランチの前菜はタケノコとパンチェッタ。タケノコはバルサミコをちょっとだけつけていただきます。しみじみ美味しい。パンチェッタの塩加減がアクセントになって、ワインが進んでしまいます。パスタはホタルイカとソラマメ。春ですね。春の味覚は苦味にあると思っています。ふきのとう、タラの芽、菜の花など、苦味と瑞々しさの両方を味わえる野菜や山菜が多く、この時期の健康はそれらの苦いものをいただくことで保たれる気がします。
新入社員にスーパーはなぜ入口に野菜と果物を並べているのかとよく聞きます。旬という考え方がわかっていれば、すぐに答えがわかるはずですね。季節を意識することで料理は一段と味わい深くなります。今日もご馳走様でした。

  • 2015年7月ティラミス
  • 2015年7月真鯛のロースト
  • 2015年7月カリフラワーとパンチェッタのクリームリゾット

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2位

クリヤム (長谷、由比ケ浜、極楽寺 / タイ料理、アジア・エスニック)

1回

  • 夜の点数: 4.5

    • [ 料理・味 4.5
    • | サービス 4.5
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 4.2
    • | 酒・ドリンク 4.0 ]
  • 昼の点数: 4.2

    • [ 料理・味 4.2
    • | サービス 4.5
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 4.2
    • | 酒・ドリンク 4.0 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥6,000~¥7,999 ¥1,000~¥1,999

2015/03訪問 2015/04/01

ますます洗練されてきました

2010年7月
北鎌倉の散策を終えて、ベタですが、鶴岡八幡宮をお参り。予定では鎌倉の大仏を見て、そのあとで長谷の駅の近くのタイ料理店に行くはずだったのですが、既に夕方、鎌倉の大仏の観覧時間は終わりました。それでも、食べログで気になった長谷のタイ料理店に行くことにしました。

kuriyumという名前は、2009年12月15日の湘南経済新聞によると、オーナーの河栗雄介さんの愛称kuriにタイ語でサラダとか混ぜるを意味するyumを合わせたそうです。店名の由来まで載っているとは、恐るべし湘南経済新聞。

店に入るなり、ジャスミンライスが炊きあがったいい香り。ガパオは絶対食べるとすぐに決めました。平日の18時過ぎとあってノーゲストで、窓際の席を案内されました。海が見えていい感じ。サーフィンに帆がついているやつで遊んでいる人がいて、あれを何というのだか思いだせずに、セイルサーフィンだとか、サーフセーリングだとか、なんかちょっと違うなと思いつつ、いろいろ考えるが、やっぱり思いだせず。翌日会社で聞くと「ウィンドサーフィン」とのこと。そう言えば聞いたことがあるのに思いだせないのは歳なのでしょうか。

例によってとりあえずの生ビールを注文し、メニューを見ると、なんと、全品おいしそうなものばかり。困った。困ったときのおすすめメニューということで、本日のサラダを注文。それにやっぱり生春巻、そして自家製ソーセージと豚肉のサテイとオムレツと鶏のマリネグリルと、もう止まりません。

料理はどれもこれも本格的なタイ料理で、とても日本人シェフのタイ料理とは思えないくらい。修行もかなり大変だったんでしょうね。

料理を食べる間に家内は自家製のジンジャーエールを、私は自家製の白ワインのサングリアを何杯かおかわりしました。お代わりしすぎて、最後には奥様から、「あのお、サングリアがあと少しだけになって一杯取れないんですけど、ちょっと少ない量でいいですか?」と言われてしまいました。我ながら大酒飲みで申し訳ない。
さて、料理も進んで、結構お腹も張ってきましたが、お腹以上に食い意地の張っている私は、パッタイとガパオも注文。パッタイは少しだけ砂糖の甘さが気になりましたが、ガパオのジャスミンライスは多分今まで食べたジャスミンライスの中で最高のおいしさ。

ということで、食後にはチャイを飲んでデザートも食べようと思っていたのに、さすがにお腹が一杯で食べられずに出てきました。会計は1万2千円ほど。思ったよりも安い。あんなに飲んだのにね。
次回は、料理を減らして、必ずデザートを食べます。

店を出たら、長谷駅の周辺は既に真っ暗。このあたりは夜8時になると大体終わりなんですね。kuriyumが孤軍奮闘している感じ。頑張れkuriyum。
鎌倉駅周辺にはフレンチやらイタリアンやら中華やらがひしめいていますが、江ノ電で3駅の長谷に来て、窓から海の見えるタイレストランで、ご主人の本格的なタイ料理と奥様の穏やかな接客でゆったりと過ごした夕食は、本当に幸せな時間で、家内を連れてきてよかった。久しぶりに「ありがとう」と言いたくなる店に出会いました。

2010年8月5日再訪
この店がすっかり気に入った私たちは、前回行けなかった鎌倉の大仏を見ようという口実で鎌倉を再訪。
東海道線でボケっとしていたら大船を過ぎて藤沢まで行ってしまいました。大船まで戻って鎌倉から江ノ電に載るかどうかを少し迷いましたが、前回は鎌倉と長谷を往復したので、今回は藤沢から長谷までの江ノ電に載ってみようということになりました。鎌倉高校前では目の前に海が見えるなど、初めてみる光景が多く、こちらのルートを選んで得をした気分になりました。
鎌倉の大仏は予想した通りでそれなり。むしろ長谷寺のほうが見どころがたくさんあってよかった。

ということで5時の開店を待って2度目のkuriyumへ。
今回は長時間外を歩いたので、生ビールを3杯ほど、クイクイと飲み干しつつ、前回頼んでいなかった料理を注文。多分お店のウリだと思う本日のサラダは外せません。そのゴーヤと鶏のそぼろの入ったサラダは酸味も苦みもちょうどよくて暑い日にぴったり。

各種野菜と豚肉、海老のソースは、ソースがとても美味しくて、家内は早々とジャスミンライスを注文、そのソースをライスに乗せて食べていました。

イカと青菜炒めはおそらくイカに葛打ちがしてあって、味が乗ってとても美味しい。中華なら花切りをするところなんでしょうが、そこはタイ料理。素朴でいいと思いました。

豚肉の包み焼はサイズがあって、もちろん大きいほうを注文。これも一緒についてきた黒いペーストがとても美味しくてお酒がすすみます。

今回は食べすぎだった前回の教訓を生かして、グリーンカレーをひとつだけ。ココナッツミルクが利いていて、しかも結構辛い。誰もがハマる味だと思います。特に女性は好きなのではないでしょうか。

念願だったデザートも食べ、チャイも飲みました。チャイはやはりこれまで飲んだチャイの中で一番美味しいチャイでした。写真がボケているのが残念ですが、何度撮ってもピンボケになるので諦めました。

次回からは、鎌倉に来るのではなくて、kuriyumに来るということでまた来たいと思います。

その後、9月と10月に訪問しました。11月と12月は時間が取れなくていけませんでしたが、年明けの4日に再訪。この日は他に何の用事もなくて、文字通り夕飯を食べにだけ行きました。本日のyum、ポピアソッド、ムー、ガパオとゲーン。やっぱりとても美味しい。

仕事場から近い目黒区や世田谷区のタイ料理店にも行きました。クルンサイアムクルンサイアムサイアムタラートバンコクなどです。店名が同じだったり経営が一緒だったりしますので、比較の対象としてはあまり良くないかもしれませんが、これらの店の料理に比べると、kuriyumの料理は盛付と味のまとまり、パンチの面で飛び抜けていると思います。
1月中旬からご夫婦でタイに情報収集にいらっしゃるとのことで、春になったら新しいメニューが食べられるかもしれません。今からワクワクしています。小さな喜びですが、こういう喜びを与えてくれる店って、あまりありませんよね。ということで、今年も可能な限り通います。

2011年4月
訪問したら、メニューが少し変わっていました!
相変わらず控えめなご夫婦なので、メニュー変わりました!とは言わず、さりげなくいくつか新メニューがちりばめられているという感じ。
今回も注文はたくさん。ムーヤーンは外せません。カオパックンがあるのでぜひ食べてみたかったのですが、既にお腹が一杯になったのでまた次回ということに。計画停電もなさそうなので、時間のある限り伺います。

