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SMっぽいの好き♡土下座&輪切り。
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ムササビヒンソー
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店名 |
THE 8
|
---|---|
ジャンル | 中華料理 |
予約・ お問い合わせ |
(+853) 88037788 |
予約可否 |
予約可 ドリンク持ち込み料は1本400元です。 |
住所 |
マカオ2F, Grand Lisboa Macau, Avenida De Lisboa, Macau |
交通手段 |
国境、フェリーピア、マカオ国際空港から無料シャトルバスあり。 |
営業時間 |
営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。 |
予算(口コミ集計) |
¥20,000~¥29,999
※訪問時点の為替レート換算での金額になります。 利用金額分布を見る |
支払い方法 |
カード可 (VISA、Master、JCB、AMEX) |
サービス料・ チャージ |
10%サービス料 |
席数 |
164席 |
---|---|
個室 |
有 |
貸切 |
不可 |
禁煙・喫煙 |
全席禁煙 |
駐車場 |
有 |
ドリンク | ワインあり、ワインにこだわる |
---|---|
料理 | ベジタリアンメニューあり、英語メニューあり |
利用シーン |
こんな時によく使われます。 |
---|---|
ロケーション | ホテルのレストラン |
サービス | ドリンク持込可 |
ホームページ | |
公式アカウント | |
備考 |
南灣葡京路新葡京酒店2樓 8餐廳 |
初投稿者 | |
最近の編集者 |
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「今回の調理実演では売り場が随分賑わいました。これからもヨロシクヨロシク」
クリスマスホリデーに煲仔飯(粤式釜めし)を炊く、というのもどうかと思ったが、地元のお客さまの琴線、季節感に触れるところがあったらしく、そこそこの評判を得、四日間のクッキング・ショーも盛況のうちに終了。
そのご褒美に、という訳ではないが、今後の集客、店づくりの策を練りましょう、という事になり、ビブではない、未芝蓮指南☆☆☆付きのこちらへ招待頂く。
澳門新葡京酒店二階。
ものものしいエレベータを降りた途端、60年代スパイアクション映画に出てくる「悪の秘密組織」首領のリビングルームみたいな雰囲気の店内。
もしあと5mm深かったら文明社会との決裂を迎えそうにスリットの切られたチャイナドレス姿の小姐お運びが完璧な英語で接待し、英粵併記のメニュ、クリストフル・ホテルの業務用カトラリにジノリの器
…まるで植民地時代、香港尖沙咀東に夜總會ボルボ*1があり、澳門葡京酒店の地下通路に「回遊魚」*2が徘徊していたあの頃のような、と、書いたところで、良い子のお友達レビュアーにはまるで理解のできない、ぽかんとするばかりなショーワな表現に尽きてしまう。
ま、とにかく「あの時」のホンコンマカオ「夜の部」を知るヲヂサンなら、国籍を超え、民族を超え、誰でもウッシッシ(死語 となる作り。
こーなると、赫尼西酒XOのミズワーリでもブチかまし、邱永漢的成金お大尽を演じたくなるが、21世紀にもなってそりゃ大哥、やりすぎでさぁ、と、同行者に諌められ嘉士伯啤酒で乾杯!
宴席の肝煎りさんに御菜は一任。
前菜その他、滋味溢れるものが、細心の刀工で出てくるところはさすが、であるが、基本粤菜というのは、出汁の取り方、含め方、素材の選択、熱の入れ方や作法が適切ならば、「ああ、美味しいね」となる割烹であり、その意味で特別、ビックリするものが、出てくるわけでは、ない。
しかしながら、肝煎り氏が
「今日はどうしてもコレを食べていただきましょう! 」
と言い切り、注文し、運ばれてきたのがコレ
その名も原隻乳豬焗飯(生まれて三か月のまるごと乳飲み子豚の腹に飯を詰め込んで天火で焼きましたよ)
それの半隻、つまり半分バージョン。
半分といっても、左右、前後、イロイロあらぁなあ…とのんびり構えていると、運ばれてきたのはシャシンの通り。
なんとまあ「下半身」
みればみるほど、
「どうかご慈悲を」
「これでご勘弁を」
「そこをなんとか! 」
「ひとつよろしくお願いします」
「とにかくよろしくお願いします」
「ボクはどうしたらいいのかな」 #これはちがう
の土下座スタイルを彷彿させ、中小零細企業の哀愁が思いっきり漂うと同時に、いうもいわれぬ滑稽と諧謔に溢れており、見つめていると「泣き笑い」なんて言葉が浮かんでくる。
で、どうやって食うのかな、と思っていると、一度大皿で出てきたものが、給仕氏によって下げられ、傍らの配膳台で、あろうことか「輪切り」の儀を施され、小皿に分けられ、改めて運ばれてきた。
いやあ、ご同輩、おいたわしや…とかなんとか、口の中でもごもご言いながら、外側の皮つき子豚の身を箸で毟り、口に入れてみると、
「これぞ脆皮(ちょいぺい)! 」
というクリスプさとデリケートさ、口の中でほぐれるさまの淡さ、かすかな、しかし存在を全うする獣脂のコク、そして鶏肉だってこうはいかないよなあ! と思わせる肉身のキメの細かさ、そのアレコレの織り成す美味ぶりに、一瞬、歯を上下するのを忘れるほど。
見た目のファニーというか、一種のアグリーさに油断していたが、我が少ない香港、澳門、南中国地方ならび、東南アジアの華僑が牛耳る社会で口にした、いうところのサックリング・ピッグの中でも有数の味わいに、目を剥き、月並み調な言い方で甚だ恐縮ながら、さすが三ツ星、ちょいと違うね、と舌を巻く。
「輪切り」の中身は焗飯、ドリア、ライス・キャセロールというよりは、老抽ベースの炒飯といった風。
しかも具に、臘肉や臘腸といった臘味をふんだんに用いてい、それだけで旨く、とは言え、豚の丸焼きの中に入る事を前提に、ぎりぎりまで味の強さを抑えており、色目、使われている食材の割りには後味は軽く、ただただ無言で米粒を咀嚼してはうーと唸り、細切れの臘腸にあたるとあーとなり、この間に外側の豚肉豚皮のローストが口に飛び込んでくるとウホっとなり
…と、我ながらうるさいわけであるが、もう、ウマいンだからしょうがない。
「いや、これはホントに旨い! 次の機会がもしあげば、ぜひ上半身のほうにも挑戦したいモンです」
とお世辞ヌキで申し上げたところ、肝煎りのエージェントJ 氏、そして同席の、実演会場を提供したB氏、ともにニヤリ、とし
「決まりです、じゃあ来年も是非、ここで食事しましょう! しかし、と、いう事は来年も、クリスマスホリデーの時には、御社のスタッフではなく、MSSBさん自らお越しになり、鍋振ってくださいな。
そうですね、そんなに米料理がお好きなら、次回は西洋の米料理を考えてきてくださいね♡」
と、来年の約束を「いつのまにか」結ばれ、自らの食い意地の張りぶりとお調子者ぶりに、天を仰がない、事もない。
*1 *2:ともに公序良俗への配慮から、あえてリンクは避ける