「海鮮」「日曜営業」で検索しました。
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「築地すし Omakase」は、その名の通り、旧築地市場の近くに在る鮨屋。この辺りは早い時間帯で閉まる店が多いが、この店は例外的に夜も営業している。長めのカウンターに加え、テーブル数席、更には個室まで有り、広い店だ。カウンターはかなり先まで予約が入っており、テーブル席を選んだ。テーブル席は2階にあり、大将達が鮨を握っている様子を見ることはできない。 簡素で気軽な内装。コースが品数に応じて二種類あり、品数の少ない方を選んだ。それでも摘み、握りともに、品数はかなり多い。品数が多いので、感想は全般についてのみ。 高級店に比べてかなり料金が安いが、予想以上に美味しかった。高価な鮪の大トロなどに頼らず、手軽な値段の素材を使いながら満足度の高い鮨を供している。握りは小さめ。シャリはやや硬めで、粒が立っている。酢の効かせ方は控えめ。種は熟成させているものが多いが、熟成のさせ方も良い。面白い演出も有り、燻製にした鯖の握りは、ガラスのクロッシュみたいな蓋をしており、客の前で5分ほど燻って香りを付けている。摘みも工夫を凝らしており、長芋の摺り下ろしの滑らかな食感が印象に残っている。 接客の気遣いも良かった。プライス パフォーマンスがとても高い店だ。
2023/02訪問
1回
「鮨 いち」は西麻布交差点近くのやや判り難い所に在る。店内は8人掛けのカウンターだけであり、鮨屋にしては珍しく、ジャズ風のBGMが掛かっている。 摘みから始まり、握りへ進むというスタイルだ。 印象的だった摘みの一つが、湯葉の上に雲丹を載せて、そこに餡を掛けたもの。トロリとした食感が良い。 燻ったカマスは、程よく脂が乗っている。 鰯の摘みは胡麻を掛けているが、その組み合わせが意外と良い。 雲丹が再度握りとして出てくるが、シャリに雲丹を練り込み、その上に大振りな雲丹を載せており、とろけるような食感に陶然とする。 小肌の握りは、酢が弱めなのが良い。 赤身とトロの鮪も上質。 穴子は甘めの煮切りで供される。 車海老の握りと北寄貝の握りを追加し、ブランマンジェのデザートで締める。 全体的に中々美味しく、満足した。
2020/09訪問
1回
「たまさか」は丸の内の気軽な和食店だ。 厨房は、食器を洗ったり下準備をする所と、仕上げをする所の二つに分かれていて、後者をカウンターが両面から取り囲むような作りになっている。二種類あるコースの内、皿数の少ない方を選んだ。 先付けの「海老芋とあんぽ柿白和え」は柔らかな食感。 椀の「黒海苔真丈」は、微かに磯の香りがする。 お造りは堅実。刺身としては珍しいハタも有った。 蒸物の「香箱蟹 蕪蒸し」は優しい食感。 八寸に印象的な品が有った。鮟肝にレーズンバターを練り込んだ品は、適度に濃厚でネットリとした食感。これは酒を呼ぶ。合鴨も美味しい。 鍋物の「牡蠣鍋 粕汁仕立て」は、酒粕の微かな甘み。 締めの「天麩羅せいろ」は、専門店並みの味。 甘味の「大納言最中」は、優しい甘さ。 丸の内ブリックスクエアという立地を鑑みると、料金は安め。
2021/12訪問
1回
珀也(びゃくや)は神楽坂の和食店だ。店名は大将の名前かと思ったが、(陽の沈まない)白夜をもじったそうだ。 簡素な内装。8人掛けのカウンターのみという小さな店を二人で回している。ピアノのジャズがBGMとして流れている。品数の少ないコースを頼んだ。 最初は上質なイクラがご飯の上に載っている。滑らかな食感。 走りだという銀杏は、上品でビールのおつまみに良い。 鯛の椀は、蕎麦との組み合わせで、堅実な味。 鰹の刺身は、辛子や塩で食べるが、これが中々のもの。 揚げたての茄子の煮浸し。万願寺唐辛子と組み合わせて。素材自体は淡白な味だが、恐らく意図的に出汁を濃いめにしてある。 鰻は本日最も印象に残った。蒸すのでなく焼いてあり、皮がクリスピーで香ばしい。 蛸や南瓜の椀。蛸は弾力があるのは良いが、噛み切るのに苦労したので、もう少し薄く切った方が良いと思う。 最後のご飯には、おかずとして焼いた鮭が添えられているが、意外と量があって、満腹になった。 大福餅にシャインマスカットを詰めたデザートは、上品な甘さ。 付かず離れずだが、適度に客達の会話に加わってくる接客は好印象。 コロナ禍の2020年に開店したそうだ。少しずつ客足が伸びてきているのは何よりだ。