2011年5月
カオパックン食べました。ジャスミンライスが少し変わったかもしれません。もしかして新米?そういえば日本のお米だって毎年新米が出る訳だから、ジャスミンライスもそうなんでしょうね。カオパックンはプチトマトが入ってパクチーもたくさん乗って本当に美味しい。マンゴービールがあったので初チャレンジ。マンゴーの香りはします。当たり前かもしれませんが、マンゴーピューレと同じ味。甘さはあまり感じないのですが、香りで甘いような気になってきます。1杯飲むと後を引いて、思わずお代わりしてしまいました。
ご主人は少しひげを少なく整えたみたいで、夏向けでとてもさわやかでした。

2011年9月
なかなか行けずに4か月ぶりの訪問。この間に西麻布のライステラスに行きましたが、やっぱり私にはこちらkuriyumの料理のほうが口に合うみたいです。本日の混ぜご飯というのがあって、ジャスミンライスに野菜と肉、ナッツなどを混ぜていただく料理ですが、これが相当に美味しい。ガパオやカレーばかりではなく、これからは混ぜご飯も目的になりました。年内にあと何度かお邪魔できればいいのですが。

2012年1月と2月
9月以降、結局年内に行けずに、年明けの1月と、ご夫妻がタイ旅行から戻ってきた後の2月にお邪魔しました。久しぶりに生春巻きをいただきましたが、どうしたらこんなに柔らかい口当たりにできるのかと思うほど、やさしい味わいで、群を抜いて美味しい。
本日のヤムは豚挽き肉のヤムでしたが、これが酸味が効いてとっても美味。ぜひ定番メニューに入れてほしいくらいです。

2012年3月
豚肉を中心に新しいメニューが増えていました。今回は新メニューを中心にチョイス。
美味しい料理は、食べれば食べるほどお腹が空いてくるという不思議な現象が起こります。
知り合いのご夫婦と一緒に楽しく過ごしました。

2012年4月と5月
ほぼ月1回のペースです。世田谷から長谷に行くのが慣れた道になりました。
5月は知り合いのご夫婦と1歳の子供で、子供が泣くのでハラハラしましたが、優しい対応をしていただき、感謝です。

2012年6月
鎌倉と言えばアジサイ。アジサイと言えば明月院です。明月院のアジサイを見たあと、極楽寺に移動しました。極楽寺では見事な百日紅の木を拝みました。境内は撮影禁止とあちこちに立て札や張り紙があるにもかかわらず、たくさんの人が平気で撮影していたのには少し閉口しました。それも60代以上の男性ばかりで、注意しても知らぬ顔でその場を離れて、また違うところで撮影していました。日本人はこういう国民性じゃなかった筈なんですけどね。
極楽寺を出て成就院に向かいます。ここの坂のアジサイは、中井貴一さんと小泉今日子さんのドラマ「最後から二番目の恋」にも出てくる有名な風景で、坂の両側にアジサイが見えて、遠景には由比ヶ浜の海岸が見えます。まさに絶景。
ということで由比ヶ浜の海岸に座ってボーっとした後、ようやくkuriyumさんに伺いました。
いつも通りのぶれない味と接客。ここで食事をすると心が満たされます。

2013年7月
家から電車賃が1,000円近くかかるほど遠いので、なかなか訪問に間が空いてしまいますが、それでも数か月に一度はお邪魔しています。
ところで、毎年1月の終わりから2月にかけてシェフご夫婦でタイに行って、料理の情報を仕入れていらっしゃるのは、知る人ぞ知るところ。メニューが少しずつ変わっているのも知る人ぞ知るところです。
タイに行って本場のタイ料理を食べた方は、こちらの料理が繊細すぎるために本場とは違うと感じるでしょうが、もしこちらのお店がバンコクにあったら、間違いなく一番の人気店になるでしょう。最近はそう思えるほど洗練されてきました。

2013年11月
4周年を迎えたそうで、おめでとうございます。
タイは政情が不安定みたいで少し心配ですが、こちらのタイ料理をいただく分には平和に楽しめます。

2014年4月
ずいぶん間が空いてしまって5ヶ月ぶりの訪問です。
プチ改装をしたとのことで、ある程度予想していましたが、思ったとおりホールのレイアウトが若干変更されていました。全て2名テーブルになっていて、窓際にはくっつけられるように2名テーブルが二つずつ。キッチン側はベンチシートになっていて、2名テーブルが3つ並んでいます。こちらもくっつけられるようになっています。全部で14席ですが、席はフレキシブルなので多分8名まで座れる長い席が作れると思います。使い勝手としてはとてもよくなったと思います。
本日はランチでの訪問でしたが、11時半のオープン後すぐに行って、最初の客となれましたが、その後バタバタと来客があり、12時前には満席になりました。土曜日ということもあって、ほとんどの人がビールやワインを飲みながらの食事でした。休日の鎌倉ランチには最適のお店ですね。もちろん私もビールをお代わりしました。
昼からガパオとカレーとパッタイを食べて、元気一杯になりました。ご馳走様です。

2014年5月
久しぶりに夜に訪問できました。やっぱりメニューが変わっていて、楽しみが増えました。新しいメニューを全部食べたいけれども、これまでのメニューもやっぱり食べたくて、悩ましいところ。
ビールを飲むのにポピアソットとムートートプレーは外せません。
サラダも食べたいのでヤムカイダーオもいただきます。ついでに本日の料理からヤムトゥアランタオクンも注文。
パッカイヨーマも食べました。タイ料理はどこまでも食べられる気がします。リームーヤーンとパットヌアカピのふたつの肉料理をジャスミンライスとカオニャオと一緒に食べたところで自重しました。ソフトシェルクラブと小ヤリイカは次回のお楽しみということで。
6月はまたアジサイで忙しくなるでしょう。私たちは特に鎌倉観光はせず、自宅から直接この店に食事に来るだけですが、それでも東京から長谷まで来るとプチ旅行をした気分で、とても充実した休日になります。今日もご馳走様でした。

2015年3月
去年の9月以来の訪問です。なんだかんだでオープンしてから5年と4ヶ月にもなるんですね。由比ヶ浜の駅で降りて、歩きながら長谷方面へ。途中のするがやさんでいつもどおりお土産の和菓子を買います。お目当ての塩大福は既に売り切れで、代わりに桜餅と道明寺を買いました。長谷寺の近辺は平日の夕方でもかなりの観光客がいます。
さて久しぶりの訪問ですが、やっぱりポピアソッドとムートートプレー。生ビールがすすみます。魚のミンチをバナナの葉で包んだものを試作品で出していただきました。とても美味しいので、定番になるといいなと思います。
変わらないおいしさに感謝。

  • 2015年3月のポピアソッド
  • 2015年3月のヤムカイダーオ
  • 2015年3月のムートートプレー

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3位

マザーエスタ (中目黒、池尻大橋、代官山 / 野菜料理、ビストロ、カフェ)

1回

  • 昼の点数: 4.5

    • [ 料理・味 4.5
    • | サービス 4.5
    • | 雰囲気 3.8
    • | CP 4.5
    • | 酒・ドリンク 4.0 ]
  • 使った金額(1人)
    - ¥3,000~¥3,999

