シルクロードは珈琲の傑作です : ザ・ミュンヒ

【2022年9月 再訪】

関西訪問の際は時間を見つけてミュンヒに立ち寄るようにしています。ここの珈琲は本当に美味しい(^_^)
近鉄大阪線高安駅(八尾市)という、地元民以外立ち寄らないであろう駅から徒歩15分という超微妙な立地です。
お店到着は平日2時過ぎ。先客は無く私一人でした。マスターは相変わらずお元気でトークも絶好調でした(^_^;)

ここ最近飲むのはもっぱらシルクロードという強めの珈琲の上に生クリームを流したオリジナル珈琲です。
今回もシルクロードを頼んだんですが、マスターがせっかくだからとタンザニアも試飲させてくれました(^_^)
サービスにつき評価は差し控えますが、舌触りがサラッとしてて程よい苦みがあります。おお～これもいいねぇ、

・シルクロードダブル 2800円
スパルタンという塾成長濃厚珈琲をベースに生クリームを上に流し込んだこの店オリジナル。グラスはバカラです。
メニューに「創作抽出(超想定外)・ネルドリップ4時間抽出」と書かれています。想定外とか自分で言うんだ(^_^;)
スパルタン自体は苦味も酸味も強い濃厚な珈琲です。そこに生クリームの甘味とコクが加わるとマジで最高です！
珈琲でありながらリキュールみたいな不思議な飲み口。この味わいと香りの余韻は他のお店では中々出せません(^_^)

今回も自分用に深入りブレンドの珈琲豆を500g購入しました。こちらは今も自宅で楽しんでおります^ｍ^
ちなみに珈琲豆の購入はお店で珈琲を飲んだ方限定です。豆の購入だけの利用は出来ないので注意してください。

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【最後に】
場所的に訪問難易度は高いですがそれでもチョイチョイ通っております。やはりこの店の珈琲は最高です(^_^)
珈琲の味わい・器・内装だけじゃなくマスターのキャラクターも含めて唯一無二。もはや生きる伝説ですね。
ご馳走様でした。

【2021年12月 再訪】

麺や清流で絶品つけ麺を堪能した後は近鉄線でちょいと高安まで移動。ミュンヒで珈琲飲みます(^_^)
久しぶりに訪問したらテントがパリッと新しくなっていました。黄色と黒(珈琲色)に白文字で店名が入っています。
なんだか阪神タイガースとカラーリングが似ていますが、マスターは特に阪神ファンではないそうです(^_^;)

80過ぎてもマスター節は絶好調。そして相変わらず中近東やヨーロッパからVIPが来てるみたいです。凄いなこの店。
たまたまですが私の隣も東京から来た方でした。この店、どのレベルで世界中に知れ渡っているんでしょうか。

珈琲のラインナップは以前と変わっていません。今回も大好きなシルクロードを頂くことにしましょう。
ちなみに珈琲豆が高騰しているらしく全体的に10％くらい値上げしてました。10万円珈琲は11万円です(^_^;)
そして驚くことにこの11万円珈琲を2杯飲んだご夫婦がいたそうです。どんなレベルの金持ちなんだソレ⁉

・シルクロードW 2800円
ベースの珈琲はかなりの濃度で抽出されていますが雑味など一切無しで、ほんのり甘みすら感じます。
深いコクと柔らかな苦味。そこに上品なクリームが絡む最高の一杯。味わいも香りも最高過ぎる珈琲(T_T)
至福とは正にこの事。私は珈琲にそんなに拘りの無い人間ですがこれは格別。何度飲んでも美味しいです。

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【最後に】
やはりこの店の珈琲は最高です。値上がりしてなお物凄い満足感。大阪市内から遠いですが来て良かった(^_^)
本当はお店で飲むだけじゃなく珈琲豆も購入したかったんですが、この時はあいにく在庫が薄くて販売はなし。
豆の購入をしたい方はあらかじめ電話等で相談しておく方が無難です。私も次回はそうすることにします。
本日のお勘定は〆て2800円。ご馳走様でした。

【2019年12月 再訪】

ミュンヒに来ました。珈琲にさほどこだわりの無い私ですが、そんな私にもこの店の珈琲は格別です(^_^)
近鉄線・高安駅って普通はまず訪問しませんが、この店があるがためにもう何度も訪れています。

お店に入ると丁度客がはけて私1人になりました。なのでマスターの独演会が私1人に100％そそがれます(^_^;)
マスターは手が空いて暇だったのかコーヒーメーカーで作った一杯をサービスでふるまってくれました。
さらには焙煎や熟成具合の違う珈琲豆の味比べまでさせてくれるおもてなしぶり。毎度毎度恐縮です。

