王道系カジュアルフレンチ : ア・ラ・ルーシュ

王道系フレンチが戴ける大阪あびこ駅からすぐのア・ラ・ルーシュさんにランチで初訪問。


最近フージョン系のフレンチよりやっぱりフレンチは王道系が戴きたくなる私です。


あびこ駅なんて初めて下車しましたが、お店へ徒歩で向かう途中、下町というか地元の方で賑わう商店街もあり、大阪にもし住むとしても窮屈さは感じない土地柄で中々良かったです。


予約時間の少し前に到着し入店しました。


店内は円卓が4テーブルありこの日は私たち含め二組のゲスト。


サービスの方が2名みえましたが、特に落ち着いた接客をして下さった男性スタッフさんの対応が親切で心地よく好印象でしたね。


ワインはお料理に合わせひとまず白を戴き、メインの時に赤をハーフで戴きました。


それではア・ラ・ルーシュさんを味わいましょう♪


☆アミューズ


○チーズバーガー

甘辛いパテのプチバーガー

○グレープフルーツムース

チョリソーは不要かと。ムースもグレープフルーツ感なし。

○プチトマトコンポート　ハイビスカスパウダー

甘酸っぱくお口直しに。

○生ハムクリチクラッカー　オレンジピール

バーのおつまみに出てきそうですね。

○キノコとパセリのデュクセルのキッシュ

ゆるいアパレイユで滑らかなキッシュ。


プチアミューズって本当にいろいろな仕立てや組み合わせがあり始まりが肝心ですのでここで心掴まれるものがあるとこの先のコースが楽しみになるものですね。


ワインはアミューズからスープまでは白で通し、比較的しっかりしたナパのシャルドネを選んで楽しみました。

しっとりした酸味と旨味があるので通しで合わせられましたよ。


パンは自家製かな？？クラムがちょっとぱさつき気味でした。


☆パテアンクルート　リンゴジャム　グリーンマスタードソース　ピクルス


これは完全に好みの問題なのであしからずですが、豚脂が多めに入るパテドカンパーニュやパテアンクルートは好みでないのでこちらのものは戴く前から抵抗がありました。


やはりラ豚脂の部位が私には重たく食感共にだめでしたので、うまくお肉の部位を戴き主人に手伝って戴きました。


また焼き立てでないためフィユタージュが湿気ているのは仕方ありませんがバターの香りがまるでないため余計チープなフィユタージュに感じました。

過去、他店で戴いた私の経験による美味しいと思ったフィユタージュは落ち着いてしっとりしていてもバターの香りはそれなりにしましたのでこちらの物は好みで無く残念に感じました。

焼き立てですとパテがまだ落ち着いた味わいでないことも多いのでバランスは難しいところですね。


グリーンマスタードソースの酸味やリンゴジャムのアクセント、ピクルスのお口直しは良かったです。


☆薄い豆の冷製スープ　水切りヨーグルト　モッツアレラチーズ


薄い豆感がしっかりとあるスープにいんげんとエンドウの身、底に水切りヨーグルトアイスと小粒のモッツアレラチーズが潜めてあります。

アクセントにほうれん草チュイルとパウダーも。


割と重厚感ある薄い豆のスープです。

潜めてある小粒モッツアレラチーズは不要かと思いましたし、水切りヨーグルトアイスも酸味による五味の味わいのバランスをとるためのパーツかと思いますがスープがもったりした飲み心地に対して水切りヨーグルトがねっとり過ぎて口内での一体感に纏まりを感じませんでした。


シンプル仕立てで十分かと思いましたね。


☆オーストラリア産仔羊　二種の調理

○春野菜ローストとマッシュポテト

○〆のコンソメ


オーストラリア産仔羊背ロースのローストと肩肉の煮込みの二種の調理された仔羊をフォンドブランとフォンドヴォーを合わせた旨味とキレのあるソースで戴きます。


ローストはタイムなどのハーブが香り火入れはまずまず、煮込みは八角の香りがする角煮のイメージでほろりとした食感。

どちらもしっかり旨味あり酸のキレもあるソースが決め手となり馴染み深い味わいで塩梅よく仕立ててありました。


別添えのガルニである緑野菜の芥菜、スナップエンドウ、芽キャベツなども美味しくボリュームあるマッシュポテトはもっと滑らかでも良いですがソースとの相性も良かったです。


コンソメはメインを戴いている途中にサーブされました。

旨味ある二番出汁のイメージで良かったです。


合わせたローヌのシラーのスパシシーさと果実実がパワフルな仔羊の香りを華やかにしてくれたイメージ。


☆牛頬肉　赤ワインソース


主人の頬肉を少し戴きましたが、こちらも王道な頬肉煮込みのソースで旨味たっぷり、赤ワインのタンニンと酸味のキレとのバランスもよくソースのみで印象に残りましたね。
バジルオイルは不要かと思いましたが。

ホロホロ崩れる頬肉によく絡めて戴きました。


ローヌのシラーは特にこちらのパワフルで重厚感あるソースにパンチを更に加えてくれたイメージで味もしまる感覚でしたよ。


☆プリンアラモード


イタリアンプリンのようなねっちり濃厚なプリンに、コーヒーシロップを染み込ませたビスキュイ、ねっちり濃厚な牛乳アイス、固めなキャラメルゼリー、オレンジ、イチゴ、キウイ、生クリーム、ビーツのPowderがまぶしてあるデセール。


一言。私には甘すぎで(^_^;)

特に牛乳アイスがあまあまですしキャラメルゼリーもゼラチンが多すぎて固く口溶けが悪い、プリン自体も固めとありパーツや甘さのバランスにチグハグさを感じました。


ちょっと完食が厳しくほぼ主人に食べて貰いました。


フランボワーズソルベとコーヒーで〆。


本当はチョコのプティフィールが付くようですが事前にデセールなどにチョコが苦手とお伝えしてあったのでソルベにしてくださったのだと思います。


初訪問のア・ラ・ルーシュさん。


王道系フレンチとして真面目で丁寧に作られてあり一昔を思い出させてくれるような、しっかりしたお料理を出して戴いたイメージです。


私の好みのお料理で無かったものが含まれてたり、ライトの関係で携帯の写真がうまく取れなかったりとトラブルもありましたが基本であるソースはしっかり旨味ありキレもあり存在感を感じるソースに纏まっていましたので悪い印象はありません。


コースは毎月変わるようですのでまた機会があればもう一度チャレンジしてシェフの別のお料理も戴いてみたいですね。


何より心地よく過ごさせて戴きよいランチタイムになりました。


ごちそうさまでした。