さすが名店の味 : あきしの

位置的にはJR岡谷駅と下諏訪駅の間にある蕎麦の有名店。
岡谷駅や下諏訪駅からは歩くには厳しい距離です。車での訪問が妥当かと思います。
車でも細い道を入らないといけないので見逃しやすいので注意が必要です。

今回、平日の夜に予約して訪問しました。今は、コロナの影響で夜は予約営業しかしていないようです。
駐車場からは日本庭園風な坂道を歩いてお店に向かいます。
このあたりも明るかったらとっても風情があるんだろうなぁと思いましたが、
夜だと真っ暗で、何も見えない感じでした（笑）

予約時間の19時に到着すると、この日の予約は我々だけでした。
要するに貸し切り状態ということですね（笑）

靴を脱いで上がると広々とした空間が広がっていて、ゆったりとテーブルがレイアウトされていました。
そこに今回は私たちだけ。とても優雅な雰囲気です。

さて事前予約していたのはミニ懐石風コースの「そば三昧コース」ですが、店員さんから、
「かき揚げを付けたコースにしますか？」との確認があり、満場一致でかき揚げ付きにしました。
ということで注文したのは、「そば三昧かき揚げ付き」コース（税込3550円）です。

これに適当にお酒類を注文していきました。
最初は生ビール（ハートランド生）で乾杯して、そのあとは、地元（岡谷や諏訪）の日本酒、
塩尻の五一わいんなどいただきました。

・そば三昧かき揚げ付きコース

・お通し？

生ビールと共に提供されました。
確か、そばのサラダと言っていたような。そばを短く切って揚げたものに、水菜と色付き大根の
千切りが入ってて、薄味ドレッシングがかかっていました。なかなか美味。

・そばとうふ

もっちりした触感のそばとうふ。そのまま食べるとやはり蕎麦の風味のみで味が薄いので、
山葵と醤油で味付けしていただきました。何とも言えない食感と味。書いて表現するのは
難しいですが、山葵がとてもよい味をだしていて非常に美味しかったです。

・鶏のつみれ

いかにも手でこねて作りましたという感じが伝わってくる大き目のつみれが3個入っていました。
それと小松菜が入っており、生姜を効かせた薄味の味がとても合っていました。
つみれは中に小さな固形の生姜も入ってて非常に生姜風味が強く出ていて、生姜好きには
たまらん味でしたね。これ、10個くらい食べたかったです（笑）

・そばがき

結構大き目なそばがきでした。これにも山葵が乗っていて、山葵を付けながらいただくと
ねっとりとした食感が心地よかったです。これも蕎麦の風味を堪能できました。

・かき揚げ

なかなか大振りなかき揚げですが、最初から塩がかけられていましたので、そのまま食べます。
よく見ると、それぞれのピースがとても大きいです。
基本は長ネギの輪切りのものが主流で、下の方に海老が3つか4つありました。
この海老もプリっとした食感で、そこそこの大きさがありました。
ネギが嫌いな人には拷問かもしれませんが（笑）、ネギ好きにはとてもいい感じのかき揚げです。
日本酒との相性もよいですね。

・そば米の雑炊

そば米というものを初めて食べました。麦ごはんに入っている麦のような雰囲気の米でした。
食感も少々固めで、麦っぽい。一緒に入っている玉子や薬味（三つ葉と万能ネギかな？）と
上品な出汁と共に美味しくいただきました。基本、すべてが薄味なので飽きがきません。

・ざるそば

メインのざるそばですが、海苔はかかっていないので盛りそばという言うべきか。。
とても細い麺ですが、コシがあり、甘めのつけ汁について美味しくいただきました。
食べた後には、蕎麦湯もいただき、なかなか満足感の高いお蕎麦でした。

・甘味/お抹茶

最後に出てきたのが、ぜんざいですが、確かこもれそばで作った餅？とおっしゃっていたかと。
甘味控えめなあずきとのマッチングもよく、これも相当美味しかったです。

さて、コースはこれで終わりですが、途中で、「野沢菜の漬物がないか」聞いたところ、
いぶりがっこと共に盛り合わせにして提供してくれました。

・漬物盛り合わせ（野沢菜、いぶりがっこ）

メニューにいぶりがっこはありましたが、野沢菜はありませんでした。
ですが、特別に？提供いただきました。やはり信州だと野沢菜、美味しいですね。
いぶりがっこと野沢菜の組み合わせはなかなか鉄板じゃないですかね。美味しかったです。

飲んだ日本酒は銘柄をあまりおぼえていませんが、「太一」（これは岡谷だったかなぁ？）、
真澄の「YAWARAKA TYPE-1」、「高天」の3種だったかなぁ？
それと、五一わいんの赤をボトルでいただきました。

2時間少々の滞在でしたが、とても優雅な時間を過ごすことが出来ました。
美味しい料理とお酒、とても落ち着く和の静かな空間。最近、なかなかこのような
日常を忘れる空間に身を置いたことがないので、とても素敵な時間に感じました。
またできれば再訪したいものです。
ご馳走様でした。