酔狂老人卍さんが投稿したル・マンジュ・トゥー(東京/牛込神楽坂)の口コミ詳細

『此世をハ と里(り)や お暇尓(に) せん古(こ)う能(の) 煙りと供尓(に) 者(は)ひ 左樣なら』 (十返舎一九)

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酔狂老人卍 (70代以上・男性) 認証済

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ル・マンジュ・トゥー牛込神楽坂、牛込柳町、神楽坂/フレンチ

1

  • 夜の点数:4.4

    • ¥20,000~¥29,999 / 1人
      • 料理・味 4.4
      • |サービス 4.0
      • |雰囲気 4.2
      • |CP -
      • |酒・ドリンク -
1回目

2021/12 訪問

  • 夜の点数:4.4

    • [ 料理・味4.4
    • | サービス4.0
    • | 雰囲気4.2
    • | CP-
    • | 酒・ドリンク-
    ¥20,000~¥29,999
    / 1人

この"面相(つらがまへ)"、颳目(まなこけづりてよくみよ)!

主人(あるじ)"谷昇師傅(たにのぼるおやかた)"の大名(なだかきこと)、
宛然(あたかも)、「如貫雷耳(いかづちがみゝをつらぬくがごとし)」。
コート・ドール齋須政雄師傅(さしすまさをおやかた)、
北島亭北島素幸師傅(きたじまもとゆきおやかた)と竝(なら)ぶ巨匠(たくみ)。

味神樣(あぢがみさま)の需(もとめ)に從(したが)ひ"野味(のゝとりけだもの)"。
輒(すなは)ち、
野生(そらをとび、のやまをかくる)"禽獸(とりけだもの)"、
自然(のやまにおふる)"蕈菇(きのこ)"、天然(うみかはをおよぎまはる)"(うを)"。

"蝦夷鹿(えぞしか)"、"野雞(きじ)"、"眞鴨(まがも)"、
"魚介(うみのさちかはのさち)"として"赤點石斑魚(きじはた)"、
加旃(しかのみならず)、"羊肚菌(あみがさだけ)"に"松露(せうろ)"まで、、。
對價(あたひ)二萬三千八百五十九圓也(にまんさんぜんはつぴやくごじふくゑんなり)。

前菜(アントレ、かるめのひとさら)】:
"蔬菜(あをもの)"ゝ下(した)には"海扇(エスカロップ、ほたて)"の煸炒(ソテー)。
老骨(それがし)、"海扇(ほたてがひ)"より"玉珧(たひらぎ)"を嗜好(このむ)。
"海扇(ほたてがひ)"なら『北島亭』の"それ"歟(か)? ←※卑見(IMHO)

不知味(あぢのわからぬ)冢中枯骨(それがし)が敢(あ)へて暴言(い)ふなら、
"乾貝(ほしかひばしら)"をそのまゝ"黃油(バタ)"で啖(くら)ふが最善(なにより)。
最早(もはや)"烹飪(きりさきにたて)"にはあらねど、
"旨味(うまみ)"・"食感(はごたへ・したざはり)"とも至高(このうへなきたかみ)

(ポタージュ、しるもの)】:
"蝦夷鹿(えぞしか)"の不惜骨肉(ほねもにくも、つゆをしむことなく)、
最上(いとよ)き"鹿肉淸湯(コンソメ・ド・セア、しかのすましゞる)"と做(な)す。
淸冽(あはくきよらか)なれど、一無不足(ひとつとしてたらざるものなし)

上述(うへ)の"海扇(ほたてがひ)"の煸炒(ソテー)は"(はし)"、
この【(ポタージュ、しるもの)】は"瓷碗(せとものゝうつは)"にて頂(いたゞ)く。
劈頭(いやさき)、食桌(めしづくゑ)には"濕毛巾(てのごひ)"も、、。
"麪麭(パン)"を手掴(てづか)みするからには"濕毛巾(これ)"は重寳(やくにたつ)。

茲(こゝ)で"馬鈴薯燉肉(ベックオフ)":
臼齒(おくば)に浮騰(ほとばし)るその"旨味(うまみ)"たるや、
"掌柜(あるじ)"の爲人(ひとゝなり)そのもの
排山倒海(やまをおしのけ、うみをうへにしたにかへす)」ほどの鮮烈印象(すごみ)。

