大スタアが愛した…らしい、洋食屋さん : はふう 本店

京都に旅行に行って迎えた夜、関西の友人たちとごはんを食べることになったのですが、そこで案内されたのがこちらの「はふう」さん。「とにかく肉が美味い」と友人がおススメするので、予約してもらって行ってきました。

実は京都へは車で行っていたので、お店にも車で向かったんですが…なんか「ホントにこんなところにお店があるの？」と疑いたくなるくらいの閑静な住宅街。目立つ看板みたいのもなく、路地っぽい道を進むと、はんなりとした佇まいでお店がありました。すぐ近くにコインパーキングがあるので、お酒は諦めなければいけませんが、車でのアクセスが便利っぽいですね。タクシーが一番便利かも。

さて、お店に入ると、すごく落ち着いたカウンター席が並んでいます（奥にはテーブル席もあるらしい）。車なのでお酒はやめて、ウーロン茶を頼みつつメニューを見ると…おお、高級洋食店って感じですね。友人はアラカルトでハヤシライスやらエビフライ、海老クリームコロッケなどを注文。私は8000円くらいのサーロインステーキコースがあったので、そちらをお願いしました。そしてここで有名なのが「ビーフカツサンド」らしく。なんでも京都撮影所への差し入れで重宝されている逸品らしく、お値段は1人前5000円。なかなか勇気の必要な金額だな…と思いつつも、まぁ食べてみないことには高いか安いかわかんないので、こちらも注文。しばし待ちます。

しかし…次から次へとお客さんが入ってくる繁盛店ではあるんですが、お客さんの8割くらいが外国の観光客っぽい方ばかり。海外の方に人気の店なんですかね。みんなどこで調べるんだろ？　お店の方に話を聞くと、某女優さんが「死ぬ前にここのビーフカツサンドを食べたい」と言ってくださった、とのことで、ちょこちょこメディアでも名前が挙がるお店なんでしょうね。

そんなこんなで、前菜が到着。ホタテの燻製とのことで、なんか品のある盛り付けです。食べてみると…なにこれ、超うめぇ。ホタテがしっかり燻製されてて、スモーキーな香りが口の中いっぱいに広がります。もちろんホタテのフレッシュ感もあり、生臭さが完全に消されてる感じ。これだけの単品でも頼みたいくらいです。添えられたバルサミコソースと塩レモン風味のタルタルソースも相性抜群で美味しい。添えられた野菜の味も濃いですね。

というわけで、前菜からかなりやられてしまったのですが、その後もコースは続き、ソラマメ（だったかな？）のスープ、野菜サラダ（これだけは普通だった）と、野菜中心のメニューながら美味しい料理が続きます。途中で友人が頼んだアラカルトのメニューも、なんかキチンと仕事がなされているかんじで、友人も満足してるようで。値段相応かそれ以上の料理ばっかりですね。

そしてメインディッシュのサーロインステーキ。塩＆粒マスタードが添えられてて、ソース皿にはポン酢・胡麻ポン酢・にんにく醤油が盛られてます。肉自体がすごく美味しい上に、色々と味変が楽しめるのもいいですね。サーロインながらアブラアブラしてなくて、ごはんとの相性も抜群。私はあまり赤ワインとか嗜まないんですが、好きな人にはよさそうな良いステーキでした。

さらにそこからビーフカツサンドが到着。おお、赤い。みんなで1切れずつ頬張ると…おお、すっげぇ！　肉は柔らかくて、肉汁たっぷり。赤身の見た目に反してちゃんと肉が温かいのが良いですねぇ。トーストのボリュームは控えめで、まさに「肉、食ってます！」という印象を強く感じるビーフカツサンドでした。うむ、これなら5000円するのも致し方なし。見た目のインパクトも含めてかなり強烈でした。元々「ビーフカツ」ってのに懐疑的だったってのもあるんですが、かなり印象が変わりましたね。

デザートはアイスとクリームブリュレとパイナップル。こちらもちゃんと美味しくて、大満足でした。アラカルトを含めると、一人8千円（酒呑んだら1万円くらい）になりそうな感じのお店ではありますが、それだけ満足できるお店かと思います。

余談ですが、デザートを食べ終わって店員さんと喋っていたら、「最近はランチで修学旅行の中学生とかもご来店いただけてるんですよ」という言葉に衝撃。なるほど、今の子はこういう店も観光の選択肢に入るんですね。おじさんの若い頃は、全然銀じゃない銀閣寺を見つつ、げんなりしていたものだよ、と少しだけ残念な気分になりました。

ま、お店は良かったので、予約必須っぽいですが、また京都に来た際は行きます。ごちそうさまでした。