アミューズみたいな前菜が可愛い！もちもち生麺のパスタランチ1,100円 : キタキュウホウジ ツガヤ

ひと口サイズの小さなアミューズが並ぶ
素敵な前菜プレートのパスタランチを見つけ、北久宝寺 tsugayaさんへ。

フレンチ出身のシェフが丁寧に作る可愛いアミューズは、
ひと口に美味しさが詰まっています。

お店があるのは堺筋本町の南側。
お洒落なお店が増えている、東横堀川沿いのビストロです。

外観はカフェっぽく白を基調にガラス貼りの明るい雰囲気。
店内も白い壁に可愛いライトが灯り、
キッチンに向き合うカウンター5席、テーブル4席と小ぢんまりした空間です。

ランチは平日限定、11:30～L.O.14:00
（現時点での営業形態・営業時間は、お店からの最新情報をご確認下さい）

◇ランチメニュー（全て税込価格）
・パスタランチ（パスタ単品）　880円
・前菜ランチ（前菜＋パスタ）1,100円

■本日のパスタ
・オイルソース：イワシ、ツナ、トマト、レモン
・クリームソース：近江黒鶏、きのこ

入口にあったランチメニューには
クリームソースではなく、「トマトソース」と書かれていたのでお聞きすると

トマトソースでも大丈夫ですよ、との事。
確かにトマト気分だったけど、クリームもちょっと食べてみたいような・・

ダメ元でトマトクリームが出来るか聞くと
他にお客様がいないタイミングだったおかげか、快く引き受けて下さいました。

さらにクリームも重い目、軽い目まで
聞いて下さるお心遣い・・パスタ好きには嬉し過ぎる～♪

先に手早くお料理を盛り付けて下さり
ほぼ待つ事なくまずは前菜からスタート。

◇前菜付きパスタランチ　税込み1,100円
■前菜の盛り合わせ
うわぁ、やっぱり可愛い～♪
黒くスタイリッシュなスレートのプレートに、ちょこちょこと小さな前菜が。
シェフが1品ずつ説明して下さいます。

手前右側のスープから時計回りに

*南瓜の冷製スープ
ひんやり冷たい、まろやかな南瓜スープ。
クリーミーだけど南瓜の自然な風味が活きています。
美味しいな～、この3倍飲みたい！

*キッシュアパレイユ（卵液）の焼物
パクリとひと口で食べると・・
おぉ～美味しい！確かにキッシュの中身！
表面はこんがり＆ふわっと卵の風味、中はベーコン入りでコク深くジューシー♪
これ、ワインのアテにピッタリ！

*ウフマヨ
酸味を強めに利かせた自家製マヨソースと
うずらのゆで卵は、文句なしの相性！
マヨソースが余るので、リエットと組み合わせてパンと一緒に食べても合う～

*豚のリエット
こちらも優しい旨味で美味しかった～
しっとりホロホロ、なめらかでクセのない上品な豚の旨味。
パンはもちろん、お酒にも確実に合う！

他にもイタリア産の生ハムや、
レーズン入りの甘酸っぱいキャロットラペ、
チーズの風味が芳醇に広がるグジェール（ひと口サイズのシュー生地）、
マイルドな酸味の野菜のピクルスまで♪

どれもパクッとひと口サイズなんだけど
ちゃんと口の中に豊かな風味が広がって、丁寧に作り込まれたお料理ばかり。

シェフが「こんな前菜プレートあったら楽しいでしょ？」と
自分が食べたい物を詰め込んでいるそう。

フレンチのアミューズが勢揃いしたような
ワクワクするプレート、パスタランチの前菜でこんなの見たこと無いかも？

■福井県の農園直送リーフサラダ
みずみずしさ溢れるリーフサラダは、
シャキシャキでパリッパリ、野菜の味がしっかり濃い～！

野菜の力強い個性を失わないよう、
塩昆布とレモン、オリーブオイルでシンプルにいただきます。
カリカリのグラノーラもいいアクセント。

■自家製？パン
素朴な風味でお料理に良く合うパン。
シンプルなんだけど味わい深い、イタリア現地で食べたようなパンでした。

前菜を食べ終わる、ちょうどいいタイミングでパスタが。
パスタのお皿としてはちょっと珍しい
深さのあるスクエアボウルで登場。

■近江黒鶏ときのこトマトクリームソース
トマトクリーム色のパスタに、新鮮な野菜の緑が映える～
熱々をパクリ・・おぉ、美味し～い！

旨味の詰まったトマトソースに、まったりとまろやかなクリームソース。
これぞ、まさに理想のトマトクリーム♪

シェフのお勧めというトマトソースは
細かく刻んだ玉葱やセロリ、人参などの香味野菜に生ハムも加えるそう。

野菜と生ハム、両方の旨味がよく出ていて
やや酸味を残したキレのある味わい。
そのこだわりトマトソースをクリームのコクが包み込み・・こりゃ、たまら～ん！

具もゴロッと大きく食べ応え満点！
しっかり旨味のある近江黒鶏のむね肉は、ふっくら柔らか。
さらに大きな椎茸がゴロンゴロン。
パスタでキノコって、しめじや舞茸が多いイメージですが椎茸も意外に合う～
この存在感ある風味、原木椎茸かな？

生パスタももっちもち、トマトクリームソースと相性抜群。
弾力はあるけどコシが強過ぎず
ソースや具との一体感がある生パスタです。

人気の淡路麺業さん？と思いきや
岡山県にある「冨士麺ず工房」さんの生パスタを取り寄せているとのこと。
淡路麺業さんよりパスタの風味が強過ぎず
ソースをバランスよく活かせるそう。

前菜はフレンチ寄りのお料理なのに
生パスタに対するこだわりや、ソースや具の合わせ方が何ともこなれたセンス。

シェフの経歴をお聞きして納得。
元は万博の迎賓館や、芦屋のフレンチ店で修行されていて
夜はフレンチ×串焼きがメインだそう。

だけど生パスタの讃岐屋さんや、金星パスタさんでも店長経験があるらしく
ランチはこの生パスタが主役に。
なるほど～、だから前菜はフレンチ風で生パスタもちゃんと本格的なんですね。

サラダの野菜に始まりパスタの鶏や椎茸、
1品1品小さいけど繊細なアミューズまで、素材にこだわるお料理ばかり。

それでいて、夜もかなりリーズナブル。
仙鳳趾の牡蠣と白魚のオイル煮400円、
近江鶏もも肉のタプナードとセミドライトマト450円など、500円前後のメニューも。
ミニポーションなので、おひとり様でも色々なお料理を楽しめるそう。

さらに夜のミニコースは、なんと2,700円！
（前菜3品、スープやサラダ、炭焼きのお料理2品、フォアグラ1品、ミニパスタ付き）

ランチも内容充実で色々楽しめましたが
フレンチの本領発揮の夜にお邪魔して、ワインと共に味わってみたくなりました。

ごちそうさまでした！