5回
2020/06 訪問
今年もパンの店頭販売が開始されました!
「あ~っ、ピメンタブラジルの黒胡椒が残り少ない!!」
夕食時、妻が作ってくれた野菜炒めに黒胡椒をふりかけている時に気付きました(笑)
もうこの黒胡椒を使うと、大手メーカーの市販品を使うことが出来なくなるくらい「THE黒胡椒」なのです。
通販で取り寄せることも出来ますが、ここでも取り扱っていることは知っていますし、黒胡椒だけでも買いに行こうかなと店舗ウェブサイトを見ると、パンの販売が再開しました。
おお、これはチャンス!
とばかり、15時受け取りで電話予約しました。
コロナウイルスの影響で、どの程度の来客があるのか予想出来ませんが、もし並んでいる客が居たとしても、予約した商品以外に追加がなければ並ばずに入店可を確認しました。
店舗南側から進入すると、駐車場にたくさんの車があります。
皆さんチェックしているのですね(笑)
珍しく駐車場で誘導している男性に会いましたが、女性店主の旦那様なのでしょうか。
昨年最終日ほどの客数ではありませんが、皆さん距離を開けて並んでいますし、店内の客も少なめです。
いちいち言われないと出来ない客と違って、こうやってお互い気を使える客は素晴らしいですね。
「朝からバタバタです(笑)」
忙しそうな店主からパンを受け取り、一言声を掛けて店を後にしました。
帰りは店舗北側に進みましたが、湧き水が汲める場所がすぐ近くにあり、駐車場もあるのでそこに車を駐めればそれほど歩く訳でもないので、駐車場が混んでいる時は有効です。
購入したパンは、黒もちきびのカンパーニュとヨモギのあんパンです。
秋の定番である黒もちきびのカンパーニュがあるとは思いもよりませんでしたので、今回はハーフではなくまるごと1個買いました。
早速半分に切り、それをまた半分の4分の1にしてガブリと頬張ると、
「この黒もちきびの食感がたまらないだよね~!」
カンパーニュの弾力がある食感に加えて、昔とうきびならではの食感がなんともたまりません。
ヨモギのあんパンは饅頭感覚で食べることができますので、コーヒーではなく日本茶も合います。
妻は大好きなナッツのタルトを食べながら、
「これが美味しいのよ♪」
ご機嫌です(笑)
黒胡椒も買いましたので、もう躊躇することなく、ワシワシとふりかける事が出来ます(笑)
2020/06/12 更新
2019/12 訪問
久々のシュトレン
店舗ホームページにシュトレンの予約販売についての記載がありました。
そこでメールで申し込み、受領日を調整して訪れました。
さすがに予約販売のみでしたので、先客はいません。
実は今シーズンの最終営業日に訪れましたが、2年前より更に人気店になったようです。
今は土曜日しか営業しなくなり、しかも開店時刻が14時になりましたので、予約を入れた際、14時頃は駐車場が相当混み合うことを告げられましたので、1時間ほど遅く行きましたが、それでも混んでいました。
予約したのでパンを買うことはできましたが、ゆっくり話すことなどとてもできませんでした。
店に入ってまずはご挨拶。
訪れた日は積雪量も少なく、デンジャラスな砂利道も路肩がハッキリ見えるので、脱輪することはありません。
なにせ冬場は郵便配達の車が脱輪することがあるそうですので。
天気も良く、長沼平野が見下ろせる小高い場所にあるこの店舗は、見晴らしが良いのです。
いわゆるガイドブックに載るような、絶景の北海道というものではないのですが、身近にある北海道らしさを感じます。
このあたりが道外出身者の感じる「視点」なのでしょうね。
近頃は格安航空券を利用して日帰り旅を楽しむ観光客が増えたそうで、レンタカー会社のスタッフがここを勧めているそうです。
7年前に見た男の子も、現在はお母さんの背丈を超えそうなくらいに成長したそうで、とにかく活発だそうです。
なんだか久しぶりに話し込んで、時が経つのを忘れてしまいました。
雑誌に掲載される前は、知る人ぞ知るパン屋さんでしたので、のんびりゆっくり買うことができましたが、現在は狭い店舗の中で、客がとぐろを巻いている状態なのに加え、外は階段の下まで行列ができる状態です。