2015/08訪問 2015/08/09

料理も優しい、接客も優しいオーガニックのお店

9月初め。
2時ぎりぎりというか、少し過ぎていましたが、快く入れていただきました。携帯で電話しながらの入店で、お店の方に失礼だとは分かっていましたが、どうしても後回しにできない仕事の電話だったので、どうもすみません。
なんとか電話を済ませてメニューを見ます。いろいろありますが、ランチメニューからの選択。同僚は日替り、私はカレーランチを選択。
最初に来たかぼちゃとコーンのスープは薄味で野菜の甘みが感じられるもの。
サラダは、初めて見る平行に並べた盛り付け。それぞれの味が分かって、こういうのもいいかもしれないと思いました。野菜が少なくて済むなんて、下司の勘ぐりは決していたしません。
さてカレーですが、予備知識も何もなかったので、玄米の周りに盛りだくさんに盛られた野菜にまず驚きました。色彩センスのない私には絶対にできない盛り付け。センスのある人は羨ましいですね。
野菜もそれぞれがしっかりと下処理されていて、歯ごたえも香りも十分。野菜の味を損なわない、優しい味のカレールウもいい。
豚肉のしゃぶしゃぶがとても柔らかく仕上がっています。よく中華の豚しゃぶなんかを頼むと、熱湯に入れたに違いない、硬くなった豚スライスが出てきますが、こちらはおそらく80℃くらいのお湯でじんわりと茹でているのでしょう、柔らかくジューシーな出来上がりです。豚しゃぶはこうでないといけません。
とにかく全部が美味しいので一気に食べてしまいました。
食後のプチデザートはこの日は生姜のアイスでした。これがまたよく出来ていて、さらにコーヒーもついて1,400円なら安いと思います。
接客の女性も本当に丁寧で笑顔が素敵でした。これくらい優しい接客をされると、とっても癒されます。このままここでゆっくりしたい、仕事に戻りたくねえと思ってしまいます(笑)。
お店のホームページによると来年3月で5周年とのこと。今まで訪問しなかったのは返す返すも残念です。
あ、あまり関係ないかもしれませんが、私は日本人の女優さんの中では中谷美紀さんが一番好きです。

2010年9月某日
すっかり気に入ったので翌週は連続して訪問しました。仕事が立て込んでいたので、頑張って2時に間に合うように急いだのですが、店についたのは2時5分くらい。ちょうど看板をしまうところでした。手でバッテンをして、「もうダメですか?」と聞くと、少しも嫌な顔をせずにニコッと「どうぞ」と案内してくれました。おじさんは嬉しいぞ。
この日は日替わりのチキンソテーを食べました。チキンソテーは皮がカリッとして焼き加減はいい塩梅です。何よりもトマトソースが美味しい。トマトソースは酸味があるので作り方によってはしつこい味になることがありますが、ここのは少しもしつこくなくて、いくらでも食べられます。
カレーにしても日替りにしても、野菜をたくさん食べられるし、玄米や雑穀米も野菜のひとつみたいなものですから、体に良さそうな感じ。女性客が多いのも頷けます。
翌日は数日前に誕生日だった別の課の女の子に誕生祝いでランチを奢りました。案の定、とても喜んでくれて、課の人に知らせてまたランチを食べに来ますと言っていました。売上に貢献したかな。

2011年。
昨年来、すっかりはまって、週1回程度はランチにお邪魔しています。仕事が遅いのでなかなか夜には来られませんが、是非機会を作って来てみたいと思っています。ランチはまた時々お邪魔しますので、今年もよろしく。
土曜日のお昼にもお邪魔しました。平日とはメニューが違って、ちょっと豪華です。前菜とパスタを戴きました。前菜はひとつひとつが凝っているうえに、しっかりした味付けで野菜中心なのに満足感があります。パスタはペペロンチーノ。1.4ミリくらいでしょうか、細めのスパゲッティで、具のスズキの処理がしっかりしていて臭みなく上品に仕上がっていて、パリッと揚げた小松菜が香ばしい。
女性客を中心に(多分9割以上です)賑わって、とても忙しそうな様子でしたが、ホールとキッチンがよく協力し合って気持ちのいい仕事ぶりです。

3月の大震災では相当に揺れたようですが、被害はほとんどなかったそうで、何よりでした。

4月になって目黒川の桜が咲くと、前の道は花見の人で大賑わい、マザーエスタの店内も大賑わいでした。何度か店の前までは訪問したのですが、お待ちの方もいらして、時間制限のある昼休みでは少し無理かなと思って遠慮しました。店が落ち着いてからまた伺います。

再訪できたのは4月末。真鯛のアクアパッツァをいただきました。アクアパッツァはこれまでにもたくさん食べたし、自分でも何度か作ったりしたのですが、今回のアクアパッツァが一番美味しかった。真鯛とエビとあさり、トマトと種を抜いたブラックオリーブに飾りのスナップエンドウ。材料も王道ですし、味付けも王道で、エビとあさりからいい出汁が出て深みのある味に仕上がっていました。

2011年の6月にはスタッフの衣替えがあり、秋山シェフは黒のTシャツ姿で涼しそう。ホールは白のTシャツで更に涼しそうでした。自分たちの暑苦しいスーツ姿に少し恐縮してしまいました。
料理は相変わらず美味しい。かなりの回数、日替わりをいただいていますが、全く同じだったことは記憶にありません。素材を変え、ソースを変え、付け合わせを変え、スープを変え、デザートを変えているので、飽きが来ないんですね。これは実は大変な努力だと思います。飽きのこないランチをいただくと、心がほぐされます。
一年中違うメニューを出すお母さんがいたら、それは本当に大変なことで、そのお母さんの愛情の深さを物語っています。そういうお母さんの子供は、きっと優しくておおらかに育つに違いありません。

桜の時期より少し前は、ランチなのにそれほど混んでいなかったので若干心配していましたが、今は毎日大盛況。いいことです。まあ、桜の時期とは違って、混んでいても少し待てば席を用意してくれるので、心配せずに通っています。
桜と言えば、花が散ってそのあとにできるのがサクランボ。秋山シェフの地元山梨から送られてきたというサクランボをランチのデザートにつけてくれました。生のサクランボは、やっぱり美味しい。自然の甘味に勝てる味つけはありません。

2011年8月
このところ土日に仕事があることが多くて、毎週末のようにお邪魔しています。平日も来ますけど。
土日祝日のランチはA1800円かB2400円のどちらか。更に本日のランチプレートを選ぶと+800円となります。Bのコースでランチプレートを選ぶと3200円のランチになります。私は大抵これをいただいています。高いと思う人もいるかもしれませんが、私は費用対効果は十分だと思っています。兎に角野菜をたくさん食べられるのがいい。プレートの代わりにサラダランチを選ぶと、パンとハムとソースとしてのポーチドエッグ以外は殆ど野菜です。
相変わらず女性客が大半です。

2012年4月
コンスタントに週1回程利用しているので、もう訪問回数は100回を超えたかもしれません。
写真をアップできるのは100枚までなので、その後の写真はPicasaにアップして保存することにしました。
相変わらず土日祝はとても混んでいます。特に桜の時期は大変。
それを過ぎると少し落ち着きます。スタッフも少し変わりましたが、相変わらずやさしい接客で癒されます。

2012年5月
このところ男性客が増えたような気がします。
前にも増して混むようになりました。
食べログのシステムが変わって写真を200枚までアップできるようになりましたので、撮っておいてアップできなかった写真をアップしました。

2013年
秋山店長は山梨出身で、ご実家でフルーツなどが取れるそうです。取れたフルーツはお店に送られてきて、時々ご相伴に預かります。先日はさくらんぼをいただきました。時季なんですね。
綺麗に咲いた花はいつか散ります。
花は散って実を残します。
残した実の中には種があり、そのうちのひとつは大きく育って数百年後には桜の大木となり、春が来るたびに人々の目を楽しませるようになります。
無常ですな。

2014年7月
この数年でスタッフが何名か入れ替わりました。入れ替わった人もまた入れ替わったりしましたが、店長をはじめ、ずっといる人はずっといて、安心感があります。野菜の仕入値段なんかもずいぶん変動があって大変だと思いますが、相変わらずのクオリティ。いつ来ても、食べた後は食べる前よりも少し元気になっています。安全で安心なお店は貴重な存在ですね。

2014年8月
土曜日の昼は相変わらず忙しい。心なしか、男性客が増えてきたように思います。ようやく男性にも認知されるようになってきたのか、あるいは男性が女性化してきたためなのでしょうか。私も含めて(?)、男性客は押しなべて礼儀正しく大人しい人ばかりです。
この日のプレートはフォアグラ入りのハンバーグでした。中に大きなフォアグラがドーンと入っています。マデラソースは甘みのある王道の作り方。こういう基本的な料理はいつ食べても美味しいものですが、ハンバーグの肉を練るときの下味の塩加減も火の通し方もちょうどよく、やはりプロの仕事です。こういうものを食べるために外食しているのだなと、しみじみ思いました。

