耶馬英彦さんのマイ★ベストレストラン 2011

耶馬英彦の独断と偏見

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マイ★ベストレストラン

レビュアーの皆様一人ひとりが対象期間に訪れ心に残ったレストランを、
1位から10位までランキング付けした「マイ★ベストレストラン」を公開中!

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2009年からレビューを書きはじめ、今年になってようやく100件を超えました。年間50件程度のペースとなります。気に行ったら同じ店に続けていくことが多いので、なかなか件数は増えません。件数を増やすことが目的ではなく、自分がどう感じたかを表現するのが目的なので、これからもマイペースでレビューを続けたいと思っています。
今年は震災に食中毒事件、ゲリラ豪雨に台風と、外食にとっては受難の年ではなかったかと思います。特に原発事故による放射能漏れの継続的な影響は計り知れないものがあり、衛生的で安全な商品を提供するお店の人たちにとって、今後も様々な対策をお金と時間を使って撮り続けなければならないという終わりのない苦労を引き受けざるを得なかった年でもありました。
そんな中、生産者とよく連絡を取って安全な食材を仕入れ、日々調理を工夫して提供している努力家の料理人の方々には頭の下がる思いです。いつも感謝しつついただいています。基本的にお店を肯定する立場でレビューを書いていますが、どうしても口に合わないとか、お店の人の悪意あるいは怠慢が感じられたときは、申し訳ないけれども点数を下げています。
お店の人にとって、ニコニコして感じのいい客は、また来てほしい客です。その周囲の人たちもまたいい人なんだろうなと想像できるし、そういう人たちを連れてきてもらいたい。だから親切にもしますし、サービスもします。ところが威張っていて横柄で、下品な言葉遣いの感じの悪い客は、また来てほしくない客です。その周囲の人たちもまた嫌な感じの人たちなんだろうなと想像できるし、そういう人たちにも来てほしくない。だから勢い、ぶっきら棒にもなりますし、サービスも悪くなります。だからなるべく感じのいい客を演じて、その店から最高のサービスを引き出すように努めています。「頭のいいお客さん術」です。
感じの悪い従業員に対してもニコニコと挨拶して、そんな従業員からも親切にしてもらうことができれば嬉しいし、こちらの立ち居振る舞いや言動によって感じの悪い従業員を親切な従業員に変えてみせるのが、客としての醍醐味ではないかと思っています。

マイ★ベストレストラン

1位

鮨 徳助 (尾山台、等々力、九品仏 / 寿司)

1回

  • 夜の点数: 4.5

    • [ 料理・味 4.5
    • | サービス 4.5
    • | 雰囲気 4.5
    • | CP 4.5
    • | 酒・ドリンク 4.0 ]
  • 昼の点数: 4.5

    • [ 料理・味 4.5
    • | サービス 4.5
    • | 雰囲気 4.5
    • | CP 4.5
    • | 酒・ドリンク 4.0 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥10,000~¥14,999 -

2013/05訪問 2013/05/28

ネタも握りもサービスも一級品で、しかもリーズナブル

2011年5月
尾山台の駅を降りて改札を左に向かうと尾山台商店街です。まっすぐ進むと環八に突き当たります。突き当たった右側にあるのが串カツ田中で、外から丸見えの店内は、いつも結構混んでいます。なんせ安いのが魅力の店です。その少し手前の右側にイタリアンのリーノバンビーノがあって、やはり右側でもう少し手前にあるのが有名なお菓子屋さんのオーボンビュータンです。
駅から進んだ左側には亀屋万年堂があり、そこを左に曲がって60mくらい進んだ左側に手打ちそばの三稜があります。

さて、商店街を曲がらずにまっすぐ環八方面に向かった左側の半地下に、徳助はあります。ガラス張りで道を通ると中の様子が見えます。カウンター8席ですが、詰めればもう少し座れるかもしれません。いつも一杯です。
何度も前を通りかかり、その度に行きたいと思っていました。5月のある夜、お腹を空かせてどこかで夕飯を食べようと歩いていたときに、店の前を通りがかると席が一つ空いているように見えたので、ここぞとばかりに飛び込みました。初めての寿司屋はいつも少し緊張します。

ひとりで予約もないけれども大丈夫かと聞くと、ご主人は時計を見て瞬間的に判断。空いている椅子を指して、どうぞ、と言ってくれました。やったと思ったのと、少しホッとしたのと、なんで寿司屋のカウンターに座るのにこんなに気疲れするのかと、色々な思いを抱きながら座りました。そこへ間髪をいれずにおかみさんがおしぼりを出してくれて、ビールを注文。やっと一息つけました。

ビールが来たらご主人がさっと突出しを出してくれたので、そのやたらに美味しい海草を食べながらビールを飲みます。どうしますかということで、つまみをお願いします、そのあとで握りを、と言うと、いい顔で頷いてくれました。あとは何も言う必要はありません。
小鉢に刺身の盛合せが来ます。まぐろ、アオリ、シマアジ。冷え過ぎていない刺身は、魚そのものに味があります。醤油はほんのちょっぴりだけ。いやあ、美味しい。ビールは1本だけにして、燗酒にしました。うまい魚は日本酒を飲みながら食べるのが一番です。ま、人それぞれですけど。私はとにかく日本酒。トコブシが出て鯒が出てと、4番打者ばかりが出てくる感じで、みんなクリーンヒットです。食べて飲んで、心も体も解けてきました。

こちらの頃合いを見て、握りを出してくれます。赤酢ではなくて白酢。酢飯が出しゃばらずにネタの良さを引き出してくれます。池尻大橋の鮨おさ内で少し濃すぎる味の寿司に満たされなかったのが、この店ですべて満たされました。満腹になって会計が11,000円は文句なしに安い。用賀の嘉瑞が早くも予約の取りづらい店になってしまい、荻窪のなんばも家から遠いのと、やっぱり予約が取りづらいので足が遠のいていますが、徳助はそれらの有名店にも劣らない素晴らしい寿司屋さんで、しかもちょっとリーズナブル。これから通う寿司屋はここに決めました。
帰り際にご主人が苦笑いしつつ、次からは電話してくださいね、と名刺を渡してくれたのがとても印象的でした。ご馳走様でした。

2011年8月
その後何度かお邪魔しています。夏になるとお寿司屋さんは何を出すのかななんて勝手に心配していましたが、そこは心配ご無用で、手を変え品を変え、色々なネタを出してくれます。シマアジもイカも美味しく、特にサバが傑出した出来栄えでした。そうだ俺はこういうサバが食べたかったのだ、と言いたくなるサバでしたね。寿司というのは寿司職人の仕事をいただくものなのですね。

2011年9月
昼にも訪問してみたいと、平日の休みが取れた午後1時半ころに一度電話をしたのですが、生憎シャリが終わってしまったとのこと。次に平日休みが取れたときは開店の12時を少し過ぎたときに訪問。今度は入れました。
写真を見て食べてみたいと思っていたバラチラシを注文。それにビール。書き忘れていましたが、こちらのビールはアサヒスーパードライで、マイフェイバリットです。休日の昼間っからビールは、とても美味しく、とても効きます。
ビールが来ると程なく小鉢が来ました。多分日ごとに代わるのでしょう。この日は茄子とパプリカとレンコンを軽く炊いたものでした。味付けは京料理のように繊細で、ビールよりも日本酒に合う感じ。でも昼なのでビールで我慢。いくら休みの日でも昼から大酒はちょっとね。
バラチラシは目の前で作る過程がすべて見えます。相変わらず仕事が速い。卵焼きや各種刺身、アサリなどを載せるとつめを回しかけて、最後にシラウオ。バラチラシはどこで食べても美味しい記憶だけですが、こちらのは素材がひとつひとつ感じられて、一緒に頬張るとなおいっそう美味しいという優れものでした。

2011年10月
この日の突き出しは塩辛。スルメイカだそうです。真イカですね。
胴体の部分だけを使って、ちょうどいい塩加減でお酒が進みます。
カキは霙仕立てになっていて、さっぱりとした口当たりながら、カキの濃厚さもあって、やっぱりお酒が進みます。
10月の下旬なのに夏日の気温になったりしてよくわからない気候ですが、さすがに夜になると燗酒が寿司に合います。ビールから日本酒、おつまみから握りをいただくと、とても疲れた体がなんとなく元気になって、足取りも軽やかに家路に着きました。

2011年11月12月
それほどコンスタントに行けないのですが、なんとか月一は利用しています。
最初にビールを飲んで刺身を食べて日本酒を飲んで、それから握りをいくつか食べてお茶を飲んで終了というこちらのペースを了解してくれたようで、座ったら何も言わなくてもその通りに出てきます。
つまみも刺身も何が出るかはその日のお楽しみ。食べ物を戴くというよりも、徳さんの仕事を戴いているという気持ちです。好き嫌いもないので、何でも有難く戴きます。
年末に伺ったときに出た、はしりの筍と菜の花の煮物は秀逸。カウンターに座った全員が大絶賛でした。
暮れで食材も入りにくいとは思いますが、精いっぱいの工夫で楽しませてくれます。
来年もどうぞよろしく。

