奥湯河原の風光明媚な老舗宿でのお誕生日会！ : 石葉

海岸線から奥湯河原方面へと向かい、千歳川沿いの通りから途中で右手に入ります。細い道をのぼることになるのですが、路地への入り口には目立つ案内もないので要注意！！
この時もナビの案内に気づかず、不動滝まで来てしまい、折り返してUターンする角度で入っていきました。
ちょっと不安を感じながら進むと、途中の電信柱に「石葉」の文字が現れ始めたので一安心。
さらに上り進めた先にありました！！

敷地に入る前に撮影しようとしたのですが、すでにお出迎えの方々の姿が見えたため、そのまま敷地内へ。

自動車は、お宿目の前の駐車スペースに停車してくれます。

丁寧なお出迎えとともに案内されたとおり、靴を脱ぎ、上がった先は、スリッパをはかず素足で過ごせるようになっていました。

入ってすぐ左手の小部屋でしばし待った後、お部屋へと案内してもらいました。　

1階でありながら窓から見える景色は、立派な桃の枝と離れの瓦屋根を見下ろせる景観の良さ。
その窓とお部屋の間に、夏の間は、障子ではなくよしずを入れているとのことで、なんとも涼しげな雰囲気となっています。

お部屋内もとても清潔感あり、クーラーで冷えすぎることのない快適な空間となっていました。

そんなお部屋でいただく、お出迎えの品は「水まんじゅう」と「明日葉茶」。
この明日葉茶のファンでこの宿に訪れるという方もいらっしゃるほど人気のお茶！！
くせもなくほんのり甘みも感じられるさわやかな飲みくちのお茶でした(*´▽｀*)
冬は暖かいお茶で、夏は冷たいお茶になるそうです。

丁寧なおもてなしと美味しい和菓子と明日葉茶にお出迎えされて、心身ともにリラックスしたところでお風呂を楽しみながらまったり過ごしていると、あっという間に夕飯の時間！！

チェックイン時にお願いしていた18：30になると、仲居さんがお部屋で丁寧に食事の準備を始めてくれました。

お部屋つきの仲居さんは、今年4月に入ったばかりの新人さんとのこと。
まだ初々しさを感じられる対応ながら、おしゃべりな私によく付き合ってくれて感じの良いこと(*^^*)。

用意していただいたおのは、夏季の会席料理。
事前に苦手な食材をお伝えしていたので、それらを考慮してのお食事を用意してくれました。

✳️先付：冬瓜の丸煮　湯葉　生姜
　大きめにカットされた冬瓜がスッポンの煮こごりでたいてあり、敷いてある湯葉と添えてある生姜の風味とともに透き通る味わい。。
皮部分のかたさがしっかりのこっていて、見た目と食感の存在感大です。

　誕生日のお祝いに静岡県土井酒造場の日本酒
「開運」をいただきました！
　辛口でスッキリ！
　珍しく運転を買って出て連れてきてもらった
　おかげで、ほぼ一人でいただき、すっかり
　酔っ払いに( ´艸｀)


✳️八寸：新もずく　蛸やわらか煮　酢蓮根
　　　　鱧の子卵寄せ　万願寺唐辛子　
　　　　べっこう寿し　とうもろこしかき揚げ
　別メ：べっこう寿し→鱧寿し
　　　　鱧の子卵寄せ→子芋田楽

・新もずく
　よーく冷えててのどごし抜群！
　さっぱりながらも、生姜の風味が喉に香りを
　のこします。
・蛸のやわらか煮
　蛸をたたいて繊維をくずし軟らかく煮ている
　とのこと！
　確かにあの蛸の食感はどこへやら(*´▽｀*)
　噛む間もなく、口の中から消えてなくなる　
　柔らかさ！
・鱧寿し（別メニュー）
　淡路島産の鱧に有馬山椒をしのばせて、
　もち米を巻きあげてあります。
・とうもろこしのかき揚げ
　あまーいつぶつぶとうもろこしがはいった
　サクサクのかき揚げ！
　程良い塩味ととうもろこしの自然な甘さが
　良いバランスでお気に入り！
　
✳️お椀：鱧　蓴菜　青柚子
　お椀の蓋を開けると同時に、青柚子の香りが
　漂います！
　塩味控えめの優しい出汁に、ツルツルっと
　喉を通る蓴菜とともに、何物にも相性の良い
　淡泊な味わいの鱧とともに、なんとも淡泊な味付


