レビュアーの皆様一人ひとりが対象期間に訪れ心に残ったレストランを、
1位から10位までランキング付けした「マイ★ベストレストラン」を公開中!
3位
1回
2012/11訪問 2012/11/17
南御堂の付近といえば、あんまり本格的な店がない印象だったんだけど、会社の数名でこの店に来てみて驚いた。すごいイイ店である。
お店自体は心斎橋商店街の中、博労町にある。博労町と言えば私の初恋の人が住んでいたのだが、そんなことはさておき、このお店があるビルはなかなか不思議なビルで、テナントらしきものはこのお店しかなさそうな感じだったが、もしかすると夕方で他のテナントは皆帰ってしまうのかも知れない。恐る恐る地下に入っていくと、4にんがけのテーブル席が5卓くらいあっただろうか、こざっぱりした店内である。
このお店の特徴は馬刺しがいろいろと食べられることで、私はあまり馬刺しのことは詳しくないのだが、レバーとかたてがみとかハツとか、なかなか他の店ではでない種類をおいているということだ。
馬肉というのは割とあっさりとした肉で、あまり癖がない。食べやすいけど、癖がなさすぎて面白みがないと思う人もいるかも知れない。そういう意味では魚ってのは生肉にすごい味があるんだなと改めて思うわけだ。
その他にも珍味の蜂の子が出てきたり、イカのしゃぶしゃぶが出てきたりで、なかなかバラエティに富んだお店であった。酔いすぎていたので勘定はあまりよく覚えていないが、結構安かったと思う。
4位
1回
2012/11訪問 2012/11/16
大阪のバーというと、正直あんまり期待していない所があるのだが(お店の問題ではなく、静かさに欠けるお客が多いというそういう問題)、会社の先輩と飲みに行った二軒目で訪れたここは完全に意外で、絵に描いたような渋いバーであった。
空間の取り方、換気の良さ、照明の加減、バーテンダーのつかず離れずな感じなどなど全てが理想的である。
お客の方も大阪によくあるうるさいサラリーマンというのではなく、どこかしら自由業的あるいはクリエイティブ系な人の多い印象である。
私はダイキリを頼み、先輩はスコッチをロックで飲んでいた。ダイキリは私が好む「フローズンに近いくらいシェイクしたダイキリ」とはちょっと違っていたのだが、グラスにすりきりギリギリの分量作る技術はすごいものがあるなと思う。ウィスキーのコレクションも相当の数があるようだ。
ロックに使う氷も、綺麗に削った立方体で、そういった全てが印象的であった。
誰を連れてきても文句のつけようがないお店という感じ。
5位
1回
2012/12訪問 2012/12/20
会社の人達で飲みに行こうということになり、さてどうするかと考えたところいきあたったのがこのお店だ。
四ツ橋筋沿い、靱公園の近くに突如できたこのお店。堂島や本町にあるムガルのチェーン店らしい。
例えばお昼のカレーは一種盛りで680円で、Wカレーが750円であるが、ご飯もルーも、ものすごい盛りである。
夜は90分飲み放題付きのコース料理で独り2,980円であるという。
この店の面白いところは、あまりパキスタン料理にはこだわってないらしいところで、お店の前には「串揚げ」とかのちょうちんがかかっていたりするのである。
コース料理の最初。出てきた前菜はきんぴらにチヂミに大根ステーキにニシンの竜田揚げである。パキスタン料理だよな、ここ?と思いながらも、こういう和風っぽい料理は嬉しい。酒が進む。
次はピザ。もうなにがなんだかわからない。ミントと唐辛子とにんにくでできたソースが付いているのがなんとかパキスタン風と言えるのだろうか?そしてドサーっと串揚げ登場。オクラにエビにササミにレンコンに豚にナスにシシャモである。ウスターソースにタルタルソースまで付いている。なんというサービスであろうか。しかしもうパキスタンからははるかに離れて完全に日本の居酒屋である。串揚げはべっとりとコロモが絡み付いている安っぽい感じではなく、パン粉を薄くまとった軽い仕上がりである。写真を見るとその感じがわかるとおもう。食べ後が重くない。
このあたりでお店の人が「まだ食べられれますか?」と聞いてきた。もうすでにお腹にはキているのだが、不思議とまだ食える感じであったためゴーサインを出す。
次に出てきたのは焼きカレーパスタ。しかしパスタというよりカレー粉で炒めた焼きそばである。おいしい。ようやくスパイシー的なものが出てきた。
最後はナンとカレー3種である。ナンはごま・プレーン・チーズなどいくつか選べるのだが、我々はごまナンを頼んだのである。このごまナンはただならぬ量のごまが乗っていておいしい。(カレーは中辛だとほとんど辛くないので、辛いのが好きな人は激辛でも大丈夫であろう。)
いや、もう食べきれん。3000円ですごい量である。
貸切もできるようなので、宴会にはとてもオススメである。是非お試しアレー。
お店の人たちは皆愛想が良く、親切で、本当に良い店である。なんたるコスパ、なんたる親切。ある種の「感動的品質」というヤツだ、これは。
ちなみに、その夜は、早く寝たのだが明け方近くの4時頃に目が醒めてしまった。あまりにも食い過ぎて胸焼けで起きたのである。胃薬セルベールを飲んで、再び眠りについたのである。小食の人は、小食であると告げたほうがよかろうと思う。
