お手頃アフタヌーンティーに歓喜 : オールド・ローズ・ガーデン

実は俺は、アフタヌーンティーが好きだ。
いやごめん、実際にアフタヌーンティーを楽しんだことは生涯で一度しかない。
だから、いまだ憧れているというのが本当のところだね。

敷居が高いのよ、独りおっさんにとって。
親しい人との会話を楽しみながら寛いだ時間を過ごすのがアフタヌーンティーだと思っている。
だから、そういう空間に独り黙々と甘いものを貪るおっさんが居てはならないと感じている。
それが敷居の高さね、俺にとって。

ずっと前から行ってみたいと思っていた「OLD ROSE GARDEN」、ここへ行ってみる機会を得た。
旧知の女性が関東から大阪へ遠征に来るとのことで、これを好機にと。
女性と一緒なら、俺のようなおっさんでも敷居を跨げるだろうというものだ。

階段を下りると、まぁ洒落た別世界ですよ、クラシックな英国風味。
店の周辺は現代的なシュっとしたオフィス街なので、ギャップが大きく異世界感があって楽しい。
なおかつそこここに近代建築も残るエリアだから、まさに相応しい立地だなという感想も。

で、階段を下りたら、別々に3つの店舗が寄り添っているんだな、と判った。
正面にイングリッシュパブである「ROYAL HAT」、これは夕方からの営業か。
右手に今回の目当てであるティーサロン「OLD ROSE GARDEN」。
その対面にカフェである「OFICINA DEL CAFE」。

実は「OFICINA…」と「OLDROSE…」、どちらでもアフタヌーンティーは提供される。
ただ前者は14時から（曜日で変動あり）で、後者は11時からだ（詳細は公式で）。
早い時間が都合がよかったので「OLD ROSE GARDEN」を選んだわけです。

店内はもう、エレガントでアンティークでリリカルで可愛くて。
伝わるよね“なっ?おっさんが独りで来ていい店じゃねぇだろ?”というのが。

アフタヌーンティーセットが、とてもお手頃な価格で素晴らしい。
税込みで2,200円〜からというのは、めちゃくちゃ安い。
相場感として3,500円でも安いと感じる、ホテルとかだと5,000円オーバーでしょって認識。
それがアフタヌーンティーの価格だから、2,200円〜というのは、もうすごく安い。
価格に“〜”が付いているのは、クリーム、紅茶やケーキの選択によって変動するため。
スコーンに添えるクリームは、せっかくだからクロテッドにした。
紅茶は俺はよくわかんないんで、セイロン・ブレンドで。

ケーキを選びに席を立つ。
見て選ぶシステムで、「OLDROSE…」と「OFICINA…」それぞれのショーケースから選べる。
ベリー&ピスタチオタルトにした。
クロテッドにしてケーキは高めのやつ選んだんで2,200円を超えるが、そんなのぜんぜん気にならない。
だって基本設定価格が安いから、オプショナル加算されても巷のアフタヌーンティーよりぜんぜん安い。

他のお客さん方がケーキを選びに行ってる隙に、店内を撮影するなどして待つ。
平日午前中にほぼほぼ満席で、予約がなければ入れなかったっぽくて、予約しといて良かった。
やがて紅茶が出てきたよ、優美なティーポットで。

そしていよいよケーキスタンドが出てきたよ。
最上段はケーキだよ、通常は二人分が乗ってるんだが一人分だ。
二段目はサンドウィッチとクッキーだ、サンドウィッチの具材がキュウリとハムなのが英国風っぽい。

一番下はスコーンだよ、ジャムとクロテッドクリームを添えて。
俯瞰で全体像を見ると盛大に豪華でテンション上がる。

全体を眺めてるうちに紅茶も抽出されたので、いただこう。
ケーキに添えられたアイスが溶けないうちにどうぞ、とのことだったので一段目から。
ああ、なんもかんもうまい。
スコーンはサクサクで、サンドウィッチは甘いものの合間に塩気でクッションになり、ケーキは甘美。
しかしまぁ、けっこう満腹になるよね、ケーキにタルトを選んだのも満腹具合を助長したな。
そんで、会話しながらもりもり食ってたら、あっちゅう間に時間が経つ。
紅茶のおかわりを注文しようとしたら、もうタイムリミットが迫っていた。
お席は90分制ですとのこと、まぁお客さん多いから仕方ないかぁ。

甘く楽しい時間を、リーズナブルに過ごせた。
なおかつ、やっぱりおっさん独りでアフタヌーンティーはダメだろうと再認識もした。
だが、「OFICINA DEL CAFE」のほうでハイティーなら許されるかもしれんぞ、とも思った。
ハイティーの設定がなければクリームティーでな。
それに「ROYAL HAT」も気になるので、きっとまたこの場所に行こうと心に決めたよ。