2012年1月~2月
やはり月一くらいで利用。2月には関アジの刺身をいただきました。
一本釣りで活け〆めでないと関アジとは言わないそうで、ラベルを見せていただきました。普段はお寿司屋さんでは写真を撮らないのですが、珍しいラベルだったので撮影させていただきました。
味はというと、これはもう言うことはありません。振られたゴマがいい感じに香って、日本酒をあおれば至福です。

2012年3月~2013年
その後はコンスタントに通っています。
行く度にお通しも刺身も小鉢も煮物も変わるので、何が出るのかいつも楽しみです。

  • 佐賀関の関アジの登録商標のラベル

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2位

クリヤム (長谷、由比ケ浜、極楽寺 / タイ料理、アジア・エスニック)

1回

  • 夜の点数: 4.5

    • [ 料理・味 4.5
    • | サービス 4.5
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 4.2
    • | 酒・ドリンク 4.0 ]
  • 昼の点数: 4.2

    • [ 料理・味 4.2
    • | サービス 4.5
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 4.2
    • | 酒・ドリンク 4.0 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥6,000~¥7,999 ¥1,000~¥1,999

2015/03訪問 2015/04/01

ますます洗練されてきました

2010年7月
北鎌倉の散策を終えて、ベタですが、鶴岡八幡宮をお参り。予定では鎌倉の大仏を見て、そのあとで長谷の駅の近くのタイ料理店に行くはずだったのですが、既に夕方、鎌倉の大仏の観覧時間は終わりました。それでも、食べログで気になった長谷のタイ料理店に行くことにしました。

kuriyumという名前は、2009年12月15日の湘南経済新聞によると、オーナーの河栗雄介さんの愛称kuriにタイ語でサラダとか混ぜるを意味するyumを合わせたそうです。店名の由来まで載っているとは、恐るべし湘南経済新聞。

店に入るなり、ジャスミンライスが炊きあがったいい香り。ガパオは絶対食べるとすぐに決めました。平日の18時過ぎとあってノーゲストで、窓際の席を案内されました。海が見えていい感じ。サーフィンに帆がついているやつで遊んでいる人がいて、あれを何というのだか思いだせずに、セイルサーフィンだとか、サーフセーリングだとか、なんかちょっと違うなと思いつつ、いろいろ考えるが、やっぱり思いだせず。翌日会社で聞くと「ウィンドサーフィン」とのこと。そう言えば聞いたことがあるのに思いだせないのは歳なのでしょうか。

例によってとりあえずの生ビールを注文し、メニューを見ると、なんと、全品おいしそうなものばかり。困った。困ったときのおすすめメニューということで、本日のサラダを注文。それにやっぱり生春巻、そして自家製ソーセージと豚肉のサテイとオムレツと鶏のマリネグリルと、もう止まりません。

料理はどれもこれも本格的なタイ料理で、とても日本人シェフのタイ料理とは思えないくらい。修行もかなり大変だったんでしょうね。

料理を食べる間に家内は自家製のジンジャーエールを、私は自家製の白ワインのサングリアを何杯かおかわりしました。お代わりしすぎて、最後には奥様から、「あのお、サングリアがあと少しだけになって一杯取れないんですけど、ちょっと少ない量でいいですか?」と言われてしまいました。我ながら大酒飲みで申し訳ない。
さて、料理も進んで、結構お腹も張ってきましたが、お腹以上に食い意地の張っている私は、パッタイとガパオも注文。パッタイは少しだけ砂糖の甘さが気になりましたが、ガパオのジャスミンライスは多分今まで食べたジャスミンライスの中で最高のおいしさ。

ということで、食後にはチャイを飲んでデザートも食べようと思っていたのに、さすがにお腹が一杯で食べられずに出てきました。会計は1万2千円ほど。思ったよりも安い。あんなに飲んだのにね。
次回は、料理を減らして、必ずデザートを食べます。

店を出たら、長谷駅の周辺は既に真っ暗。このあたりは夜8時になると大体終わりなんですね。kuriyumが孤軍奮闘している感じ。頑張れkuriyum。
鎌倉駅周辺にはフレンチやらイタリアンやら中華やらがひしめいていますが、江ノ電で3駅の長谷に来て、窓から海の見えるタイレストランで、ご主人の本格的なタイ料理と奥様の穏やかな接客でゆったりと過ごした夕食は、本当に幸せな時間で、家内を連れてきてよかった。久しぶりに「ありがとう」と言いたくなる店に出会いました。

2010年8月5日再訪
この店がすっかり気に入った私たちは、前回行けなかった鎌倉の大仏を見ようという口実で鎌倉を再訪。
東海道線でボケっとしていたら大船を過ぎて藤沢まで行ってしまいました。大船まで戻って鎌倉から江ノ電に載るかどうかを少し迷いましたが、前回は鎌倉と長谷を往復したので、今回は藤沢から長谷までの江ノ電に載ってみようということになりました。鎌倉高校前では目の前に海が見えるなど、初めてみる光景が多く、こちらのルートを選んで得をした気分になりました。
鎌倉の大仏は予想した通りでそれなり。むしろ長谷寺のほうが見どころがたくさんあってよかった。

ということで5時の開店を待って2度目のkuriyumへ。
今回は長時間外を歩いたので、生ビールを3杯ほど、クイクイと飲み干しつつ、前回頼んでいなかった料理を注文。多分お店のウリだと思う本日のサラダは外せません。そのゴーヤと鶏のそぼろの入ったサラダは酸味も苦みもちょうどよくて暑い日にぴったり。

各種野菜と豚肉、海老のソースは、ソースがとても美味しくて、家内は早々とジャスミンライスを注文、そのソースをライスに乗せて食べていました。

イカと青菜炒めはおそらくイカに葛打ちがしてあって、味が乗ってとても美味しい。中華なら花切りをするところなんでしょうが、そこはタイ料理。素朴でいいと思いました。

豚肉の包み焼はサイズがあって、もちろん大きいほうを注文。これも一緒についてきた黒いペーストがとても美味しくてお酒がすすみます。

今回は食べすぎだった前回の教訓を生かして、グリーンカレーをひとつだけ。ココナッツミルクが利いていて、しかも結構辛い。誰もがハマる味だと思います。特に女性は好きなのではないでしょうか。

念願だったデザートも食べ、チャイも飲みました。チャイはやはりこれまで飲んだチャイの中で一番美味しいチャイでした。写真がボケているのが残念ですが、何度撮ってもピンボケになるので諦めました。

次回からは、鎌倉に来るのではなくて、kuriyumに来るということでまた来たいと思います。

その後、9月と10月に訪問しました。11月と12月は時間が取れなくていけませんでしたが、年明けの4日に再訪。この日は他に何の用事もなくて、文字通り夕飯を食べにだけ行きました。本日のyum、ポピアソッド、ムー、ガパオとゲーン。やっぱりとても美味しい。

仕事場から近い目黒区や世田谷区のタイ料理店にも行きました。クルンサイアムクルンサイアムサイアムタラートバンコクなどです。店名が同じだったり経営が一緒だったりしますので、比較の対象としてはあまり良くないかもしれませんが、これらの店の料理に比べると、kuriyumの料理は盛付と味のまとまり、パンチの面で飛び抜けていると思います。
1月中旬からご夫婦でタイに情報収集にいらっしゃるとのことで、春になったら新しいメニューが食べられるかもしれません。今からワクワクしています。小さな喜びですが、こういう喜びを与えてくれる店って、あまりありませんよね。ということで、今年も可能な限り通います。

2011年4月
訪問したら、メニューが少し変わっていました!
相変わらず控えめなご夫婦なので、メニュー変わりました!とは言わず、さりげなくいくつか新メニューがちりばめられているという感じ。
今回も注文はたくさん。ムーヤーンは外せません。カオパックンがあるのでぜひ食べてみたかったのですが、既にお腹が一杯になったのでまた次回ということに。計画停電もなさそうなので、時間のある限り伺います。

2011年5月
カオパックン食べました。ジャスミンライスが少し変わったかもしれません。もしかして新米?そういえば日本のお米だって毎年新米が出る訳だから、ジャスミンライスもそうなんでしょうね。カオパックンはプチトマトが入ってパクチーもたくさん乗って本当に美味しい。マンゴービールがあったので初チャレンジ。マンゴーの香りはします。当たり前かもしれませんが、マンゴーピューレと同じ味。甘さはあまり感じないのですが、香りで甘いような気になってきます。1杯飲むと後を引いて、思わずお代わりしてしまいました。
ご主人は少しひげを少なく整えたみたいで、夏向けでとてもさわやかでした。

2011年9月
なかなか行けずに4か月ぶりの訪問。この間に西麻布のライステラスに行きましたが、やっぱり私にはこちらkuriyumの料理のほうが口に合うみたいです。本日の混ぜご飯というのがあって、ジャスミンライスに野菜と肉、ナッツなどを混ぜていただく料理ですが、これが相当に美味しい。ガパオやカレーばかりではなく、これからは混ぜご飯も目的になりました。年内にあと何度かお邪魔できればいいのですが。

