“濃厚醤油鶏白湯そば”は濃厚過ぎる美味しいラーメンです。 : 麺屋 きよたか

昨今の情勢で、手持ちのマスクも少なくなり、電車に乗らないで、伺えるお店を探してみました。
訪問したことが無く、車での移動のために駐車場があるかないかの調査です。
・・・ありました。
小田原駅から小田急小田原線で4駅目の栢山（かやま）駅のそばに在る、お店の名前は“麺屋 きよたか”さんです。
駐車場に関しての記載は当然“有”で、“隣のビルと共有の広い共用駐車場有”となっています。
GoogleのStreet Viewでチェックすると整地はされていませんが、かなり広そうです。
お店のFacebookを見ると、店名の前に“濃厚鶏そば“と冠されており、ここのところ”あっさり”、”淡麗“とするラーメン屋さんが多かったこともあり、久しぶりの濃厚も悪くないかなーっと。
更に“ささみユッケ”なる生肉メニューと思われる興味を惹く一品もあります。
そして、“ 肉汁鶏餃子”なる味付けしていそうで、美味しそうな餃子メニューがあります。
それも３個と“量”よりも“いろいろなものを食べたい。（種類を多く）”の私のポリシーに叶う少量での提供です。
これも食べよう！！
早速に愛車を出すことに決定。

3月も終盤、この日は曇り、時々小雨と言う天気です。
このお店の開店は11:30とのことで、時間もあることから、一般道をひたすら走り、向います。
途中のドラッグストアで、用を済ませ、駐車場に到着。
大きな駐車場の一画に案内看板が設置されており“栢山レジデンスA・B棟月極駐車場“と記載されています。
この一画が、“麺屋 きよたか”さんも入居している栢山レジデンスの共用駐車場で、営業、来客用の駐車場になっているようです。
看板の傍に車を止めます。
計算通り、11:30の到着です。

駐車場から県道714号栢山停車場曽我線に出ると、左手直ぐに“濃厚鶏白湯ら～めん”と書かれた大きな提灯が見えます。
“麺屋 きよたか”さんです。
メニューの写真を載せた立看板も置いてありますが、少し陽に焼けている感じです。
お店の前には行列も無く、私が1番のお客のようです。
安心して周辺を10分程、散策してからお店に入ります。

戸を開けると目の前に券売機が置いてあります。
予定した“特製（全部のせ）濃厚醤油鶏白湯そば”のボタンは、一番人気らしく、Zの法則通り、一番上の一番左にあります。
迷わずにPush。
次に“ランチ限定 Aセット”のボタンを押します。
このセットはプラス（+）150円で、“お好きな丼”、“鶏唐揚げ（3個）”、“ 肉汁鶏餃子（3個）”のいずれかが選べます。
当然、“ 肉汁鶏餃子（3個）”を目当てに購入したものです。
そして、もう一つ予定していた“ささみユッケ”が食べられる“おつまみC”のボタンに（×）が赤く、点灯しており、モタモタしていると・・・・
女性スタッフが近寄ってきて、「どうされましたか？」
私、「“ささみユッケ”をいただきたいのですが、ボタンに×が点灯しているのです。夜しか提供されないのでしょうか？」
女性スタッフ、「現金での提供が出来ますよ・・・」
私、「良かった。現金でお願いします。」

カウンター席の一番奥に座ります。
カウンターの上には、食券2枚と百円玉4枚を置きます。
スタッフにメニュー内容を告げ、暫し待ちます。
お釣りの20円は直ぐに届けてくれています。

店内のレイアウトは、L型カウンターで、長辺側には4人、短辺側には3人が座れます。
そして長辺側の後方には4人掛けのテーブルが1卓、短辺側の後には畳敷きの小上がりがあり、2人掛け、4人掛けのテーブルがそれぞれ2卓置いてあります。
都合、20数人用の座席が用意されています。
スタッフは男が1人、女性は2人で店内を切り盛りしています。
昼飯時間近くになったからなのでしょうか？少しずつお客さんが、入って来ました。

