・・そろそろ二品が苦しくなってきた（涙） : 刀屋

ワシが上田に行く時は刀屋と真田太平記館はマスト。
他にルヴァンと信州亀齢の岡崎酒造、富士アイスも
欠かせん。そこに前レポのTSURUYAが加わったw

この日も最初、刀屋に開店前に寄って見たら、やはり十数人が
店前に並んでおったので草笛にしたんよね。

14時半過ぎ。TSURUYAで買い込んで宿への帰途、
この時間ならいけるじゃろと立ち寄ると、池波さんご愛用の
こあがり席以外埋まっとる。変わらず流行っとるのお。

麦酒に天ちらし、カレーそばを所望。

天ちらしは武骨な田舎天ぷらじゃけど、旨いのよ。
この内容・量で850円って感服する。ただ・・こちらの
そば前言うたら、これかかも煮なんじゃけど、正直、
ひとりだとそれ一品で腹が膨れる。もう何年かしたら、
ワシもそばだけしか頼めんくなるじゃろうなあ。

カレーそばは初めて。サラッとしたカレー風味のつゆに
鶏と玉ねぎがいっぱい。そばもたっぷり。腹具合としては
半分でも十分じゃったが、頑張って喰うたぞ。
たぶん言うたら量は調整してくれると思う。
これ、ぬきで頼んでもええそば前になる思うたな。

夜は美味だれ焼き鳥でもと思うとったがもう無理無理。
・・を見越して、TSURUYAで安ワインとピザを仕入れとるおっちゃん。

この日は珍しく、注文もそばのタイミングもえらく急かされ、
あれ？こんな事無かったのに何かあったんかなとの印象で
総合をちょこっと修正したが、ワシの大好きな店である事には
変わりありませぬ。次はいつ来れるかな。

某週末、ワシの年盤・月盤・日盤で北西が揃って吉方位。
これは好機と小布施・上田に向かう。

小布施では大好きなワイナリーを満喫したものの、
予定してたそば店は満席、次候補は休業でふられ、
空腹で上田に移動。そうじゃワシには刀屋がある！

夕方3時前・・週末は売切仕舞いもあるから、
ドキドキ向かうと・・暖簾かかっとる。良かったぁ。

店内入るとあれ？一瞬、違和感・・コロナ対応で
レイアウトが多少変わっとるんかな。
池波翁の書が掛かる小上がりに招ぜられる。

寒い日でまず燗酒、かも煮、もりの小。季節物の桜かんてんも。
供してくれるたっぷりの漬物で燗酒。染みるぅぅ。
後から翁の著を見返すと当時の猪口徳利と同じで嬉しくなる。

かも煮・・鶏肉じゃけど・・は記憶どおり、たっぷり。
ひとりじゃから、ホンマはこの半量で十分なんじゃけど、
久々に摘みたかったんよね。もりは小にしといて正解w

葱とおろしがたっぷり添えられたそば。つけ汁もたっぷり。
小と言っても普通のそば屋のそれより量あるからのお。
東京なら太打ちでも通りそうなどっしり具合。
喉では喰えん。汁にしっかりつけ、噛みしめながら頂く。
うめえなあ・・

ええ塩梅の腹具合を桜かんてんで締める。幸せじゃ。
これだけいただいて2200円・・頭が下がる。

上田の街・・町外れを7&iとイオンの巨大資本に挟まれ・・
中心街は正直来るたびに寂れてく感否めぬが、こちらのお店は
その真摯で丁寧な姿勢は昔から変わらず、今も多くの人が集う。
敬意を込めての5.0に。いつまでもこの地で続いてほしいお店。

＊ワシの5.0は狂信的盲目的偏愛表現なので信じてはいけません。

前回、上田を訪れたのは忘れもしない1990年の師走。
ひとりで松本〜長野〜上田と信州を廻って、
池波エッセイにあるお店にまわったものです。

竹乃家、五明館等、時を経て無くなったお店も
多い中、こちら「刀屋」さんが変らず営業されてるのは
嬉しいなあ。今回、25年ぶりの訪問です。

真田太平記館を訪問後の15時過ぎ、この時間帯でも
７割ぐらいの入り。その後も途切れず人が入ってきます。

店内の様子は変らぬ雰囲気、知りませんでしたが、
お店の方の会話を聞くと２Fもあるようですね。

お酒を頂いて真田そばを。
昔と変らず食べ方を説明してくれます。
小鉢に入った味噌を半分ぐらいの出汁で溶き、
そばつゆ、薬味を加えてお好みで・・・
ああこれも良いなあ。決して洗練されたそばでは
無いけれど、しっかりとした口当たり、そして充分すぎる
くらいの量、変ってないなあと何故か嬉しくなる。

帰りに無料の揚げ玉を頂いて帰途へ。

地元の人に愛され、池波ファンも全国から集まる。
家族経営の小さなお店だけど末永く続いてほしいお店じゃなあ。
今度来れるのはいつになるかしら。
その時を楽しみにごちそうさま。