2012年1月と2月
9月以降、結局年内に行けずに、年明けの1月と、ご夫妻がタイ旅行から戻ってきた後の2月にお邪魔しました。久しぶりに生春巻きをいただきましたが、どうしたらこんなに柔らかい口当たりにできるのかと思うほど、やさしい味わいで、群を抜いて美味しい。
本日のヤムは豚挽き肉のヤムでしたが、これが酸味が効いてとっても美味。ぜひ定番メニューに入れてほしいくらいです。

2012年3月
豚肉を中心に新しいメニューが増えていました。今回は新メニューを中心にチョイス。
美味しい料理は、食べれば食べるほどお腹が空いてくるという不思議な現象が起こります。
知り合いのご夫婦と一緒に楽しく過ごしました。

2012年4月と5月
ほぼ月1回のペースです。世田谷から長谷に行くのが慣れた道になりました。
5月は知り合いのご夫婦と1歳の子供で、子供が泣くのでハラハラしましたが、優しい対応をしていただき、感謝です。

2012年6月
鎌倉と言えばアジサイ。アジサイと言えば明月院です。明月院のアジサイを見たあと、極楽寺に移動しました。極楽寺では見事な百日紅の木を拝みました。境内は撮影禁止とあちこちに立て札や張り紙があるにもかかわらず、たくさんの人が平気で撮影していたのには少し閉口しました。それも60代以上の男性ばかりで、注意しても知らぬ顔でその場を離れて、また違うところで撮影していました。日本人はこういう国民性じゃなかった筈なんですけどね。
極楽寺を出て成就院に向かいます。ここの坂のアジサイは、中井貴一さんと小泉今日子さんのドラマ「最後から二番目の恋」にも出てくる有名な風景で、坂の両側にアジサイが見えて、遠景には由比ヶ浜の海岸が見えます。まさに絶景。
ということで由比ヶ浜の海岸に座ってボーっとした後、ようやくkuriyumさんに伺いました。
いつも通りのぶれない味と接客。ここで食事をすると心が満たされます。

2013年7月
家から電車賃が1,000円近くかかるほど遠いので、なかなか訪問に間が空いてしまいますが、それでも数か月に一度はお邪魔しています。
ところで、毎年1月の終わりから2月にかけてシェフご夫婦でタイに行って、料理の情報を仕入れていらっしゃるのは、知る人ぞ知るところ。メニューが少しずつ変わっているのも知る人ぞ知るところです。
タイに行って本場のタイ料理を食べた方は、こちらの料理が繊細すぎるために本場とは違うと感じるでしょうが、もしこちらのお店がバンコクにあったら、間違いなく一番の人気店になるでしょう。最近はそう思えるほど洗練されてきました。

2013年11月
4周年を迎えたそうで、おめでとうございます。
タイは政情が不安定みたいで少し心配ですが、こちらのタイ料理をいただく分には平和に楽しめます。

2014年4月
ずいぶん間が空いてしまって5ヶ月ぶりの訪問です。
プチ改装をしたとのことで、ある程度予想していましたが、思ったとおりホールのレイアウトが若干変更されていました。全て2名テーブルになっていて、窓際にはくっつけられるように2名テーブルが二つずつ。キッチン側はベンチシートになっていて、2名テーブルが3つ並んでいます。こちらもくっつけられるようになっています。全部で14席ですが、席はフレキシブルなので多分8名まで座れる長い席が作れると思います。使い勝手としてはとてもよくなったと思います。
本日はランチでの訪問でしたが、11時半のオープン後すぐに行って、最初の客となれましたが、その後バタバタと来客があり、12時前には満席になりました。土曜日ということもあって、ほとんどの人がビールやワインを飲みながらの食事でした。休日の鎌倉ランチには最適のお店ですね。もちろん私もビールをお代わりしました。
昼からガパオとカレーとパッタイを食べて、元気一杯になりました。ご馳走様です。

2014年5月
久しぶりに夜に訪問できました。やっぱりメニューが変わっていて、楽しみが増えました。新しいメニューを全部食べたいけれども、これまでのメニューもやっぱり食べたくて、悩ましいところ。
ビールを飲むのにポピアソットとムートートプレーは外せません。
サラダも食べたいのでヤムカイダーオもいただきます。ついでに本日の料理からヤムトゥアランタオクンも注文。
パッカイヨーマも食べました。タイ料理はどこまでも食べられる気がします。リームーヤーンとパットヌアカピのふたつの肉料理をジャスミンライスとカオニャオと一緒に食べたところで自重しました。ソフトシェルクラブと小ヤリイカは次回のお楽しみということで。
6月はまたアジサイで忙しくなるでしょう。私たちは特に鎌倉観光はせず、自宅から直接この店に食事に来るだけですが、それでも東京から長谷まで来るとプチ旅行をした気分で、とても充実した休日になります。今日もご馳走様でした。

2015年3月
去年の9月以来の訪問です。なんだかんだでオープンしてから5年と4ヶ月にもなるんですね。由比ヶ浜の駅で降りて、歩きながら長谷方面へ。途中のするがやさんでいつもどおりお土産の和菓子を買います。お目当ての塩大福は既に売り切れで、代わりに桜餅と道明寺を買いました。長谷寺の近辺は平日の夕方でもかなりの観光客がいます。
さて久しぶりの訪問ですが、やっぱりポピアソッドとムートートプレー。生ビールがすすみます。魚のミンチをバナナの葉で包んだものを試作品で出していただきました。とても美味しいので、定番になるといいなと思います。
変わらないおいしさに感謝。

  • 2015年3月のポピアソッド
  • 2015年3月のヤムカイダーオ
  • 2015年3月のムートートプレー

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3位

カミノ (池尻大橋、駒場東大前、池ノ上 / ラーメン、つけ麺)

1回

  • 昼の点数: 4.5

    • [ 料理・味 4.5
    • | サービス 4.5
    • | 雰囲気 3.5
    • | CP 3.5
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ¥1,000~¥1,999

2013/07訪問 2013/07/10

焼き野菜が美味しい、麺もツルツルモッチリで最高

2011年9月
そもそもつけ麺というのがあまり好きではありませんでした。池尻の評判の高いつけ麺屋さん和利道も一度利用はしましたが、特にまた利用したいとは思わなかったので、もうつけ麺を食べることはないかなと思っていました。

目黒川のルート246より上流は遊歩道になっています。どんな仕組みなのかわかりませんが、遊歩道に沿ってせせらぎがあり、多分目黒川本体はその下を流れていると思います。ルート246から遊歩道を上流に進んで途中のY字路を右に行き、最初の十字路を左に行った突き当たりの右にcaminoがあります。
前回訪問したときは月曜日で定休日でしたので、今回は水曜日のランチにお邪魔しました。

入るとすぐにテーブルがあって、その向こうにカウンター、カウンターの右側にテーブル席があります。ひとりなのでカウンターに案内されました。隣の席とは割に間隔があって居心地は悪くありません。メニューの説明をしてくれたときに、唯一写真があったのがつけ麺だったので、これが店の看板メニューならと思い、味玉塩野菜つけめんを注文しました。麺は写真の通りの1/2でいいかと聞かれます。麺を普通盛にするとプラス100円とのこと。炭水化物好きの私としては当然ながら普通盛にしました。

注文してから十数分後に提供されます。ランチでも茹で置きしたりはしないところにお店の心意気が感じられ、好感を持ちました。回転優先で麺を茹で置きする店もありますが、品質を落とすと客離れがして、結局は店の損になります。いい店はQC(クオリティコントロール)がしっかりしているものなのです。
さて、まずスープを一口。若干濃い目ながらもいい塩加減です。何よりMSGの嫌味がほとんど感じられません。あと口もさわやか。
続いて麺を戴きます。よくすすがれていて、ツルツルと入って行きます。モッチリとしていながら噛み応えはシコシコ。麺に必要な3要素はツルツル、モッチリ、シコシコだと思っていますが、その3要素が全て揃ったとても美味しい麺です。

野菜は茄子と胡瓜、パプリカなどが軽く焼かれて出てきます。そのままでも結構いけますし、麺つゆをつけても美味しい。キャベツと葉っぱ系の野菜も麺を食べた途中で食べると、これが意外にいい組み合わせで、常に口の中がさっぱりしている状態で食事ができます。もしかしたら新しい発見かもしれないと思ったほどでした。
ちなみに、焼いたキュウリは初めて食べましたが、結構美味しいものなんですね。カリウムやビタミンを多く含んでいて暑い日にはぴったりです。季節ごとに野菜が変わるのでしょうから、今後も期待ができると思います。

