いかんともしがたい : 魚貴

【 いただきます 】
この言葉に込められた意味を今さら説明する必要もないとは思います。
が、この日この言葉が痛く刺さった。

簡単な食前の挨拶になっている面がありますが、いただきますという言葉は謙譲語ですので、その背景には感謝の心があるわけですよね。
料理の提供までに携わる全ての人に感謝。
そして食材となった命への感謝。

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お久しぶりの訪問となったこちら魚貴。
遅めのランチで訪れた。
盛況なようでしてカキフライとアジフライは売り切れですとの事。
では何を食べましょうかねー！？

お品書きとにらめっこ。
的場のコウジもビックリな私の三白眼が捉えたのは・・・うな丼。


衝撃的な言葉を発しますよ！？
今回の食事について、結論から言うと「大ハズレ」だった。
過去の煌びやかな記憶が音を出して崩れたのではなかろうか。
ドンガラガッシャーーーン！
隣客が私をチラ見したもんね。
いや、彼のチラ見はその前に私が彼をだいぶチラチラチラチラ見していたからかなー。

だって彼はその日最後となるカキフライ定食を満足そうに食べていたから。
羨ましさＭＡＸだもの。

さて、先に書いたとおり私の目に飛び込んできた「うな丼」の文字。
店前に幟旗もはためいていたし、品書きにも【元気が出ますよ】の誘い文句。
少しくたびれていたので、これ幸いと注文いたしました。

忘れられていたのだと思われますがお冷が出てきません。
おしぼりのみ。大きくて厚みのある立派なおしぼりですよ。

しばらくして提供されたうな丼。
サイズは値段に対して立派な物です。ただね・・・見た瞬間に外れを予感しましたよ。
だらしなく掛けられたタレが窪んだ部分に溜まっています。
見るからにベタベタとした表面がアララ。
芳ばしい香りも無くて、温めた（温め直した）だろうけど焼いたとは到底思えない。
マジかよ。
魚貴がこれを出すの！？

いざ食べてみますとこれがまた酷い。
まずい鰻あるあるがそのままの形で出てきちゃった。
・ゴム状で噛み切れない皮
・生臭さが前面に出てしまっている
・甘ったる過ぎる濃いタレで鰻本来の味が感じられない
いやはやこれは参った。

いまどきスーパーで買った中国産の鰻を素人が温め直したってもう少し美味しくなりますよ。
インターネットなどに美味しく温めるコツとか溢れていますし。
（※実際に私も土用の丑の日で自分で鰻を焼きましたけど、美味しくできました。）

出された以上は残したくない。
捌かれて焼かれた鰻の身になったら食べないわけにはいきませんやね。
命をいただいているんだもん。

半分まで食べて改めて溜息が出る。
どうにも箸が進まないのだ。
箸で切れるわけのない皮は、口の中にいつまでもはびこる。
ベタっとしたタレのくどい甘さをご飯でごまかしても、その後は生臭さが口内を占拠する。
私はどんな表情で食事をしていたのかなー　なんて今更思っちゃう。

厨房からは物を落とす音が何度も客席に聞こえてくる。
この日は大将と思しき年配男性が接客をされていたので、厨房に居たのは不慣れな人物なのだろうか。


今回の評価店は【うな丼に対する評価】です。
これを鰻だと言われて初めて食べる人は、きっと鰻嫌いになる一品でしたねぇ。
他の料理が美味しいだけにとても残念に感じました。
それでもまた伺いますので、次回は笑顔で食事をしたいな♪

【2017.02.06】ランチ
最寄りの本厚木駅から、この店にたどり着くのは難しい。
誘惑が多いのだ(笑)
バスターミナルを左へ進む。すると韓国焼き肉から流れてくるサムギョプサル？プルコギ？振り切って進む。おっおーう今度は、なまらうまいっしょからこんがり豚肉とタレの反則の匂い。振り切って進む。オハナ堂が、美味しそうに手招き。。。振り切って進む。

線路沿いにあるこちらの店。線路側に扉があるのだが、のぼりはあるものの暖簾は無い。ん？閉まってるの？などと思いつつ扉に手をかけると開きました！
そして目の前にはすぐに壁！！(笑
)
通路の奥からおかみさんが現れて「どうぞっ」と店の方へと案内してくださいました。裏口なのかな？

メニューを見渡し、敬愛なるレビュアー様方々がふらいを絶賛されているのでふらいに決めた！
◆牡蠣ふらい 定食 850円
◆鯵ふらい単品 750円

私としては、なかなかのボリュームオーダーである。絶賛の品を食べたいという欲が出ちゃいましたねぇ(笑)

定食の味噌汁はあさりです。これがうんめぇ！私には少々濃い味に感じましたがうんめぇ！
あとご飯がふっくら美味しい。

牡蠣・鯵ともに衣サクサクで、中は身の柔らかみが残るくらいの揚げ具合です。

牡蠣はソースにからしを溶かしていただきました。グニュっと感が控えめで生牡蠣苦手だけどって方には食べやすそう。私はもう少しレアよりが好きかなー。

鯵は醤油でいただきました。この辺は好みが別れそうですね(笑)ソースも少し試しましたが、こちらのは醤油かなー。見た目のインパクトは強くないものの歯触りから先、風味や身のふんわり具合などは上質ですねぇ。ちゃーんとウマい！

欲張って頼んでみたけど、こりゃ正解だ！！
お腹いっぱいです。ふぅ

総じて飯のおかずというより、酒のお供として秀逸なのではなかろうかという印象でしたので、夜の部では大いに実力を発揮しそうですね！

こちらってもしかして元々は寿司屋だったりするのかな！？何かそんな雰囲気なのよねー。

ご馳走さまでした！！