待ち時間予想の鰻 : かいだ屋

前回訪問から９日後。
前回は閉店間際を狙ってするりと入る作戦で
5分待ち鰻丼を愉しんだ。
そしたら同じ時期の最も混む曜日の混む時間ならどうなるのか？
を検証してみる。

4月14日日曜日12:15快晴
店前にずらりと並ぶ車を横目に店内に入りレジ横にあるウェィティングボードに名前を書き込む。
自分の前には9組の待ち人達。

レジ横のお姉さんにこれなら1時間はかかるよね？
と予想を伝えるともしかしたらもう少し早いかも？と助言を受けて一旦用を済ませに店を離れる。

40分後に再来店であと2組待ち。
車中で待っているとフードコートでよくみる呼び出しブザーが手元で鳴って13:00無事入店。

いつもは鰻丼だが今回は値段が同じ鰻重にしてみる。

着丼は入店から48分後の13:48分。

今回は約1.5時間待ちの鰻重ということになる。
夏場のような激混みではないが
それでもこれくらいはかかるんだな。

鰻重は蓋をする分表面が気持ちしっとりとして
この店のパリリの食感が少し削がれる。
やはり地焼きの鰻は鰻丼だな。

平日休みのこの日
18時を目処にふらりと店に向かう。
行列のない入り口をするりと入り
いつものように鰻丼上をお願いして
卓上のメニューを撮影する。

画像データの記録時刻は18:07
待つほどもなく席に運ばれた丼を撮影する。
画像データの記録は18:12だ。

行列と閉店の間隙をつくのがこの店のノンストレスな鰻活だろう。

パリリと香ばしく焼かれた鰻に
高知の上店の中では
一番甘めに決められたタレに
青々とした仁淀の山椒を振る。

2時間待ちは当たり前なこの店で
どん兵衛を待つくらいの時間で得られる至福の鰻丼。

人気の夏場が近づくに連れ売り切れごめんの時間が早まる事は考慮しておく必要があるだろう。

　電話で年内の営業日の問い合わせをすると
今年は29日の今日までですとの返事。
この店のスタンスなら昼過ぎには売り切れ閉店を予想して電話の直後に店に向かう。

10時40分、整理券16枚は配り終えているとの事で
呼ばれるのを車で待つ予約ボードに名前を書く。
そちらも16番目。
2巡目ギリかな？11時オープンなんで12時前に呼ばれることは絶対に無いと判じて一旦自宅へ帰る。

12時過ぎに予約表を見に行くと予想どおり売り切れ閉店の看板。
ボートを見ると待ちはまだ13組自分の前に名前がある。
それならば年末のお酒の買い出しに行こうと再び店を出る。
買い物を終えて13時前再々来店。
待ちは一組。
すぐに呼ばれて店内へ。

鰻丼と鰻重一人前づつお願いして
持ち帰りをと言いかけたら鰻切れを伝えられて持ち帰りは出来ず。
アテにしていた晩酌の肴が無いのならば仕方がない。
ほろ酔いの大掃除となることを覚悟して
サッポロの瓶を追加でお願いして昼酌としよう。
待つ事30分。

予約から3時間の時を経てやっと拝めた鰻の姿。
サクリと焼かれた鰻。
グビリとサッポロの瓶。
激戦の鰻にありつけた喜び。
年越しの鰻。

『嵐の前のかいだ屋』


夏は過ぎ風あざみ
かいだ屋も一瞬の凪の刻を迎える。
土曜日の午後1時であっても
弥生の頃には
静寂の隙が生まれる。

2時間待つ価値は見出せないが
すんなり入れるなら充分に魅力はある。
久々の甘ダレは甘さの中でなお素晴らしく調和が取れていて
甘いけど旨い
優秀な鰻のタレだ。

読めない回転の日なら焼き置きのタイミング。
当たり外れはあるだろうが
客が途切れる凪の時には真っ当に焼く時間を待って
美味しい鰻が食べられる。
翌日の同時刻には駐車場は溢れていたから
やはりカゲロウのような儚い凪なのだろう。

弥生の鰻
凪のかいだ屋
堪能の昼
鰹が揚がり蝉が泣きだすとこうはいかない。
今のうち
今のうちの細やかな凪の愉しみだ。

【２０１３年１１月】
以前は毎月通ってた「かいだ屋」さん。　今は少し足が遠のいています。
中学生の頃から食べ慣れた味だけに大好きなんですけどね・・・

ここは以前から安くて旨くてボリュームのあるの印象なんですが
付け合わせが無い分、今は他店より少々割高に感じてしまいます。
オーダーしようと思ってもサイドメニューも無いですし、超行列シフトのため常に数本は白焼きにして置いてますしね。

最近は　それならと・・サイドメニューの茶わん蒸しが美味しい「かね春」さんや
肝焼きが美味しい「源内」さんに行ってしまうんです。

昨日は高校ラグビーの花園予選決勝が春野運動公園であり教え子達の応援に。
そこで試合前に春野の「かね春」さんに行こうと思ってたんですが・・行きそびれ。
試合後に向かうも中休みに入っててありつけず。

