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ニラレバ定食うまいもの
まことに自慢になる事ではないが、世の中にある食べもので嫌いなものはないのではないか。そのように感ずるのだ。もちろん、食べたことのないものなどたくさんある。スウェーデンのシュールストレミング、東南アジアで収穫されるドリアンなど強烈とされるものも星の数より多いかもしれない。
それでも食べたことがないから嫌いとは言えないではないか。私の人生のモットーは
「好きも嫌いも知ってから」
なのだ。あなたの事を知らずして見た目だけで判断しては失礼というもの。できるだけ情報を得て、体験して可能な限り理解した上でなければ好悪の判断がつくわけもない。いくらクズだからといってジミントーの中にもいいヤツはいるだろうし、Suga Yにもつきあってみればよいところはあるかもしれない。
そういう立場をとるものだから、好き嫌いの多いもの、食わず嫌いを通すものが理解できない。もちろん、あなたの行動、あなたの考えだから否定はしないし、よい歳をした大人に対して行動を改めろ、などといった野暮なことも言わない。だが生牡蠣はだめ、ホワイトアスパラはくにゃくにゃで嫌だなどと目の前でやっているのをみると、この人は人生の3/4を損しているよなぁ、と嘆息せざるを得ない。
そんな体験をした直後であるから、好悪の別がわかれる、クセの強いものを食べてみたくなった。どうせ行くならここにしよう。という事でやってきたのがこちらである。
「イナリ食堂」
ご存知飯山のレジェンド食堂。いつぞやカツ丼をいただいてエラい目にあった事がある。あれはかなり美味なるものであると確信するが、いかんせんボリュームがすごすぎる。とはいえ今回は食べる予定はないが、店先に
『カツ定食 完売、カツ丼 完売』
の掲示をみるとなんとなくホッとしてしまう。
油じみた古い店内も同様に心底ホッとする仕様だ。実家(私の場合は『生家』だが)に帰ってきたような、そこの襖を開け放つと両親が座っていそうな風がある。そして何より客席の盛り上がり方がわが親戚たちのそれに似ているのだ。
あるものが注文した「からあげ定食」の分量がすごいのだ。どこでも鶏肉は単価が安いから量が多くなりがちだが、イナリ食堂のからあげは半端ではない。大人の手のひらサイズのものが山と積載されている。これは盛り上がるなぁ。
奥の小上がり席のそのまた最奥のテーブルに陣取って本日の注文とあいなる。ご飯は少なめで。別にダイエットをしているわけではない、このようにしなければ絶対に食べきれないのだ。
「ニラレバ定食」950円
大量の皿や小鉢の載ったプラスチックのトレイが登場する。サラダ2種、生野菜サラダとポテトサラダ。漬け物、小鉢もの、味噌汁、少なめにしてもらった丼メシ、そしてメインプレート。
生野菜サラダというのはかなり格好のよい表現で、その実は千切りキャベツにレタス少々の昔のスタンダードタイプ。ポテトサラダとは言ったが様々な素材の入ったごっちゃごちゃサラダ。缶詰のコーンやカニカマ、生トマト、ジャガイモをマヨネーズでちゃっちゃと絡めました、という母親が即席で作ったような感じ。漬け物はきゅうりのQちゃん漬け、これは自家製かや?小鉢ものは玉子焼き。間違いなく業務用だろうが甘かったのでよし。
そしてメインプレートであるところのニラレバ。薄めのラーメン丼のフチすれすれまで盛り込まれている。レバー、ニラは当然のことながら、もやし、にんじんなど様々な野菜どもが放り込まれている。とにかく野菜の量がすごい。そしてなによりレバーがシャクシャクでよい。処理がよいのでクサみもなく食べやすい。私の場合、あのクセが少し残ったくらいが好きなのだが。甘い目の味つけもよい意味で昔ながらの食堂っぽさがある。油っけも汁気も多いので箸で掴みづらいから、いっそのことご飯にのせてワシワシかきこんで食べてしまおう。