2011年10月
多分もう5回目くらいの訪問。野菜つけ麺のほかにもいろいろなラーメンのメニューがあるんですが、どうしても野菜つけ麺を頼みたくなるんですね。チャーシューを入れたり入れなかったり、味玉ありだったりなかったり、塩だったり醤油だったりしますが、兎に角野菜つけ麺。タレは塩も醤油も魚粉の香りがしてどちらも美味しい。そのときの気分で頼んでいます。
カウンターには酢、醤油、辣油などの定番の調味料の他に、ゴマと黒七味があります。半分くらい食べたところで試しにゴマを入れてみると、香りがガラッと変わって、違った味が楽しめます。黒七味を入れるとまた違った香りがするので、その時々でいろいろなバリエーションを自由に作ることができます。
ということで、当分はつけ麺だけをオーダーしそうですが、たまには普通のラーメンも食べてみようかなと思っています。

2011年11月
11月になってもまだ温かい日が続いたので相変わらず野菜つけ麺ばかり食べていましたが、少し寒くなってきた11月下旬のある日、温かいラーメンを食べてみようと「おだしラーメン」を注文しました。麺はつけ麺よりも細めの麺で、しかし同じくらいコシがあります。具は叉焼2枚とナルト2枚、シナチクと海苔とお麩が2個、それにネギのみじん切りです。「おだし」というネーミングの印象から、薄味で上品な感じのスープを予想していました。実際は結構強めの塩味が付いています。葱の香りがしていい感じのスープです。叉焼も美味しいし、これはこれでいいのですが、商品としてはやっぱり野菜つけ麺の個性には敵いません。これからもまた野菜つけ麺を戴くことになりそうです。→実は翌日に再訪してまた野菜つけ麺を戴きました。

2011年12月
今月も2日連続で利用するなど、すっかりおなじみになりましたが、月の後半に体調を崩し(逆流性食道炎との診断)、暫く訪問できなくなりました。何度利用しても味がぶれることがないのが立派です。また、サービスについてですが、背中に赤子を背負ったかわいらしい奥さんが戻ってからは格段によくなりました。これら2点を根拠に、点数を0.5点アップします。おめでとう。パチパチパチ。
体調が戻ったらまた利用します。また来年です。

2012年
年明けからも通っています。相変わらず、並んでいても料理は淡々と同じペース。
混んでいるからといって、拙速に走らず、きちんと作っている姿勢は相変わらずで、この姿勢でいる限り、この店は流行り続けると思います。

2012年4月
担々麺をはじめたとのこと。早速いただきました。
美味しい。美味しいけれども山椒が効いていない。辛さも少なく、ごま風味もない。これが「ムロオカ式」なのか。ちなみにムロオカさんはご主人の名前ではなくて、「担々麺やれば?」とすすめてくれた人の名前だそうです。
しかし麺は相変わらずモッチリ、ツルツル、シコシコで言うことなし。肉みそもよく味がしみていて美味しい。これはこれで担々麺として成立しています。

でもやっぱりcaminoは野菜つけ麺だなと、再認識したのでした。

2013年5月
という訳で、その後は他のメニューには目もくれず、ひたすら野菜つけ麺をいただいています。4月には断食をしまして、断食の回復食のひとつにこちらのつけ麺を選びました。おかげさまでリバウンドせずに過ごしています。

2013年7月
断食後も利用していましたが、ある日、どうせなら麺なしで野菜だけでもいいなと思って、思い切って伝えました。すると「はい、かしこまりました。麺がない分、野菜を増やしておきますね」とニッコリ。とても親切な対応に感謝。次に伺うと、野菜が足りなかったようでしたら、麺普通盛と同じ料金で野菜を増やしますが、との提案をいただきました。もちろん願ったり叶ったりなので快諾。驚くくらい大盛の野菜が出てきて大満足。
もはや「つけ麺」ではなくて「つけ野菜」ですが、頼む人が多いとそのうち定番になるかもしれませんね。

  • 遊歩道から来て角を曲がったところ
  • 塩らーめん
  • 味玉塩野菜つけ麺の野菜

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4位

もち月寿司 (舟入町、舟入本町、土橋 / 寿司)

1回

  • 夜の点数: 4.5

    • [ 料理・味 4.5
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 4.0
    • | 酒・ドリンク 3.5 ]
  • 昼の点数: 4.5

    • [ 料理・味 4.5
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 4.5
    • | CP 4.5
    • | 酒・ドリンク 3.5 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥15,000~¥19,999 ¥10,000~¥14,999

2013/07訪問 2013/07/18

広島で本格江戸前寿司が食べられる貴重なお店

2011年4月
場所は分かりにくいと言っていいのかもしれません。
広島駅と横川駅から出ている市電の「舟入町」で下車して、横断歩道を東側に渡ります。大通りよりもひとつ東の道を右に曲がって50mくらい進んだ左側に、思いのほか控えめな袖看板があります。店の前は水を打ってきれいにしてあります。

予約したときは12時半になりますとのことでした。大体この時間で予約を受けているんでしょうね。名前と人数だけを聞かれました。多分電話番号はナンバーディスプレイに出ているのだと思います。

時間より少し早めにつきましたが、外が雨だったので声をかけると、どうぞお入りくださいと奥さんの優しい声がします。ホッとしました。
店内はカウンターのみ8席です。カウンターの後ろに並べてある椅子に荷物を置かせていただきました。カウンターの真ん中あたりにネタケースがあります。高額の寿司屋にはネタケースがないところが多いのですが、ご主人が客側を向いたまま仕事が出来るので、これはこれで合理的だと思いました。テーブルを作らなかったのは簡単な理由で、儲けようと思えばそれは席が多いほうがいいけれども、寿司は握りたてじゃないとうまくないからとのこと。職人さんの心意気です。

鱧の梅肉タレからスタートして、刺身が出て、出汁巻き玉子が出て、昆布と茗荷の細切り入りの土佐酢が出て、トリ貝を軽く炙ったものなど、いくつもおつまみが出ます。どれも仕事が丁寧で、一切妥協がありません。
握りに移ると、づけだったり塩を振っていたりの本格江戸前寿司です。とにかく素材そのものが美味しいのだと思いますが、その美味しい素材をきちんとこしらえてあるので寿司になると素材そのものよりも何倍も美味しくなるという気がしました。
仕事もすごいのですが、トークはもっとすごくて、大将のシニカルな本音トークに何度も爆笑しました。シニカルなのに人柄の良さがじんわり伝わるという、なかなかのお話です。落語で言うと、斜に構えた人情話みたいな感じです。実際に聞けばよくわかると思います。

最後に芽葱のにぎりが出て、さっぱりしてから美味しいお茶を飲んで、本当に満足でした。この内容で1人1万円ならとても安いと思います。東京でも十分に通用するどころか、トップクラスに勝るとも劣らないハイレベルのお寿司屋さんです。大将にそう言うと、東京で勝負する勇気がなかったんよ、とポツリ。

広島に帰った時には必ず寄ることにします。ご馳走様でした。

(・・・・・勝手に写真を撮ってごめんなさい)

2012年4月
1年ぶりの訪問です。まあ東京からですので、残念ながらそう頻繁には来れません。
前回は私が予約しましたが、今回は家内が予約して、5000円のおまかせでした。
当然ながら握り中心。
それでも前回と同様、仕事はきっちりと丁寧で、食材は十分新鮮です。
言うことありません。
この店が東京にあればもっと通うのにと思う一方、東京にあったら多分倍くらいの価格になるだろうなとも思います。
ご主人がずっと健康でいてくれる間はなるべく行きたいと思いますが、それでも年に1回くらいになるんでしょうね。
入店時は雨でしたが、外に出たらやんでいて、ご主人はわざわざ外に出て、私たちが角を曲がるまで見送ってくれました。
美味しいお寿司を本当にありがとう。またうかがいます。

2013年7月
一年と3か月ぶりの訪問です。今回ははじめて夜に伺いました。玉子焼きと鱧の梅肉たれ、薬味と三杯酢でビールと日本酒をいただきます。相変わらずのハイレベル。
にぎりも塩だったりづけだったりと芸の細かさも変わりません。ついつい日本酒が進みました。また来年ですね。

  • 鱧の梅肉タレ
  • 小いわし
  • 鯛にぎり

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5位

ラ・ブランシュ (表参道、渋谷 / フレンチ)

1回

  • 夜の点数: 4.2

    • [ 料理・味 4.5
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 3.5
    • | 酒・ドリンク 4.0 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥20,000~¥29,999 -

2015/04訪問 2015/04/16

ソースが美味しい力強いフレンチで、量もいっぱい

クリスマスは二人とも仕事なので、ちょっと早目のクリスマスディナーを予約しました。5年ぶりの訪問ですが、ちっとも変わっていない感じ。5年前に飲んだワインのことまで憶えていてくれました。
BGMはなく、ほぼ埋まっている客席の静かな会話が落ち着いた雰囲気を醸し出しています。慣れない人は緊張するかもしれませんね。