2015年4月
すっかり桜も散って、しかし寒の戻りで肌寒い日々が続いています。桜の時期はとても忙しそうだったのでちょっと遠慮して、ぼちぼち空いたかなと思って訪問しました。事実、結構空いていました。寒いから仕方ないところです。
まだ桜用のメニューとのことで、メカジキか豚肉かカレーかパスタかという選択。豚肉とパスタは昨日のランチで食べたばかりで、カレーは夜に食べる予定だし、ということで豚肉の低温ロティをチョイス。前菜にはフルーツトマトのゼリー寄せとクリームチーズの大根包み、フリッタータとアランチーニでした。ひとつひとつ丁寧に作っていて、とても好感が持てます。次に出てきたごぼうのポタージュはもしかしてサービス? 揚げたごぼうがあしらわれた素朴な味です。いつもながら休日用のメニューは結構な量で、お腹が一杯になります。デザートは桜のアイスクリームでした。外食は天気に左右され、景気に左右されますが、季節を考え、食べる人のことを考えながら仕事ができる、非常に楽しい仕事です。今日もご馳走様でした。

  • 2015年8月チキンのパン粉焼き
  • 2015年8月ランチデザートのチーズケーキ
  • 2015年7月ランチの豚バラ煮込み

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4位

Bar à Vin ムッシュ ヨースケ (池尻大橋、中目黒、神泉 / フレンチ、ビストロ)

1回

  • 夜の点数: 4.0

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 3.5
    • | CP 3.5
    • | 酒・ドリンク 4.0 ]
  • 昼の点数: 4.0

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 3.0
    • | CP 3.5
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    ¥8,000~¥9,999 ¥1,000~¥1,999

2014/07訪問 2014/08/17

夜は本格ビストロで、ワインの品揃えも十分

2010年11月
ランチのカレー屋さんという位置づけで利用していましたが、マダムからカレーだけのお店じゃないんですよと言われたので、それではと、夜に訪問しました。

入店するとカレーの匂い。多分この匂いは消えないんでしょうね。でもホームページには「フレンチも食べられるカレー屋さん」とありますので、それでいいんでしょうね。店内のカレーの匂いは、入店して10分後には慣れてしまって匂わなくなります。
ビールを飲んで前菜を注文。ワインを注文するときには、マダムが相談に乗ってくれます。ワインの主産地ではなくて、ちょっと外れた地域や国のワインをすすめてくれるのと、こちらの好みを聞いてから候補を出してくれます。本当にワイン好きなんですね。

料理は塩加減もちょうどよくて美味しいのですが、店内が少し暗いので、なかなかいい写真が取れません。かろうじて撮影したさんまのテリーヌも、実物はさんまの皮が新鮮に光っていて、とても美味しそうに見えたのですが、店の照明ではこの写真が精一杯でした。私のカメラの腕が悪いんでしょうけれども、もしかしたら、店の照明が暗過ぎて美味しそうに見えないという面もあるかもしれません。昼に撮影したカレーやクレームキャラメルは一応質感、立体感が出ています。老婆心から申し上げれば、写真撮影のためだけでなくて料理は見た目も大事ですから、照明をもう少し改善すれば、料理ももっと美味しそうに見えるでしょうし、ワインの色も鮮やかになっていいかもしれません。店内も平板でなくメリハリと奥行きが出ますしね。
ともあれ、マダムは元気一杯で安心しました。またムッシュの料理をいただきに伺います。

2011年3月
震災後にも訪問。店が無事で何より。お店が12周年とのことで本当におめでとうございます。いまどき12年は凄い。
マダムと話が弾んで、ひとりでしたがいつもよりもたくさん飲んでしまい、ふらふらしながら帰りました。

2011年4月
ランチで食べたイチゴのタルトと無花果のケーキは甘さが控えめでその代わり素材の味が引き立って、とても上品なのに印象に残る味でした。デセールも上手ですね。

2011年11月と12月
夜にまた訪問しました。ポットベラと自家製ベーコンのソテーがとても美味しい。白子とジャガイモのグラタンも濃厚でワインが進みます。
来年もよろしくお願いします。

2012年3月
風邪をひいたらカレー。というよりも、風邪をひかないように普段から時々カレーを食べているといいのですが、たまに何カ月も間が空くと体調が悪くなるんですよね。
久しぶりにカレーをいただきました。デザートはブランマンジェのミカンとミカンのジュレ添え。ビタミンCもバッチリでこれで治るかも。

2012年4月
桜の時期はとても忙しそう。マダムの表現では「大運動会」
飲食店では忙しいと走り回るイメージで、実際には走っていませんが、表現としては走り回るが相応しく、まさに運動会です。
平日のランチからワインを召し上がっているマダム達がいて、とてもうらやましい。
この日はベジタブルカレーにしました。最近、カレーをご飯の周囲にかけるようにしています。こうすると写真を撮るのにも都合がいいし、まんべんなくカレーが食べられます。

その後
特に口コミはアップしませんが、写真だけを追加しました。

2014年7月
昼の12時半頃に電話して15分後のランチを予約するという非常識なお願いをしてしまいましたが、さすがに名店は違います。余裕で対応していただけました。しかも誕生日の女の子がいるからとロウソクもお願いしてしまいました。本当に我儘でスミマセン。お蔭様で社内での私の株も随分上がりました。こういう対応が名店の素晴らしい瞬発力です。
ちなみに壁のトランプは、全部四葉のクローバーになっています。フミヤさんがデザインして自ら飾ってくれたということでした。マダムの人柄でしょう。さすがです。

  • 苺のブランマンジェ
  • カツカレー
  • クレームキャラメル

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5位

喜臨軒 (池尻大橋、駒場東大前 / 中華料理、担々麺)

1回

  • 夜の点数: 4.5

    • [ 料理・味 4.5
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 4.5
    • | 酒・ドリンク 4.0 ]
  • 昼の点数: 4.5

    • [ 料理・味 4.5
    • | サービス 3.5
    • | 雰囲気 3.5
    • | CP 4.5
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    ¥6,000~¥7,999 ¥3,000~¥3,999

2015/12訪問 2015/12/29

滋味にあふれる街場の創作中華

2013年9月
隣の咲膳横井は、なかなか見つけにくい場所にある和食で、美味しいしリーズナブルなので通っていました。ビルの地下1階ですが、隣のスペースが工事中だったので、何ができるんだろうと思っていたら、9月にこちらのお店がオープンしていました。当然ながら、こちらもなかなか見つけにくい場所にあり、今のところはまだ混んでいないので続けて利用しました。

ランチはメインの料理とプラスワンのプレートの組み合わせで1000円から。
ご飯ものや焼そばにはスープがついてきます。クコの実と干しシイタケ、袋茸と鶏肉の小さなお碗のスープですが、シイタケと袋茸からいい出汁が出ていて、滋味深い味になっています。

麻婆豆腐は自家製の、おそらく円盤状の豆腐が土鍋に入れたご飯に乗って、その上に麻婆の餡をかけ、土鍋ごと火にかけて温めたもので、グツグツとシズル感を出しながら提供されます。辛さを聞かれるので、用心して「普通で」とお願いしました。普通でもかなり辛く、豆板醤や唐辛子だけではなく中国山椒(花椒)の痺れる辛さもかなり効いています。食事中は水やお茶をあまり飲まないのですが、かなりの辛さにお茶を飲みながらの食事となりました。ちなみにお茶は多分冷たいジャスミン茶で、香りもよく口中がすっきりします。
デザートのプアール茶のブリュレは甘さが控えめでよく考えて作られています。