久しぶりのレバニラは美味かった。レバー嫌いでもこれなら充分イケると思うのだが、まぁ無理強いはしない。無理強いといえば、先に行ったシュールストレミングとかドリアンを突然持ち込まないように。たしかに食べてみたいとは言ったが、それなりに段取りも気持ちの準備も必要そうだからなぁ。
伝説のかつ丼
伝説とは説を伝うること、長い間人から人へと語り継がれるような出来事、もしくはそのような出来事を指す。いずれにせよ、よほどの事でなければ伝説となれはしない。じつは、私の周りにはよっぽど"よほどの事"がない(変な表現だなぁ)ようで「伝説の◯◯」に出くわした事がないので、なんとなく「伝説の◯◯」に惹かれてならない。
ひと回り上の世代の方たちの多くからは、「あいつは伝説だった」というのをよく聞くのだが、世代なのか生まれ育った地域によるものなのか。隣町のアイツは30人対ひとりのケンカに勝ったとか、いとこの友だちのアニキの元カノの嫁行った先の義理の兄が300人ナンパしたとかいう極めてローカルなものだし、そもそも大した伝説でもないか。大げさに表現して、面白おかしく言って回っているだけかもしれない。あぁどこかで伝説と出会うことは出来ないか。
またしても飯山行きとなった。10日ほど前にお邪魔した先でやり残した仕事があったのだ。私に出来ない仕事などいくらでもあるのだが、これは特に手の出ないタイプの作業であり、ここはひとつプロフェッショナルである先輩にお出ましいただいた次第である。長野で昼少し前に待ち合わせ、そのまま飯山へと向かう。
お客様宅はちょうどランチタイムであったが、気にせずやってよしとの事だったので作業開始。…したはよいが、さすがプロのやる事だ。あっという間に終わってしまう。
「ちょっとしたことだから、簡単だよ」
とはいうものの、お客様はもちろん、私にもとても出来ることではない。さすがだ。
意外と、というより想定以上の速さで終わった。次の予定まで少し間があるのでこちらもランチタイムとしよう。飯山の街にも有名な店はいくつもあるが、なかまち食堂は先だって行ったばかり。うなぎの本多は簡単に行けるわけもない。したがってお邪魔するのはこちらである。
「イナリ食堂」
古ぶるしい、すすけた白の外壁にレタリングされた"イナリ食堂"の筆文字風の文字からは、ある種の荘厳さが垣間見えてくるようだ。内部の床壁天井テーブルは厨房から美味そうな香りとともに流れてくる、油、油、そして脂のためいたるところがペタペタとした感触にまといつかれている。決して、いや清潔感があるとは決して言えないが、これがたまらない。これぞ定食屋!という風情はみただけて食欲が増していくようだ。じつはこちらに、すごいものがあると聞きやってきたのだ。
「かつ丼」1100円
刮目してみよ!この迫力を!威圧感を!これはかつ丼ではない。"かつ山脈"という表現が妥当といえよう。かつ1枚のサイズは間違いなく私の掌以上の面積がある。そしてこの厚み、3センチはあるだろう。その大とんかつをまるまる2枚使用したかつ丼である。これはすごい。見た目のインパクトだけではない、しっかりと美味いのだ。煮干しの香りがするタレは、良い意味での田舎っぽさを醸成してくれる。同様に甘い甘い味わいもよい。このタレがしみしみになったご飯が最高だ、たまらないほどの美味だ。かきこみながら、品悪くノドを鳴らしてしまう。そしてあらためてかつの登場。箸で持ち上げると、ズシっとした重量感がすごい。いつまでも持ち上げていられなほどだ。そんな物体がいつまで経ってもなくならない。トッピングが少なくて困ったことはいくらもあるが、多すぎてというのは初めての体験だ。
30分ほどかかって終了、というのは厳密には間違い。かつはなんとか食べ切ったが、ご飯は1/4ほど残してしまった。あああああ、これはすごい。単に「すげーの」では表現が足らない。これぞまさしく「伝説」といって然るべきであろう。だめだ腹いっぱい。恐らく夕食も食べられないだろう。先輩も決して少食な方ではないのだが、えらい目にあったと目を白黒させていた。
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あらら??
