愛情たっぷり : 一の家

仙台でお仕事終了。次のお仕事先の古川に移動。
仙台で「かつせい」さんのとんかつを食べる時間がなかったこともあり、
頭の中はとんかつだらけ。どうしても「とんかつ」が食べたい。
おーっ、体が脂を求めている。そんな時ありませんか。
最近はとんかつ好いていますねぇ。

古川でのとんかつリサーチは済んでいます。
高くて旨いは当たり前さまのレビューを参考にさせていただきいざ出陣。

場所は道産子としては完全にナビ頼みです。しいて言えば古川星陵病院さん前の
道を国道４号線に向かい左に「いろは食堂古川支店」さんを確認。そのまま前進し
しばらくすると右手に見えます。国道４号線のちょっと手前にあります。
詳しくはMAPを参照願います。m(_ _)m

外観、きれいな建物ですよ。入口にはみどりの布地に白字で「とんかつ　一の家」と
大きく書かれています。きれいなきれいな緑色。とんかつの文字が映えますね。
駐車場は店の横にあります。

中に入ると右手にカウンター３席、正面にテーブル４×１で４席、左手に座敷４×４で
１６席、計２３名は収容できそうです。

こちらはご夫婦で切り盛りされているのでしょう。厨房には７０代と思われる店主さん。
すごくやさしそうなおかみさんが出迎えてくれました。

私は座敷に座ったのですがすぐにお絞り、あったかいお茶を持ってくれました。
こちら、なんだか家に帰ってきたようなほのぼのとした雰囲気を感じますねぇ。

メニューは大きく分けて「定食」、「丼物」、「おつまみ」の３種類です。

定食は「とんかつ定食」、「チキンかつ定食」、「エビフライ定食」、「ヒレかつ定食」、「ミックス
（エビ、ヒレ）定食」、「串かつ定食」、「焼肉定食」、「ハンバーグ定食」、「カキフライ定食」。

丼物は「かつ丼」、「親子丼」、「玉子丼」、「チキンかつ丼」、「エビ丼」、「ヒレかつ丼」、「カキ
丼（季節限定）」。

おつまみは「なめこ」、「すなぎも」、「冷奴」など。

定食、丼物で迷うところですがここはシンプルに【とんかつ定食】を注文。

私の位置からは見えないのですが厨房の方から「とんかつ」を揚げる音が聞こえてきますよ。
「ジューっ」という音が聞こえただけでなんだか期待感が膨らみますね。

私は遅い昼食で１４：００近くにはなっていましたが店内には１名ほど先客の方がいました。
とんかつの到着を待つ間にも次々とお客さんが入ってきます。昼食時を過ぎているにも関わらず
さすが地元の人気店ですね。

しかしながら、なかなか働き者のおかみさんです。
たまに厨房に入ったり、ホールも担当、勘定を済ませるお客さんには「いつもありがとうございます。」
食べ終わった食器のかたずけもご年配なのでゆっくり慎重にこなしています。
見ているとなんだか「かわいい」です。一生懸命さが伝わってくるんですよね。

そういえば水がない。ほしいのでどうしよう？ここは私がもらいに行きましょう。
若い人間が動かなくてはだめです。若干、私の方が若いはずっ。いえ、絶対２０、３０歳？は若いはず。

席を立ちます。「コップもらえれば私注ぎます」と言ってセルフでやろうとしても「今、お持ちしますよー。」
さすが老舗。脱帽ものの商売魂、顧客満足度上位独占！
そしてすぐにコップに氷を入れ持ってきてくれる。
いやーっ、おかみさん、なんだか手伝いたくなってしまうなぁ。

そんなことで待つこと１５分くらいでしょうか。

【とんかつ定食】登場です。

見た目、かなり揚げた感のある茶色をした「とんかつ」です。
付け合わせにおおきなレタスの上にキャベツの千切り。味噌汁。
そして小鉢には豆腐、たくあんがついてます。

「とんかつ」ですが肉厚は１．５ｃｍ弱ってところでしょうか。
しっかりと熱が通っています。

ではテーブル上の「アジシオ」をかけて食べてみましょう。
（アジシオってとこがまたいいですねっ！」
「とんかつ」一切れを持ち上げたら「あれっ」衣が落ちました。
完全に肉と衣が分離しています。
肉と衣をまとめて口の中に。

ありゃ、衣は「ばっきばきっ」。
大袈裟かもしれませんが「煎餅」を食べている感覚です。

そして肉もけっして「柔らかいといえる」ものではありません。

でもねっ、肉と衣を噛みしめているとじんわりと口の中で衣と肉が調和して旨味が広がってくんです。
なんだろう。不思議な食感。北海道では食せないはじめての味わいです。

次に「ソース」をかけて食べてみます。
おーっ、ソースが素晴らしい！これっ、なんでしょ。
ドロっとしてなく「さらっ」としたもので「ウスター」、「ケチャップ」、「タマネギすりおろし」、「リンゴのすりおろし」
などを熟成しているのでしょう。
北海道民の方ならなんとなくわかるかもしれませんが「うまいジンギスカン屋」のジンたれのイメージ。
若干感じるワインの風味もなかなかいいですよ。

このうんまいソースをつけて「とんかつ」を次々と噛みしめます。
意外とこの噛みごたえ癖になります。これはいいですねぇ。

キャベツ、レタスもシンプルで「シャキシャキ」しています。
いやー、このソース何にでも合いますよ。
ソースをかけるとキャベツが別の食べ物のようです。

味噌汁ですが家庭で作られるおふくろの味。
懐かしさを感じられる味噌汁ですごくおいしいです。

うまいっ！！

こちら「一の家」さんですが店主さん、おかみさんの

愛情たっぷり入ったとんかつです。

噛みしめるたびに「愛情」を感じます。それを料理に感じるのです。

そして店内にいてもくつろげますよ。
なんだか実家に帰ってきた気分になりますねぇ。
ありがとう！ほんとくつろげましたよ。

会計時にお手をかけてはと思い「自分が食べたお膳」をカウンターまで持って行きました。

おかみさんが「あれあれっ、私がやるのにごめんなさいねぇ、ありがとうねぇ。」と笑顔です。
いいんです。手伝いたかったから。おかみさん「かわいい」ですよ。（心の声）

その時、おかみさんの後ろから店主さんが「夜も（かたずけに）来てもらわなきゃねっ」と笑顔。
なんとも心温まる気持ちになりました。

店を出るときの後ろから聞こえるおかみさんの「また、お待ちしています。」の声。
私も頭を下げ店を後にしました。

ご夫婦元気に頑張ってください。
また、愛情を感じにやってきます。
ごちそうさまでした。

【食べたもの】
とんかつ定食（愛情入り）　９５０円