当然駐車場も激混みになるそうですし、隣の畑の主から怒られる客もいるそうで、駐車場を広げるか思案中だそうですが、私は現状で良いと思います。
要は客自身が学べばよい訳であり、店や訪れている他の客、そしてこれから訪れる客や近隣住民に迷惑をかけないという観点で行動すればよいのです。
それができない客は自然と足が遠のくでしょうから。
「今年は【及川農園】の8列とうきびを食べていないんですよ~」
と女性店主。
これだけが心残りだそうです(笑)
妻が私の袖を摘まんで指さすものですから、その先を見ると「ピメンタ ブラジル」の黒胡椒が置いてありました。
私は仲洞爺キャンプ場傍のうどん屋【金沢屋】で購入して以来、市販の黒胡椒を使えなくなったほど、惚れ込んでしまいました。
女性店主も自分が作るパンはもちろん、いろいろなものにふりかけてその美味しさと香りの良さを堪能したそうですが、さすがに白いご飯だけは美味しくなかったそうです(笑)
さて、日本では一般的にシュトーレンという菓子はドイツの菓子であり、ドイツ語ではシュトレンと発音します。
そのシュトレンですが、一言でいうと「洋酒に溶け込んだドライフルーツやナッツが生地に練り込まれている、表面にたっぷりと砂糖がまぶされている菓子パン」なのですが、日本ではシュトレンを販売するパン屋さん独自の物が多く、どの店で買おうか悩むのも楽しいです。
クリスマス前ということもあり、購入したシュトレンを切り分けてパクリとひとくち頬張ると、
「おお~、ウマーイ!」
洋酒の香りがフワッと口の中に広がり、鼻から抜けます。
洋酒に漬け込んだドライフルーツのおかげで、甘みが前面に出ないところが好きなのです。
甘みが強い洋菓子を好まない妻もこの味わいに大満足で、妻はインスタントコーヒー、私は日本茶をズズッとすすりながら、美味しいシュトレンを堪能しました。
我慢しないと1日で食べきってしまうので、ちょっと厚めに切った一切れを皿に載せた後、すぐさま残りを格納しました(笑)
2019/12/21 更新
2017/05 訪問
美味しい石窯パン
1年半ぶりに訪れました。
石窯を使ってパンを焼くようになると、営業日が完全に土日になってしまい、平日しか休むことができない私にとってハードルの高い店になりましたが、たまたま土曜日に休みが取れて、これはチャンスとばかり訪れました。
店舗南側の細い砂利道を走ると、車1台分の幅しかありませんから、離合するのは場所を選ばないと不可能です。
店が見えてくると、駐車場やその付近にたくさんの車が駐車しています。
「あら~、これほどの人気店になっていたとは知らなんだ!」
と、目をぱちくりさせる私。
そこでちょっと離れた場所で、車の通行の邪魔にならないように駐車して訪れました。
店舗の入口付近には、店内に入れず外で待っている客もいて、大盛況です。
石窯小屋の中に人影が見えましたので覗いてみると、男性がパンを焼いています。女性パン職人さんのご主人は、パン職人ではないはずですから、手伝ってくれる方のようです。
店内に入り、ようやく私の番が回ってきました。
接客をひとりでこなす店主は、注文を受け、パンを包み、料金を頂くという作業で忙しそうです。
以前ならまったりした時間を過ごすことができましたが、とてもその様な状況ではありません。
私達の接客をしている際中に短い会話をして店を後にしました。
自宅に戻って最初に食べたのは、季節限定の「あんぱん/さくら(白あん)」です。
あんこは黒あんが好きな私ですが、甘過ぎない白あんと、白花豆の味わいが何とも言えない美味しいあんぱんです。
そして山葡萄のパンは、しっとりとした生地と甘酸っぱい山葡萄のハーモニーが絶妙で、レーズンでは味わえない美味しさです。
妻はいつもの「タルト/キャラメルナッツ」と「黒蜜 クリームチーズ+ルバーブ&カシス」を美味しそうに食べています。
次回訪れることができるのはいつのことやら(笑)
2017/05/07 更新
2015/10 訪問
