昭和レトロ・シリーズ？第一弾。骨董品とカフェの融合。天満･天神にあった小宇宙・・・。 : 骨董カフェ 和み屋

地元の街、天神橋商店街。そこから国道を挟んだ西側に浪花町とゆう町があります。

完璧な住宅街だったんです・・・昔は・・・。


７月のある日の土曜日。ＴＳＵＴＡＹＡとかdocomoとか行こうと思って、天神橋商店街から国道を西

に渡りましてウロウロしておりました・・・。

突如来たんです・・・腹痛が・・・（脂汗）　ほら、男の子って腸が弱いじゃないですか。

「トイレ・・・、トイレ・・・」　　こんな時に限ってコンビニが見当たりません・・・。

「もうアカン。。。」限界目前のその時、冷汗と脂汗で霞む視力１．２の老眼が捉えた１軒の町家！

なんか、お店屋さんポイ・・・。「なんでもエエわ、トイレ・・・トイレ借りよ・・・」と、尻を押さえながら近

づくと・・・カフェです！「やった！助かった！！」


心ある食べログ読者の皆様も経験がありますよね（笑）

こうゆう時、お店に入ってスグにトイレって行けないじゃないですか。

汗でボトボトになりながら、とりあえず何事もなかったように着席。その時点では未だお店の雰囲気

とか見る余裕はまったくありません。「ホ、ホットコーヒー下さい」と平然と注文しつつトイレの場所を

探るわけです。不思議ですねぇ〜精神的に余裕が出るからでしょうか、こうゆう時、例の成果物は

一旦、腸の内部に戻ってくれるんですよね〜。

最初の印象どおり、町家改造のこのお店・・・築５０年は経ってそう。と、ゆうことは・・・「和式！？」

マズい！！ウキワ星人はお相撲さんと同じ。しゃがむのが大の苦手！！ウキワが邪魔して下見え

へんし、膝めっちゃ痛なるやん！半月板損傷してんねんから・・・！！　どないしょ〜？？

冷たいおしぼりとお水が来てしまいます。とりあえずおしぼりで顔を拭き、お水を一口。

悩んでるヒマはありません。もう時間がありません。またぞろ腹がゴロゴロ言い出てします。

「よしっ！行こう！！」一世一代の決意と共に立ち上がったウキワ星人。狭い店内を通り、

座敷形式になっている客席に上がって、その向こう、狭い裏庭に面したトイレ、いや、便所の木戸

を開きます。


「やった！洋式や！助かった！天は未だ我を見捨てたまわず！！」

無事に体内に巣食った宿命を排出し、生き返った生命力が再び活動を開始してくれます。

こじんまりと、しかし掃除の行き届いた「トイレ」の壁は一面ビートルズのＬＰジャケット。

大好きなポール・マッカートニーに見つめられながらキバッてたんかい！！


トイレから出た所は小さな裏庭。タバコはここで吸って下さい。店内禁煙は、いと嬉し（笑）

四畳半くらいのお座敷にベタ座り「御膳」が３つ。狭い厨房の前に３人座りくらいのカウンター。

そしてさっきは切羽詰っていたので気付かなかった「骨董品展示スペース」

壁面に３人座りくらいのカウンター。（奥にあるトイレから逆にご紹介しております）

要するに僕は店に入った所の骨董品のそばの壁面カウンターに座ったわけで。。。

座敷、トイレ、２階へは靴を脱いで上がらなくてはなりません。

その日は２回で絵の個展やってました。


出すものを出してしまうと空腹感が俄然頭をもたげてきまして・・・。

貼付写真にあります「あつあつナンのチョコバナナ」が食べたかったんですが、不審者として

警察に通報されてもマズイので「豚味噌丼温泉卵乗せ」をお願いしました。

美味しかったですよ～。ただ・・・量が・・・僕は昼食はガッツリ行かないのでよかったんですが、

いつも御世話になってるレビュアーの皆様には絶対少ないですわ。おやつですね、きっと。

他に「日替りカレー」や「ハヤシライス」もありました。


先にホット・コーヒー頼んで後から食事を頼む、店の雰囲気にそぐわないオッサン、写真撮らせろと

頼んでくる・・・明らかに怪しい・・・。

その雰囲気を払拭するため一生懸命しゃべりました。

御夫婦で５年前から始められたこのお店。御主人が骨董品の仕入れ担当。奥さんがカフェ担当。

もちろん骨董と言っても超高級でなく、お家に飾るのにいかが？みたいな物ばかりです。

ゆる～い雰囲気のなか「バラライカ」とか「ビリケンさん」とか見ながら、癒されましたよ～。

それと、ここが気に入ったのが・・・コーヒーが美味いんです。１杯づつ丁寧に、繊細に点ててくれま

す。酸味がキツくなく、されどパンチが効いている、僕の大好きな味です。

ママさんもキレイ・可愛い～タイプです～。

この日はマスターにはお会いできなかったのが残念でした。


しかし、こんな奥まった処のボロボロの町家をカフェにしてしまう発想。

しかも一歩お店に足を踏み入れると、そこはには懐かしい昭和の香り。

ママさんの昭和はまだ子供だったはず。たぶんマスターも・・・。

５１歳ウキワ星人、見事に術中に嵌まりました～（笑）

こんなに古い建物やのに店内はあくまでも清潔。

軽食の味も、ドリンクの味もあくまでも繊細。

接客もソフトで繊細、初めて来たオッサンでも近所のオッチャンみたいに接してくれました。


さぁ！なんか元気戻ってきたし！平成の喧騒の中に戻りましょう（笑）

いつも不機嫌な顔をして大汗かいて歩き廻ってました。もうそんなんヤメましょう。

そんな顔してたって涼しくなれへんから（笑）

そして、また顔つきがヤバくなってきたら戻って来ましょう「和み屋」さん。


「ごちそうさま！ありがとう！」心から言えました。

クソ暑い街へ出て少し歩いて振り返ります。

２０年前に亡くなった婆ちゃんが手を振って「がんばりや～」って見送ってくれてるような錯覚が・・・

「うん、婆ちゃんありがとう。頑張るわな・・・。」

ガラにもなく、なぜか涙が溢れてしまって・・・顔がグシュグシュになってもーて・・・

すれ違う人みんなに気持ち悪がられた、天満・天神のウキワ星人でした。