鰻モードのままに　中休みの無い「かいだ屋」さんへ車を走らせます。
１５：３０頃の訪問なんで先客は二組だけ。　仮焼きしてた鰻を焼き直し「うな丼」は約４分で出来上がりです。
こういう余裕のある時間帯に行くと焼き置きでも時間管理がしっかりできていると見えて　なかなか美味しいです。

ただ超繁忙期はバラつきがあるので避けた方が賢明。
白焼きも私はおススメできません。

客足が減ってきたこの頃だけに、もうそろそろ超行列シフトを見直されても良い時かもしれません。
サイドメニュー造りも取り組んでいただけると・・嬉しいんだけどな。

ごちそうさまでした。


【２０１２年９月】
夏の名残りの日曜日
朝から昼まで炎天下の中、少年ラグビーのコーチしてたんで、完全にバテバテです。
練習終りに家でシャワーを浴びたら・・・全く動けなくなり・・・昼食も食いっぱぐれてしまいました。。。

こんな時は中休みの無い「かいだ屋」さんがお誂え向きです。
栄養補給と混雑を避ける時間調整が同時にできますから。

なんとか起き上がり15：00の訪問。
やはりこの時間だと空席も多数あります。
一人なので入口近くの厨房前のテーブル席に座ります。

いつものごとく　うな丼（上）一本入りを注文。
待つこと約10分。
テーブルにセットされた　たれも仁淀産の山椒もつけず、ただひたすらに　鰻を頬張ります。

値段は４月からの変動は無いようです。
注文から店を出るまでの所要時間　15分也。
そこらの定食屋なみのスピードです。

混雑時に行った時の味と快適度合いとは・・大違い。
この店は独りでピークを避けて行く方が賢明です。

※常々、幾つかの鰻屋さんの評価を見直したいと考えてたんで、評価見直しです。

☆4　⇒　☆4.5

他のお店で気前よく4.5をつけてて、初期レビューのこちらは４のままではちょっと釣り合わない気がしてましたんで。。。


【２０１２年４月】
ゴールの見えないマラソンを走っているよう。

今の高知のうなぎ屋さんの状況です。

稚魚の不漁により年に何度も値上げを余儀なくされています。
高知一の人気店「かいだ屋」さんも例外ではありません。

２０１１年シーズンは　当初はうな丼(上)一本入り１６００円
７月の訪問時には１8００円に値上がりし
本日久々に訪問してみると２５００円になっていました。
鰻も若干ですが小振りになった気がします。

メニューを見ると苦肉の策か　うな丼(中)2/3本入り２０００円というメニューも追加されていました。

私は勝手に高知のうなぎ屋さんを相撲番付になぞらえて順位付けしているんですが
東の正横綱に位置づけしている　かいだ屋さん
その東の正横綱が先の見えないマラソンに苦戦しています。

混雑を避けるつもりで日曜日の15：30訪問してみるとなんと！
５０人位座れる大広間は先客２人だけ！！

こんな店の状態を見たのはもう何年ぶりでしょうか？
ちょっと驚きです。

相変わらず美味しいうなぎを提供しているだけに残念な状況ですね

頑張れ！！　横綱！

頑張れ！！　高知のうなぎ屋さん

ごちそうさまでした。


【２０１１年７月】
高知県はうなぎの稚魚が良く取れることから養鰻場が多くあります。
ここ　かいだ屋さんも元養鰻業をされてたご主人が始めたうなぎ屋さんです。

高知空港から南に車で5分少々、のどかな田園風景の中にこの店はあります。

今年は例年以上にうなぎの稚魚が取れないことから、うなぎの卸値が値上がりしており
うなぎ屋さんは値上げをしないと採算が取れないというニュースを数日前に見たんですが・・・
その影響がここにも出てました。

たしか先月来た時は　うな丼（上）が1600円だったと思ったんですが今日は1800円に。
まぁ　それでもかなり安いと思います。
事情を考えれば許容範囲の値上げかな。

私はいつもボリュームのあるうな丼(上)うなぎ一本入りを注文します。
これは非常に満足度の高い一品です。

ここのうなぎの好きなとこはまずはパリッとした焼き。
そしてくどくなくてバランスの良いタレ。
臭みのない脂ののった肉厚なうなぎです。

それと私はうなぎ屋さんで白焼きを食べながらビールを飲むのが好きなんですが
この店は白焼きはあまりおススメではありません。
少し硬めの仕上がりです。

あとここは混雑店なんで地元の人間はついつい足が遠のいてしまいがちですが
一人でピークをずらして行くと意外と待たずに食べれます。

今日も夏場の土曜日で食事時に行くと通常一時間くらいは待たないといけないんですが、
16時40分くらいに訪問したら待ち時間なしで、注文して15分くらいでうなぎが出てきました。

それと土日祝は割と早い時間に品切れで閉店することが多いのでご注意を。

今日も17：00頃には店の人が残り20本くらいと言ってました。

御馳走様でした。