安くてボリュームたっぷり。個性的なインド料理。ハラルなのでビーフカレーもある : RAJU 深草店

深草の師団街道の、伏見稲荷や龍谷大学などの近くにあるお店です。
ランチタイムに深草あたりを歩いていると、ふとこちらのインド料理屋を見かけて入店いたしました。

店頭を見ると、ハラルのマークがついており、どうやらムスリムのお店のようです。
後でメニューを見て分かったのですが、このため、インド料理屋には珍しく、ビーフカレーが食べられます。
インド料理屋の多くは、ヒンズー教徒のため、牛肉が食べられないのですが、
イスラム教徒は豚肉以外は食べられます。とはいえ、ハラルのお店でも、人と地域で温度差があり、
牛肉も豚肉も置かないお店も多いのですが、こちらは牛肉のあるハラルのようです。
ランチセットを頼んだため、ビーフカレーは食べなかった僕ですが、再訪の際には是非試してみようと思います。

こちらのお店は、ランチセットが７００円と８００円のセットがあるのですが、
内容が、この値段とは思えないくらいのサービスなんです。
２種類のカレーにナンとサフランライス、タンドリーチキン風の料理、サラダとチャイ、えびせんまで付いています。
普通この価格帯なら、サラダとナンとカレー１種類くらいのお店が多いですよね。
まずこのサービス精神に感激しました。

そして、お店に入って、個性の高さに二度びっくりしました。
前述の通り、ムスリムのお店のため、珍しいビーフカレーが食べられるのもポイント高いのですが、
ランチの料理がそれぞれ、インド特有のスパイスをきかせつつも、他のお店とは違う味付けが多いです。
僕の地元は福岡で、そちらで５０軒ほどインドカレー屋を食べ歩いたのですが、いくつかのパターンが出来てしまっています。
やはり、料理人の出身とか修行したお店とかが共通するからなのでしょうね。
しかし、こちらのお店は、これまで食べたどのお店にも似ていない、大変個性のある、しかもうまい料理を提供してくれました。

・スープ
インド料理屋では珍しく、焦がしたガーリックのにおいがして、こちらがほんのりとしたスパイスの味とマッチします。
見た目はただのコンソメスープなのに、凄く奥深い味わいに感激しました。
インド料理屋で飲んだことない味わいに、これは期待できると確信しました。その確信は間違っていませんでした。

・日替わりカレー２種とナンとサフランライス
サフランライスは、コストカットのためにターメリックで代用するお店が多い中、こちらは匂いをかいでみると
確かにサフランだ、と分かります。
ナンはちょっと薄くて大きい形ですが、バターの匂いがして、凄く食べやすいです。
日替わりはこの日は、チキンとマトンでした。辛さは＋５０円にして、インド人レベルの３（５段階中）にしたのですが、
程よい辛さでありながら、日本人にも凄く楽しめる味わいです。バターの味わいが凄くよくて、スパイスも王道でよかったです。

・サラダとタンドリーチキン
まず、タンドリーチキンにびっくり。トマトベースのソースに漬け込まれていて、インド料理屋では初めて見るビジュアルです。
メニューによると「タンドリーマハラニキャバブ」というものらしいですが、食べてみると、凄くおいしいです。
柔らかくなっており、ソースの味わいもおいしくて、凄くいい。

サラダにもこのおいしいソースを少しつけながらいただきました。サラダの方も、ゆで卵スライスが乗っていて、
普通のインド料理屋では見かけない形のサラダで、しかも、ナシゴレンによくあるえびせんが載っていて、
凄く個性があります。

・チャイ
いつもはラッシーを選択する僕ですが、こちらではチャイがオススメということでこちらにしました。
シナモンの味わいとほんのりした甘さがあって、大変飲みやすく、口の中のスパイスの辛さを流してくれます。

ごちそうさまでした。

僕の地元福岡ではインドカレー屋は競争が大変激しく、価格競争も各店しのぎを削った結果、ＣＰ高いお店が多いのですが、
こちらは、そこまで価格競争が強くない中で、とんでもなく安く、しかも個性の高い料理を提供しています。

インドカレーを食べ歩いて、通り一遍のものは食傷気味の人もいらっしゃると思いますが、
そんな貴方にもおすすめです。こちらの個性の高さ、創作の高さは、基本をおさえつつ、レベル高いです。
他にも支店があるみたいなので、京都に寄ったら吸い寄せられそうな、そんな素敵なお店です。