八ヶ岳エコーライン！有機野菜と蕎麦とローストビーフ丼♫ : 傍

傍 （katawara）

蓼科へ行くなら一度は足を運びたい農家食堂

2022年12月23日現在　食べログ評価　3.50

軽井沢～蓼科　二泊三日の旅。
一泊目の信濃追分「GRAND XIV軽井沢」を後にして、二泊目の「XIV蓼科」のある茅野市蓼科高原へ出発！
北国街道を西へ。
152号線を南下し、途中白樺湖を観光してから再び南下。
蓼科高原ではバラクライングリッシュガーデンに入園。

その後はランチを予定していた蕎麦処『傍 （katawara）』へと向かいました。
運転手としてはけっこうな強行スケジュールでしたがww
それにしてもこの大自然と澄んだ空気、来てよかったと思わずにはいられません！！
毎日湘南をぐるぐるするだけだなんて、人生損してますww

店は八ヶ岳エコーライン沿いに突如出現します。
高い標高に恐ろしく高い高架橋を渡った先。
すぐそばに「八ヶ岳Serenoアイスクリーム 3.26」とベーカリーカフェ「BERG 3.28」もあり、住民と観光客のオアシスになっている模様。

「傍」に辿り着くと、敷地には人が溢れていました…(^^;)
なんとか指定のスペースにクルマを停めることができ、名前を記帳し順番を待ちます。
ポカポカだったからよかったですが…

傍 （katawara）
こちらを選定したのは妻。
予め検索して気になった店だったようです。
旅のことは妻に結構お任せなスタイルが我が家流。

こちら、標高1100mの地にある祖父が守ってきた畑。
そこに農薬や化学肥料を使わず雑草や虫と共生しながら野菜をつくり。
その野菜をおいしく食べてもらうため、地元の蕎麦粉と「泉野」の清らかな水で毎朝蕎麦を打つ。
八ヶ岳の傍で、大事に守られてきた畑の傍で、未来の誰かに見てもらうよう佇む蔵の傍で、生きていけたらいいと思い、若い夫婦は東京から戻り「katawara」を始めたのだそうです。
まるで人生の楽園ですね。
テレ朝で土曜18時からオンエアされているこの番組で特集されそうな若きご夫婦。

都会から長野へ移住し第二の人生を送る人は意外と多いそうです。
我が家の隣の夫婦も、長野に家を買い湘南との二重生活を送っていますが、やはり野菜作りが生き甲斐だそうです。
都会から蓼科へ。
ただし、こちらのご夫婦は言わば出戻り組で、お二人とも茅野市のご出身。
戻ることにしたきっかけは東日本大震災だったそうです。
祖父の畑を守り、地産地消で蕎麦を打ち、それを食べてもらう日常。
歩いて15分くらいの畑と店を毎日行き来し、自分たちが大切だなと感じるものを丁寧に紡いでいきたいとスタートしました。

店の母屋の隣には140年以上前に建てられた蔵が並んでいます。
その蔵前はテラス席になっていて、気候が良い時には間違いなく特等席ではないかと。
30分以上待ち、我が家の直後は「蕎麦」終了のため「うどん」なら可能とのアナウンス。
危ねえ！！！ギリセーフでした…

それにしても、人生の楽園的なこの店がなぜこれほどまでに人気なのか？
そこがもっとも知りたいところですよね。

私たちは、到着するまでは古民家的蕎麦屋だと思ってましたが、それはちょっと違ってました。
店側も「農家食堂」と謳っていますが、メニューを見て普通の蕎麦屋ではないんだなと確信。
それはたとえば「ローストビーフ丼」だったり。
旬の野菜を盛り込んだ「野菜プレート」だったり。
「ちょっと甘いモノ」もあります。
それは店頭に置かれた木看板の「atode okashi」で表現されていたんですね。
カフェ類の充実やアルコールの品揃えも見逃せません。
若い夫婦ならではの新しい発想でスタートした農家レストラン。
小さなこだわりの集合体がそれを支えているのでしょうね。
ちょっぴり面白い店です♪