当時は2つだったコースが3つに増えていて、新設(?)の12,000円コースを選びました。スペシャリテのジャガイモとイワシのテリーヌもお願いして入れてもらいました。ワインは05年のジュヴレシャンベルタンをチョイス。
最初に出たリエットは相変わらず美味しい。ただあまりにもパンチが効いているので少し残そうかなと思っていたところにパンが出てきたので、やっぱり全部いただいてしまいました。
ジャガイモとイワシは優しい味。イワシを色よく仕上げてしかも生臭さがないのは見事。周囲に巻いたベーコンがいいアクセントになっています。
カキのポアレは少し味が強かったものの、カキのムースと一緒に食べるとちょうどいい感じ。これもワインがすすみます。
フォアグラとマンゴーはマンゴーをソースにしてフォアグラを食べる感じ。焼いたマンゴーは甘みが強く、ほのかな酸味もあって、フォアグラの脂っぽさを緩和してくれます。こういう発想が出来るのはまだまだ脳みそが柔軟な証拠。ただ、しょっぱい→甘いと続いたので、少々胃がびっくりしてしまいました。
ノドグロはカリッと焼かれた皮が美味しい一品。すりおろしたカブがサフランに染まっていいソースになっています。和食で言う「みぞれ」のフレンチ版なのでしょうか。添えられたキャベツと焼いたカブもノドグロを引きたてるのに一役買っています。
軍鶏の黒米詰めは火の通し方がちょうどよく、黒米が抵抗なく食べられます。野菜もたくさん添えられているのでこれだけでひとつの完成した食事になります。
エゾシカの赤ワインソースは、シカ肉のいいところをそのまま出した感じなのに、臭みがまったくありません。もしかしたら低温調理なのでしょうか。赤ワインソースはかなり濃厚で本当に美味しい。フレンチはやっぱり、ちゃんとソースがあるのがいいですね。
ここまでで相当にお腹がいっぱいになりましたが、少し赤ワインが残っているので、チーズを2つ選んで追加しました。
デセールはお決まりのスフレ。この日は栗のスフレでした。少し甘すぎるかなと感じました。
コーヒーのおともはマシュマロとヘーゼルナッツのクッキーと塩チョコ。コーヒーを飲み終わったのは予約の時間から3時間半後でした。本当にお腹いっぱいです。

サービスは岡部さん以外はこなれていない感じでしたが、提供時の台詞を一生懸命覚えているのが健気でした。サービスマンになるのかコックさんになるのか道は分かれるところでしょうが、頑張ってほしいものです。

表参道へ向かう帰り道では、久しぶりの田代シェフの料理を楽しむことが出来ていいクリスマスディナーだったねとしみじみ頷き合いました。

2014年6月
3年半ぶりの訪問です。スタッフは代わっていましたが、田代シェフと岡部さんは元気そうで、ホッとしました。暑かったので思わずビールを注文してしまいましたが、注文した途端に、そういえばビールは置いていないんだったと思い出しました。気を取り直してスパークリングワインを注文。

乾杯してまもなく出てくるのがリエットとパン。リエットの塩加減がちょうどよくて、油もしつこくなく、パンにとても合います。懐石料理で最初にご飯がちょっぴり出るのも、イタリアンで最初にコペルトのパンがオリーブオイルとともに出てくるのも同じ意味合いなんでしょうね。お腹を空かしてやってきた人にちょっと落ち着いてもらうひと口です。最初が肝心。このリエットで店の評価が決まる場合もあるでしょう。決して気を抜かず、手を抜かず、渾身のひと口に仕上げているのがよくわかります。気合だとか根性だとかいう言葉はあまり好きではありませんが、田代シェフの並々ならぬ気合が伝わってくる一品です。
さて料理はどんどん進み、つられてワインも進んでいつも通り二人で二本のワインを空にしてしまいました。岡部さんがすすめてくれるワインはリーズナブルで美味しくて、言うことはありません。フランス万歳!

と言っても、チリワインや南半球のワインも好きです。世界のワインはみんなそれなりにちゃんとした味がするのですが、どうしても日本のワインだけが見劣りします。勝沼産のワインなど、値段だけは世界レベルですが、味はごつごつして飲めたものではありません。土壌なのか水なのか、兎に角、いまのままの造り方では、日本のワインは世界のレベルに達することはないでしょう。日本のワインメーカーを応援するつもりは少しもありませんが、このままいくといままで積み重ねてきたワイン作りのノウハウがすべて無駄になるのは間違いないところです。

日本のワインの話はさておき、フランスの21世紀のワインはいずれも力強い味がします。田代シェフの力強い料理にも十分対抗できる特徴も持っています。数年に一度のペースではあと何度この組み合わせをいただけるのかなと思うと、今日の食事を本当に大切にしたくなるのです。次は家内を連れてきます。ご馳走様でした。

2015年4月
幸運なことに去年に続いて1年以内に再訪できました。料理はカキやアスパラ、シャモなど。スペシャリテのジャガイモといわしのテリーヌは健在。ますます美味しくなっている気がします。ワインは2011年のブルゴーニュ。フルーティーで軽やかなワインもまた料理を引き立ててくれます。
岡部さんの動きもきびきびとしていてしかも丁寧。フレンドリーなのに礼儀正しいという微妙なラインの接客で、これはたぶん岡部さんにしかできない接客なんでしょうね。非常に勉強になりますが、誰にも真似はできません。
なんだかんだであっという間に4時間が経過して食事を終了しました。とても充実した幸せな4時間でした。今回も家内と一緒に来れず、知り合いのイタリアンのシェフと男同士でしたが、楽しく食事ができました。美味しい料理は話が弾みますね。
今日もご馳走様でした。

  • 2015年4月のディナー
  • 2015年4月のディナー
  • 2015年4月のディナー

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6位

手打うどん すみた (赤羽岩淵、赤羽、志茂 / うどん、天ぷら、おでん)

1回

  • 夜の点数: 4.0

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 3.5
    • | 雰囲気 3.0
    • | CP 4.0
    • | 酒・ドリンク 4.0 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥4,000~¥4,999 -

2011/09訪問 2011/09/11

練り物好きにはたまらないじゃこ天と平天

久しぶりの訪問でした。個人的な事情で恐縮ですが、記念すべき食べログ口コミ100店舗目にこの名店が巡って来たことを喜んでいます。

赤羽駅東口を出て少し歩くとアーケードの商店街があります。そこを最後まで歩いた三叉路を左に曲がると100メートルほど行った右側に「うどん」とだけ書かれたシンプルな幟が2本立っています。そこが「手打ちうどん すみた」です。

開店の18時ちょうどに店を訪問するとすでに予約が2組入っていってそのほかに2組のお客さんがもう入っていました。混雑する人気店なので相席は当たり前、誰もが当然のように相席を受け入れます。客層がいいので相席を嫌がる人はいません。夜はタバコを吸ってもいいのだと思いますが、吸う人は殆ど見かけません。互いが互いに気を遣いあって、それがちっとも嫌ではないという稀有なお店なのです。

サービスは妙齢の女性軍。忙しくても落ち着いてテキパキ。相席を頼むときは本当に丁寧に頼みます。常連さんは心得たもので、4名席には最初から横並びで座ります。ここは向かい合わせではなくて横並びに座るのがルール。隣に相方で、向かいには他のお客さんというスタイルです。

さて、練り物好きの私は、ここのじゃこ天と平天に目がありません。座ると同時におでん盛り合わせとじゃこ天とかしわ天を注文。おでんの平天は煮込まれているのにしっかりとしていて、たっぷりと付いてくる味噌によく合います。そして当然ながら、日本酒や焼酎にもよく合います。じゃこ天はパラッとかかっている青海苔がいいアクセントになって、本当に絶品だと思います。ここのじゃこ天を食べるためにだけでも世田谷から通ってもいいくらいです。かしわ天は鶏のから揚げと似て非なるもの。鶏のから揚げはビールに合いますが、かしわ天は何にでも合います。うどんにも合うのです。

天ぷらはどれもカラッと揚がっていて、特に海老は尻尾までシャリシャリといただけます。海老の尻尾が好きな人は意外に多いと思います。てんぷらやエビフライは尻尾から食べるという人もいるくらいで、まさに私がそうなんです(笑)。だから尻尾がカラッと揚がっていなくて噛み切れないと、とてもガッカリします。揚げ物のわかりやすい目安ですね。皆さん、揚げた海老は尻尾から食べましょう(??)。

うどんの麺もつゆも大変美味しく、かなり飲んで、つまみもたくさん食べて、〆にうどんを食べても2人で1万円あればお釣りが来ます。この価格も繁盛の理由なんでしょうね。
うどんを食べようと思ったら真っ先にこの店が浮かびます。自宅からも職場からも遠いのでなかなか伺えませんが、宇都宮線や高崎線方面に用事がある場合はなるべく時間を調整して訪問できるようにしています。

  • おでん盛り合わせ
  • やまいも
  • じゃこ天
  • 海老天ざる

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7位

トラットリア スペランツァ エッセ (駒沢大学 / イタリアン)

1回

  • 夜の点数: 4.5

    • [ 料理・味 4.5
    • | サービス 4.5
    • | 雰囲気 4.5
    • | CP 4.0
    • | 酒・ドリンク 4.5 ]
  • 昼の点数: 4.5

    • [ 料理・味 4.5
    • | サービス 4.5
    • | 雰囲気 4.5
    • | CP 4.0
    • | 酒・ドリンク 4.5 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥10,000~¥14,999 ¥8,000~¥9,999