白樺林の向こうにある小さなパン屋さん
*****2015年10月再訪*****
この店のホームページを見ていると、春先から石窯の製作のため土日しか営業していない日が続いていました。
現在の職場は平日しか休むことができないのでなかなか訪れることができません。ところが10月になって月曜日と金曜日の営業が再開されたので、おそらく石窯が完成したと予想し、仕事が休みの月曜日に訪れました。
店舗の軒先には干し柿が吊るされていて、晩秋のここの名物なのですが、店舗入り口には初雪の雪が残っていて絵になります。
開店時刻から間もない頃に訪れましたが、先客は2組いました。
「天気が悪かったのでお客さんは来ないだろうと予想していたのですが、意外です」
と、女性店主。
先日の悪天候の時は誰も来なかったようで、焼いたパンはごく僅かでした。
数種類のパンを購入した後、石窯について質問すると、石窯の温度管理とそれに合わせたパン生地の発酵状況が結構難しく、現在は試行錯誤している状況だそうで、まだ製品としては店頭に並んでいないそうです。
機械で割られたたくさんの薪が庭に積み上げられていますが、更に小さく割らないと使えないそうで、手斧でコツコツ薪割をしているそうです。
「【エグ・ヴィヴ】なんてすっごい細い薪を使っているんですよ。薪割専門スタッフがいるんでしょうかね(笑)」
と、笑って話す女性店主。
石窯でパンを焼くのは手間がかかるので、手伝ってくれるスタッフを雇わないとひとりではできないそうです。
そうそう、嬉しいニュースを教えて頂きました。音更町の【のんびり屋】が営業を再開したそうです。そして廃業したのは大けがをしたからという理由も教えて頂きました。
現在は火曜日に石窯を使ってパンを焼く練習をしているそうですから、店頭に並ぶのが楽しみです。
*****2014年12月再訪*****
「ポトリベーカリーですけど、留守電のメッセージ聞きました」
と電話連絡を受けたのが先日。
通常営業をしていた10月に訪れた際、シュトーレンの予約をしていたのですが、具体的な日時は後ほど改めて申し込むということにしていましたので、希望日の約1週間前に電話をしたのですが、生憎留守でしたので留守電にメッセージを入れておいたのです。
そこで取りに行く日時を決めて訪れたのですが、店舗入り口に何やら小屋が増設されています。
「はて、何を作っているのだろう…」
と思いつつ、隣の白菜畑に目をやると雪原になっています。
ああ、もう本格的な冬なのだなとあたりの景色を眺めていると、
「こんにちは~!」
と声をかけられました。
振り向いてみると、制作中の小屋の上には2人いましたが、そのうちのひとりが女性パン職人さんだったのです。
屋根から降りた女性パン職人さんは、
「いつもはメルヘンなのですが、今日はこんな格好です」
と、ちょっと恥ずかしそう(笑)
そうなんです、この方は古着が好きなので、店頭ではいつも素敵な服を着ているのですが、さすがに作業をするのにそういう服装はできない訳です。
「そういえば、【シャンディー ニヴァース カフェ】を訪れた時、店内の壁の塗装を手伝ってもらったという話を聞きましたよ」
「あ、その時の格好がこれです(笑)」
バイタリティーのある方ですね。
聞けばパンを焼く石窯を作るそうです。
ひょんなことから石窯作りの職人さんと出会い、試しに作ってもらった小さな石窯でパンを焼いたところとても美味しかったそうで、石窯でパンを焼きたいという思いが湧き上がったそうです。
やりたいと思ったらさっさと始めないと、と職人さんに背中を押され、まずは小屋作りから始めたそうで、来年のいつ頃になるかわかりませんが、石窯で焼いたパンがお目見えすることでしょう。
さて、購入したシュトーレンを少し切り取って食べると、洋酒の香りが口の中でふわっと広がります。
その洋酒の香りと味わいが、菓子自体が持つ甘さと調和して、甘いのだけれどくどくない甘さ、大人の菓子という感じです。
いつもですと、我慢できずに一挙に食べてしまうのですが、ここのシュトーレンは少しずつ食べるという本来の食べ方が楽しめそうです。
