高槻フレンチ２ : エッソンス・エ・グー

　前回美味しかったので２度目の訪問。緊急事態宣言下、4組のお客さんを17時30分から一斉にスタート。19時までに酒類のオーダーをストップすると考える90分でメインに到達しなければ。。お店もお客も大変。協力して乗り切りたい（笑）
　どら焼きなどアミューズから。キハダマグロのタルタルサラダにはオーブンドライしたポロネギやレタスなどで、クリスプ感があって楽しい。カブのスープにはイノシシのソーセージ。それぞれに美味しい。魚はブリのソテーのスープ仕立て。青魚の火加減はなかなか難しい。どうしても焼き魚感が強くなっちゃうか。スープは美味しい。お肉は豚のローストデミグラスソース。そして鴨。お肉のスパイシーな味つけはシェフの個性。鴨の火加減は絶妙。デザートのスフレもとても美味しかった。パンもぬかりがない:-)
　しっかり美味しかったがスープと魚は前回の方がより好みだったかな。あくまで好みの問題。
　グラスワインは白二種類選ぶことができた。赤は以前三種類だったのが一種類に減ったが、まあ難しい時期なので。赤はなかなかよかった。
　連れにアレルギーがあるので、細かく予約時にチェックいただいたが、特に対応メニューが用意されるわけではなかった。その場でアレルギーを再確認され、アレルゲンが入るのを避けたい場合は、そのときにシェフに相談するという流れ。その場合は全員、即興のアレルギー対応メニューにシフトするかどうかを決断するという形式。ちょっと切ない。これまでアレルギーメニューの方が逆にうまそう、みたいなお店が多かったのはかなりラッキーなことだったんだろう:-)
　厨房とフロアは1名ずつしかいないのでお客さんを多数さばきたいときにアレルゲンに気を配るのはマンパワーやコスト的にしんどいのかも:-)これはしょうがない事。前回きたときは我々しかいなかったので、余裕があったのかもしれない。

高槻の天神周りには割烹のむら田が最近できた。もともとオステリア・セーザモやエッソンス・エ・グーと素晴らしい店が点在していて落ち着いた、大人が食を楽しめるエリアになったな。とか、思いつつ、こちらエッソンス・エ・グーさんを訪ねるチャンスがこれまでなかった(^_^;)思い立って予約。魚とお肉の両方を楽しめるコースで。
落ち着いた店構え。お店に入るとテーブル席に案内してくれる。テーブルからは結構厨房の様子がちらちら見える感じ。調理の音が聞こえるのは最高の調味料の一つ。わたしはうれしい。
グラスでスパークリングを頼んで乾杯。アミューズはリエットを挟んだどら焼きとか、マカロンとか。とても楽しい。
一皿目は鰆のオーブン焼き。大きなお皿にベビーリーフがたくさん。茄子のグリルも一緒に。ランチだったらこの皿とパンとスープで十分なボリュームかも（笑）茄子には少しごま油。トロっとした仕上がりはフレンチっぽい。マスタードのソースと鰆のコンビネーションはよい。レアな火加減で、中がとろける。素晴らしい。この辺でグラスワインの白。グラスワインは白2種類、赤3種類。少人数で来ても楽しめるラインアップ。とりあえずソ―ヴィニオンブランで。
そしてカブのスープには炙った（？）くもことトリュフが！すっきり目に仕上げたカブのポタージュに表面がカリっと、中はトロっとしたくもこの濃厚な味わいにトリュフの香り、というのはかなりいい。
続いてクエのポアレ（？）、甲殻類とサフランのソース。これがめっちゃうまい。やはり表面をクリスプに、身はふわっと、という火加減が絶妙。ソースのサフランの香りと甲殻類のうま味、そして、ディルなどのハーブの香りや酸味がアクセントになってとてもよい。塩気が結構抑えられているが、物足りなさはない。
お肉は私が牛頬肉煮込み、連れが鴨のロティ。メインのお肉はその他の選択肢が和牛のミスジ、鹿児島の豚、タンの煮込み、エゾ鹿があった。こちらのソースもすっきりしているがうま味やコクがシャープに入ってくる感じで物足りなさがない。両方とも胡椒をピリッと利かせている。牛頬肉は柔らかくほどける。鴨は程よく火が通った鴨の個性をグイっと引き出すもの。普通のフレンチなら最後にもう少しボディ感を出しそうだが、全体のボリューム感とのバランスをとるなら丁度良い感じ。
口直しのグラニテはなんだか忘れちゃったが、カモミールと生姜を合わせたような味わいでいったん舌をリセットしてくれる。
デザートにタルトタタンをチョイス。コーヒーとともに。
ふう、食べた食べた。おいしく食べた:-)
シェフと食後に軽く会話。とても真摯にお料理に向き合ってることがよくわかった。
今は大変な時だが、頑張ってほしい。
おいしかった。今回はグラスワインでとても楽しめたが、ボトルもいいのが置いてありそう。コロナ禍があけたら、大人4人か5人くらいで何本かペアリングっぽく楽しみたい。