祇園の細い路地に佇むステーキ店：ステーキディナーA : ステーキハウス新吾

祇園の新門前通近く、西之町にあるステーキ店です。
「味と語らい」を原点に居心地良い空間で、吟味した京都肉・近江牛の黒牛の雌牛（未経産牛）肉を使った上質なステーキを提供。
贔屓にするお客さんには有名人も多く、TV番組にそっと登場する知る人は知っている店。
お土産の「和牛ヒレカツサンド」も評判です。
1976（昭和51）年開店。
店はステーキハウス 祇園ゆたかの流れを汲み、オーナーシェフは鵜飼 進氏。
（店名とお名前が異なる理由を伺うと、役者さんの屋号に由来するそうです。）

場所は四条京阪駅9番出口又は三条京阪駅2番出口から約6～7分。
〈四条条阪駅9番出口〉白川筋へ入り、祇園新橋手前を左折して新橋通へ、次の（新門通りへ抜ける）かなり細い路地を進んだ正面。
〈三条京阪駅2番出口〉大和大路通を南へ進み、新門前通りで左折、次の四つ角を3時の方向（新橋通へ抜けるかなり細い路地）へ進み、鍵の字に曲った左角。
白い暖簾が出ています。
いずれにしても分かりづらい路地にあるのでGPSは使いましょう。

夜訪問。
約1ヶ月半前に電話にて予約。
感じが良い対応で好印象。
当日。
優秀なGPSのおかげで迷うことなく、到着。
店内は広くなく、座席は1階にカウンター席、2階はカウンター席とテーブル席。
明るい挨拶を受け、2階のカウンター席へ案内されました。
フロアの照明は明るく、カウンター席の背後は狭いですが、椅子の座り心地は良好。
接客は気さくで丁寧な対応、リラックス出来る雰囲気です。

メニューはA（13,000円・牛肉120g）、B（15,000円・牛肉150g）、C（18,900円・牛肉180g）の3コース（価格は税抜き・サービス料5%別）（※）。
説明によると、大きな違いはオードブルに含まれるキャビアの有（C）無（A,B）。
スープ（コーンスープ又はオニオングラタンスープ）と肉の量は選ぶことが出来、注文に応じて価格は変わります。

いただいた料理は以下の通り。
お飲み物はグラスワイン（赤）シャトー・ルクーニュ（1,600円）をお願い。
（グラスワインはこのワインだけ）
香りは良く、タンニンを感じる辛口。

◇ステーキディナーA（13,000円）
●オードブル3品盛合
・車海老
甘酸っぱいトマトソースがおいしい。
・生ハム
・牛のたたき
ガーリックの酢漬け、タレ添え。
口の中の温度でとろけるよう、これはおいしい。
添えられたシャキシャキのスライスオニオン、パリッとしたサニーレタス、瑞々しいパセリ、大きなレモンも脇ながら、いい仕事をしていました。

メニュー通りだとコーンスープが出されますが、代わりにオニオングラタンスープも選択可。
ボリュームを考え、コーンスープをお願い。
●北海道コーンスープ
さらりとして滑らか。
あっさりした口当たりとコーンの甘味がいい感じ。

●フレッシュサラダ
レタス、サニーレタス、フリルレタス、パセリ、胡瓜、トマト。
オーロラソースがけ。
野菜はシャキシャキ、オーロラソースはたっぷりかけてありました。
味が濃くなるので、オーロラソースは少なくてよいかも。

肉は好みの量を選べ、メニュー通りの120ｇでお願い。
オーナーシェフ 鵜飼氏が（2階の）鉄板の前に登場。
肉は鵜飼氏が焼いてくれました。

●黒毛和牛ステーキ（ヒレ）（120g）
表面を芳ばしく焼き、じっくり火入れした「黒毛和牛のヒレ」のステーキ。
ガーリックチップを散らし、醤油ベースのタレをかけて出来上がり！
添えられたのはクレソンとフリルレタス、味変用のレモン（の身）、ねり辛子。
では、いただきます！
ミディアムレアに焼いたヒレ肉は表面の焼き目は芳ばしく、内側はジューシーであっさり、適度な歯ごたえ。
何もつけなくても肉の旨みと甘みを感じ、醤油ベースのタレ・パリパリのガーリックチップやほろ苦いクレソンが肉のおいしさをひき立て、飽きません。
辛子やレモンで味変しつつ、気が付いたら残りは1/4。
名残り惜しくなり、じっくり味わいました。
食後感が軽かったので、お腹に余裕があれば150gでも食べられそうです。

●温野菜
玉葱のグリル、人参のグラッセ、さやいんげんのソテー。

●ベークドポテト
焼き立て熱々。
バターをトッピングしたじゃがいもは甘味があり、ほくほく。
ホイルに包まれたパリパリの皮が芳ばしい。
皮のおいしさを知りました。

ほうじ茶が出され、〆のご飯はガーリックライス又は白ご飯（お茶漬）から選択。
ガーリックライスをお願い。

●ガーリックライス
細かく刻んだガーリック入りの焼きめし。
米はぱらり、口当たりはもちっとした仕上がり。
満腹近くでも食べてしまう、後引くおいしさです。

●お新香
きゅうり、菜の花、白菜、梅干。

●デザート
苺、バニラアイスクリーム。

量は適量。
ステーキは評判通り、付け合わせの野菜のおいしさも印象に残りました。

滞在時間は約1時間40分。
鵜飼氏は気さくな方で、ベテランならではの面白い話をきかせていただきました。
2番手のベテランシェフはもっと面白く、店の中は和気あいあい。
居心地は良く、楽しい時間を過ごしました。

HP等がなく情報は少なめですが、敷居の高さはなし。
機会があれば再訪したい店の1軒となりました。
この店を知るきっかけになった、お土産の「和牛ヒレカツサンド」も気になるところです。

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※メニュー
アラカルトもありますが、コースが基本です。