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夜の点数:5.0
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¥15,000~¥19,999 / 1人
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料理・味 5.0
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|サービス 5.0
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|雰囲気 4.6
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|CP 4.6
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|酒・ドリンク 5.0
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[ 料理・味5.0
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野菜使いは東京で一番!
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アスパラ・卵・チーズ・サマートリュフ
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加茂茄子のパスタ
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穴子と加茂茄子
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ミラネーゼ
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ビワのコンポート
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2011/11/09 更新
京都に移り住んで東京へはたまに出張で来ている。
東京時代は色々と食べ歩いてたけど(まぁtabelogやってたくらいだから)今となっては出張でバタバタしてるのにわざわざ行きたいお店はそんなには無いものだ。
和食やアジア系は関西の方が断然美味しいし東京時代に散々食べ歩いたイタリアンやフレンチもほとんどの店が「1度行けばいいや」って店ばかりで心底何度でも行きたいと思わせる店は数える程。
で、こちらはそんな数少ない店の一軒。
この繊細でバランス感覚に溢れるイタリアンは関西では食べられまへん、イヤ東京でも他にはないのではなかろうか?
死んだり負けたりしている素材が一切無い、とても上手な色彩構成のように全ての素材が鮮明に存在感を発揮している、決して力技ではなく高度な技術と大胆な閃きの賜物。
今日はバッカラのアミューズに始まり前菜はタラの白子のソテーとヤリイカとじゃがいものサラダ(絶品!)
パスタは牡蠣とルッコラのスパゲッティーニと牛頬肉とポルチーニーのフェトチーネ。
ジビエは雉のロースト。
白子にじゃがいも、牡蠣にルッコラ、ポルチーニに白菜、雉には聖護院大根と相変わらず見事な野菜使い、野菜が主菜を最大限にジャンプさせている。
京都から来て京都の野菜を食べてるというヘンな構図になっとるのだけど京都では決して食べられない調和の妙がここにはある。
デリケートな輪郭、シンプルにしたことで奥行きを増した食材、点と線の料理に香りの色彩が映える、まるでPaul Kleeの水彩画のよう。
もうここのメニューは一通り食べたと思うのだけど行く度に新鮮な感動があるなぁ・・・
今ではこの手の繊細で東京的なイタリアンの店は沢山あるけれどやはりここは別格、
サーヴィスも素晴らしく居心地も最高、ワインのセレクトにもハッキリとした主張を感じる。
人によっては味付けが物足らないとかCPが悪いと感じる人もいるようだけど僕は十二分なクオリティと満足度である。
万人にお勧め出来る店では無いかも知れない・・・でもここの楽しみ方を知ってしまうと他所では替えがきかないのだヨ〜ン。
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完璧に100パー美味しいものが食べたいモードな夜・・・だからピアットである。
蒸し鮑の肝ソース/アスパラのソーテ、卵とチーズ添え、サマートリュフ/白海老のカッペリーニ/加茂茄子とトマトのフェトチーネ/カツレツ・ミラネーゼ・・・。
ん!まい。
やはり100パー美味しい。
蒸し鮑は和な繊細さを保ちながらちゃんと華やかなイタリアンになっておる。
アスパラの美味さは言わずもがな。
ジューシーなアスパラの青っぽさに焼けたチーズ、卵とサマートリュフが絡み合ってむせ返るような美味、初夏の大地を感じたゾ。
パスタでは加茂茄子のフェトチーネに敷かれた御茄子のペーストが利いていた。
京野菜に限らず野菜の美味さを引き出すのは和洋中含め東京でこの人がNo.1じゃないか?と思う。
お客さんは根強いファン中心だがやはり色んな人たちが寄ってくるようです、僕もその一人。
間違いなく美味い!というのはとてもhappyなコト、である。
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・田中とうがらしのリコッタチーズ詰め(アミューズ)
・イサキの野菜マリネ巻き
・穴子のミルフィーユ
・サルシッチャとトマトのフェットチーネ
・赤ワインとサマートリュフのリゾット
・季節野菜のドライトマト風味
・カツレツ・ミラネーゼ
・ビワのコンポート
・カボチャのブリュレ
・GORELLIのBRUNELLO DI MONTALCINO 98
さてこの食後感はイタリアンと言えるのか?
思うに和食屋さんに近いのではないか?
京都の割烹や近藤の天ぷらを食べた後に限りなく近いものを感じる・・・
特に天ぷらと「思想」が似ている気がする。
最低限の処理で素材を全く別の物に転生させる、そんな引き算でありながら薫り高いイタリアンになってるところがミソ。
マリネの酢(ヴィネガー)加減、野菜の焼き具合、パスタの塩加減など、微細な処理によって香りや味のハーモーニーが鮮やかに浮かび上がる。
特に感心したのは穴子の付け合せの加茂茄子のマリネ、焼いた香ばしさを残して軽くマリネされている、外は酸味、中は加茂茄子本来のジュースが溢れてコレには唸った。
イサキのお刺身で野菜の軽いマリネをくるんだものも素晴らしい。
そう言えば冬場には寒ブリが塊のまんまマリネを乗せて出てきたこともあったな・・・。
サルシッチャもぎりぎりの塩加減にすることでスパイスの風味が際立っていた。
ミラネーゼは言わずもがな、もはや肉料理とは思えないほどピュアな味わいである。
そしてそして肉厚でジューシーな野菜の数々、初夏の匂いを堪能した。
京野菜を使う店は数あれど、その美点をきちんと引き出してるお店は希。
和食屋でもここまで出来ない店がほとんどなのにサラリとやっているあたりはサスガである。
ちなみに最近はこだわり農家の人が一方的に自慢の野菜を送ってきたりするらしい・・・
同じことを銀座の近藤さんも言っていた。
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今東京で一番好きなイタリアンは?と問われれば
中目黒の小林さんのフォオリーナ・・・とココ、
さらに東京的なイタリアン(繊細、アッサリ、少量)ではこちらの方に軍配を上げる。
食材や調味料のコントラストが軽やかにして明快!ミクロのテクを感じるお店である。
そして今「美味しい」と言えるお店の条件、「野菜が美味しい」を心底実感できるお店。
僕は素材や仕入れのウンチクには興味が無いので(料理人の考えるべき事だから)スズキさんに聞いた細かいことは忘れてしまったが、とにかく全国からいい野菜を仕入れているらしい。
もちろん野菜だけではなく魚やお肉も美味しい、忘れられない料理の数々がある。
一つ一つのポーションが多すぎないのもいい。
そして若いスタッフの親身なサーヴィスもGood。
尚、値段に関してだが僕の場合2人で行って食前酒とワイン一本空けて一人¥15.000以内がいつもの目安だがもっと高いという人が結構いる。
量の問題だと思うのだが、ガッツリ食べるには向かないかも知れない