2015/04訪問 2015/04/10

若いシェフの進化する料理

2010年6月
この5月末にオープンしたばかりの若い夫婦のお店。
テーブルは4名掛けが4つと2名掛けがひとつ、カウンターが6席。カウンターがあるので、大人のひとり飲みにも向いています。
桜井シェフは若いけれども腕はしっかり。仕事も丁寧です。
奥様はパティシエ。渾身のティラミスは本当に美味しいのでおすすめ。
赤ワインの品揃えはピエモンテ、シチリア、トスカーナ、サルディーニャと徹底してイタリアワインにこだわっていて、実に潔いと思います。(すみません、白ワインは未確認です)
駅からかなり遠く、ルート246を左折してからも暫く到着しないので、思わずGPSで確認したほどです。
居抜きの物件らしく、以前も洋食だった模様。その頃のことを知っている方、どうかご投稿ください。
駒沢大学の近所と言っても、このあたりまで来ると学生の姿は少なくて、店内は静かな時間が流れます。
自宅まではタクシーですぐなので、ちょくちょく通うことにします。

ということで、ちょくちょく通っています。最近で一番美味しかったのは三元豚のグリル、黒トリュフとリンゴのソースです。このところ桜井シェフはフルーツの使い方が上手になっているようで、その前の桃のカッペリーニも定番と言えば定番ですが、やはり美味しかった。
平日の夜に利用したときは、入店時はノーゲストだったのに、帰る頃にはほぼ満席になっていました。
今後もシェフの料理の進化を楽しみに見守っていきたいと思います。

2011年6月
大震災の後、暫く訪問できなかったのですが、6月になってからようやく再訪できました。
コースがあります。
ウェルカムドリンク
鮎のコンフィすいかのスープに浮かべて
有機野菜のロースト バーニャカウダソース
牛ほほ肉のラグーパスタ たっぷりのサマートリュフ
トウモロコシのジェラート 自家製スモークハム
オマール海老の香草ロースト 十五穀米のリゾット添え
アメリカンチェリーのセミフレッド(ドルチェ)
以上でひとり5,000円は、出血大サービスと言っていいくらい、お得です。
2011年の3月に出産されたパティシエの奥様も夜は店に出ているそうです。

2012年3月
その後、ポルチーニずくしのメニューがあったりしたときや、夫婦だけの忘年会、京都からの大切なお客様を迎えての会食や、高校時代の友人との30年ぶりの会食など、大切な場面で利用しています。
料理に関しては日進月歩で進化しているので、私の批評は不要です。写真をご覧ください。

いつもは何かにつけて否定的な私ですが、ここに来ると肯定的な気持ちになれます。
料理は愛情、お店も愛情ですね。

2012年4月
広島から愛媛松山を旅行して、散々外食をした帰り、どうしてもここに寄りたくなりました。
新幹線のお弁当から始まって、広島焼き、スモークレストラン、寿司、フレンチ、和食膳、うどんと食べ続けていて、どれもそれなりに美味しかったのですが、最後はやっぱり知っている味と言いますか、安心できる味というものがありますよね。
羽田空港からこちらに直行して、ワインを1本飲んで、ホッとして帰りました。
前からいただきたかったカルボナーラロッサは、とても濃厚でいい出来栄えでした。
木曜日の夜でしたが、お客さんが次々に見えて、忙しそうでした。お店が流行るのは何よりです。

2012年5月6月7月
料理写真をアップしました。

2012年8月~12月
料理写真をアップしました。

2013年1月~5月
料理写真をアップしました。今年はランチで利用することが多くなりました。

2013年6月~2014年7月
料理写真をアップしました。ランチのスープはサラダ風のスープでしたが、今年からはクラムチャウダーやポタージュなど、バリエーションが豊富になりました。

2015年4月
久しぶりに写真をアップしました。日付も更新します。
平日の休日は、午前中に映画を見たり買い物をしたりして、そのあとランチをこちらでいただいて、午後は自宅周辺を散歩したり昼寝をしたりしてゆっくりするのが習慣になっています。
ランチの前菜はタケノコとパンチェッタ。タケノコはバルサミコをちょっとだけつけていただきます。しみじみ美味しい。パンチェッタの塩加減がアクセントになって、ワインが進んでしまいます。パスタはホタルイカとソラマメ。春ですね。春の味覚は苦味にあると思っています。ふきのとう、タラの芽、菜の花など、苦味と瑞々しさの両方を味わえる野菜や山菜が多く、この時期の健康はそれらの苦いものをいただくことで保たれる気がします。
新入社員にスーパーはなぜ入口に野菜と果物を並べているのかとよく聞きます。旬という考え方がわかっていれば、すぐに答えがわかるはずですね。季節を意識することで料理は一段と味わい深くなります。今日もご馳走様でした。

  • 2015年7月ティラミス
  • 2015年7月真鯛のロースト
  • 2015年7月カリフラワーとパンチェッタのクリームリゾット

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8位

マザーエスタ (中目黒、池尻大橋、代官山 / 野菜料理、ビストロ、カフェ)

1回

  • 昼の点数: 4.5

    • [ 料理・味 4.5
    • | サービス 4.5
    • | 雰囲気 3.8
    • | CP 4.5
    • | 酒・ドリンク 4.0 ]
  • 使った金額(1人)
    - ¥3,000~¥3,999

2015/08訪問 2015/08/09

料理も優しい、接客も優しいオーガニックのお店

9月初め。
2時ぎりぎりというか、少し過ぎていましたが、快く入れていただきました。携帯で電話しながらの入店で、お店の方に失礼だとは分かっていましたが、どうしても後回しにできない仕事の電話だったので、どうもすみません。
なんとか電話を済ませてメニューを見ます。いろいろありますが、ランチメニューからの選択。同僚は日替り、私はカレーランチを選択。
最初に来たかぼちゃとコーンのスープは薄味で野菜の甘みが感じられるもの。
サラダは、初めて見る平行に並べた盛り付け。それぞれの味が分かって、こういうのもいいかもしれないと思いました。野菜が少なくて済むなんて、下司の勘ぐりは決していたしません。
さてカレーですが、予備知識も何もなかったので、玄米の周りに盛りだくさんに盛られた野菜にまず驚きました。色彩センスのない私には絶対にできない盛り付け。センスのある人は羨ましいですね。
野菜もそれぞれがしっかりと下処理されていて、歯ごたえも香りも十分。野菜の味を損なわない、優しい味のカレールウもいい。
豚肉のしゃぶしゃぶがとても柔らかく仕上がっています。よく中華の豚しゃぶなんかを頼むと、熱湯に入れたに違いない、硬くなった豚スライスが出てきますが、こちらはおそらく80℃くらいのお湯でじんわりと茹でているのでしょう、柔らかくジューシーな出来上がりです。豚しゃぶはこうでないといけません。
とにかく全部が美味しいので一気に食べてしまいました。
食後のプチデザートはこの日は生姜のアイスでした。これがまたよく出来ていて、さらにコーヒーもついて1,400円なら安いと思います。
接客の女性も本当に丁寧で笑顔が素敵でした。これくらい優しい接客をされると、とっても癒されます。このままここでゆっくりしたい、仕事に戻りたくねえと思ってしまいます(笑)。
お店のホームページによると来年3月で5周年とのこと。今まで訪問しなかったのは返す返すも残念です。
あ、あまり関係ないかもしれませんが、私は日本人の女優さんの中では中谷美紀さんが一番好きです。

2010年9月某日
すっかり気に入ったので翌週は連続して訪問しました。仕事が立て込んでいたので、頑張って2時に間に合うように急いだのですが、店についたのは2時5分くらい。ちょうど看板をしまうところでした。手でバッテンをして、「もうダメですか?」と聞くと、少しも嫌な顔をせずにニコッと「どうぞ」と案内してくれました。おじさんは嬉しいぞ。
この日は日替わりのチキンソテーを食べました。チキンソテーは皮がカリッとして焼き加減はいい塩梅です。何よりもトマトソースが美味しい。トマトソースは酸味があるので作り方によってはしつこい味になることがありますが、ここのは少しもしつこくなくて、いくらでも食べられます。
カレーにしても日替りにしても、野菜をたくさん食べられるし、玄米や雑穀米も野菜のひとつみたいなものですから、体に良さそうな感じ。女性客が多いのも頷けます。
翌日は数日前に誕生日だった別の課の女の子に誕生祝いでランチを奢りました。案の定、とても喜んでくれて、課の人に知らせてまたランチを食べに来ますと言っていました。売上に貢献したかな。