*****2014年10月再訪*****
台風の影響で心配だった黒もちとうきびも何とか無事に育ったようで、待ちに待った黒もちとうきびのカンパーニュの登場です。
いつものように予約の電話をして訪れましたが、店舗の隣にある白菜畑が収穫の真っ最中です。こういう風景を目の当たりにすると、秋は実りの時期だなというのを改めて感じます。
「知ってます? 白菜の収穫って、ひとつひとつ周りの余分な葉を取ってトラックに載せていくんですよ。手間がかかりますよね~」
と女性パン職人さん。
機械で収穫するのではなく、ひとつひとつを手で収穫するのを見て感心したそうですが、スーパーで見かける白菜は、このように農家の苦労があって並んでいるのだと思うと感慨深いものがあります。
黒もちキビのカンパーニュの美味しさはいつもの通りですが、コーヒーとカシューナッツのビスコッティが美味しかったです。
雷おこしも真っ青な硬さで、お年寄りや歯の弱い人では歯のたたない硬さですが、甘すぎず、コーヒーの味わいとカシューナッツの香ばしさが何とも言えないもので、妻がとても気に入ったようです。
今月の28日をもって冬休みになるので、以降は注文しないと買えなくなりますが、シュトーレンを焼く予定があるそうなので、詳細なことは何も決まっていませんが、とりあえず予約をしました。
12月が楽しみです。
*****2014年8月再訪*****
この日の朝は、台風11号が北海道に一番近づいた日。風の音で朝5時に目覚めた私ですが、9時くらいになると晴れ間が見えたりして不思議な天気です。風も早朝ほど強くはありませんでしたので、道央地区にはそれほど影響がないのだろうと判断した私は、一の沢食堂に8列とうきびの販売が開始されたのを確認して、買いに行くことにしました。そのついでといってはなんですが、ここのパンも買うことにしたのです。
例によって電話で予約して13:30頃到着しました。
「こんな天気なのに来てくださってどうもありがとうございます。実はもう残り少ないんですよ。天気が荒れているのでお客さんは来ないだろうと思ったんですけど、逆に多くて(笑)」
と笑って話してくれた女性パン職人さん。
パンを買いに訪れる客は少ないだろうからいっちょう行くかと考える客が多かったということなのでしょうね。
せっかく植えた黒もちきびの生育状態が今年はいまいちのようで、しかも台風の影響で倒れてしまいました。風がやまないと作業ができないのもありますが、自家栽培の黒もちきびで作る黒もちきびのカンパーニュに影響が出そうです。
8列とうきびの話をすると、女性パン職人さんの友人たちの中でも人気があるとのことで、「私も買に行きたいんですよ~」と話してくれました。
今回購入したのは、リュスティック、黒蜜/クリームチーズとベリー、クロワッサン、ごまどん、そして妻への土産としてナッツのタルトです。
リュスティックはトマトの風味が爽やかなパンで、黒蜜/クリームチーズとベリーはクリームチーズにベリーの酸味が加わって美味しいです。クロワッサンは、他店のものとは全然違うここだけのオリジナルといってよいでしょう。
クロワッサンはいくつもの層でできているためさくっとした歯応えが特徴ですが、ここのクロワッサンは、クロワッサンの中にしっとりとしたもう一つのパンがあるといった感じなのです。
バターの香りがふわっと口の中で広がるものではなく、まさに食べて腹持ちする食事パンのような感覚なのです。
ごまどんはカリポリ美味しいおやつで、酒のつまみにもなりそうです。
*****2014年4月再訪*****
「おはようございます、○○ですが」
ここを訪れる際は、まずは朝の電話から始まります。
もちろん開店時刻ではなく、早い時刻に電話をするのです。ここの女性パン職人さんは早起きというのを知っていますから、頃合を見計らってということなのですが、あくまで常識の範疇というのは言うまでもありません。
雪のなくなった砂利道を走って駐車場に車を停め、長沼の平野部を見ると、あれだけあった雪も融けてさすがに4月だという実感がわきます。