最初に届き、いただいたのが、“ささみユッケ”です。
ホンの少し湯がいたようで、表面を少し白くさせた鶏ささみ肉に緑の刻み小ネギ、少し味控えめなゴマの入ったタレがかかり、その上に卵黄をトッピング、脇にはタップリの山葵が添えられています。
卵黄とささみを混ぜ、山葵を加えていただきます。
淡泊な味ながらも、美味しいです。
でも、反省！！
ラーメンと一緒に食べるものではありません。
辛口のお酒等にピッタリのツマミです。
でも、美味しかったです。

続けて、“肉汁鶏餃子”の登場。
スタッフからは「既に味が付いていますので・・・」と説明されながらお皿を置いて貰います。
熱々で、提供された肉汁餃子は何も付けずにいただきます。
しっかりとした何とも言えない味が付いており、思わず2ツいただいてしまいました。
皮は少し、軟らかめですが、中から肉汁が出て来て、口の中に拡がる美味しさが堪能できます。
試しにと1ツだけは残し、後で醤油を付けていただいたのですが、何も付けずにそのままいただく方がお勧めです。

愈々、メインの “特製（全部のせ）濃厚醤油鶏白湯そば”が着丼。
一品料理を堪能していたのですが、10分もかかっていません。
うーーん！！まさに濃厚なカーキ色のスープ。
トッピングは半分にカットされた味玉に鶏チャーシューが3枚、鶏ツミレも3個、海苔が5枚に、その裏に隠されているかのように横たわる長い穂先メンマ2本、玉ねぎのみじん切りが入り、水菜がそーっと乗せられています。

お店のスープに関しての説明は
“新鮮な鶏を強火で、長時間ドロドロになるまで炊きだした濃厚な鶏白湯スープ、たくさんの鶏をまるごと使った鶏の旨みと、コラーゲンがたっぷりつまった、贅沢スープです。”
となっています。
お店の説明通りの“”ドロドロ“で、旨みがタップリ融け出し過ぎたスープは、濃厚な白湯スープと言うよりも、色味からしても”淡茶湯（たんちゃたん？）スープ”です。

鶏のスープでここまで濃厚なのは初めてです。
ラーメンのスープと言うよりも、もうポタージュです。
レンゲをスープに差し込み、持ち上げた際には、何か重いものを掬う感じです。
このドロドロ（とろとろ）の濃厚鶏白湯のスープを口にしたとき、一旦は何かに躊躇うような感じでしたが、啜ってみれば塩っぱさが無く、まろやかな感じです。
玉ネギの苦みが仄かに出て来ますが、これは匂いを抑えるためと思われます。
まさしく、お店の説明通りの鶏の旨みと、コラーゲンがタップリと詰まった贅沢スープになっています。

特注されたとする平打ち中細の麺はスープから引き揚げようとすると、あまりの濃厚なスープで、麺同士が接着されたかのようにくっ付き、上手に引き上げられません。
沢山の麺がスープと一緒に箸に取り付いてくるのです。
上手に麺を引き上げても、麺と麺との間に膜を作っています。
この状態がスープと麺を一緒に食べることになり、美味しいのです。
絡むと言うより、“纏わり付く“、” くっ付いてくる。“と言う状態です。
麺自体は低加水のストレートの中細麺でスープに良く合います。

鶏のチャーシューはしっとりと、柔らかく美味しい。
鶏つくねは2種類の味付けで、両方とも生姜等で誤魔かさない味付けが、シッカリしていて、両方とも美味しいです。

海苔に隠れていたメンマはコリコリ感を、少し残した柔らかさです。
大きいメンマはアイテムとしても成立しています。
海苔をスープに挿すようにして、大きいメンマも見えるようにした方が、見栄えするのではと思います。
味玉は黄身が蕩けださない絶妙な半熟で、食べればトロッとして美味しく頂きました。

オーソドックスではないのですが、色々と工夫され辿り付かれた末の美味しいラーメンでした。

なお、初めての訪問でしたので、調味料を一切使用しないで最後までいただいてしまいましたが、お店には様々な調味料が用意されています。
“どのような物なのか？”、“どのラーメンに相性が良いのか？”等の解説を記載したポップもあり、興味がそそられました。
中には“フルーツ酢”等の他のお店では見ることができない調味料まであります。
解説通りのいただき方も、試みる必要があると思います。