幻の鶏とも言われる「天草大王」を食べつくす♪　刺身、手羽先、焼き鳥、そして親子丼！　どれも最強の美味しさでした、さすが大王♪ : 鳥蔵

天草市港町にある居酒屋「鳥蔵」さんです♪
海のすぐ近くにあるお店で、港の倉庫のような建物を改築して居酒屋さんになっています。　これがなかなかステキで、木をうまく使って船のような造りのようにも思えます。　２階席もあり、２階というよりは大きなロフトという感じで、全体的に天井が高くて開放的な広々としたお店でした。

大漁旗や、イカ釣りのときに使うランプ、イカリなどが飾られていて雰囲気もいいですね～♪
そして、魚介料理がメインというよりも、地鶏の天草大王を使った鶏料理のほうがメインっぽい、ちょっと変わったお店でした。　そんなわけで、こちらの「鳥蔵」さんには、天草大王の料理を頂きにやってきました。

「天草大王」は、昭和に入って一度絶滅した鶏で、残された１枚の油絵と僅かな文献を基に復元された鶏とのこと。　写真で見ていても、すごくでかくて、かっこいい！　間違いなく強そうだし、幻の鶏とも言われ一度絶滅したが復活を遂げたところなども、まさに「大王」という名にふさわしいですね。

まずはドリンクから。
天草らしいお酒がよいと思って、純米焼酎「天草」にします。　嫁は「烏龍茶」です。
その後、追加で「熊本づくり（一番搾りの支援復興バージョン）」も注文しました。　九州に来てよくみかけた「キリンの一番搾り」の支援復興バージョンで、１本につき10円が熊本地震の被災地の復興支援策に活用されるというものです。　熊本では美味しいものをたくさん食べて、こういう寄付的な機会がちょっとでもあれば少しでもやっていこうという九州旅行にしていました。

「天草 グラス (450円)」
熊本県天草の唯一の蔵の焼酎らしいです。
お米は熊本産のヒノヒカリを使用して、竜洞山の清らかな伏流水で仕込むとのことでした。　意外にもスッキリと柔らかくして飲みやすいという印象でした。　コクがあって、お米の香りがす～っと続く感じが心地よいですね。　これ、どこかで見かけたらまた買おうかな～とか思いました♪

お通しは「タコの酢の物」で、まずはさっぱりとさせて頂き、楽しみにしていた「天草大王」の注文です♪

まずは、「大王刺身の盛り合わせ (1250円)」、これはもう必須でした（笑）
そして、大好きな親子丼もあったので「天草大王の親子丼 (650円)」、そして焼き鳥も「大王」と名前の付いたものが６種類。　２本ずつ注文ということだったので、どれを選ぼうか迷っていたのですが、「一本ずつでもいいですよ」と店員さんが優しく言ってくれたので、お言葉に甘えて「じゃあ、大王全部一本ずつで～♪」とお願いしました♪
その他「大王の大手羽先塩焼き (300円)」も追加で注文、これかなり大きいので食べ応えもありました。

「大王刺身の盛り合わせ (1250円)」
ムネ・ズリ・ササミの３種盛りです。
盛り付けも美しいし、なにより鶏の刺身一枚一枚が輝いてますね～♪
ササミが特に美味しくて、ぶるっと弾力のある歯ごたえ、噛みしめると旨みが口の中に広がりコクを感じます。　九州の甘みのある醤油をちょろっとつけて食べると、淡白な刺身の味わいが引き出されて、また美味しい♪

ズリもコリッとして歯応えで、クセを全く感じないのがすごいですね。
魚の刺身を食べているような感覚で、一枚一枚に力強さを感じられるので、食べ応えもありました。　天草大王って天草の海藻やいりこなどをたくさん食べて育っているそうで、お肉そのものが柔らかくて、旨みも強い地鶏だそうです。　食べると確かに納得できました。　さすが大王！！

「天草大王の親子丼 (650円)」
ちょうどこの時、「あまくさ丼丼フェア」というのをやっていて、各店で天草の特産を使った丼ものを出して競うイベントが開催されている期間でした。　殆どのお店は海鮮を使った丼だったのですが、こちらの「鳥蔵」さんは「天草大王炭火焼き丼（温玉付き） (1200円)」。　これかなり魅かれたのですが、やっぱり「親子丼」食べたいな～っと思って、今回は「天草大王の親子丼 (650円)」にしました。

やや固めだが、とろっとした半熟感を残している親子丼。
そして、真ん中には、さらに生卵が乗っています。　この卵も天草大王の玉子なんでしょうね～。　お肉もゴロゴロと入っていて、しっかりとお腹がいっぱいになりますね。　これで650円だと、かなりコスパがよいです。

甘めの出汁でとろとろ～っと仕上がっていて、比較的脂肪が少ないためボリュームはあるけどヘルシーな親子丼でした。
やはり天草大王の存在感はすごい、ゴロゴロとした鶏肉が甘めの出汁をすっていてジュワッとします。　玉子と絡んで旨みが倍増、これは最強の親子丼だな～っと思いました。

今まで、親子丼は名古屋コーチンを使ったものが一番美味しいと思ってましたが、天草大王は同じレベルで美味しいですね♪　そして甘めの醤油とほんのりとした出汁の風味、とろ～っとゆるめの卵の仕上がりと調理のうまさも感じられて、これは気に入りました♪

さてこれまた楽しみにしていた天草大王の焼き鳥♪ 「じゃあ、大王全部で～♪」と言って注文したのは６種類。
「大王ネギま (200円)」「大王ボンジリ (200円)」「大王ハツ (180円)」
「大王スナズリ (180円)」「大王鶏皮 (180円)」「大王レバー (180円)」

刺身だとさっぱりと天草大王の旨みを実感できましたが、焼くとガツっとジューシーに味わえますね。
この鶏、やっぱり強いんだろうな～。　肉質が柔軟で柔らかいながらも、力強い筋肉をしっかりと持ち合わせているように思えます。　脂分が少なく、まさにアスリートの体を持った地鶏なんじゃないかと思います。

ちょっと脂の多そうなところで「ボンジリ」とか「鶏皮」が気になっていたのですが、脂そのものに甘みがしっかりとあって、これまた美味しい♪　ジュワ～っと口の中に広がる脂の旨みが最強の証ですね。

「ハツ」も「レバー」も全くクセがなくて、旨みだけをしっかりと感じられて、かなり気に入りました。
まず鮮度がよいのでしょうね～、天草大王そのものの旨さももちろんあるのですが、それに加えて鮮度のよさが、美味しさを最大限に出して提供されているという気がしました。

「大王の大手羽先塩焼き (300円)」
これも、まずは大きさに圧巻♪　手羽先ってこんなに大きかったっけ？って思うくらいでした（笑）
さすが大王の手羽先だな～♪　攻撃力がすごく高そうな一品です。

表面はパリッと焼いた手羽先で、皮の脂が程よくのってとってもジューシーな手羽先でした。
もともとヘルシー感のある大王ですが、塩焼きにすることでお肉の旨みだけがハッキリとわかって、皮の脂の旨みだけを合わせて食べる、この食べ方がもしかしたら一番うまいかもって思いました。

いや～、天草大王をすっかりと満喫させてもらいました♪　これは最強ですな～。
「鳥蔵」さんって天草では普通の居酒屋さんなんでしょうけど、調理もすごくうまくて、天草大王のよさをしっかりと伝えてくれているようで気に入りました♪　初の天草で素晴らしい夕食をとることができて満足です。