主なメニューは以下の通り。

●もりそば　1,089円
本日の野菜の小鉢（＋385円で野菜プレートに変更可能）
2種類の蕎麦（白蕎麦＆黒蕎麦）
2種類のめんつゆ（かえし＆あっさりトマトつゆ）　
●温そば　1,089円
本日の野菜の小鉢（＋385円で野菜プレートに変更可能）
透き通ったつゆに薫り高い黒蕎麦
●天ぷら＆おそば　1,870円
傍の野菜プレート（生野菜中心の野菜デリの盛り合わせ）
天ぷら5点盛り（ハーブ塩で）
もりそば（白蕎麦＆黒蕎麦）or温そば
●ローストビーフの小どんぶり＆おそば　1,705円
本日の野菜の小鉢（＋385円で野菜プレートに変更可能）
もりそば（白蕎麦＆黒蕎麦）or温そば
自家製ローストビーフの小丼

せっかくなので
妻：天ぷら＆おそば　1,870円
宇宙：ローストビーフの小どんぶり＆おそば　1,705円
以上で。
この場所で、観光客で車は当たり前…
当然ながらお酒をいただけないのが何ともストレスですが…

天ぷら＆おそば
・傍の野菜プレート
旬の生野菜を中心とした野菜デリの盛り合わせになっています。
レタスサラダ、かぼちゃサラダ、ケークサレ、色々野菜のマリネ
そんな感じでしょうか。
胡麻ドレッシング。
野菜に囲まれて妻も満足そう！
・天ぷら盛り合わせ
色白の衣でさっぱりと揚がってました。
見た目はプロっぽくない印象。
主役は海老ですが、やはり野菜たちが躍動。
・そばつゆ
妻は胡桃ダレが大好きなので、＋100円して「こっくりクルミごまつゆ」に。
もうひとつは通常の「かえしつゆ」の2種。
胡桃に胡麻のW濃厚ダレは気に入ったようでした。
・蕎麦　1枚目　白蕎麦
いわゆる更科そばみたいです。
・蕎麦　2枚目　黒蕎麦
蕎麦柄も挽いた風味豊かな。
こんな感じで、概ね満足だったようですよ。

ローストビーフの小どんぶり＆おそば
・本日の野菜の小鉢
野菜サラダでした。
妻の野菜プレートのマリネがレタス、水菜のサラダに載ったシンプルなもの。
濃厚胡麻ドレッシングで。
酸味が特徴。
・白蕎麦
これ1枚で普通に一人前のボリュームはありますから2枚に丼は正直食べ過ぎですねww
まあでもツルツルはいっちゃうんですけどね。
雑味のない繊細な味わいでしょうか。
つゆは「かえし」と「トマト」
かえしには葱と山葵でノーマルにいただきましたが、トマトは卓上のオリーブオイルを垂らしてイタリアンなタレにして。
これが中々よろしいんですよww
なんとなくパスタつけ麺の気分でしたww
もちろん白が合います。
・黒蕎麦
こちらも十分なボリューム（汗）
当然ながら力強さみたいなものが蕎麦から伝わってきます。
でも喉越しは悪くなく、もっさりタイプではなかったです。
・蕎麦湯
とろみがあり白濁、いやもう少し濃い色味で、汁との相性よし！！
トマトつゆとも合う♪
・ローストビーフの小どんぶり
実はこれにけっこうハマっちゃいました♫
ローストビーフは赤身のもも肉ではと思われますが実に柔らかくローストしてあり、変なクセもなく、山葵が実に合う！
ポン酢のようなタレでさっぱりと。
そして遊び心として米には天かすが和えてあり、幾分こってりと仕上げられています。
赤身肉のさっぱりにこってりを補充。
米には古代米をミックス。
スパイスも効いていてこれが中々。
和牛ではありませんが国産牛を使用しているそうです。

自然食と蕎麦。
ボリュームは十二分！！
で、このお値段はリーズナボ～なのではないかなと。
七味は八幡屋礒五郎が店様にカスタマイズした特別なものを使用。
これがかなり良くて、思わず買って帰りそうになりましたが、ちょっと高かった…
個性があってユニークな蕎麦食堂でしたね。
BGMはテクノ（CHILL OUT系）、入口にスケボーが立て掛けてあったり。
若者らしく遊び心もあってよろしいのでは。
これからも地元民、観光客問わず、多くの方たちの胃袋に安心安全な野菜や料理を届け続けていただきたいです。

※本日のイメージはこの曲で♪
Aphex Twin 「Lichen」
https://www.youtube.com/watch?v=nWnUuosQwZY&list=PLB5Lp0UxtaSZ1yvNqljkKQltZh-YvQpPd&index=2

味偏差値　62
居心地度　60
食べログ評価＝体験判断

常連向き　□□□■□　一見向き
男性向き　□□□■□　女性向き
庶民向き　□□■□□　高級志向
ハイＣＰ　□■□□□　ロウＣＰ