大阪道頓堀の千日前商店街にあり北隣はラーメンで有名な「どうとんぼり神座 千日前店」、通り向かいに「お好み焼　美津の」がある食べログの喫茶店百名店2022獲得店の「純喫茶 アメリカン」に行ってきました。 : 純喫茶 アメリカン

千日前商店街にあって、千日前通りと道頓堀商店街を結ぶ道中にあり、北隣はラーメンで有名な「どうとんぼり神座 千日前店」さんで、通り向かいに「たこ焼き割烹たこ昌 道頓堀本店」さんと有名お好み焼き屋さんの「お好み焼　美津の」さんがあります。

近隣が有名店ばかりですね。

純喫茶 アメリカンさんも喫茶店では有名店で食べログの喫茶店百名店2022獲得店です。

純喫茶 アメリカンさんは、1946年(昭和21年)の創業で戦後まもなくですね。

当時は現在地と異なる場所で、「花月」という名前で営業していたそうです。

創業してから今年で77年目ですね。

ちなみに「純喫茶」とは、酒類を扱わない、純粋な喫茶店のことだそうです。

通常の喫茶店の場合は、昼はコーヒーで、夜はお酒を提供するそうです。

「純喫茶」の定義をネットで調べて、喫茶店でアルコール類を飲んだことがなかったので、意外な結果でしたね。


外観の大きなサンプルが陳列している大きなショーケースと昭和を感じさせる移動式置き看板が老舗のお店と感じます。


店内は左側に邸宅にあるような大きな螺旋階段で、右側はケーキ類を販売しているショーケースとキャッシャーがあります。

階段の下あたりに、6人掛けか8人掛けのテーブルがあって、テーブルに「予約席」の置き看板がありました。

そこを抜けると、小さなショーケースがあって、左側の筋と右側の筋に別れて、テーブルが並んでいます。

全体的に、4人掛けのテーブルが多かったですが、合間合間に2人掛けのテーブルがあります。

面白いのが、左側の筋は平らなのですが、右側の筋は1段上がる形になります。

そのためか、左側の筋と右側の筋には仕切りがあって、行き来はできません。

脚の悪い方は、絶対に左側の筋のテーブルに座ってくださいね。

右側の筋にエレベーターやトイレがある関係だと思います。

ちなみにエレベーターとトイレは同じ場所で、エレベーターホールにトイレの扉があります。

一見、男女共用トイレに見えるのですが、扉を開けると、男女に別れていますが、狭いので、出入りする時に視線を感じるかもしれないので、抵抗のある女性は少なからずいるかもしれませんね。

奥になると右側の筋は1段下がる形になり、左側の筋と右側の筋が繋がって、また、6人掛けか8人掛けのテーブルがあって、テーブルに「予約席」の置き看板がありました。

一番奥がキッチンで、カウンター席があったような気がしますが、カウンターが調度品置き場になっていたように感じました。

店内は広いですね。

天井には、所々シンプルなシャンデリアがぶら下がっていて、店内は暗くはないですね。

壁は基本大理石のような壁面ですが、部分部分で、違う装飾の壁になっていました。

ステンドグラスをはめ込んだり、曲線が多く波を打っている壁もあり、前衛的です。

喫茶店には珍しく床が絨毯です。

店内は静かな曲が流れています。

ちなみに2階に至る螺旋階段の前に、入れないような縄のようなもので、仕切っていたので、混雑して来たら2階を解放するような感じですね。


特筆すべきは

椅子が黒っぽい色をしたクッションの効いた2人掛けの長椅子です。

一人用の椅子ではないです。

テーブルが低いので、男性で背が高く足が長い方は、テーブルの下に足が収まらないと思います。

というよりも膝が当たって、どうしようもない状態になると思います。


メニュー帳もあるのですが、ラミネート加工されたメニューを店員さんがたくさん持ってきます。

品数は多いですね。


ホットケーキかプリンアラモードを注文しようと考えていて、

ラミネート加工されたメニューの中に「スペシャルホットケーキセット」1180円と「ホットケーキセット」1100円があって、

「スペシャルホットケーキセット」はフレッシュクリーム・チョコレートシロップ・ブルーベリージャムとフレッシュフルーツも付いているので、

「ホットケーキセット」と、どう違うのかを聞くと、「スペシャルホットケーキセット」のホットケーキは切れ込みがないのとチョコレートを掛けていたり、フレッシュフルーツが付いているので、ホットケーキの本来の味が感じられないということです。