13品目のあんかけ焼そばはいわゆる煎麺で太めの麺が中華鍋で焼き付けられています。パリパリした食感も、餡と絡んで軟らかくなった部分も、両方とも美味しい。
海鮮あんかけチャーハンはパラパラのチャーハンに卵の白身がとろっと入った餡が乗っています。イカの花切り、エビの飾り切りも丁寧な仕事ぶりで、副菜の枝豆や袋茸、ホタテの貝柱など、バリエーション豊かです。

総じてMSGはほとんど感じられず、食材のうまみと仕事の丁寧さが目立ついいお店です。この価格でこれだけの滋味のある料理が食べられるならコストパフォーマンスはかなりのものだと思います。若いシェフの意欲的な料理に好感が持てます。

隠れ家的な場所にあるのでまだ空いていますが、近いうちに混んできそうな予感がします。

2013年10月
と思いきや、それほど混んでいませんでした。自分のレビュアーとしての影響力のなさを反省します。
そんなことはともかく、ランチの副菜で出たエビのゴマ揚げは、きっちりとチャンされた海老にゴマがびっしりとまぶされて、しかもふんわりした揚げ具合で、ランチの副菜で出るのはもったいないくらい。これだけで一品料理と言えるレベルです。
カスタードのお餅は意欲的な作品で、中華デザートに対するシェフのチャレンジ精神が感じられて、ますます好感が持てました。
酸辣湯麺は塩味で、大きなエビのワンタンが4つも入っています。ただ、重箱の隅をつつくようで恐縮ですが、酸味と塩味が若干弱くて、ランチタイムでガツンと行きたい人には不満足の可能性があります。それでも料理としてのレベルはかなり高い。

このレベルの料理が出るなら、もっともっと混んでいいはずなんですが、今はまだそれほどでもありません。
ランチタイムなので、ひとつくらい1,000円を切るメニューがあると、入りやすい人もいるかもしれませんが、そのあたりはお店の経営戦略です。
とにかく料理に対する姿勢が評価できるので頑張ってほしいお店です。

2013年10月
念願のディナータイム利用。
赤ワインをいただきながらの会食でしたが、どの料理も上出来でした。
提供のタイミングもよく、お腹も一杯になってひとり6,000円ちょっとなら、この界隈ではとてもリーズナブルです。
また伺います。

2014年3月
少し間が空きましたが、ディナーでの訪問です。この日はコースをいただきました。
2種類の紹興酒を飲みましたが、高い紹興酒よりもかめだしの紹興酒のほうが美味しい気がしました。
日本酒でも高額な純米大吟醸よりも手ごろな純米吟醸あたりのほうが雑味が残っていて個性を感じることができます。
料理は相変わらず繊細で美味しい。素材も凝っています。
私が食べログに初投稿したときは3.50くらいだったのが、今では3.99となっています。もうすぐ4点となれば、予約が取れない店になるかもしれませんね。頑張ってほしいものです。

2014年5月
食べログの得点は一瞬4点を越えていましたが、何故かまた3.74に戻っています。得点を決定するアルゴリズムがあると思いますが、基本の考え方を決めかねているのでしょうか。迷走気味です。あまりブレると情報サイトとしての信頼性を損ねてしまう可能性があるので、気をつけてほしいものです。
医者がうるさいので、このところ体に気を使って外食を控え気味にしています。昼は1kgのトマトジュースに有機エキストラバージンを混ぜたのをランチ代わりにすることが多く、固形物はあまり食べていません。
でも時々炭水化物を沢山食べたくなります。たまにはいいかなということで炒飯を注文。前菜の皮蛋入り茶碗蒸しはとても上品な味。皮蛋も上等なものを使っているのか、まったく臭みがありません。とても美味しい。クコの実の入ったおなじみのスープも深みがあって美味しい。
しかし炒飯は微妙に味が薄い気がしました。噛んでいるうちに米の甘みが出てきますが、焦がし気味に仕上げたほろ苦さも出てきます。うーん、ランチとしてはどうなんでしょうか。食べていて無言になってしまいました。ただ、MSGのたっぷり入ったそこらへんの中華屋の炒飯とははっきり一線を画しているこだわりは感じられます。もうひと工夫というところでしょうか。
また次回に期待しますね。

2014年6月7月
昼を食べない生活をしていたら、なんとなく調子が悪くなり、ボーっとしたり午後に眠くなったりするようになったので、再びお昼をしっかりとることにしました。ということで頻繁に利用しています。
炒飯はきっちりと味が入っています。あおりも見事でパラパラの仕上がり。さすがの技術を見せました。青椒肉絲もシャキシャキなのに中まできちんと火が通っているという、家庭の火力ではできない調理です。このあたりは抜かりがありません。ずっと売り切れでやっとありついた冷やし汁なし担々麺は予想通りの仕上がりで、豆もやし、ナッツ、松の実、肉末、白髪ネギ、枝豆など、とにかく具沢山です。山椒の効きもちょうどよく、全体を混ぜて食べると一段と味が複雑になって、とっても美味しい。こんなことを書くとまたまた売り切れになってありつけなくなるかもしれないと危惧しています。

2014年8月
ずっと同じメニューが続くと飽きてくるのが人情です。飽きてきたら他店に行かれてしまいますから、お店では飽きさせない工夫が必要で、料理人がもっとも腐心するところです。
かといってメニューがガラッと変わると逆に不安になってしまうのも常連の心理なので、次の3点が大事です。メニューを少し変える、そして変えたのがすぐにわかる、しかも変えた商品がすごく美味しい、という3点です。
今回、ランチの前菜にワンタンが登場したのはとてもいいことだと思います。非常に空腹で来店した人も、少しの炭水化物を取ると、お腹が落ち着きます。炭水化物はいわゆる糖質ですから、消化されると脳に満足感を与えるのです。空腹ならなおさら、これは美味しいぞ、となります。
私は自分を元気にするために外食をします。新メニューの海鮮レタスチャーハンは枝豆などの野菜も入り、バランスよく食べられます。お客さんが食べて元気になって午後の仕事に向かうことができれば、客足が絶えることはありません。

2015年2月
その後も時々利用していますが、ランチで新しいメニューがありました。蒸しハンバーグ土鍋ごはんです。よく練られた挽き肉を土鍋の大きさに広げて蒸したものをご飯の上に載せて提供されるものですが、下味もしっかりとしていて、とてもおいしい。中華でハンバーグ?と一瞬思いましたが、注文して正解でした。これからもこういったチャレンジ精神あふれるメニューをどんどん提供していただけると非常に嬉しい。

2015年7月
休日のランチコースをいただきました。棒々鶏風の前菜、薬膳スープに続いて焼売が出ましたが、3日前にもランチで焼売を食べていたので、シェフの気遣いで小さなアワビの焼売に代わっていました。このあたりの気遣いは一流になる人の必須要件で、たいへん見事です。青菜、魚、東坡肉と出て、そろそろお腹も一杯でしたが、最後のちまきが具沢山の豪華バージョンで、非常に楽しい一品でした。誇張なしになかなかのものだと思います。このコースが3,500円ならコスパは最高ですね。
今日もご馳走様でした。

2015年12月
最近どうも少しのお酒で酔っ払うことが多くなりまして、料理の記憶が飛んでしまいます。この日も、食べた料理の味や食感、香りや温度の感じなんかは残っているのですが、メニューの名前が欠落してしまいました。ワインを1本と紹興酒をデカンタ1本飲んだだけなんですけどね。
焼売は中身がぎっしり詰まっていてとても食べ応えがあります。特筆すべき点心は、フォアグラの春巻です。熱々の揚げ春巻の中にフォアグラがちゃんとプリッとした食感を残して入っています。火の入れ方に工夫があるようで、春巻のパリッとした皮とフォアグラの柔らかさが相性がとてもよくて絶品です。喜臨軒ならフォアグラの春巻という風に名物になる可能性が大です。
他の料理もひとつひとつに特徴があって、飽きずに食べられます。おかげでお腹一杯になりました。
ご馳走様でした。

  • 2015年12月牡蛎
  • 2015年12月蟹炒飯
  • 2015年12月湯

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6位

ラ・ブランシュ (表参道、渋谷 / フレンチ)