2011年。
昨年来、すっかりはまって、週1回程度はランチにお邪魔しています。仕事が遅いのでなかなか夜には来られませんが、是非機会を作って来てみたいと思っています。ランチはまた時々お邪魔しますので、今年もよろしく。
土曜日のお昼にもお邪魔しました。平日とはメニューが違って、ちょっと豪華です。前菜とパスタを戴きました。前菜はひとつひとつが凝っているうえに、しっかりした味付けで野菜中心なのに満足感があります。パスタはペペロンチーノ。1.4ミリくらいでしょうか、細めのスパゲッティで、具のスズキの処理がしっかりしていて臭みなく上品に仕上がっていて、パリッと揚げた小松菜が香ばしい。
女性客を中心に(多分9割以上です)賑わって、とても忙しそうな様子でしたが、ホールとキッチンがよく協力し合って気持ちのいい仕事ぶりです。

3月の大震災では相当に揺れたようですが、被害はほとんどなかったそうで、何よりでした。

4月になって目黒川の桜が咲くと、前の道は花見の人で大賑わい、マザーエスタの店内も大賑わいでした。何度か店の前までは訪問したのですが、お待ちの方もいらして、時間制限のある昼休みでは少し無理かなと思って遠慮しました。店が落ち着いてからまた伺います。

再訪できたのは4月末。真鯛のアクアパッツァをいただきました。アクアパッツァはこれまでにもたくさん食べたし、自分でも何度か作ったりしたのですが、今回のアクアパッツァが一番美味しかった。真鯛とエビとあさり、トマトと種を抜いたブラックオリーブに飾りのスナップエンドウ。材料も王道ですし、味付けも王道で、エビとあさりからいい出汁が出て深みのある味に仕上がっていました。

2011年の6月にはスタッフの衣替えがあり、秋山シェフは黒のTシャツ姿で涼しそう。ホールは白のTシャツで更に涼しそうでした。自分たちの暑苦しいスーツ姿に少し恐縮してしまいました。
料理は相変わらず美味しい。かなりの回数、日替わりをいただいていますが、全く同じだったことは記憶にありません。素材を変え、ソースを変え、付け合わせを変え、スープを変え、デザートを変えているので、飽きが来ないんですね。これは実は大変な努力だと思います。飽きのこないランチをいただくと、心がほぐされます。
一年中違うメニューを出すお母さんがいたら、それは本当に大変なことで、そのお母さんの愛情の深さを物語っています。そういうお母さんの子供は、きっと優しくておおらかに育つに違いありません。

桜の時期より少し前は、ランチなのにそれほど混んでいなかったので若干心配していましたが、今は毎日大盛況。いいことです。まあ、桜の時期とは違って、混んでいても少し待てば席を用意してくれるので、心配せずに通っています。
桜と言えば、花が散ってそのあとにできるのがサクランボ。秋山シェフの地元山梨から送られてきたというサクランボをランチのデザートにつけてくれました。生のサクランボは、やっぱり美味しい。自然の甘味に勝てる味つけはありません。

2011年8月
このところ土日に仕事があることが多くて、毎週末のようにお邪魔しています。平日も来ますけど。
土日祝日のランチはA1800円かB2400円のどちらか。更に本日のランチプレートを選ぶと+800円となります。Bのコースでランチプレートを選ぶと3200円のランチになります。私は大抵これをいただいています。高いと思う人もいるかもしれませんが、私は費用対効果は十分だと思っています。兎に角野菜をたくさん食べられるのがいい。プレートの代わりにサラダランチを選ぶと、パンとハムとソースとしてのポーチドエッグ以外は殆ど野菜です。
相変わらず女性客が大半です。

2012年4月
コンスタントに週1回程利用しているので、もう訪問回数は100回を超えたかもしれません。
写真をアップできるのは100枚までなので、その後の写真はPicasaにアップして保存することにしました。
相変わらず土日祝はとても混んでいます。特に桜の時期は大変。
それを過ぎると少し落ち着きます。スタッフも少し変わりましたが、相変わらずやさしい接客で癒されます。

2012年5月
このところ男性客が増えたような気がします。
前にも増して混むようになりました。
食べログのシステムが変わって写真を200枚までアップできるようになりましたので、撮っておいてアップできなかった写真をアップしました。

2013年
秋山店長は山梨出身で、ご実家でフルーツなどが取れるそうです。取れたフルーツはお店に送られてきて、時々ご相伴に預かります。先日はさくらんぼをいただきました。時季なんですね。
綺麗に咲いた花はいつか散ります。
花は散って実を残します。
残した実の中には種があり、そのうちのひとつは大きく育って数百年後には桜の大木となり、春が来るたびに人々の目を楽しませるようになります。
無常ですな。

2014年7月
この数年でスタッフが何名か入れ替わりました。入れ替わった人もまた入れ替わったりしましたが、店長をはじめ、ずっといる人はずっといて、安心感があります。野菜の仕入値段なんかもずいぶん変動があって大変だと思いますが、相変わらずのクオリティ。いつ来ても、食べた後は食べる前よりも少し元気になっています。安全で安心なお店は貴重な存在ですね。

2014年8月
土曜日の昼は相変わらず忙しい。心なしか、男性客が増えてきたように思います。ようやく男性にも認知されるようになってきたのか、あるいは男性が女性化してきたためなのでしょうか。私も含めて(?)、男性客は押しなべて礼儀正しく大人しい人ばかりです。
この日のプレートはフォアグラ入りのハンバーグでした。中に大きなフォアグラがドーンと入っています。マデラソースは甘みのある王道の作り方。こういう基本的な料理はいつ食べても美味しいものですが、ハンバーグの肉を練るときの下味の塩加減も火の通し方もちょうどよく、やはりプロの仕事です。こういうものを食べるために外食しているのだなと、しみじみ思いました。

2015年4月
すっかり桜も散って、しかし寒の戻りで肌寒い日々が続いています。桜の時期はとても忙しそうだったのでちょっと遠慮して、ぼちぼち空いたかなと思って訪問しました。事実、結構空いていました。寒いから仕方ないところです。
まだ桜用のメニューとのことで、メカジキか豚肉かカレーかパスタかという選択。豚肉とパスタは昨日のランチで食べたばかりで、カレーは夜に食べる予定だし、ということで豚肉の低温ロティをチョイス。前菜にはフルーツトマトのゼリー寄せとクリームチーズの大根包み、フリッタータとアランチーニでした。ひとつひとつ丁寧に作っていて、とても好感が持てます。次に出てきたごぼうのポタージュはもしかしてサービス? 揚げたごぼうがあしらわれた素朴な味です。いつもながら休日用のメニューは結構な量で、お腹が一杯になります。デザートは桜のアイスクリームでした。外食は天気に左右され、景気に左右されますが、季節を考え、食べる人のことを考えながら仕事ができる、非常に楽しい仕事です。今日もご馳走様でした。

  • 2015年8月チキンのパン粉焼き
  • 2015年8月ランチデザートのチーズケーキ
  • 2015年7月ランチの豚バラ煮込み

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9位

ソラリア (池尻大橋、中目黒、神泉 / イタリアン、ヨーロッパ料理、パスタ)

1回

  • 夜の点数: 4.0

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 3.5
    • | CP 3.5
    • | 酒・ドリンク 3.5 ]
  • 昼の点数: 4.0

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 3.0
    • | CP 3.5
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    ¥8,000~¥9,999 ¥2,000~¥2,999

2011/10訪問 2011/10/13

正しくヒネリの効いた料理

2011年8月
山手通りのゴールデンブラウンの角を曲がって、アラスカの向かいくらいにあります。青いガラスブロックが目印になるのでしょうか。目立たない店なので、何度か前を通ったことがあるのに、ここに店があることに気づきませんでした。今回は食べログの記事を見て、あれ、あそこに店があったかな?という感じで訪問。でも、行くとすぐに分かりました。

ドアをそっと開けるとちょうどお帰りの先客2名。次回の話でシェフと盛り上がっています。雰囲気よし。
さて入口すぐの席に案内されてすぐに気づいたのは、ここはシェフがおひとりで営業されているということ。なんだか大変そうです。心配性の私は他人事ながら少し心配してしまいますが、私が心配してもどうなるものでもありません。で、注文しました。2500円のランチ。ダクトを入れると少し振動音がします。ちょっと気になりましたが、すぐに慣れました。

最初に来たのはフォカッチャとパン。両方塩味が効いていてとてもよかった。特にフォカッチャと一緒に焼いたプチトマトは、焼いたトマト特有の甘みを出していてとてもよろしい。このひとヒネリがシェフのこだわりなんでしょうね。

こだわりはさらに続き、前菜で出たトマトとルッコラにはゴルゴンゾーラのジェラートが乗っていました。ジェラートと一緒に野菜を食べると、ゴルゴンゾーラがドレッシングに混ざっていい感じの味になるとともに、冷やっこい食感が新感覚。チーズをジェラートにするのはドルチェとしてなら一般的ですが、それを野菜のソースのひとつとして上に乗っけてしまうのが、なかなかできない発想ではないかと思います。感心しました。