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店名 |
イナリ食堂
|
---|---|
ジャンル | ラーメン、食堂、中華料理 |
予約・ お問い合わせ |
0269-62-2372 |
予約可否 |
予約可 |
住所 | |
交通手段 |
飯山駅から512m |
営業時間 |
営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。 |
予算(口コミ集計) |
~¥999
¥1,000~¥1,999
|
支払い方法 |
カード不可 電子マネー不可 |
席数 |
34席 (テーブル席は4人掛けが3つ、2人掛けが2つあり、奥の小上がりの座敷には4人掛けが3つと6人掛けが1つ) |
---|---|
個室 |
無 |
貸切 |
不可 |
禁煙・喫煙 |
全席禁煙 |
駐車場 |
有 お店の前に5台程 |
ドリンク | 日本酒あり |
---|
利用シーン |
こんな時によく使われます。 |
---|---|
ロケーション | 一軒家レストラン |
お子様連れ |
子供可 |
初投稿者 | |
最近の編集者 |
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飯山市にいる
もちろん仕事での事だ。現場をみたり、行政機関をいくつかまわったり。雁木で囲まれた小さくも鄙びた街並み、…などというと大変失礼に聞こえるであろうが、これがまたよいのだ。数年前に開通した新幹線と、その駅前のモダンでさっぱりした風景とが、穏やかに調和してよろしい
飯山市役所で
いろいろと協議を行う。といってもこちらがほぼ一方的に教えていただいているようなものだ。あああ、もっと調べて、…いや勉強してくればよかった。こちらのトンチンカンな質問に親切に対応してくださるご担当者たち。昔の役所なんてひどいものであった。東京の調◯市役所のアイツなんて!などと過去の私怨はさておき、近年の行政は素晴らしい
とはいえ
こちらのご担当者方は、というよりも飯山の方々はみんなよい人なのではないか。そんな気がする。素朴、というか朴訥というか。言葉遣いは丁寧だし、私のような、都会育ちのボンボンかつ態度の悪いものでも親切にしてくださる。もちろん中に入り込んだわけではないから、底のそこまで理解したわけではないが、現在のところまったく悪い感情はない
市役所内を
ひと通り回らせていただいた。あとふたつお邪魔する課があるのだが、夕刻でないとお帰りにならないとのよし。ではお楽しみランチタイムとしよう。新しい飯山駅前広場の一画に、最近できた居酒屋兼定食屋に赴いたが臨時休業。あれまぁこの間も同じだったよな。店主と私のバイオリズムが一致しているのであろうか。では老舗のあそこ!と行ってみるとこちらは定休日。うーむ、困った。では最終手段、いや最強最恐手段と参ろうか
「イナリ食堂」
千曲川の河岸通りをひとつ下りたところにある老舗の食堂。アロワナがゆったり泳ぐ大きな水槽にとても癒される。古々しくも油じみた店内は、率直なところ清潔感にあふれるとは言い難い。とはいえここがよい、これでなくてはならないという『古い定食屋』のファンであふれている。なにを隠そう、私自身がそのひとりだ
先ほどこちらを
『最強最恐』と言ったが、なにゆえかと言えばそのボリュームにある。すべてのメニューではないが、からあげ定食の山、かつ丼のすさまじさは、一瞥しただけで冷や汗が滲み出てくるほどだ。それだけ見事なる両者はとてつもない人気メニューだから、あっという間に売り切れとなってしまう。私が入店したのは、ちょうど席が埋まったくらい。あるかな?どーかな?というタイミングであったから、恐る恐る聞いてみると、あった!あった!ありましたーーーッ!
「かつ定食」1300円
こちらのかつ丼は何度かいただいた事があり、という事は大変な目にあった経験があるのと同義なのである。したがっていつまでも若くはない身としては、玉子とじは避けようと定食、しかもご飯半分にしたのだが、これはこれで十分『大変な』状況であると思われる。
2種の副菜は
ポテトサラダと切り昆布の煮つけ。ニンジンやらハムの入った、ほのピンクのポテトサラダはマヨネーズ多めでまったりやや甘めの優しい味わい。小皿の切り昆布はシンプルだが、手の込んだ一品と一目でわかる。これだけでご飯3杯はイケてしまうかもしれない
透明なスープは
かきたまとなっており、ナメコが浮いている。初めてみるタイプ。しっかり出汁が効いているが、あっさり旨味たっぷりの美味いスープ。ご飯は硬めの炊き具合。少し汁気がある方がよいかな、という感じではあるが、硬めご飯は好きなので問題はない
メインである「かつ」
これこそ最強最恐そして最凶といえる存在感を放っている。厚さは1.5cmくらい。もっと分厚いとんかつとは幾度も出会ったことがあるが、このサイズ長径40cm、短径15amというやや歪な楕円形まで含めると、その迫力には圧倒されるばかりだ
脂身たっぷりの
とんかつは、塩でいただくのがよいとされている。たしかに甘味が増して美味い。しかしながら、別の小鉢に仕立てられ、白ゴマの浮いたソースはとても素晴らしい。ソース男子、…いやソースオヤジとしては洋ガラシをたっぷり塗りつけ、じゃぶりとソースをつけ、かぶりつくという行為そのものが好きなのだ
とかなんとか
エラそうなことを言っておきながら、とんかつを食べ切るだけで目一杯。ご飯を半分以上のこしてしまった。なんとかイケないことはなかったが、午後の仕事に差し支えるというものだ。親切な方々に失礼があってはならぬ。いつまでも若くはないのだし