元來(もとより)、"アルザス鄕土菜(そのちにねざしたるあぢ)"にて、
"馬鈴薯(じやがたらいも)"と"獸肉(けだものゝにく)"を酒(さけ)以て燉(にこ)む。
"土荳(ほど)"・"獸肉(けだものゝにく)"ともに"(さいのめ)"に切(き)り、
叮嚀(ねんごろ)なる"火候(ひいれ)"により巧妙(たくみ)に熬(い)る。

素朴(そぼく)極(きは)まる"鄕土菜(そのちにねざしたるあぢ)"が
これほどの水準(たかみ)に到達(いたる)とは、敬服(おそれいりやのあさがほいち)。
拙宅近傍(わがやちかく)の『こちら』でも"おなじもの"提供(いだす)も、
その味(あぢはひ)には「天地懸隔(あめつちほどのたがひ)」存在(あり)。

魚介(ポアッソン、うみのさちかはのさち)】:
"石斑魚科(はたのなかま)"の皇(すめらぎ)たる"赤點石斑魚(きじはた)"。
これまた巧妙(たくみ)なる"火候(ひいれ)"で"(ポアレ、いりつけやき)"に、、。
"番紅花(サフラン)"が芳香(かぐはしきかをり)嗅覺(はな)を歡喜(よろこば)しむ。

不味(あぢあし)き理由(ことわり)あるべからず
"魚軒(さしみ)"、"紅焼(しやうゆに)"、いかなる烹調(やりかた)にも適合(あふ)。
然(しか)はあれど、愚按(やつがれおもふに)、
"淸蒸(もろこしのむしもの)"こそ、その頂點(いたゞき)。 ←※卑見(IMHO)

禽獸肉(ヴィヤンド、とりけだものゝにく)】として"野雞肉(フアン、きじにく)"。
全幅信頼(たよりにす)る獵夫(かりうど)に一任(まか)せ、
「"鹿(しか)"なら線膛銃(ライフル)、"(きじ)"は(あみ)」で捕獲(めしとる)。
それを活用(いか)すは至高(このうへな)き師傅(おやかた)の廚藝(わざ)

"野雞(フアン、きじ)"に"羊肚菌(モリーユ、あみがさだけ)"。
素材(そざい)も然(さ)ることながら、"醤汁(ソース)"に凄技(すごわざ)。
調和(まとまり)ある華美(よきあぢ)の中(なか)にも、
"酸味(すみ)"が締(し)め、"苦味(にがみ)"味覺(した)を驚嘆(おどろ)かしむ。

愚按(やつがれおもふに)、
"野味(ジビエ、のゝとりけだもの)"なるもの、
"素材(そざい)"の質(よしあし)に加(くは)へ、
"技倆(うで)"の巧拙(よしあし)が"味(あぢ)"の精麁(よしあし)に直結(つながる)

"谷昇師傅(おやかた)"の菜(さら)には、その雙方(ふたつ)が完備(そなはる)
"蒸氣烤爐(スチコン)"を忌避(きら)ひ、
"(なべ)"と「普通(そこいら)の」"烤爐(オーヴン、あぶりがま)"を驅使(つかふ)。
己(おの)が技倆(うで)に、(かん)と經驗(けいけん)だけが武器(たより)。

"蒸氣烤爐(スチコン)"に頼(たよ)るは今時(いまどき)の白面廚師(わかきいたまへ)。
その"(れうり)"を鼠輩(こやつ)の口中(くちのなか)に捩込(ねぢこ)み
これが旨(うま)いと思(おも)ふて歟(か)ーーーーッ?
と、一喝・罵倒(こゑをあらゝげ、のゝしりたふ)せし武功(こと)すらありとか、、。

自(みづか)ら、
「老骨(それがし)、東都(えど)生(む)まれ故(ゆゑ)武鬪派(くちよりてがさき)
と、誇(ほこ)り、高言(いひはなつ)。
この"面相(つらがまへ)"、倩(つらつら)颳目(まなこけづりてよくみよ)!