続いてのトリッパのトマト煮のオーブン焼きは白ワインの欲しくなる味付け。ただ、もう少しカリッとしても良かったかなとは思います。
同僚が食べた黒コショウを練り込んだパッパルデッレと縮緬キャベツのクリームソースは、縮緬キャベツがとても美味しいとのことでした。
私の選択は野菜と生ハムの冷製パスタ。カッペリーニか何かの細麺が来るものと思っていたのでスパゲッティーニは意外。提供直前にシェフがフォークをよく冷えたフォークと取り替えてくれたので、皿を触ってみると、やっぱり皿もよく冷えています。このあたりの気遣いは並ではありません。味は美味しかったものの、もう少しオリーブオイルが効いていてもよかったかもしれません。一見の分際でオリーブオイルをお願いするのは気が引けたので、そのまま戴きました。

十分満足したところにドルチェが来ました。チョコレートは非常に濃厚で、このくらいの量が適量。紅茶のジェラートが美味しい。濃厚な香りと甘さと冷たさがストレスを忘れさせてくれます。コーヒーはマシンなのでしょうけれども、オステリアダバッボの口コミにも書きましたが、最近のコーヒーマシンは優れもので、とてもまろやかなコーヒーが抽出されます。こちらはやっぱりカップもソーサーも温めていて、熱々のコーヒーが戴けます。最後まで手を抜かないシェフなのでした。

入店から退店まで約50分。ランチタイムとしてはぎりぎりでしたが、その辺りはシェフも察してくれているようで、「お時間かかってすみません」と先手を打ってくれました。さすがにおひとりで店を切り盛りしているだけあって、客の気持ちをよく分かっています。

ランチタイムにもかかわらず、ドアの外まで出てシャイな笑顔で見送ってくれました。必ず再訪します。ご馳走様でした。

2011年8月
ということで同じ週に再訪してしまいました。食べたものは写真の通りで、サンマとルッコラのサラダ、鶏のテリーヌ、手打ち麺のトマトソースとドルチェとコーヒーです。料理は相変わらずこだわっていて、手抜きも一切なく、文句なしの出来でした。特にパスタのトマトソースの酸味がちょうどいい塩梅でしたね。紅茶のデザートはやっぱりとても美味しくて、誕生祝いに奢ってあげた同僚が歓声を上げて喜んでいました。
最初に聞かれる水を炭酸ガス入りのものにしました。炭酸ガスが胃を刺激して、食欲が高まると同時に、多分消化もよくなる感じです。
火を使わないときはダクトを止めるなど、シェフの気遣いは細やか。そしてやっぱり入口の外まで見送ってくれました。

2011年10月
念願のディナー訪問が出来ました。この日は私たち2人だけでしたので、シェフが付きっきりの大サービスでした。いつも通り料理の説明は具体的で丁寧。選択肢もいろいろ示してくれて助かります。
ランゲフレーザという赤の微発泡ワインを戴きました。ランブルスコしか知らなかったのですが、最近はいろいろな微発泡の赤ワインがあるようで、楽しみが広がりました。
パンは野菜を一緒に焼いたフォカッチャと丸パンで、オリーブオイルをつけていただきますが、いつも通りの美味しさ。ハムの盛合せは、特に背脂が美味しかった。コクに必要なのは糖質と脂質とタンパク質であることはよく知られていますが、脂質は甘みがあって、とても美味しい部分です。特に背脂はラーメンに最後に振られるように、コクと旨みの塊のようなもので、それを塩漬けにしたら、旨みが更に凝縮します。赤ワインがとてもすすむ一品です。
ポルチーニを練り込んでパンチェッタと合わせたクリームソースのパスタは、今年一番のパスタのひとつでした。ポルチーニの香りもいいし、兎に角ソースがおいしい。ソースをこれだけきちんと作れるのはやっぱりプロですね。
肉と魚をひとつずつ戴きました。こちらは一転して素材を生かした味つけ。オコゼはこの時期、とてもプリプリしていました。
添えられた野菜もやっぱり塩だけのシンプルな味付けで、野菜のうまみがとても感じられました。
夜に訪問できてよかった。また伺います。

  • 塩味のパンとトマトを一緒に焼いたフォカッチャ、オリーブ油
  • トマトとルッコラ、ゴルゴンゾーラのジェラート
  • トリッパのトマト煮のオーブン焼き

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10位

kazefukeba (池尻大橋、三軒茶屋 / 創作料理、野菜料理)

1回

  • 夜の点数: 4.0

    • [ 料理・味 3.0
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 4.0
    • | 酒・ドリンク 4.0 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥8,000~¥9,999 -

2011/10訪問 2011/10/21

とにかく日本酒の品揃えが見事

2011年2月
池尻大橋駅は、改札を出て右に行き、売店の手前を右に曲がって突き当たりの階段を上がったところが南口です。そこからルート246を三宿方面に向かい、古畑病院を過ぎたところにあるラーメン誠屋の2階が当店です。階段を上がると特徴的な看板があり、これまた特徴的なガラスの引き戸を開けたら右側にコート掛け、左側に御手洗があり、正面のカウンターの中に若いご主人がにこやかに立っています。

30分前の予約にも感じよく対応してくれまして、カウンターの左端の2席を用意していただきました。ハイカウンターの椅子が少し変わっていて、後ろに引き出しの取っ手のような部分があり、脚にはキャスターが付いています。引いて腰かけて少し前に出る感じ。座るとキャスターが固定されるそうです。なかなか面白い椅子で、座り心地もなかなか。思うに、グリストラップの高さの分だけカウンターを高くしなければならなかったので、カウンターの椅子も高くしたのでしょうね。そして椅子の座り心地を考えて工夫したのだと思います。これがまたいい工夫で、座ってみると分かりますが本当に落ち着けます。

料理はメニューがなくて、3,900円のコースとなります、とのこと。内容は他の方が写真で紹介している通りです。
かまぼこのスモークもアイスプラントも素朴で美味しい。
カブと酒粕のスープは?な感じ。不味くはないのですが、特に美味しくもないという感じでした。
大人サラダは何故かナンプラーの味付け。ナンプラーのなま臭さとしょっぱさがなぜ必要なのかは不明ですが、とにかく野菜は最高に美味しい。何もかけなくてもいいくらいでした。
薄揚げで野菜を巻いたのを「信太巻きですね」と言ったら、奥様から「信太巻きって言うんですか?」と逆に質問されてしまいました。私の記憶が確かならば、確かに信太巻きだと思います。すみません、知ったかぶりをするつもりはなかったのです。
最後のうどんはかなりのレベル。麺は相当に美味しいと感じました。
料理は突き抜けてはいませんが、だんだんよくなるだろうなという期待感があります。

特筆すべきはお酒の品揃えで、メニューを見ると只者ではないことが分かります。知っているお酒がひとつもない。
ということで将棋が好きな私は、将棋の囲いのひとつ雁木組みの名前がついた雁木を注文。これがまた本当に美味しいお酒で、放っておくと何杯でも飲める感じで、危ない、危ない。
という訳で、うどんの後は自家製のジンジャーエールをいただきます。さっぱりして帰りました。

年が明けて何度か訪問。コースもハーフポーションができたり、単品でも頼めるようになりました。
コースで一度だけ出てきたカレー風味の根菜のスープがあるのですが、これが突出して美味しかった。スプーンですくうと、中から同じくらいの大きさの角切りにした野菜が出てきます。にんじんやらたまねぎやらジャガイモやらセロリやらと、いろいろな野菜が入っているので食べるのが非常に楽しいスープですね。私なりのネーミングで「宝石スープ」と命名しました。
このスープをスペシャリテにしてもいいのではないかと思いましたが、出汁をとるのに動物系の素材を使っていたようで、店のコンセプトからして動物系のスープはよそうということになったようです。残念ですが仕方ありません。

料理は少しずつよくなっているので、ちょくちょく伺うことにします。

2011年4月~9月
月に1~2回のペースでお邪魔しています。
地震の後も元気でやっていました。色々工夫をしています。
6月からはアラカルトが主体になりました。
そして結構お客さんが入っています。中にはおひとりで見える妙齢の女性も。
だんだん地元に認知されてきているようで、見知らぬ客同士のコミュニケーションも普通にあります。
そういう店は本当に少ないので、来ているお客さんが皆、この店を大事にしようとしています。なんとなくほんわかとした雰囲気が醸し出されるいいお店になりました。

2011年10月
営業時間の変更のお知らせを聞いて訪問。夜の7時半から深夜2時までの営業にしたそうです。
料理メニューもいちいちメニューにするよりもということだと思いますが、黒板だけになっていました。当方は目が悪いので、失礼ながらデジカメで黒板の写真を取り、デジカメの液晶を見ながら注文しました。
つるむらさきのおひたしとタマネギのステーキ。つるむらさきの味がとても濃くて美味しい。タマネギのステーキはタマネギを生からじっくり焼いて旨みを出します。味噌とマスタードと隠し味のメープルシロップの効いたソースがよく合います。
どんどん料理が上手になっている感じ。兎に角、新鮮な鎌倉野菜のいろいろを食べられるのが嬉しい。深夜となるとバイオリズムが少し違ってくるので、身体には気をつけてほしいところです。

  • コースの生野菜 ディップ添え 一人
  • 根菜のスープ カレー風味
  • 刺身盛り合わせ サヨリ 太刀魚 キンメの炙り

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