1回

  • 夜の点数: 4.2

    • [ 料理・味 4.5
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 3.5
    • | 酒・ドリンク 4.0 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥20,000~¥29,999 -

2015/04訪問 2015/04/16

ソースが美味しい力強いフレンチで、量もいっぱい

クリスマスは二人とも仕事なので、ちょっと早目のクリスマスディナーを予約しました。5年ぶりの訪問ですが、ちっとも変わっていない感じ。5年前に飲んだワインのことまで憶えていてくれました。
BGMはなく、ほぼ埋まっている客席の静かな会話が落ち着いた雰囲気を醸し出しています。慣れない人は緊張するかもしれませんね。

当時は2つだったコースが3つに増えていて、新設(?)の12,000円コースを選びました。スペシャリテのジャガイモとイワシのテリーヌもお願いして入れてもらいました。ワインは05年のジュヴレシャンベルタンをチョイス。
最初に出たリエットは相変わらず美味しい。ただあまりにもパンチが効いているので少し残そうかなと思っていたところにパンが出てきたので、やっぱり全部いただいてしまいました。
ジャガイモとイワシは優しい味。イワシを色よく仕上げてしかも生臭さがないのは見事。周囲に巻いたベーコンがいいアクセントになっています。
カキのポアレは少し味が強かったものの、カキのムースと一緒に食べるとちょうどいい感じ。これもワインがすすみます。
フォアグラとマンゴーはマンゴーをソースにしてフォアグラを食べる感じ。焼いたマンゴーは甘みが強く、ほのかな酸味もあって、フォアグラの脂っぽさを緩和してくれます。こういう発想が出来るのはまだまだ脳みそが柔軟な証拠。ただ、しょっぱい→甘いと続いたので、少々胃がびっくりしてしまいました。
ノドグロはカリッと焼かれた皮が美味しい一品。すりおろしたカブがサフランに染まっていいソースになっています。和食で言う「みぞれ」のフレンチ版なのでしょうか。添えられたキャベツと焼いたカブもノドグロを引きたてるのに一役買っています。
軍鶏の黒米詰めは火の通し方がちょうどよく、黒米が抵抗なく食べられます。野菜もたくさん添えられているのでこれだけでひとつの完成した食事になります。
エゾシカの赤ワインソースは、シカ肉のいいところをそのまま出した感じなのに、臭みがまったくありません。もしかしたら低温調理なのでしょうか。赤ワインソースはかなり濃厚で本当に美味しい。フレンチはやっぱり、ちゃんとソースがあるのがいいですね。
ここまでで相当にお腹がいっぱいになりましたが、少し赤ワインが残っているので、チーズを2つ選んで追加しました。
デセールはお決まりのスフレ。この日は栗のスフレでした。少し甘すぎるかなと感じました。
コーヒーのおともはマシュマロとヘーゼルナッツのクッキーと塩チョコ。コーヒーを飲み終わったのは予約の時間から3時間半後でした。本当にお腹いっぱいです。

サービスは岡部さん以外はこなれていない感じでしたが、提供時の台詞を一生懸命覚えているのが健気でした。サービスマンになるのかコックさんになるのか道は分かれるところでしょうが、頑張ってほしいものです。

表参道へ向かう帰り道では、久しぶりの田代シェフの料理を楽しむことが出来ていいクリスマスディナーだったねとしみじみ頷き合いました。

2014年6月
3年半ぶりの訪問です。スタッフは代わっていましたが、田代シェフと岡部さんは元気そうで、ホッとしました。暑かったので思わずビールを注文してしまいましたが、注文した途端に、そういえばビールは置いていないんだったと思い出しました。気を取り直してスパークリングワインを注文。

乾杯してまもなく出てくるのがリエットとパン。リエットの塩加減がちょうどよくて、油もしつこくなく、パンにとても合います。懐石料理で最初にご飯がちょっぴり出るのも、イタリアンで最初にコペルトのパンがオリーブオイルとともに出てくるのも同じ意味合いなんでしょうね。お腹を空かしてやってきた人にちょっと落ち着いてもらうひと口です。最初が肝心。このリエットで店の評価が決まる場合もあるでしょう。決して気を抜かず、手を抜かず、渾身のひと口に仕上げているのがよくわかります。気合だとか根性だとかいう言葉はあまり好きではありませんが、田代シェフの並々ならぬ気合が伝わってくる一品です。
さて料理はどんどん進み、つられてワインも進んでいつも通り二人で二本のワインを空にしてしまいました。岡部さんがすすめてくれるワインはリーズナブルで美味しくて、言うことはありません。フランス万歳!

と言っても、チリワインや南半球のワインも好きです。世界のワインはみんなそれなりにちゃんとした味がするのですが、どうしても日本のワインだけが見劣りします。勝沼産のワインなど、値段だけは世界レベルですが、味はごつごつして飲めたものではありません。土壌なのか水なのか、兎に角、いまのままの造り方では、日本のワインは世界のレベルに達することはないでしょう。日本のワインメーカーを応援するつもりは少しもありませんが、このままいくといままで積み重ねてきたワイン作りのノウハウがすべて無駄になるのは間違いないところです。

日本のワインの話はさておき、フランスの21世紀のワインはいずれも力強い味がします。田代シェフの力強い料理にも十分対抗できる特徴も持っています。数年に一度のペースではあと何度この組み合わせをいただけるのかなと思うと、今日の食事を本当に大切にしたくなるのです。次は家内を連れてきます。ご馳走様でした。

2015年4月
幸運なことに去年に続いて1年以内に再訪できました。料理はカキやアスパラ、シャモなど。スペシャリテのジャガイモといわしのテリーヌは健在。ますます美味しくなっている気がします。ワインは2011年のブルゴーニュ。フルーティーで軽やかなワインもまた料理を引き立ててくれます。
岡部さんの動きもきびきびとしていてしかも丁寧。フレンドリーなのに礼儀正しいという微妙なラインの接客で、これはたぶん岡部さんにしかできない接客なんでしょうね。非常に勉強になりますが、誰にも真似はできません。
なんだかんだであっという間に4時間が経過して食事を終了しました。とても充実した幸せな4時間でした。今回も家内と一緒に来れず、知り合いのイタリアンのシェフと男同士でしたが、楽しく食事ができました。美味しい料理は話が弾みますね。
今日もご馳走様でした。

  • 2015年4月のディナー
  • 2015年4月のディナー
  • 2015年4月のディナー

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7位

レストラン グースト (神泉、駒場東大前、池尻大橋 / イタリアン、フレンチ、レストラン)

1回

  • 昼の点数: 4.3

    • [ 料理・味 4.5
    • | サービス 3.0
    • | 雰囲気 3.5
    • | CP 3.5
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ¥1,000~¥1,999

2015/04訪問 2015/05/30

料理も接客もレベルが高くなりました・・・閉店とは残念至極!

2010年8月
昨年まではときどき利用していましたが、なんとなく足が遠のいていて、久しぶりにランチで訪問しました。
メニューはそれほど変わっておらず、値段も上がっていません。246から歩いて5分の立地ですが、目立たない淡島通りということで、いつもそれほど混んでいません。物件自体がちょっと変わった物件でして、ホール部分と厨房は通路でしかつながっておらず、間はお店と無関係なスペースがあります。横長の窓から少しだけ客席が見えますが、入口は厨房側で、入店すると厨房の方と目があって、それからホールの方が案内してくれます。段差もありますが、必ず足元への注意を促してくれます。

前菜つきのセットを注文しました。パスタは相変わらず美味しい。前菜の海老の処理も丁寧で嫌味がまったくありません。昼間でなければ間違いなく白ワインを飲んでいたところ。ワインが欲しくなる料理は、いい料理のひとつの特徴でもあります。ドルチェのバラのジェラートがとても華やかで、仕事のストレスを一旦リセットすることができました。
サービスの方が交代していて、とても笑顔の素敵な男性でした。物腰が柔らかく動作も丁寧で、接客される側には優しい親切な接客に感じられます。

私たち以外はご夫婦が一組、ワインを召し上がりながらのゆっくりランチで、うらやましい限りでした。
会社の女性にお昼をご馳走するのにぴったりのお店で、間違いなく有益な情報が得られると思いますよ。

