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1回
夜の点数:4.5
2009/06 訪問
夜の点数:4.5
我が道を行く、若きシェフとマダム
2009/06/17 更新
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このお店、好きな人は大好きでしょう。
蝋燭だけの真っ暗に近い店内、ほぼアンティークだろう食器、雰囲気、居心地満点です。
特にこの思い切った暗さ、お客さんのいないテーブルの蝋燭は消されてたりして…
勇気あるなぁ、でもこれが個人的にかなりツボでしたね。
全てにものすごくこだわりがあるようで、でもそれがさらっと自然、
おしつけがましくなくて好ましいです。
お料理は限度までしょっぱく、濃厚に、デザートはこれまた甘い。いずれも輪郭しっかり。
4人で伺ったのであれこれ頼みましたが、特に記憶に残るのは、
お勧めはと聞いて出された鶏のスモークとレンズ豆のサラダ、ニース風ピザとガトーバスク。
レンズ豆のサラダは万人向けでしょうか、スモークしたとは思えないジューシーで柔らかな鶏と、
酸味があるドレッシングで和えた、クセのないレンズ豆がぴったり、
ニース風ピザは今まで食べたことのない一品、これだけの量の玉葱をここまでにするのに、
どれだけ時間かかってるんだ?と吃驚させられます。
ガトー・バスクはこちらのスペシャリテかな、とにかく甘い。
かなり甘いもの好きの当方でも完食いけるか?ってくらい甘い。でも恐ろしく美味しいんです。
カウンター席だったので、マダムと結構お話しましたが、このマダムがまたいいです。
必要以上にお客を持ち上げず、淡々とした接客。むしろ対等。
まだ若いマダムなのに、これが嫌味じゃない。恐らくしっかりした知識がそうさせるのでしょう。
フレンチのレストランでここまで楽しくマダムとお話したのも久しぶり。
帰り際しっかり見送ってくれたシェフもこれまた感じのいい若いおにーちゃん。
この若い二人がこれだけしっかりと自分たちのやりたいことをやってる、いや、素晴らしいです。