　こちらにもお祝いの席ということで、
　可愛らしい鯛の形をした陶器の入れ物に、
　まんまるの可愛らしいお赤飯を用意してく
　れました！

✳️お造り：メイチダイ、メジマグロ
　別メ　：鱧と鮑の蒸し物
　こちらも生ものが苦手なので別メニュー！
　さらに貝類も苦手なため、鱧のみを練り梅の
　タレを付けて、あっさりとした味わいに！

✳️焼き物：鮎炭火焼き　蓼酢
　七輪で焼き上げられた小ぶりの鮎を
　大葉をすりつぶして米酢で和えた鮮やかな
　緑色＆マイルドな酸味のタレでいただきま
　した！
　鮎にふられている塩味と、蓼酢の酸味がぶつ
　かり合うことのない程よさ！

✳️お凌ぎ：手打ちそば　叩き陸蓮根（オクラ）
　細かくたたき上げられたオクラが、
　料理長自ら手打ちした、コシのあるそばに
　こんもりと乗せられています。
　そばつゆとお蕎麦、オクラと生わさびを混ぜ
　こみ、ツルツルっと数口で喉の奥へと消えて
　いきました！

✳️煮物：　鰻　丸茄子　茗荷
　表面はカリカリッと、身はふっくら焼き上げ
　られた鰻が、わぎりのおおきな丸茄子の上に
　乗せられ細く千切りされた茗荷をトッピング!
　カリカリとシャキシャキ＆ふんわりな食感の
　ハーモニーが楽しめます。

✳️強肴：牛ヒレ炭火焼き　無花果
　北海道十勝産のA3和牛に実山椒をトッピング!!
　山椒醤油をかけてあります。
つぶつぶの刺激的な食感が、やわらかく旨味
　のある牛肉の味わいを増していて美味!

✳️御飯：麦ご飯　とろろ　香の物
　つやっつやのミルキークイン（宮城県産）に
　もち麦が入って、プチプチ食感を楽しめている
　のかと思ったら、もち米が入っているとのこと
　で納得!
　粘り気の強い自然薯と伊豆産の卵は黄身だけ！
　わさび、醤油、のり、割り醤油をお好みでかけて
　いただきます！
　もうこの時点でお腹いっぱい！
　八分目で盛り付けをお願いしておきながら、　
　ツルツルっと喉を通り過ぎる食べやすさに、
　結果おかわりをして、違うトッピングを楽し
　みました！

✳️水菓子：季節のフルーツ
　メロンとブドウ　
　ブドウは、シナノパープルですか？と訪ねると
　「ナガノパープルです」とのこと!笑　←ｺﾗｺﾗ
　皮ごと食べられる新品種の黒ブドウは、私の
　大好物！

✳️甘味：わらび餅
　料理長お手製とのこと！
　甘さ控えめでぷるんぷるんな食感！
　香ばしいきな粉がまぶされていて、お腹いっぱ
　いだって、たくさん食べられちゃいます！


※湯河原産のレモンを使用した果実酒のソーダ割
　酸味と苦味も感じられる自家製ならではの
　あじわいでした！

随所に使われているわさびは、もちろん天城産！
その他の食材も地元湯河原から全国の美味しい食材が取り寄せられていました！

代替えメニューは、ほぼ鱧でしたが、それぞれ違う味付けのお料理となり、まるで鱧づくし膳といった感じ！
なんとも贅沢ですよね！

食器はどれも趣があり、食事に装いを添えています。
都会の料亭でいただく会席と違って繊細さにはかけるように思いますが、
湯河原ならではのあたたかみを感じられるもので、ほっこりしますね(*^^*)

料理長は銀座のお店から引き抜かれてきたそうですが、30代半ばとのこと！
まだまだのびしろありありで、期待大です(^o^)

お部屋つきの仲居さんは、今年入社したての新人さんとのことですが、こちらの要望や質問に頑張って答えてくれていたした(*´∀`*)ノ
彼女も、より深く料理だけでなく食材についても学んでおもてなしの席にたってくれる日は遠くないはず！

良くも悪くも自然をたっぷり満喫できるくつろぎの宿！

今回、お誕生日をお祝いしてもらうために、食べログのブロンズメダルもついているこちらのお宿をおねだり♪
ゆったりまったりくつろげる、静な老舗宿でいただくおもてなしのお料理とともに、特別な一日をプレゼントしてくれて、ありがとうでした(*´▽｀*)