13時過ぎに入店しましたが、残っているパンはわずかです。でも大丈夫。この時間に余裕を持って訪れることができるのは予約をしているからなのです。
パンを購入した後は、いつものように女性店主との歓談です。冬は店の前の細い砂利道も雪道になるのですが、当然のように脱輪やスタックする車が発生するそうです。郵便配達の車でさえはまったことがあるそうですから、冬にこの店の前を走るのは大変なようです。
不安な時は止まって確かめるとよいのですが、「だろう運転」で適当に走ると思わぬ場所でズボッとはまる羽目になります。
「あっ、私がそうだったんですよ。ここに越して来た最初の冬は、自宅の敷地内ではまっちゃいましたから(笑)」
と女性店主。
いつものことながらこの方と話をするのはとても楽しいです。
お互い道外出身ですから、道外出身者から見た北海道の良さや、北海道では経験できないものを自分の故郷で経験しているという共通点があるのです。
新たな客が訪れたので店を後にしました。そしてもう一組客が訪れましたが、13:30という時刻に予約をしないで訪れては無謀です。
今回購入したパンは、はな豆のそばパン、レモンとはちみつのスコーン、やまぶどうのスコーン、焼き餡パン(つぶあん)、ナッツのタルトとクロワッサンです。
はな豆のそばパンは、はな豆がふんだんに使われていて、豆好きにはたまらないパンです。レモンとはちみつのスコーンは、レモンの酸味とはちみつの甘さがとても良く、甘酸っぱくて美味しいスコーンです。やまぶどうのスコーンは、程良い酸味が美味しいスコーンです。たまたま店舗に残っていたクロワッサンを購入した妻ですが、ここのクロワッサンは、バターの香りが口の中に広がるタイプではなく、素材そのものを味わうタイプです。
残念ながら今回はグリッシーニはありませんでしたが、いつものことながら素材の良さを生かした丁寧な作りのパンです。
*****2013年11月再訪*****
私にとってパンは、突然食べたくなるものなのです。この日も「あっ、パンが食べたい!」とふと思った私は早速こちらのホームページを開き、黒もちきびのカンパーニュが販売されたことを確認しました。黒もちきびが大好きな私は、早速それを中心に欲しい物を選定して電話で予約します。
小雨の振る中訪れましたが、なんと軒先に干し柿がつるされていました。北海道には柿の木がありませんからまず見ることがない自宅で作る干し柿。私にとっては懐かしい風景ですから思わず見とれてしまいました。
店に入ると女性パン職人さんと柿の話で大盛り上がり。そう、彼女も私も柿を普通に見ることができる土地の出身ですから、柿に対する思い出があるのです。
私が子供の頃、そこらじゅうの野山や原っぱには柿の木がありました。秋になり、柿がなるとその柿をとって食べるのです。塀に囲まれた敷地内の柿は当然食べませんが、それ以外の柿は食べ放題です。別にその土地の所有者の許可を得ることなどしませんでしたし、土地の所有者もまったくお構いなしという暗黙の了解があったのです。
干し柿は渋柿で作ります。渋柿の皮をむき、軒先につるして冬になると食べ頃になりますから、冬の間のおやつになるのです。そういう土地の出身ですから、柿を買って食べるという習慣がないのです。
「そうそう、そうなんですよね~」
と女性パン職人さんとこうまで柿で盛り上がるとは思いませんでした(笑)
黒もちきびのカンパーニュに使われている黒もちきびは、自家栽培したものを使用しているのですが、黒もちきびも大好きな私。ニセコの道の駅近傍で、夏の間だけ黒もちきびを販売している店があり、なんと元代議士がいる話をすると、今度は黒もちきびの話で盛り上がりました。
今回購入した黒もちきびのカンパーニュですが、この黒もちきびの食感と味がいいのです。ちょっと硬めで弾力があるのですが、一般に出回っているとうきびでは出せない味わいです。ベリークッキーは甘さが控えめで美味しいですし、ベリーのタルトは、ベリー特有の酸味が美味しいタルトです。
そしてなんといっても女性パン職人さんとの楽しい語らい。楽しいひと時をありがとうございます。