6位
1回
2012/01訪問 2012/01/14
食べログでカレー屋を検索していると、事務所の近くにこんな評価の高い店があることを発見、早速伺ってみた。
お店の名前は「音匙」。場所は御霊神社の近くで、ビル1Fの奥にあるので、ちょっと見つけにくいかも知れない。
入ってみるとカウンターにテーブル二つの小さなお店で、清潔感のある明るい雰囲気である。
キーマかチキンにするか聞かれるので今回はチキンにした。一口目は辛さを全く感じないものの、新鮮なスパイスの香りが立ち上ってくる。材料は形が無くなるほど煮込まれており、ピーマンやレンコンなどの素材が形を残している。カレーはさらっとしているわけでもなく、どろっとしているわけでもなく、煮込んだ末に水分をかなりとばしたような固形感がある。
食べ進んでいくとじわーっと辛さが押し寄せてくるが、激辛好きにはさほどでもない辛さだし、辛いのが弱い人でもそんなに厳しくはないと思う。
お店のお二人は静かで丁寧な人たちで、大変好感度が高く、気持ちよく過ごすことが出来た。
カレーを待っている間に夜のメニューを見ると、とても旨そうだったので、是非とも夜も訪れたいなと思う。
7位
1回
2011/12訪問 2011/12/29
12時ごろ到着すると、お店はかなりの満員。近所の常連率がかなり高いらしい。
店員のお兄さんは友達感覚で話しかけてきて、あまりにフランクでおかしいのだが、なんかそれが楽しくて癒される感じすらする。
あまりメニューの事はよくわからないので、チキンカレーを頼んで見る。
厨房ではおばさんが調理中のようで、時折店頭のカレー煮込み炉のところにきては、盛ったご飯にカレーをかけている。「お兄ちゃん、ちょっと待ってな、ごめんな」「このトング借りるで」「水、もうちょっとこっちへ置いてな」などなど、気さくに客に話しかけている。
忙しいのに、常連には言葉をかけるなど、余裕を感じる。
しかしここの大盛りも、相当な大盛りだな。
チキンカレーの上には、チューリップの素揚げが五本くらい乗っかっている。カレールーは表面に油がギタギタ浮いているが、さらりとおいしい。素揚げも割とさらっとしていて食べやすい。
辛口のルーもそんなに辛くはない。
終始おばちゃんとお兄さんの気さくな会話に心和むのであった。
8位
1回
2011/12訪問 2011/12/26
ネットで見てうまいと評判のこの店。事務所からは少し遠いところにあって昼に気軽に行ける距離ではない。しかし、食べログで見ると19:30までやっているとある。そこで電話してみると「夕方6時にご飯がなくなったら閉店しますが、そこまで行かないでしょう」とのことで、夕方6時頃に訪問。
お店に入ると10人くらい座れるくらいの木のL字型カウンターがあって、背もたれのない大きな丸椅子が置いてある。丸椅子とは言ってもドーナツにパイプがひっついたような安いのではなく、でっかいワイングラスをギューッと押しつぶしたような形の、低くてどっしりした、レザー張りのでかい黒い丸椅子だ。
お店は丘みつ子風の店主がひとりでやっているらしい。「カレー屋女店主」という言葉から勝手に私が想像していたのとは違っていて、きれいな人だ。
カレーは800円。種類はビーフとチキンに野菜があるらしい。辛い物好きの私としては目指すビーフに一直線と行きたかったのだが、店主曰く「ビーフは辛いので、チキンからまず食べるのもいいですよ。うちのカレーはお代わり自由なので」とのことで、私としてはとにもかくにもビーフを食いたかったのだが、店主の話からするとご飯の盛りが相当多いようなので、まずはチキンを試そうかという気になった。
店主がご飯を皿に盛っている、たしかに多い。これが普通盛りなら大盛り頼んだら相当なもんだぞ。なるほどここのレビューで「お代りをした」って話がよく出てくるのはそういうわけか。
最初にチキンのルーがかかる。チキンには手羽元の肉が二つ乗っかっている。まずご飯とカレーを食ってみる。うまい。チキンカレーはそんなに辛くは無いが、さらさらとしてなんとも言えない良い味がする。よく煮こまれたチキンの肉はスルッと剥がれて食べやすい。このままチキンカレーを最後まで食べたい気になったが、ちょうどご飯半分くらいでチキンカレーがなくなったので、ビーフカレーをかけてもらう。
噂のビーフカレーはたしかに近づいてくると鼻にキーンと抜けるような強い香りを放っている。一口食べると玉ねぎの甘さがまず舌に来るが、奥には辛さが潜んでいるといった感じだ。しかしながら、私は辛いものには強いので、ひどく辛いとは感じない、でも辛い。やはり辛い。しかし旨い。
ピクルスを食べたり、カレーを食べたりしながらついに最後の一匙がやってくる。残念だ。
本当ならもういっぱいチキンカレーの小盛りを食いたい。しかしただいまダイエット中の身ゆえ、断腸の想いでお店を後にした。必ずまた来たい。
家に帰って食べログを見ると、ビーフの厚切りのトッピングが別料金であるらしい。もっとメニューをちゃんと見ればよかった。子供の頃からいつもこの手の不注意で損をしている。
味的にはチキンカレーのほうが旨いと思う。何度でも食べたくなる味だ。
気取らず、夕方までやってて、おいしいカレーがたくさん食えるこの店が大好きになった。みなさんも是非!