臣僕(やつがれ)、"法國菜(おふらんすめし)"は不通(なにひとつしらぬ)。
それ故(ゆゑ)、先(ま)づは、かゝる重鎭(たくみ)の廚藝(わざ)に觸(ふ)れ
新進氣鋭(わかて)は、後刻(いづれひをあらためて)
、、、と云ふが吾(わ)が奸計(わるだくみ、はかりごと)。

とまれ、若輩廚師(わかて)の法外(ありえ)ぬ價格(ねづけ)は難堪(たへがたし)
就中(わきても)鮓店(すしや)は"不當暴利(ぼッ●●り)"と斷言(いはざるべからず)。
彼奴儕(やつばら)、技倆(うで)の巧拙(よしあし)より重視(おもんず)るは、
最貴(ねのは)る"(しび)"に豪奢(ぜにをかけた)る"内裝(しつらへ)"。

他方(かたや)廉價(ねがやす)く、低評價(いまだしられざ)る家(ところ)となると、
鮨文』系(のながれをくむ)武州多摩郡『TN』に武州千住宿『SG』くらゐ歟(か)?
早晩(おそかれはやかれ)、
人口膾炙(ちまたのうわさとなり)、價格昂騰(ねもはねあが)るは必定(うたがひなし)。

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【暗匣】:富士膠片(Fujifilm)X-T4 無反光鏡可換鏡頭照相機(みらーれす)
【鏡珠】:福倫達(Voigtländer)NOKTON 1.2/35 @F2.4~F4

  • 主人(あるじ)、"谷昇(たにのぼる)"師傅(おやかた)【掲載許可濟】、2021-12撮影

  • 亭主(あるじ)、"谷昇(たにのぼる)"親方(おやかた)【掲載許可濟】、2021-12撮影

  • 掌柜(あるじ)、"谷昇(たにのぼる)"師傅(おやかた)【掲載許可濟】、2021-12撮影

  • 老板(あるじ)、"谷昇(たにのぼる)"主廚(おやかた)【掲載許可濟】、2021-12撮影

  • "菜單(しながき)"

  • "菜單(しながき)"

  • "菜單(しながき)"

  • "菜單(しながき)"

  • "紅葡萄酒(あかきえびかづらのさけ)"

  • "紅葡萄酒(あかきえびかづらのさけ)"

  • 玻瓈杯(ぎやまんさかづき)に"紅葡萄酒(あかきえびかづらのさけ)"

  • 【一口(アミューズ、はじめのひとくち)】、"シュ"

  • 【一口(アミューズ、はじめのひとくち)】、"松露汁(トリュフじる)"

  • 【前菜(アントレ、かるめのひとさら)】、"蔬菜(あをもの)"

  • 【前菜(アントレ、かるめのひとさら)】、"蔬菜(あをもの)"ゝ下(した)に"海扇(ほたてがひ)"

  • 【湯(ポタージュ、しるもの)】、"蝦夷鹿淸湯(コンソメ・ド・セア、えぞしかのすましゞる)"

  • 【湯(ポタージュ、しるもの)】、"蝦夷鹿火腿(えぞしかのもゝにくしほづけ)"

  • "黃油(バタ)"

  • "麪麭(パン)"

  • "麪麭(パン)"

  • "馬鈴薯燉肉(ベックオフ、にくじやがたら)"w/鵞鳥肝(フォア・グラ)

  • "鵞鳥肝(フォア・グラ)"

  • "馬鈴薯燉肉(ベックオフ、にくじやがたら)"

  • 【魚介(ポアッソン、うみのさちかはのさち)】、"煎赤點石斑魚(きじはたポアレ、いりつけやき)"

  • 【魚介(ポアッソン、うみのさちかはのさち)】、"煎赤點石斑魚(きじはたポアレ、いりつけやき)"、斷面(きりくち)

  • 【禽獸肉(ヴィヤンド、とりけだものゝにく)】、"野雞肉(きじにく)"

  • 【禽獸肉(ヴィヤンド、とりけだものゝにく)】、"羊肚菌(モリーユ、あみがさだけ)"

  • "蕪(かぶら)"

  • 【甜品(デセール、めしのあとのあまみ)】、"草莓(いちご)"

  • 【寒具(プティ・フール、ひぐわし)】、"柚皮乾(ゆべしのたぐひ)"

  • 【寒具(プティ・フール、ひぐわし)】、"フロランタン"

  • 【甜品(ミニャルディーズ、あまみ)】?、"巧克力蛋糕(ガトー・シヨクラトヲ)"

2021/12/23 更新

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