*****2013年8月再訪*****
せっかくツーリングに行こうと思ったのに走り出すと早々の雨、僅か4kmほどで終了したツーリングでしたが、その時思い立ったのがここのパンです。電話で予約をしてまずは栗山町でラーメン、そしてこかげ茶屋で美味しいチャイを飲んだ後訪れました。
やはり予約したのは正解で、私が注文したのはほぼ売り切れておりました。
「先週の雷は凄かったですねー」
と荒れた天候の話し。
ここは小高い丘の中腹にありますから、長沼町の平野部がよく見えるのです。ですから千歳市北部の樹木やトウモロコシ畑などが被害にあった時の荒れ模様、特に稲妻がよく見えたそうで、かなり怖い思いをしたそうです。何を隠そう私の妻も雷が大嫌いで、家の中に居てもそわそわして落ち着きません。ゴロゴロどかーんなどと落ちようものなら布団にもぐってしまうほどです。
降雨量が多くなると、それこそ斜面に立っている場所ですから、あちこちに水の流れが起こり、店舗となりのジャガイモ畑は土が流されてジャガイモが丸見えになっています。
そんなこんなで荒れた天気で大変だった話で長話をしてしまいました。
今回購入したのは、イングリッシュマフィン/ブルーベリーとスコーン/スパイス+バナナ、そして焼きアンパン/干し柿です。ブルーベリーがたくさん入ったイングリッシュマフィンは、マフィンのもっちりした歯応えと、ブルーベリーの酸味がマッチした美味しいマフィンです。そしてスコーンにバナナがこれほど合うとは思いませんでした。
そしていつものグリッシーニですが、カリッとしたタイプではなく、普通のパンのような食感のもので今回初めて食べました。やはりここのグリッシーニは、カリッとした歯応えのものが私は好きですね。
今回も美味しく頂きました。ご馳走様でした。
*****2013年5月再訪*****
滝川に夕食を食べに行く際訪れました。
夕食は滝川と決まってはいるものの、昼食はどこで食べるか。自宅で食べるか外食するかということなのですが、夕食を食べるためだけに滝川に行くのも味気ないと思いましたし、美唄の我路町を訪れてみたいという希望がありましたから、昼食は岩見沢、もしくは三笠で取ろうと思いました。そこでまた思いついたのがここのパンを購入することです。
そこで早い時刻に電話をしましたが、
「あら、どうもー」
と言っていただけるようになりました(笑)
そこでグリッシーニを予約したのですが、前回の電話で、あまりに美味しいので次回は10本くらい食べたいと話したのを覚えていて下さって、3本しかないと申し訳なさそうに話す女性店主。余った生地で作るからまとまった量が欲しい場合は前日までに予約をというのは承知していますし、この日はグリッシーニだけを食べたい訳ではありませんでしたから、その3本と前回売り切れだった桜ロールケーキ、そして妻が大好きなタルトと黒もちきびのカンパーニュを予約しました。
店に着くと店主が迎え出てくれまして、黒餅きびのカンパーニュがもう少しで焼きあがるということでしたから、その間いろんな話題で盛り上がりました。
そして購入したパンを持って車に戻り、例によって車の中で食べます。私はグリッシーニ、妻はタルト。そう、家に帰るまで我慢などできないのです。そして滝川から自宅に戻り、食べた桜ロールケーキは見た目が玉子焼きのような生地の中に白あんが入っています。あんこに関しては白あんはあまり好まず黒あんが大好きな私ですが、この白あんは程よい甘さで美味しいものでした。
*****2013年4月再訪*****
岩見沢に蕎麦を食べに行く機会があったのですが、その時「パンを買って帰ろう」というのが浮かびまして、それで訪れたのがここです。
昨年初めて訪れた時に分かったのですが、ここはたくさんの種類のパンを数多く焼くわけではありません。したがってお昼過ぎには売切れてしまう製品もあるのです。ですから予約して出かけることにしました。