ところで、以前の方はお元気なのでしょうかね。伏し目がちのやや暗い感じの男性でした。ちょっぴり気になります。

2011年10月
モッツァレラをドカンと盛り付けたカプレーゼが、豪快なのに繊細で、とても美味しかった。写真を見ると味を思い出しますね。

2011年5月
ゴールデンウィーク明けにランチで再訪。なんと、またサービスの男性が変わっていました。店の作りが変わっていて、ホールと厨房が離れた作りなので、ホールはどうしても孤独な作業になりがちで、そこに電話が入ったりすると、料理は出さなければならない、飲み物は作らないといけない、電話は予約だからしっかりと対応しなければいけないといったジレンマが生ずることになります。その辺が原因なんでしょうか。ま、余計なお世話ですね。
シェフは同じで、相変わらず料理は美味しい。食後のアイスコーヒーもデザートもとてもよかったと思います。

2011年7月の暑い日のランチに再訪。おしぼりが冷えていてミントの香りもさわやかに気分が落ち着きます。いつも通り1500円のランチにドルチェをつけて1800円。ドルチェの内容は充実していて、とてもプラス300円で戴ける内容ではありません。本当にお得。逆に言うと、ここでランチを食べたら、ドルチェを食べないと損した気分になります。

2012年1月
真鯛のヴァプールと聞いて、そういえば暫く蒸した魚というものを食べていなかったなと思いました。私が好きなのは中華風の蒸し魚で、千切りの生姜に黒酢または醤油でいただきます。さっぱりとしていますよね。
この日の真鯛のヴァプールはジャガイモのクレマに浮かせているというとってもおしゃれな盛付。なめらかな口当たりのスープに、あっさりとした鯛が浮かんで、ほんのりとタイの香りもして、最高でした。

2012年2月
スパゲッティカルボナーラは、自作も含めてたくさん食べましたが、カルボナーラのロッサというのは初めてでした。いつものカルボナーラとは違って、トマトの香りと酸味が広がって、また新しい食感です。カルボナーラなのでブラックペッパーは必須ですが、こちらにかかっていたのは挽き割りの大粒がパラパラでした。そしてこれがまたアクセントになっていて、とても楽しいひと皿です。
トマトの酸味や香りを損なうことなく、しかしあくまでカルボナーラですよということを主張する、シェフの念入りな工夫が見てとれました。

2012年7月
再びサービスの男性が交代していました。シフトの関係なのでしょうか。
いずれにしても前の方と同じように、丁寧な接客で好感が持てます。
相変わらずシェフの料理は見事で、ハズレがありません。
スパゲッティの仕上がりは素晴らしく、どうすればこのように仕上げられるのか、分かりません。素人では無理なんですね。
こちらに来るといつも、プロの技をいただいているのだなと感心します。次は夜も来ます。

2012年8月
初めて日曜日のランチで訪問しましたが、平日のメニューにドルチェが最初から組み込まれているだけで、料金は同じでした。このあたり、良心的ですね。
牛タンのボリートはとても柔らかく仕上がり、優しい味付けになっています。甘海老も生ハムもハズレなし。ソーメンカボチャが添えられていたのもうれしい。最近は市場に出回るようになったんですね。
いつもながら仕事の日の訪問なのでワインを飲めないのが残念。次は必ず夜に来て、浴びるほど飲みたいと思います。

2013年7月
数か月に一度、コンスタントにお邪魔していますが、そのたびにサービスの方が代わります。
いずれもにこやかで接客のいい方ばかりですが、行く度に違う人なのは謎ですね。
今回は笑顔の可愛らしい女性でした。女性だったは私としては多分初めてです。

さて、いつものようにランチとドルチェをいただきました。シェフの料理は一度たりとも外していません。
弘法も筆の誤りと言いますし、名人でもたまには失敗することもあろうかと思うのですが、こちらのシェフに限っては味を外すことがないのではないでしょうか。私が出会う料理はいつも上々の出来栄えです。
今回のカツオの前菜は特に美味しかったので、点数をアップしました。
これからも引き続き外さない料理をいただけることを期待しています。

2014年4月
前回の女性はおらず、この日はなんとシェフがひとりで営業されていました。大丈夫ですとは仰っていましたが、店の構造からして1人では行き届きにくいのではないかと心配されます。
とはいえ、訪問時はノーゲスト。結果的には1人で十分でしたけれども。
前菜はマグロとアボカドのタルタル。塩加減が素晴らしい。オリーブオイルも効いていてとても美味しい。昼からワインがほしくなります。仕事中なので断念しましたが、無念でした。パスタの茹で加減は相変わらず名人芸です。小さく切ったハラミにもちゃんと下味がしっかりついていてアクセントになっていました。
ここに連れてくると女性はたいてい満足してくれます。その意味では勝負レストランですね。なくなると困るのでもう少し混んでほしいと願っています。

2015年3月
なんだかんだ言って数カ月おきに通うこと5年目となりました。この日は先客が2組5名あり、シェフはややお疲れ気味のご様子。しかし料理は相変わらず上手です。前菜の菜の花とモッツァレラチーズはアンチョビの効いたバーニャカウダのソースみたいな味付けで、とてもおいしい。スパゲッティの茹で加減も相変わらず名人です。ただ、パンが固かった。歳を取るとあまり固いパンは食べるのに苦労しますが、同伴の若い女性はパンを残していたので、もしかしたら一般的にも固すぎるのかもしれません。野菜を包み込んだ丸パンなんかが出てくるととても嬉しい気がします。
デザートのパウンドケーキもキャラメルのジェラートもパンナコッタも上出来でした。ややお疲れ気味だったシェフの様子が気になりますが、お体に注意して今後もおいしいパスタを出していただければと願っています。

2015年4月
ランチは平日も日祝日もリーズナブルで本当にお得なお店ですが、この日のランチの前菜は牛ハツ。生野菜もあしらわれて、前菜というよりも十分に一品料理として成立する出来栄えでした。ハツの味が濃く、量も結構あるのでこれだけでかなりお腹が膨れます。続いてのパスタは茄子とモッツァレラ。こちらもモッツァレラがふんだんに入っていて、茄子と絡めて食べるととても美味。
淡島通りというマイナーな通りにある目立たないレストランですが、やっぱりここは隠れた名店です。

その後、店舗のホームページで閉店のお知らせを見ました。
http://gusto-info.sblo.jp/article/125617055.html
残念至極です。17日のパーティも仕事で参加できず、次に小松シェフの料理が食べらるのはいつの日か。どこかで再開するようであれば、国内なら何とか一度は伺いたいと思います。

  • 2015年4月のランチ 前菜の牛ハツ。
  • 2015年4月のランチ 茄子とモッツァレラのパスタ
  • 2015年4月のランチデザート

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8位

スゥリル (中目黒、代官山 / フレンチ、スイーツ、ヨーロッパ料理)

1回

  • 夜の点数: 4.0

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 3.8
    • | 雰囲気 3.5
    • | CP 4.0
    • | 酒・ドリンク 4.0 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥15,000~¥19,999 -

