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熊本県阿蘇郡 ミシュランGで前代未聞の2つ星獲得 黒川温泉はいつも玉手箱 旅人を引き付けるそれぞれの宿の魅力 夢竜胆さん
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店名 |
瀬の本館 夢龍胆
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---|---|
ジャンル | 料理旅館、日本料理 |
予約・ お問い合わせ |
0967-44-0321 |
予約可否 | |
住所 | |
営業時間 | |
予算(口コミ集計) |
¥20,000~¥29,999
|
支払い方法 |
カード可 |
個室 |
有 |
---|---|
空間・設備 | 落ち着いた空間 |
ドリンク | 焼酎あり |
---|
利用シーン |
こんな時によく使われます。 |
---|---|
お子様連れ |
子供可 |
ホームページ | |
初投稿者 | |
最近の編集者 |
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皆様、今日もかっとばしてまいりましょうー-。
これから世界でどんなテクノロジーが開発されても、
黒川の景観と小径で交叉する人の情緒を復刻させることは無理だろう。
熊本県阿蘇郡、実質8部屋しか予約を取らない田ノ原川のほとりにある、
夢竜胆さんに御邪魔しました。
2008年ミシュラングリーンガイドジャパンで前代未聞の2つ星を獲得した黒川温泉。
温泉の完成形。これから翼を与えて大きくなる必要のない温泉地が黒川温泉かもしれません。
温泉とは日本人の根幹。そんな形容が正しいのが黒川温泉です。
周りには大分県の湯布院が象徴する湯平温泉や別府温泉、
さらに本県熊本には山鹿温泉や人吉温泉など、温泉通を唸らせるビッグな温泉地が囲んでる。
温泉の湯質で言えば、万人が「黒川温泉が勝っている」とは言わないだろう。
黒川温泉が多くの旅人から愛される所以はなんであろうか。
歓楽的要素がまるでない統一された標識と案内板。
渓谷に深く入りたった20余軒で構成される源泉露天風呂の宿。
どの宿に泊まっても差の少ない景観と湯質。
一世風靡を良しとしない堅実な広告の打ち出し。
宿泊客でもないのに分け隔てなく露天風呂を巡らせる温泉スタンプラリー。
露天風呂が出来ない宿のために、すべての旅館が繁栄しなければ黒川ではないという、
老舗神明館のオーナー後藤さんの鶴の一声で、この温泉ラリーは始まったそうであります。
そのいずれの宿からも、90度を超える負けず更には他に劣ることのない殊玉の源泉が惜しみなく湧き出ている。
刻一刻と形を変え変化していく温泉の湯けむりは、
まるで意思を持って動く生きもののようにも見える。
つまらぬものを荘厳にしたり、崇高なものを下品にしてしまう世の中。
ぼぉーと湯けむりを眺めていると、いつしかそのけむりが静謐な透明感を帯びてくる。
黒川の発展のために尽くした方々の生気が、己の邪気まで取り払ってくれそうな澄んだけむりの姿である。
成功したとき、失敗したとき、そして周りが一世一代の大勝負に出た時、いつも黒川温泉に
「お参り」することにしている。
いつも新しいアイディアを生み出してくれる己の聖地でもあり、
周りを幸せにしてこそ繁栄があると考える黒川温泉の信念を確かめに来る。
生きとし生けるものの生気と発見に満ちた場所が、まさに黒川温泉である。
旅館、夢竜胆(ゆめりんどう)は初めてお邪魔致しました。
神明館、山みず木、ふじや、特にいこいさんは常連とまでは行きませんが宿泊させていただきました。
入口入って亭主の御出迎え。
実質8部屋程度の小さな宿で、食事は19時。朝は8時でした。
料理は最後に御品書きをまとめましたが、地のもので揃えているのはくだんの通り。
他の黒川のお宿と同じく、小国産のものを中心としたラインナップ。
特製の煉瓦窯で焼く御当地南小国産の「あきげしき」も美味しかったです。
肥後の味彩牛も風味豊か。
群馬県で以前食べた地鶏も、梅を加工するときに使う梅酢と、
養蚕用に広く栽培されている桑の葉の粉末を餌に混ぜて風味をだしていると聞いたことがありますが、この熊本の味彩牛も美味しいですね。
研修生のネパール人の方も立派。どうぞこれからも黒川を支えていってください。
多くのお宿があなたがた研修生の力を必要としてますよ。これからも。
温泉は表玄関右にも足湯、左にサウナがありましたが、コロナ禍のため営業しておらず、
男性、女性ともに、内湯と露天風呂の2つ。部屋数に比較して、とても大きい。
田ノ原川のせせらぎを聞きながら入る露天は最高でございます。
竜胆(りんどう)の花言葉は、「本当のやさしさ」だそうです。
旅人の特別な日にささやかなやさしさと気持ちの彩を添えてくれる。
人間の理性をも曇らせるコロナ禍において、多趣味の方には、好きでも距離を置かなければいけないものが多い暮らし辛い世の中。
無数の努力が黒川温泉のブランドを生み、多くの助け合いがひとの心を動かす。
やはり黒川温泉はいつでも特別な温泉であります。
旅人がそれぞれの温泉地の歴史を噛みしめながら訪れる機会に。
またロマンを求めてまいります。ありがとう。
<夕食> 2022年1月吉日 以下メニュー
食前酒・・濁りゆず酒
旬彩・・ゆず釜盛 鶏皮ぽんず、海老芝煮 滋姑煎餅 銀杏から揚げ
数の子 ゆず羊羹 銀鱈西京焼き 栗きんとん 大納言寄せ
小鍋地鶏みそ・・地鶏 小国大根 里芋 花人参 葱 匠豆腐 南国揚げ
蒟蒻 シイタケ ニラ
御造り・・天草みやび鯛 天ケ瀬サクラマス 鳴門昆布 湯葉 薬味添え
焼き物・・アユの塩焼き 甘酢赤キャベツ 笑い栗 カボス タデ酢
名物・・阿蘇美豚角煮と阿蘇高菜 小国大根 占地 青唐
替り鉢・・肥後アジサイ牛陶板焼き エリンギ 南京 玉葱 ブロッコリー
バター ニンニクソース 山椒塩
揚げ物・・てんぷら 海老 蓮根 あんのう芋 大葉
留椀・・京味噌仕立て 蕪 占地 あげ 小葱 若布
御飯・・焚きたて南小国産あきげしき
香物・・自家製漬物
デザート・・南瓜プリン いちご キウイ 天草パール蜜柑
またお邪魔させていただきます。
有難うございました。