当日の9:30頃に電話をしましたが、自宅兼店舗ですからよほどなことがない限り電話が繋がらないことはないという確信があったからなのです。予想通り電話で予約をすることができましたが、なんとロールケーキは1日前に完売したということで購入することができませんでした。
岩見沢で蕎麦を食べた後、12:30頃に到着しましたが、
「予約していただいてよかったです~。実はもう売切れてしまったんですよね」
という言葉を頂いて、やはり予約をしていて良かったと安心しました。
予約したのは、黒もちきびのカンパーニュとライ麦パン/ソイヨーグルト、そして夏みかんのシフォンケーキですが、シフォンケーキ以外はものの見事に売り切れだったのです。ついでというわけではありませんが、グリッシーニとスコーンも購入しました。
「ワタシ、タルトが食べたい!」
おやおや確か昨年も食べたのですが、よほど気に入ったようです。
車に乗るなりおもむろに食べ始めました。
「なんだい、去年とまったく同じパターンじゃないか(笑)」
「だって我慢できないんだもん」
こうなったらとばかり私もグリッシーニを食べたのですが、このグリッシーニが美味しかったのです。
パッと見るとカレー粉をまぶしているような色合いなのですが、カレーの味ではないのです。しかしピリッとした味わいは大人のグリッシーニという感じなのです。歯応えはかりっとしていてまるでスナック菓子のような歯応えで、ビールが欲しくなりました。一口食べた妻も、
「あらー、イケルわね!」
さすが飲める人には分かる味です(笑)
自宅に戻り、黒もちきびのカンパーニュを食べましたが、外側の部分はかなり歯応えのあるカンパーニュですが、中はしっとりしていてとても味わいのあるパン、そして黒もちきびの香ばしい味わいでこれは美味しいカンパーニュです。そしてライ麦パン/ソイヨーグルトもライ麦ならではの味わいがあってとても美味しいパンです。
千歳近郊にはこういった本格的なハード系のパンを販売するパン屋さんがありませんから貴重なパン屋さんです。
美味しかったねと余韻に浸っていると、夕方ポトリベーカリーから電話を頂きました。
「あの、ポトリベーカリーですが、実はシフォンケーキを入れ忘れてしまって・・・」
えっ?と袋の中を覗いてみると、確かに入っていません。実は食べたいものから順に袋から出して食べたものですから、シフォンケーキが入っていないということに気付かなかったのです(笑)
謝罪と郵送するという旨の内容だったのですが、そんなことはどうでもよく、むしろグリッシーニや黒もちきびのカンパーニュが美味しかったことをここぞとばかり感想を述べた私なのです。
「そんなに喜んで頂けて嬉しいです」
と女性店主。
嬉しいのはこちらとて同じです。こんな美味しいパンを食べることができたのですから。
そうそう、グリッシーニのピリッとした味わいは、なんと柚子胡椒を使用しているためだそうで、大人ばかりではなく子供にも人気があるとのこと。そういえばスナック菓子のような味わいですから当然のことなのでしょう。
いやはや今回の一件でますます親しみを感じたパン屋さんになりました。
ありがとうございます。
*****2012年5月初訪問*****
ここを見つけたのは食べログを見てなのですが、今年の3月まで店頭販売を中止していて予約販売か通信販売のみだったのです。
電話で問い合わせたところ、予約は1週間以上の余裕を持って予約してほしいということでしたので、いずれ予約して買いに行こうと思っていたところ、4月より店頭販売を再開することになりました。そしてようやく訪れることができたのです。
ご飯党の私ですが、時々無性にパンを食べたくなるときがあります。ところが千歳近郊に私の好きなハード系のカンパーニュを販売しているパン屋さんがないのです。そこで目を付けたのがここだったのです。
昼前に電話をして取り置きをお願いすると、ちょうど接客中だったようでいったん電話を切り、改めて店の方から電話を頂きました。
ホームページを見ながら注文すると、すでに売り切れたパンもあるようで人気があるようです。それに多くは焼かないのかもしれません。
予約できたので慌てる必要がありませんから、まずはラーメンを食べた後店に向かいます。
