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晩秋の午餐。
エチゴ県央随一にして唯一の料飲街「なんなか」こと本寺小路の一角。休日の「昼の部」
若いひとたちをお迎えしての饗応。
数ある座敷の中、ミニマルを誇る? 一階のちいさな部屋。
個人的には一番落ち着く設えで...というのはつまり、わたくしじしんという人間が、大人数での宴会より、こうしたひとりひとりと顔を見、話をしながらねっちりと愉しむスタイルの会食を好む、という事
...なのかもしれない。
先方も自分も、午後から用事があるので徳利と猪口の応酬はよし、店に無理言ってハイボール用の「炭酸水」を出してもらって乾杯。別掲シャシンのものを。
カーボナイズド・ウォータを所望したのは御菜に合う、合わないではなく、じぶんが潜在的に抱えている「プリン体由来なある種の疾病」が発作を起こすことの予防として。
季節のかきのもと(食用菊)、少し早いが脂ののりだした裏日本のぶり、なごりの松茸を用いた茶碗蒸...そしてこれも今が盛りの柳かれい。
なにか新しい事があって、ビックリする、というのではなく、どの料理もこちらへ通うようになって何十年にもなる間に、何度か、もしかすると毎年目にし、口にしているものだが、その時期「だけ」のもので構成されているから、飽きる「はず」がない。善き哉、或いは #いんだよ細けえ事は!
新しい門出を迎えるふたりと談笑しながら腹の中では
さて、次に伺うのはひと月先の「夜の部」だネ、蟹と白子でいっぱいやるのが愉しみだゼ! うっしっし(死語
と、本邦の持つ、四季の移ろいゆえの味わいの献立に、大いに期待しない、事もない。
三条真中本寺小路老舗料亭御座敷越年感謝会
エチゴ県央随一にして唯一の料飲街、「まんなか」こと本寺小路。
「お客様」で「御座敷」で「宴会法事各種会合」ということになれば、こちら! という地元旦那衆は多い。
社会通念上の「料亭」ないし「料理屋」 つまり襖を開くと畳敷きで床の間があって、掛け軸がぶら下がり、季節の花が飾ってあるアレ。
室内は当然、座布団にあぐらをかき銘々膳、オナガレチョーダイ・ゴヘンパイ・オーットット…システム? を専らとするのに適切な普請となっているが、現代的社交の普及と、この手の店を愛好する客層の高齢化、それに伴う足腰不如意具合などが勘案され、リクエストすれば円卓や食卓、椅子の用意もある
…というか昨今はそちらが主流か。
料理の受発注は
「予算はこれこれ。ただし今回招くお客さんはナニが好き(嫌い)だからそこをソレして」
と、いう形で電話ないし事前訪問での予約の際申告し、当日は板長さんに完全「オマカセ」方式。
つまり基本的には地元の、リピーター向けの店であり、千人斬り志向で臨む「武者修行」「道場破り」的食べ歩きの場所にあらず。
当方も各種「オトナの事情」「家庭の事情」で季節に二度ほど通う。
御菜は基本的に、何年にもわたり、繰り返し酒食し続けていても飽きない、しかし惰性によって切れ味が鈍るような事のない割烹が採用されており、昨今のコーチ屋もといマーケッティング・コンサル先生の主張する、
「見るたびにオドロキとカンドー(ケッ! )をもたらす」
浦安の鼠屋敷みたいなものは、出てこない。
むしろ、ああこの食材が出回りだしたから、夏も終わりだネ、とか、おおコレが出てきたから冬の始まりだなあ、とかと、季節感を愉しみながら相対するひとと酒を酌み交わし、談笑するのに適している、という事になるか。
談笑するにはエチゴ長岡朝日酒造謹製朝日山千寿盃の燗に決めている。
決めているのに理由はない、あったとしても忘れてしまった。
もしあるとすれば、外気が氷点に近づき、夕方からの雨が雷を伴い激しい嵐に変り、しだいにみぞれ混じりになり、しばらくして急に静かになったかな、と思い障子を開き、様子をうかがってみると、雪になっていた…などという当該地域のこの季節に、ひや酒(ここでは室温、ルーム・テンペラチュアの事)だの冷酒(れいしゅ、冷蔵庫で保冷されたものの事)だのとシャレこいて(カッコつけて:エチゴ弁)いたら、ミもココロもやりきれないじゃねーか、コンチクショー! とは、「底冷え」という言葉を死語にしてしまった、昨今の住宅、暖房事情にヌクヌクとしている首都圏在住の読者諸君には、まるで実感を伴わないモノイイだろうから、黙っている。