9位
1回
2012/01訪問 2012/01/28
辛いモノを求めさすらう辛いモノハンターの私。
ある日食べログでこの店を発見して伺って見た。
挑戦したかったのは麻婆豆腐の鬼辛である。早速店に入って麻婆豆腐の鬼辛を注文したら、「いやー、鬼辛はやめた方が…」と店主は口ごもっている。
そんなまともに食えないようなモノがなんでメニューに載ってんだよと心の中でつっこみながら、ワンランクダウンさせた麻婆豆腐の激辛を注文した。
しばらくしてやってきた麻婆豆腐は石焼ビビンバみたいに焼かれた石の丼に入っていて、グツグツと地獄の釜みたいに煮えたぎっていた。
確かに辛いが、美味しい。ごはんもビールも進む。
他の炒め物も美味しいわりにはそんなに混んでるわけでもないので、穴場だと思う。
何度も通っているが、そのうち鬼辛を作ってもらうつもりだ。
10位
1回
2012/11訪問 2012/11/18
日曜日、前々からいきたいと思っていた旧ヤム邸に行くことにした。
谷町六丁目から降りて徒歩10分くらい。昔懐かしい雰囲気のする空堀(からほり)商店街の中に旧ヤム邸はあった。
店構えは一見古そうに見えるが、立て付けはしっかりしていてこざっぱりしたお店だ。店内は女性の団体が多く、奥のカウンターに一人男性が座っていた。二階席もあるらしく、猫はそっちの方にいるようだ。お店に入るとかなり強いスパイスの香りが漂う。カルダモンが強いのだろうか。私の好きな香りだ。
お昼はランチセットのみで、4種類のカレーから2種類選ぶのだという。私は迷わずチキンカレーとキノコ乗せキーマカレーの辛口二本立てにした。ご飯は玄米とターメリックライスのどちらかを選択できるというので、玄米にした。
お店の人は女性が3人と、奥で男性の声がしたので厨房に一人男性の料理人が入っているのだろう。皆さんマメに客の世話をしている。
しばらくして出てきたのは、両がけのカレー。ご飯の量はそんなに多くないので、大食いの人は大盛りにした方がよいかもしれない。私はダイエット中なので好都合だ。
女性客の多いカレー屋の「辛口」っていうのはたいしたことがないだろうとタカをくくって一口食ったら結構辛くてびっくりした。これはいいね。辛いのが苦手な人はちょっと厳しいかもしれない。
セットにはこのほか、おから、野菜の焚き物、タマネギのピクルス、ヨーグルトが付いていた。
スパイシーな香りは刺激的で爽やかで、最後まで飽きることなくおいしくいただいた。実際こんなに本格的だと思っていなかったのでびっくりした。
ところでこのカレー、国籍的にはどこのカレーになるんだろうか?これインド系のカレーじゃないよね?
なんでこの店3.04点しか付いてないの?レビュー1件だけだから?おかしいよこの採点方式。(2012.3.3現在)
既に二十数年通っているこのお店。店の本当の名前は「鮓秀」。魚偏に乍と書いて「すし」と読ませる方の「すし」だ。
大きな寿司店でもなく、大将と奥さんの二人でやっている、カウンターと、どんなに座っても10人くらいのお座敷があるお店だ。
夕方5時頃から開店して、ネタがなくなりかけたら閉店するスタイルでもう長いことやっている。常連だけを極端に大事にすることもなく、一見さんにも普通に接しているお店だ。
ネタもその日の状況に応じていろいろで、青魚ばっかりの日もあれば、白身ばっかりの日もあったりして、そういう巡り合わせもこの店の楽しみの一つである。
今回の写真に収まったのは、二十数年の訪問歴で初めて見た鮎。あまりに珍しいので、フライと塩焼きにして食った。フライの方は、はらわたがまるでカキフライのような香りと食感で、塩焼きの方はじっくりと焼いた鮎の身に凝縮された魚のうまみがたまらなく日本酒に合っていた。
そしてあこう鯛の刺身。新鮮でしゃきしゃきとした身がたまらない。刺身の好みは人それぞれで、しばらく置いて柔らかくなった身がイイという人もいれば、新しいゴリゴリするくらいの方がウマいという人もいるのだが、私は後者なのでこのお店のネタと指向が合っている。
今回は写真を撮るのを忘れたが、まずこの店ではあなごの焼いたのを食って欲しい。なかなか他では食えない味だ。
もう一つ、この店で出る素材はわさびも大根も全部市販品ではない手切りの素材なので、出来る限り残さないで欲しい。
秋から冬にかけて、食材が増えるのが楽しみだ。