ホットケーキの本来の味を感じるのでしたら「ホットケーキセット」の方が良いと言われました。

「ホットケーキセット」1100円にしました。

ちなみにホットケーキの単品は680円です。


セットメニューなので紅茶はホットを注文しました。

「ミルク」、「レモン」を付けましょうか？と聞かれたので、「ミルク」にしました。

ちなみにドリンクは

コーヒ(コーヒー)
紅茶
ミルク
コーラ
カフェオーレ

から選べます。

ちなみにレモンティーの単品が600円です。


少し待ちました。

先に紅茶が来ました。


面白いのが、カップでの提供ですが、カップに金属製の蓋をしています。

冷めないように、している心遣いが良いですね。

ただ蓋の持つところも金属で、めちゃめちゃ熱かったです。

火傷するのかと思うぐらい熱かったです。

クレームを入れたくなるぐらい熱かったです。

上品な白磁器で、飲み口が薄くて飲みやすかったです。

普通よりやや大き目のカップのような気がします。

味は普通でした。


少しして、ホットケーキが来ました。

1枚1枚丁寧に焼き上げているので、時間がかかるのは想定済みです。

ホットケーキは、アメリカン特製で数種類の小麦粉をミックスブレンドし、特製の鉄板で1枚ずつ焼き上げた逸品です。

白磁器のお皿に、ホットケーキが2枚、載っています。

店員さんが言っていたように切れ込みがあらかじめ入っています。

ホットケーキの「本来の味を味わうなら、こっちです。」と言われとおり、あらかじめホットケーキの表面にバターは塗ってあるのですが、濃くなく薄くなく良い感じです。

あらかじめ切れ込みが入っているので、食べやすく、ホットケーキの厚さも絶妙で、女性の口の大きさぐらいで、とても食べやすい大きさです。

ホットケーキも、シンプルな作りですが、丁寧に焼き上げて、しっとりして、キメが細かく、やわらかすぎずかたすぎず、本当においしいです。

透明なシロップをホットケーキに掛けると、なお一層おいしくなります。

軽くて上品な口当たりが良いですね。

長年、培われた、匠の技を感じます。


「ホットケーキセット」は税込みで1100円です。

ちなみにケーキセットも税込みで1100円でした。

純喫茶 アメリカンさんは、現金しか使えません。


システムは、お店に入って、キャッシャーに店員さんがいたので、「お一人様ですか？」と聞かれ、「一人です。」と告げたら、「ご自由にお座りください。」ということで、特に座席の指定はなかったです。

座ると、テーブルの端にメニュー帳はあるのですが、ラミネート加工されたメニューをたくさん持ってきます。

注文の品を考えます。

店員さんを呼びます。

注文します。

袋に入った使い捨てのおしぼりとコップに入った水を持ってきます。

紅茶とホットケーキを食べるためのフォークを持ってきます。

紅茶が来ます。

ホットケーキが来ます。

テーブルに清算書を置いていきます。

食べます。

食べ終わります。

清算書を持って、キャッシャーで精算します。

帰ります。


店員さんから「机の上以外は写真を撮らないでくださいね。」と言われたので、内装は写真に収められませんでした。

なので、内装が気になる方は、写真が古いですが、純喫茶 アメリカンさんのホームページを参照してください。

雰囲気は当時のままです。

キッチンの状態はわからなかったですが、ホールは2人体制でした。

ちなみに純喫茶 アメリカンさんの店員さんは、女性の年配者の方が多いです。


大阪道頓堀を観光している時に、一息つけられる有名純喫茶店です。

最寄り駅は各線大阪難波駅と各線日本橋駅の中間地点になりますが、道頓堀の通り自体が有名観光地なので、歩いても苦にはならないです。