六日町ブラックと煮干し中華そば : 麺処 清水 三条店

20180924
お昼過ぎにひょんな事から保内の道の駅でＭ嬢と会う。
清水が混んでいるので、時間調整とか？
成る程・・・
Ｍ嬢から漢学の里で八十里越（司馬遼太郎『峠』参照）の展示があるとの情報を得て、
そちらに向かう。・・・確かに清水は駐車場が満杯だ・・・

漢学の里の道の駅彩遊記でヤマトヤのプラリネケーキを購入したが、
それについてはまた日を改めて。

道の駅の食堂は、休日はそばとバイキングしかしていないらしく、諦める。
展示を見て、旧下田村（現三条市）の荻堀まで出て
「梅ヶ井」さんと「大三」さんを訪れるも15時前だが「準備中」・・・

加茂市を通って戻る予定で清水の前を通ると・・・駐車場が何台か空いている。
通り過ぎたのを慌てて戻り、駐車場に入る。
とうに15時を過ぎている。
出入口付近の壁には営業時間が「10時～15時」となっている。
しかし外の看板は「営業中」・・・？
扉を開け、現れた店員さんに訊いてみる。
「営業してますか？」
「ええ、夕方まで通し営業ですよ」
有り難い。
で、券売機に向かったら、
「券売機が故障中で、こちらで承ります」
と伝票を持って店員さんが待っていた。

同行者「中華そば・・・」
店員さん「それでしたら煮干し中華そばは如何でしょう？」
自分「鶏塩とか有名ですよね？」
店員さん「塩そばとかわんたん麺なども・・・」
・・・困った。違うものをお薦めしたいらしい。
自分「六日町ブラックで」（天邪鬼なのである）
店員さん「味を薄めにしましょうか？調整出来ますよ？」
「そのままを味わいたいんで、そのままで」
大盛りは出来ないらしい。

小上がりの「Ｂ」テーブルへ。
ああ、懐かしい・・・「笹舟」の時にここで打ち上げの後の〆ラーメンを食べ、
この小上がりで丼に顔を突っ込んだまま眠りこけた事が（笑）
2004年の話である・・・その後東三条駅で17アイスを食べて、冷やしてお腹壊す（笑）

まだお客が来る。
お隣は中華そばを注文したらしい。

暫くして同行者の「煮干し中華そば」着丼。
数分後に「六日町ブラック」着丼。

「煮干し中華そば」は良い香りである。ストレート細麺ですね。
かなり厚手のメンマ２本にチャーシュー、そして貝割れ大根。
透きとおった綺麗なスープ。

一方「六日町ブラック」は・・・富山ブラックを想像した自分が浅はかだった。
刻みタマネギに若干のおろしタマネギ？、かなり厚手のメンマ２本、チャーシュー、
貝割れ大根、そしてこれでもか、のブラックペッパー・・・
麺はストレート極細麺。スープは・・・そんなに真っ黒じゃ無い！

先ずはスープを・・・中田製作所の「中田の極」を食べた自分としては、
かなりの大人しめ・・・ブラックペッパーだか何だかに柑橘系・・・
柚子？の風味を僅かだけ感じた。気のせいかも知れないが・・・
うん、悪くない。
富山ブラックという固定観念が無ければ、特にどういうことは無い。
これはこれ。
刻みタマネギ＆おろしタマネギをスープに溶かして飲む。良いですね。
スープばかり飲んでしまったが、メンマを・・・おう、メンマだね（当たり前である）
貝割れ大根の入ったラーメンも久しぶりだ。あれは1996年の奈良ファ・・・まあいい。
O-157のせいで入れられなくなった・・・そんなことはどうでも良いんです。

ストレートの極細麺・・・はいいんですが、麺が固まってお互いくっついている。
丁寧に盛りつけるのは良いんだが、こういうことも起きるんですよ？
見た目の綺麗さと、中身がこう乖離していては、がっかりさが目立ちます。
綺麗を食べに来ているのでは無く、美味しいものを食べに来ているのですから。
まあ、美味しくて綺麗ならなお良いんでしょうけれど。（おフランス料理ざますか？）

麺をほぐして食べる。この極細麺、博多豚骨ラーメンですか？（笑）
替え玉無いんですか？
冗談はそれくらいにして。
煮干し中華そばの麺よりも細いです。

チャーシューは薄いですが、柔らかくて美味しいですね。
富山ブラックの固定観念無しで頂けば、これはこれで美味しいと思います。
富山ブラックの固定観念が出来ている方からすれば、「こんなのブラックじゃ無い」と（笑）
誰でも（？）美味しく召し上がる事の出来るブラック・・・と思っていただければ？
これで味が濃ければ、白ご飯を注文するところでしたよ（笑）

さて、同行者は車中でおやつを食べていたので、煮干し中華そばを食べきれず・・・
あとはスタッフ（自分）が美味しくいただきました。

こちらは透きとおった、煮干しが程よく効いたスープで、美味しいと思いますよ？
（ブラック食べた後に味が分かるのか？）
これはこれで個人的には好みですね。
北蒲原郡以北の町の食堂で出てくる中華そばのスープより上品です。
いえ決して北蒲原郡以北の町の食堂のが下品という訳ではありませんよ。
これはこれで美味しいのですから。
清水のは煮干しが際立つ、北蒲原郡以北の町の食堂のは煮干しの風味がしっかりある、
という程度ですね。
細麺も良いです。ただ、欲を言えば、縮れ麺だったらもっとスープが絡んだかなぁ？と。
（意見には個人差があります）

もう数時間すれば夕食だが・・・お腹一杯だ（笑）
お客は・・・うちら以外誰も居ない・・・
駐車場も自分の１台のみ・・・あとは店員さんの３台だけ。

店の外観を撮影する・・・軒下に「笹舟」の文字の痕跡が見えた。
・・・たしかにここには笹舟があったんだ。
笹舟で食べてはや14年・・・幾星霜・・・今は清水が頑張っていますよ。

御馳走様でした。

S様、Ｍ嬢、今はこれが精一杯（byルパン三世「カリオストロの城」　ルパンがクラリスに右手から花を出して手渡した時のセリフ）