2014/08訪問 2014/08/17

皿出しのタイミングがドンピシャ

2014年2月
ムッシュヨースケのマダムに美味しいと聞いて行ってみたいと思っていました。
平日の夜の予定が空いて、当日の電話でしたが、運よく予約が取れました。
場所は目黒駅から山手通りを池尻方面に歩いてセブンイレブンの交差点を右に入り、目黒川を越えた二本目の交差点を左に曲がって数件目の2階です。なかなかディープな場所にあります。外の階段もなかなかおしゃれですが、階段を上がった正面に空きケースがあるのは少し残念。何か目隠しでもするといいかと思います。
店内は入って左側に奥まったトイレがあり、右側レジの向こう側に客席が並んでいます。2名席が4テーブル。トイレとテーブルが離れていて、どこの席に座っても大丈夫なつくりになっています。よく考えられたレイアウトです。
テーブルは正方形かと思えるほど幅がゆったりしています。あおい食堂グーストなどでもおなじみの網状のランチョンマットが敷かれています。清潔感があってなかなかよろしい。
さて、スパークリングワインで調子が上がったところで、ワインリストに目ざとく見つけたジュヴレ・シャンベルタンをいただきます。
料理はしっかりとソースが作られていて本格派。フランス料理=素材の調理+ソースと考える向きには十分満足のいく料理です。私はそこまでのこだわりはありませんが、出される料理はいちいち理にかなっていて、塩加減もほどよく、ワインが進みます。
なにより感心したのは皿出しのタイミングがドンピシャなことです。こちらの食べるスピードをよく見ていて、待たせることなく、勿論食べている途中にかぶることもなく、いい感じで次の料理が出てきます。サービスとシェフの連携がよほど緊密でないとこうはいきません。おそらくサービスはシェフの奥様。阿吽の呼吸なんでしょうね。にこやかでゆったりした接客に癒されます。牡蠣の料理が出たときは、一杯だけ白ワインはいかがですかとソーヴィニヨンブランをすすめていただいたのも、行き届いた接客だと感心しました。

これでひとりあたりの料金が2万円にも届かず、かなりリーズナブルだと思います。記念日でなくても普段のちょっとした贅沢に利用するのにはピッタリのお店です。

2014年8月
8月はじめにベトナムに行ってきました。みんなが行くホーチミンではなく首都のハノイ。特にこだわりがあってそうした訳ではありません。ハノイに住んでいるベトナム人がいて、ハノイなら案内してくれると言うのでハノイに行ったまでです。ノイバイ国際空港に着いた途端に、得体の知れないカルチャーショックに見舞われました。タクシー運転手との価格交渉、なぜか右手の親指の爪だけを異常に伸ばしていること、そしてそれはどのタクシーの運転手も同じであったことなど、驚くことばかりでした。シートベルトはその存在さえ無視されており、信号もあってもないのと同じようでした。そして旧市街の町中に溢れかえる匂い。匂いというよりも臭いと書いたほうがいいような気もしました。獣の臭いと下水のような臭い、食べ物の匂いと何よりも排気ガスの臭い。しばらく歩いていると目がチカチカと痛みはじめ、喉がガラガラになりましたから、光化学スモッグも発生していたのかもしれません。日本語はもちろんまったく通じず、ホテルの従業員以外は英語も通じません。現地のベトナム人がいなければ途方に暮れるところでした。

ということで、日本に帰って来るととてもホッとしたのですが、ベトナムにいたときに食中毒を警戒するあまり正露丸を飲みすぎてしまったようで、帰国してしばらくしてもあまり胃腸の調子が芳しくありません。しかしベトナムに行く前に食事をおごることを約束したので、ゆっくり食事のできるこちらを選びました。半年振りの訪問です。
前回サービスしてくれた、おそらくシェフの奥様は無事に出産されていま子育ての真っ最中とのこと。しばらくはホールに立てないでしょうね。シェフと女の子の二人で大変そうですが、ワイングラスが空いたまま放っておかれるようなことはなく、きちんと接客をしていただきました。
写真は撮らないつもりだったのですが、ムースの上にジュレが乗ったガラスの小鉢がとても綺麗だったので、ついスマホを手に取ってしまいました。その後の前菜と魚料理と肉料理も流れで撮影。太刀魚の中にムースを詰めた料理では、一杯だけ白を飲みたいところでしたが、当日の連れがほとんど飲めないお嬢さんだったので我慢しました。子羊は本当に乳飲み子の子羊のようで、臭みはまったくなく、どこまでも柔らかい。全体にとても上品な料理でした。日本のフレンチ万歳!

しかしですね、こういう上品で美味な料理をいただくと、何故かベトナムで食べた素朴な料理が再び食べたくなるんですね。ライギョのフィレを香辛料と油で炒めた上にどっさりと香草を乗せてちょっぴり火を通してエビの卵の紫色のペーストと酢と唐辛子で味付け、レモンを絞って、茹でたライスヌードルと一緒にいただくという素朴な料理が、早くも懐かしい。香草いっぱいのフォーは1人前250円で物凄くおいしかった。味覚に関しても、自分で気づいていないカルチャーショックがあったみたいです。

  • 本当に幼い子羊
  • 太刀魚の詰め物 マツタケのフリット添え
  • テリーヌ

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9位

礼華 (新宿御苑前、千駄ケ谷、四谷三丁目 / 中華料理、イノベーティブ、ワインバー)

1回

  • 夜の点数: 3.5

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 3.5
    • | CP 3.0
    • | 酒・ドリンク 3.5 ]
  • 昼の点数: 3.9

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 3.5
    • | 雰囲気 3.5
    • | CP 3.5
    • | 酒・ドリンク 4.0 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥10,000~¥14,999 ¥10,000~¥14,999

2014/07訪問 2014/07/11

オーソドックスな料理がとても美味しい

2010年3月
ずっと行きたいと思っていたお店です。夕方の5時半頃、新宿で仕事が終わったので勇んで電話しました。これから3名空いていますか?と尋ねると、入口からすぐの禁煙席でしたら用意できますという感じのいい受け答え。すぐにそれでOKと、タクシーで向かいました。
どうやらそこが最後の空きテーブルだったらしく、その後のフリの来客は満席で座れないで帰って行きました。うすら寒い夜にテラス席に案内するのはやっぱり無理だったんでしょうね。ついていました。後から来た外人さんのカップルは寒さをものともせずに喜んでテラスに座っていました。やっぱり外人さんはたくましいと妙に感心しました。

さて、割と大きめのグラスの生ビールでスタート。コースは7500円、10000円、15000円となかなかの強気な値付けです。いまさらフカヒレやダックは食べたくなかったので、アラカルトで王道の料理ばかりを頼みました。
ちなみにワインリストにはオーパスワン、メドックの1級などが5万円~で並んでいました。いくらなんでも王道過ぎて、ちょっと笑いながら、紹興酒のボトルを常温で注文しました。

皮蛋豆腐の皮蛋はかなり上等なものを使っていて、全く臭みがなく、タレともマッチしてとても美味しい。くらげの和え物はまずまず。雲白肉はよく出来ています。芝エビと野菜の炒めは生の金針菜を入れたりしてなかなか凝っていておいしい。牛肉と黄ニラの炒め、ターサイの塩炒め、豚バラの万頭包み、鶏の唐辛子炒め、宮保墨魚、麻婆豆腐、どれもきちんと仕事をしていて、すべての料理に好感が持てました。
マダムの丁寧だが飾らない接客もとても居心地がよくて、杏仁豆腐を食べてお茶を飲む頃には3時間が経過していました。久しぶりに本格的な中華を食べたなという感じです。やっぱり奇を衒うのではなくて、普通の料理が普通に美味しいことがとても大事なんだなと、改めて思いました。

2014年7月
なんと4年ぶりの訪問になってしまいました。今回はランチでの利用です。土曜日のランチだったので7,000円の翡翠コースをいただきました。もちろん昼からビールと紹興酒をいただきます。
前菜盛り合わせはフレンチみたいな盛り付けです。甘いもの、辛いもの、酸っぱいもののバランスがとてもいい。素材の組み合わせもよく考えられていると思いました。なによりも、ビールに合います。
河えびとマコモ茸の龍井茶炒めは上品な味。マコモ茸はいまが旬なので結構な大きさです。イネ科だけあってシャキシャキしておいしい。河えびを合わせたのがよくて、シャキシャキとプルプルの食感が龍井茶の淡いソースにピッタリでした。
フカヒレと牛ロースのしゃぶしゃぶで紹興酒をいただき、青山椒のおこわではお茶をいただきました。フルーティなお茶は黄金桂かなと思います。高価なお茶で、ジャスミン茶よりもずっと上品な、しかし深い味がします。
滋味にあふれる中華をいただいてとても満足しました。昼の点数は夜よりも高くしておきます。

  • 河えびとマコモ茸の龍井茶炒め
  • 青山椒としらすのおこわ
  • 皮蛋豆腐 木綿豆腐に美味しいタレ

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