最近は海外の客も増えてきているみたいです。某イスラム圏の皇太子もSP引き連れてお忍びで来たんだとか。
ドイツ国営放送の取材も来たらしく実際にドイツで放映されたみたいです。というか映像を見せられました。
大阪の郊外の住宅街にあるこんなお店があまりにもグローバルすぎて驚きます(^_^;)

…といった感じで30分強のマスター独演会を経た後ようやく注文。生クリームを添えたシルクロードにしました。
今回は珈琲豆も購入します。40周年まであとちょっとですが、先取りして40周年記念価格で珈琲豆を販売しています。

・シルクロード(シングル) 1300円
ベースはスパルタンという深入り珈琲で上にたっぷりの生クリーム。ちなみに器は金縁の古いバカラです。
超濃厚なスパルタンは単体でも香り高く味わい深いですが、生クリームの甘さが加わるとグッとマイルドになります。
仄かな甘味と角の無い深い苦みが生クリームの味わいと合わさると更に深化する感じです。コレやっぱ凄いな！

・珈琲豆(マイルド)500g ※テイクアウト
珈琲豆の購入は喫茶利用客限定です。40周年記念で最初の100gが200円と破格値で以降100ｇ毎に400円。
マイルドにするか深入りか尋ねられたので今回はマイルドにしました。お店で挽いてもらいます。
マイルドはタンザニアで深入りはマンデリンになります。まあ、そのあたりは全部マスターにお任せです。
マイルドとはいえこの香りの濃さは尋常じゃないです。家に持ち帰り早速頂いてみました(^_^)
何となくゆっくり淹れた方がいいのかと思っていましたが、マイルドはサッと素早く淹れた方がいいとのこと。
逆に深入りタイプはお湯をゆっくり慎重にした方が良くて、豆の量も控えめにした方が旨く淹れられるそうです。
豆の量を多めにしてたっぷりのお湯でサッと淹れたマイルドは、酸味と苦みが程良く香りがふわっと柔らか(^_^)

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【最後に】
自分で淹れておいてなんですが実に美味しい一杯となりました。ミュンヒの豆は素人でも美味しく頂けます(^_^)
最高なのはやはりマスターの淹れた一杯ですが、自宅でもかなり美味しい一杯を再現出来て大満足です。
クセの強過ぎるお店ですがやはりこの店の珈琲の味わいは本物です。やはり名店ですね。ご馳走様でした。

【2019年10月 再訪】

大文字屋龍田川で食事した後、私の提案で珈琲を飲みにミュンヒへ向かうことになりました。
私は最高評価をしている御店ですが、他の人は一体どう感じるんでしょうか。チョイとドキドキです(^_^;)

マスターは相変わらず絶好調でした。この件を書き出すと非常に長くなるので割愛します。
どんな感じで珈琲を飲むことになるのかは前回のレビュー(長文です)を参照してください。
ちなみに初訪問の2人は良くも悪くもかなりの衝撃を受けていた模様です(^_^;)

・シルクロード(ダブル) 2500円
ベースは以前にも頂いた濃厚タイプのスパルタン。上にたっぷりの生クリームがかかっています。
今は製造されていないという金の縁取りがあるバカラで登場。値段も凄いですが器もぶっ飛んでますね(^_^;)
一口頂くと、最初はクリームの味しかしませんが直ぐに珈琲の濃厚な風味が合わさってきます。
スパルタン単独でも物凄い感動がありましたが、クリームと合わさるとまた珈琲の表情が違ってきます。
珈琲の風味と甘味をフレッシュなクリームが包み込んで口の中で緩やかに合わさります。おお～コレも凄い！
珈琲一杯でこの値段は相当高いですが、この珈琲には相当な量の珈琲豆が投入されています。
一度この味を知ってしまうと、思い出すたびにここへきてしいます。やっぱり納得の味わいです(^_^)

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【最後に】
「珈琲は珈琲の美味しさだけで成立する」とマスターが言っていましたが、珈琲の力って本当に凄いです。
その力をここまで引き出したマスターはもっと凄いです。凄いっていうのは色んな意味が含まれますが(^_^;)
今回は豆(マイルド)も購入しました。40周年記念で100gが200円の破格値。自宅で入れても相当美味しかったです。
やはりこの店は唯一無二。この味を求めて多分また訪問することでしょう。ご馳走様でした。

近鉄大阪線・高安駅(大阪)から住宅街に向かって徒歩10分強。珈琲マニアにはつとに有名な喫茶店です。
何がどういう風に有名かといえば、この店は日本で一番高い珈琲を出すお店なのです(^_^;)
完全に興味本位での訪問だったんですが、ここの珈琲には凄い衝撃を受けました。唯一無二の味わいです。