砂利道を走ると間もなく店の駐車場が見えてきました。駐車場に車を止め、白樺林を抜けると店があります。白樺アレルギーがある妻は、大丈夫だろうかとドキドキしながら入店しました。
女性店主に名前を告げるとすでに袋詰めされたパンを受け取ります。
自宅の一部を店舗にした店ですからそれほど広くはありませんが、店の方との距離が近く、居心地の良い空間です。
妻:「あっ、アタシこれ食べる」
とタルトを見つけた妻の一声(笑)
私:「千歳近郊にはカンパーニュを販売しているパン屋さんがないんですよね。意外な場所で見つけることができて嬉しいです。」
店主:「そうなんですか。こんなに買って頂けて嬉しいです。でもこのあたりはあまり訪れない場所ではありませんか?」
私:「それがそうでもないんですよ。長沼はカフェの宝庫なんですよね。カフェ巡りが大好きな私は結構訪れるんです。」
店主:「そうですね、カフェは多いですね。珈琲考房さんや風楽里など。」
私:「私が好きなのはこぐま座で、心地良いごちゃごちゃ感と懐かしいものばかりで、いったん入るとなかなか出てこれないんですよね(笑) 2月はコンサートが開かれて大盛況でした。」
店主:「あっ、知ってます。あそこは楽しいですよねー!」
どうやらこぐま座はご存知のようで、こぐま座の話で大いに盛り上がってしまいました(笑)
店を後にして車に戻るとおもむろにタルトを食べ始めた妻。
「あー美味しかった。このくらいの甘さなら許せるわー♪」
米粉と蕎麦粉をベースにしてアーモンドなどのナッツが載ったタルトですが、程よい甘さで気に入ったようです。
帰る際ハムやクリームチーズを購入して帰りました。
さあ、イングリッシュマフィンです。まずはそのまま食べると、なかなか美味しいです。そして半分に切って、スライストマトとハムをはさんで食べるとピクニック気分になります。
黒もちとうきびのカンパーニュは、とうきびの香ばしさが良いアクセントになってこれまた美味しいです。これはやはりカンパーニュとしてしっかり作られたパンだからこそそれ以上の美味しさを味わえるわけです。もちろんカンパーニュも美味しかったですし、クリームチーズも美味しかったです。
まさしく意外な場所に本格パン屋さんを見つけることができました。
店を出る際、私の好きな千歳のパン屋さんで、厚切りベーコンパンを教えると、
「そうですか、ビールに合うパン。私向きですね!」
と笑う女性店主。楽しいひと時でした。
2015/10/27 更新
美味しいマグロサンドを食べた後に寄りました。
間もなく開店時刻の14:00でしたので、行列が出来ていたら諦めるつもりでしたが、誰もいません。
それどころか私の前を走っていた車が、駐車場でUターンして戻っていきました。
あれ~!? 休業なのかなと目をこらすと明かりが点っているのを確認しました。
とりあえず行ってみようと入口から中を覗くとパンはありません。
鍵は掛かっていなかったので中に入ると、入口から女性店主が入ってきました。
3年ぶりですからまずは挨拶です。
この日も行列が出来てパンは全て売り切れたそうで、残った1個のパンは予約のパンだそうです。
パンが売り切れていたのは残念ですが、女性店主とゆっくり話が出来たのは5年ぶりくらいですから嬉しかったです。
しかも【及川農園】の8列トウキビでお互いを思い出すのがおかしかったです(笑)
パンは売り切れでしたが、フラップジャックというお菓子が残っていたので、妻への土産として購入しました。
このフラップジャックというお菓子は、オートミールやココナツで出来ており、蜂蜜と生姜で味付けされたものです。
そのフラップジャックをパクリと頬張ると、
「おお、ウマイ!」
ちょっと粗めのビスケットという感じなのですが、程良い甘さで沖の来ない味わいです。
元々はイギリスのお菓子だそうで、甘さがバーンと前に出たお菓子ではなく、素朴な味わいのお菓子は女性店主の真骨頂です。
そうそう、なぜ14:00で売り切れだったかというと、以前の11:00開店に戻っているからです。