そう思いながら、佐渡沖で獲れたぶりの刺身のきめ細かい霜降りに目を細め、口に含むと脂がさらりとほどける様に舌が悦び、程よく包丁の入ったズワイの身をほぐし、酢と共にすすると、ム、これはもうチョッと寒くなってからのほうがより甘露だろうね、と訳知り顔で嘯き、恥知らずなほどに膨らんだ真鱈の白子がナミナミ投入された茶碗蒸しの豊潤ぶりには思わず
「兄者、お労しや! 」
と口走ったり、カニバリズムという単語を思い出したりしながら口いっぱいにし、ここに温酒をぐいと放り込むといやがうえにも調子が高く、同時に身体じゅうが温まり、背筋周りの凝りもユルみあちこちに血が巡り、南無三しまった、これなら予め、コンパさんも呼んでおけば、あんな事とかこんな事とか…と、果てしない妄想をかきたてられない、事もない。
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店名 |
松木屋
|
---|---|
ジャンル | 日本料理 |
予約・ お問い合わせ |
0256-34-5252 |
予約可否 |
完全予約制 |
住所 | |
交通手段 |
◆鉄道 北三条駅から398m |
営業時間 |
営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。 |
予算(口コミ集計) |
|
支払い方法 |
カード可 (AMEX) 電子マネー不可 |
席数 |
70席 |
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個室 |
有 (2人可、4人可、6人可、8人可、10~20人可、20~30人可、30人以上可) 和室6室、個室6室、その他(椅子席も承ります。70名様まで) |
禁煙・喫煙 |
全席喫煙可 2020年4月1日より受動喫煙対策に関する法律(改正健康増進法)が施行されており、最新の情報と異なる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。 |
駐車場 |
有 |
空間・設備 | 落ち着いた空間、席が広い、座敷あり |
ドリンク | 日本酒あり、焼酎あり、日本酒にこだわる |
---|---|
料理 | 野菜料理にこだわる、魚料理にこだわる |
利用シーン |
|
---|---|
ロケーション | 一軒家レストラン |
サービス | 2時間半以上の宴会可 |
ドレスコード | スマートカジュアル以上 |
ホームページ | |
備考 | |
初投稿者 | |
最近の編集者 |
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エチゴの冬、料理屋、料亭で前菜ないし初手の酒肴としてよく出てくるのが「あんこう」
無論、先付扱いだから、「鍋もの」ではなく、湯引きにしたいわゆる「七つ道具」に酢味噌が添えられ、食卓に供される。
湯引きなので舌にヒヤリとき、寒い外から店に入ったばかりの時にコレが出てくると、背骨に沿ってブルル…とくるのだけれど、追いかけるように温酒を放り込んでやると身体の緊張が解れ、さ、ゆっくり行きましょうか、という気分になる。
一種、宴の前の「演出」ないし「準備体操」として存在するのかな? という邪推も出来ないではないが、柳肉、ひれ、水袋、ぬの…と、それぞれの部位に、くにゅり、シャキッ、ふわふわと独特の食感と風味があるところが面白く、舌を楽しませ、飽きず、コレを一つ一つチマチマと摘みながら徳利を猪口を使っていると、相対するひとと談笑を交わすのに佳いテムポが生まれ、「お座敷での酒宴」が単なる「飲み食いの場」ではない、と言うことを再認識させられる
…なんて、ね。
それにしても、である。
ご案内のように、産地で渋滞なく解体、処理し、湯引きにした「七つ道具」は食感に優れ、舌に鮮烈。特にぬののたまごのあたりとか、水袋の歯応え、舌へのあたり、などはなかなかに得難いモノだと思うし、わたくしなどコレらだけで初手の一合を空にしてしまう勢い
…なんであるが、「消費地」では道具のほんの一品、蒸しあげた「きも」ばかりが珍重され、酒席でも殆どこれ以外、出てこない。
昔の、流通が鮮度に追いつかなかった頃の習俗が残っていてのこと、なのかな? と、思いつつ、残りのシックス・トレジャーズはどこに行っちゃうんだろ、なんか勿体ないな、と、身体は座敷の上での豪奢を愉しみつつ、ココロモチには生来の吝嗇が膨れ上がらない、事もない。
みなさま、「七つ道具の湯引き」を食べに、ぜひエチゴまで、いや実際、本当に。