外観は実になんてことのない感じの建物ですが、良く見るとレンガ調の外壁に年代物の自転車というちょっと変わった感じ。
「珈琲だけの店」と書いてある辺りになにやらただならぬ雰囲気を感じますが、一歩店内に入ると更に驚きます(^_^;)

かなり乱雑な感じの店内には店名にもなった名バイク・ミュンヒにはじまり、年代物のマイセンやバカラグラスが沢山。
古びてはいますがどれもこれも一級品のものばかりで中には数百万するという逸品までシレっと置かれています。
テーブルと椅子は楢や樫を使った高級品で、乱雑に置かれた雑誌の中には1980年代のあまから手帖があったりします。
席数は10人ちょっとのこじんまりしたお店ですが、よくぞこれだけいろんなものを詰め込みまくったものです。何ココ？(^_^;)

お店は70歳のご主人一人で切り盛りしています。内装や調度品も凄いですがこのご主人の方がもっと凄かったりします。
初めての訪問かどうか聞かれたので初めてだと答えるとご主人の若いころのブロマイドとシールを渡されました。へ???
軽く金縛りにあっていると、そのままお店の珈琲について物凄～く長い時間をかけて情熱的に説明してくれます。
更にはこれまで書きためてきたという趣味のポエムを朗読してくれるサービスまで披露。この熱量は何なんでしょうか？
ちなみにポエムの朗読の興が乗ってきて長くなりそうな気配だったので、全部で何冊分あるか聞いたら20冊あるとのこと。
ヘタするとこれで小一時間続くかもしれません。ポエムの朗読サービスは割と雑に断ち切らせていただきました。(^_^;)

…とまあ、前置きが長くなってしまいましたが、そんな情熱的なご主人の淹れるコーヒーは珈琲豆7種のブレンドが基本です。
珈琲豆の濃度がいくつか設定されていてかなり種類が豊富です。そして1100円～6600円という見たことのない価格設定。
濃縮タイプの20年貯蔵物に至っては一杯10万円という衝撃の値段です。この桁に到達する珈琲は初めて見ました。
絶対額にも驚愕ですが年に数人は10万円珈琲を頼む人がいるという話も衝撃です。恐るべし、珈琲の世界(^_^;)
とはいえ私は珈琲にそこまでの思い入れは無い一般ピーポーです。今回は値段的にも普通の珈琲にしました。

水出しコーヒー・ストロングタイプ
普通の喫茶店の珈琲豆の5倍くらいの豆を使っているようです。今回はタイミングが良かったんですが、普段は抽出に数十分かかるとのこと。
この珈琲は一目見ただけで色合いが普通と全然違うのが素人の自分にも分かります。ちょっと見たことのないような深い黒。
香りを確認してみるとナッツ・バニラ・豆乳なんかを連想させる優しい甘い香りがフワッと立ちあがってきます。おおお、なんだコレ？
口に含むと超濃厚な珈琲の味がブワッと広がった後、ほのかな甘みが舌に残ります。砂糖を入れていないのが信じられない素晴らしい甘みと芳香。
まさか珈琲にまだこんな表情があったとは驚きです。エスプレッソとも全然違う異次元の味の厚み。…絶句です(^_^;)

熟成樽仕込み氷温コーヒー20年物
一杯まともに飲むと10万円しますがスプーン半分1000円で飲ませてくれました。それでもメッチャ高いんですけどね(^_^;)
注文するとご主人は店の奥の特注冷蔵庫から小さなオーク樽を持ち出してきました。常温に馴染ませる必要があるのですぐには飲めません。
しばらくしてコックをひねると物凄い香りを放ったトローンとしたバルサミコ酢みたいな液体がチロチロでてきました。
金メッキのマイセンのスプーンと器に盛られると、その漆黒の色合いがよりくっきりします。これは見るからにただものじゃない様子。
慎重に口に含むとさっきの濃厚珈琲をはるかに上回る濃縮感と樽の風味。ここまで来るともはや珈琲ではありません。なんと表現したらよいやら…
正直、味わいは普通に抽出した珈琲の方が旨いと感じますがこんな飲み物は他じゃ絶対飲めません。貴重な体験をさせていただきました。

ここの珈琲は比べる物が他に無い全く新しい飲み物です。冷やかし半分な気持ちもありましたがあまりのクオリティにビビりました(^_^;)
色々と突っ込みどころも満載ですが、今回はそのオリジナリティとクオリティに敬意を表して評価は満点としました。スゲーよ、この珈琲。
珈琲が好きな人もそうでない人もここの一杯は是非体験して欲しいです。珈琲にはまだまだ知られていない魅力があったんですね～
ご馳走様でした。