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食べログ 日本料理 EAST 百名店 2023 選出店
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大鹿村のオーベルジュでのキノコ尽くしの素晴らしい会席料理は「山は食の宝庫」である事を教えてくれた!
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店名 |
旅舎右馬允
|
---|---|
受賞・選出歴 |
日本料理 百名店 2023 選出店
食べログ 日本料理 EAST 百名店 2023 選出店 |
ジャンル | 日本料理、オーベルジュ |
予約・ お問い合わせ |
0265-39-2037 |
予約可否 |
完全予約制 |
住所 | |
交通手段 |
<中央高速松川ICより> |
営業時間 |
営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。 |
予算(口コミ集計) |
¥15,000~¥19,999
¥15,000~¥19,999
|
支払い方法 |
カード不可 電子マネー不可 |
個室 |
有 |
---|---|
貸切 |
可 |
禁煙・喫煙 |
全席禁煙 |
駐車場 |
有 |
空間・設備 | オシャレな空間、落ち着いた空間 |
ドリンク | 日本酒あり、ワインあり |
---|---|
料理 | 野菜料理にこだわる |
利用シーン |
こんな時によく使われます。 |
---|---|
ロケーション | 景色がきれい、夜景が見える、隠れ家レストラン、一軒家レストラン |
お子様連れ |
子供可 |
ホームページ | |
初投稿者 | |
最近の編集者 |
|
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友人から紹介され、キノコ、松茸の季節に予約可能日を問いあわせてようやく平日に1泊で予約が取れた。松茸が追加オプションでこの期間22,000円に+6,000円(税別)。当然、松茸オプションをつけて予約。
諏訪湖を起点に下道を伊那経由で車を走らせて約100分も、中央道を使って松川から入って行っても85分と大して変わらない。
ようやく辿り着き、駐車場に車を入れると少し階段を降りる形で、立派な家屋が見渡せる。名主の家柄前島家の大正8年に建てられた物。庭には蔵があり、村の名家の雰囲気満載。名称の右馬允(うまのじょう)も江戸時代に「馬に関する取りまとめ」を行う役職名との事だ。
私達が通された部屋は1Fの2間。2Fにもう1組の部屋。ピカピカに磨き上げられていて気持ちが良い。
18:00から食事。
2組用のテーブルがあるが、扉をテーブルにした物。
戦争で供出された金具の外れた跡がそのまま生かされていて、私達のテーブルは片開き用、もう1つのテーブルは両開き用の扉が利用されている。これが扉に付いていたと言うだけで、只者では無いと分かる立派な物なのだ。
食事スタート。
まさにキノコ尽くしで、肉、魚はほとんど無く、最後の一皿くらい。完全な会席料理になっておりデザートまで入れると11皿の構成。
口直しが「ナスとオオギダケ 自家製ポン酢のジュレのお口直し」、デザートが「松茸のアイスクリーム」とキノコ尽くしなのである。
そして一体何種類のキノコが出たのか?料理が出される時、説明があるのだが松茸以外聞いた事が無いものばかり。例えば「里芋と松茸 蕎麦の実」だと頭に残るのだが、残念ながら左の耳から右の耳に抜けていく。「ナラマツタケ(紅葉樹に出る)と本松茸は全く異なる」位はようやく耳に残る。
料理と使われているキノコをザッと紹介(連れのムービーに基づく)すると
▪️八寸(天然キノコ11種類)
カボチャと鬼胡桃(中に白玉を入れて絞った物で大鹿村に昔から伝わるおもてなし料理)
山栗
ハツタケ
ホウキダケ(サンゴ礁のような格好)
クロラッパダケ(ラッパの形状)
アカヤマドリダケ(ポルチーニの近縁種)と鹿のスネ肉
コウタケのおこわ
トキイロラッパダケ(油で炒めただけでバターの様な甘い香り)
ニンギョウタケ(味噌漬け、チョットほろ苦い)
クロカワ(松茸の次に高価なキノコ、チョット苦い)
ヌメリスギタケモドキ(ぬるっとしたキノコ)
ショウゲンジ(辛子醤油と酒粕を添えて)
サクラシメジ(採りたてはピンクで湯がくと真っ白)
小鮒を煮たもの(大鹿村の秋の風物詩)
▪土瓶蒸し(天然キノコ5種類)
ヒロハシチチタケ
ハリサンゴダケ
ナラマツタケ(ワカマツタケ)
本松茸
クリフウセンタケ
鮎
▪紅葉の葉に乗せられた料理
クロカワ(苦味が特徴のキノコの)
他
▪焼き松茸
松茸
ハツタケ
▪茶碗蒸し
松茸
▪真薯(しんじょ)
里芋と松茸
蕎麦の実
▪天ぷら
松茸
カラカサタケ
ニンギョウタケ
▪鹿肉のロースト
クロラッパタケ
アミタケ
コウタケ
ムレオウフウセンタケ
松茸
赤いソースは鹿の骨を砕いた物
▪ナスとオオギダケ 自家製ポン酢のジュレのお口直し
▪キノコのおじや
ムレオウフウセンタケ
他
▪アイスクリーム
松茸
キノコは自分で、知人が、隣人が採取して来るそうです、まさに自然の宝庫なのだろう。チョット驚いたのが「ヤマジオ」。山奥の岩塩が溶けてかわに流れるので、この「塩水」から採った塩との事。
魚は鮒と土瓶蒸しに入っている鮎。肉は鹿のスネ肉とロースト。料理は目が眩む程の種類のキノコが盛られた八寸、松茸が主役に据えられた炭火焼き・茶碗蒸し・天ぷら・真薯(しんじょ)、腑に染み込むキノコのおじや等。これらの料理に、15種類位のキノコと松茸が使われている訳なのだが、食感も全て違う、味(味付けを含む)も違う。口に入れて噛み締めると広がる旨味・甘味・仄かな苦味。そして鬼胡桃と山栗が加わる山の幸オンパレード。こうなってくると、オプションの松茸が小振りとは言え1本丸ごと食べる事が出来て感動、生まれて初めてこんなに一杯食べた、等と言う事などどうでも良くなって来るから不思議だ。
料理の味付けが素晴らしく味わい深いのだが、キノコそのものの味、香り、歯応え、を楽しませてくれるので嬉しくなる。まさにキノコを堪能。そして普段、椎茸、エノキ、なめこ、舞茸、マッシュルーム位しか知らない私に、キノコが素晴らしく美味しい物だと思い知らしてくれたオーベルジュ。片道車で4時間、キノコを食べるだけの為に出かける価値がある。
<おまけ>
朝食も美味しいの何の!
鮎の干物なんて生まれて初めて。
ご飯は大鹿村で採れた新米。
食後のハーブティーも沁みる。