早春の四国巡り③　四国最南端の足摺のホテルはコスパ抜群でおもてなしも温かい : 足摺テルメ

前夜思いっきり高知のカツオを堪能したこの日はひたすら足摺を目指します。
朝食は高評価のセルフうどん店で、と思っていたのですがあまり空腹感がないのでパスしてひたすら西進、途中の須崎あたりのスーパーへ地元のお酒を買いに立ち寄ったついでにフードコートでうどんとたこ焼きで朝昼兼用です。

私達の旅はほとんど車利用なので重くても必ず地元のお酒は買って帰ります。
特に珍重される地酒というのではなく当地のナショナルブランドというか、電柱や道端にに広告銘柄がたくさん掲げられてるアレです。
その地でそこの方々に普通に愛飲されているものを買うのが好きなのですがお土産店では気取ったランクやボトルのものしか売っていないし1升でもガラス瓶なので地元のスーパーに寄って紙パックのものを買います。
今回は司牡丹と土佐鶴、それぞれ赤と青を1本づつで4升買いました。

途中竜串海岸に迂回、ここも久しぶりですが以前と比べると残念なことに寂しくなっています。
足摺海洋館が閉館中のせいもありグラスボートも運休でした、せっかくクーポン券を印刷していったのに(汗)
でも現在工事中の足摺海洋館は新たに「SATOUMI」となって2020年7月にオープン予定、竜串海岸にお客さんが戻ると良いですね。

その後足摺岬から大海原を眺めて本日の宿「足摺テルメ」に向かいます。

こちらは海に向かった斜面に階段状に建つお洒落な建物、道路からは1階に見えるフロアが実はフロント甲斐の5階で客室は下に伸びていきます。
腰の関係上(汗)ベッドでしか辛いのでそれで検索したらこちらしかヒットしなかったので予約したのですがこれが大正解の良いお宿でした。

お出迎えのスタッフさんが荷物を運んでフロントに着くなり苗字も車のナンバーも言い当てられました。
えっ？スタッフさん同士会話してないしインカムだって装着してらっしゃらないのになぜ？
答えはお客をずっとお出迎えの体制で駐車場に入ってくればチェックされてるそうで感心。
こうした気配りはチェックインからアウトまで至る所に溢れていて、それはパブリックスペースの設備の使いやすさとも相俟って素晴らしいです。

立派なライブラリーを兼ねたラウンジがあってそこでのドリンクは地元産のワインを含めすべてフリーです。
徳島・高知とビジネスホテルだったのでこの日は大きなお風呂に入れると早めにチェックインしたのでこちらでもゆっくり寛がせていただきました。

さて存分に足摺温泉を堪能した後はお待ちかねの夕食です。

献立は以下の通り
＊先付け
＊海神の皿鉢　5種
＊カツオのたたき3種
＊お造り　2種(歯カツオ・スズキ)
＊焼き物　タルメ(目鯛のバター焼き)
＊揚げ物　はきちん地鶏味噌天ぷら
＊強肴　　四万十ポークの串焼き
＊お食事　ちらし寿司　　生シラス玉子とじ
＊デザート　パッションフルーツゼリー　キャラメルムース

地の食材や調理法を活かした郷土愛を感じるお料理でした。

実はチェックインの際に「清水サバ」のお造りをお勧めいただいて2人分お願いしてあったのですがこれが大当り、その名も高き清水サバは普段食べているサバとは大違いのこりっとした食感で、もちろんサバの風味は強いのですがともすれば感じるサバ独特の臭みは皆無です。
入荷も限られ入ったとしても少量で、フロントではあと何人前可能かカウントダウン状態でした。
旅館の夕食って多くていつも持て余すので清水サバは食べたいけれど2人で1人前で十分かなと思いましたがとれたて新鮮なのは滅多に食せるものでもなし、と2人前にして正解、もっともっと食べたいくらい、これがこの夕食の断トツのハイライトでした。

それとワイナリーが考案されたというスモークド・タクワン、葡萄のチップで燻すそうでこちらもお勧めで頂いてみたらなんと秋田のいぶりがっことはまた違う味わいでワインやチーズにピッタリそう、もちろん翌朝売店で買い求めました。

こうして地元食材満載の夕食は丁寧に配膳、親切に説明をして下さるスタッフさんのおかげと素晴らしい清水サバとスモークド・タクワンのおかげで豊かなものとなりました。


朝食は、前夜あれだけたくさん頂いたというのに深夜と早朝の温泉のせいかもうお腹ペコペコです。
バイキングなのですがいつもの通り目移りしてしまってたくさん取ってしまいました。

特筆すべきは土佐ジローの卵の食べ放題！
卵かけご飯用の大き目茶碗の横にはご当地ブランド卵の土佐ジローが惜しげもなく積まれています。
濃いベージュ・薄いベージュ・白玉といろいろ、やっぱり赤玉が美味しいかなと濃い色のを頂きました。
パッカーン、は～い綺麗なオレンジ色です。
この卵かけご飯は食べていない方は皆無なくらいの大人気でした。
他にも温玉・スクランブルエッグ・出汁巻きと素晴らしき土佐ジローの世界、おおよそ5個は頂いたかと思います。
タマゴスキーさんがこの場にいらっしゃったら何個召し上がったことでしょう。

さて、取ったものは最後まで責任をもって平らげなければいけません。
おかげで午後遅くまでまったく空腹感なし、毎度のごとくお昼は抜きでした。


こちらの魅力はまずはスタッフの皆さんのホスピタリティの素晴らしさです。
高級ホテルのように慇懃ではなくただただ親切、会えば必ず笑顔、説明を求めれば一生懸命答えて下さり、売店でも商品の説明をきちんとして下さいました。
こうしたことは当たり前のようでいて、では全員ができるかといえばそうでもありません。
こちらでそれが可能なのは企業努力もさることながら土地特有の人柄の良さがあるのでは、と思った次第です。

そして抜群のコスパ、今回は別注の清水サバやスモークド・タクワン、アルコールなどを加算した金額なので10,000円を超えていますがそれらをすべて省いた純粋なプラン料金ならなんと8,000円台なんです！！
広い部屋、美味しい食事、素敵なラウンジに温泉、これだけ揃ってオフシーズンとはいえこの価格ってすごくないですか！！
ああ、8,000円から9,999円ゾーンにポチして皆様に感動をお伝えしたかったです。

設備も心地良くコストパフォーマンスにも優れたホテル、もう少し近ければリピータになりたいところですがさすがに足摺では次には何年後に来れるやら。
でもまたお伺いしたいですし、これから足摺観光をお考えの方にはぜひともお勧めしたいホテルです。


どうもごちそうさま、そしていろいろお世話になりありがとうございました。