店構えに似合わず、ちゃんとした中華料理をいただける : 紅高粱

再訪。
今回は体調はバッチリ。
さすがに前回訪問時は満腹中枢が麻痺していたように思うので、今回は適正量を頂く。
「特制四川麻婆豆腐」(880円)、「ハチノスセロリー和え」(確か840円)。
これらにライス(170円)をつけて。

四川料理店では、やはり麻婆豆腐を頂いてみるべきだろうということで、注文。
豆腐は木綿。味付けは豆板醤たっぷり、豆豉(トウチ)たっぷり、唐辛子たっぷりで濃厚。
辛いと甘いとが強烈に襲ってくる感じ。
残念ながら花椒の痺れ感はあまりないので、全体的に味付けは重い。
日本で標準的な麻婆豆腐よりも確実に美味しいが、この重さゆえ他の人に奨めるには
少々躊躇する。

ハチノスセロリー和えは、セロリの香りが爽やかな一品。
量目は少々物足りなかったが、味付けには不満はなく美味しく頂くことが出来た。

麻婆豆腐は私個人の好みとは少し外れていたが、他のメニューも含めて味付けは
決して悪いわけではなく、再訪してみたいという魅力がある。

■'07/09-----
この日、私は風邪ッぴき。
風邪を治すには、たくさん栄養つけなきゃ。
そんなときにはやっぱり、栄養バランスが良い中華料理でしょ。

というわけで、このお店に向かう。

小田急線の小さな駅、柿生駅のすぐ近く。改札から徒歩１分。
小さな雑居ビルの１階。
地元色が極めて濃い小さな中華料理店だ。

店内は、入り口付近はガレージ風で、奥に行くと中華居酒屋風。なかなか面白い雰囲気だ。この手の中華料理店の多くは男性仕様なのだが、見た目以上に清潔感があるので、女性同士で入っても子供連れで入っても、まったく場違いであるという感じではない。

メニューには、四川料理を核にしながら、多彩な料理が並ぶ。400円台の小皿料理も充実しているし、単品でも殆どが800円前後なのでとても利用しやすい。

というわけで、栄養つける意気込み満々で食べ始める。

まず「牛ハチノスのピリ辛風味和え」(880円)で、疲れた胃を叩き起こす。牛ハチノス(トリッパー)がたっぷり入ったサービス旺盛な品。サッパリ風のピリ辛味が牛ハチノスの旨みを邪魔しない。なかなか良い品だと思う。

次に、このお店の看板料理の一つ「水煮肉（すいずろう）」(1380円)。唐辛子パワーでスープの表面にはギトギトの粉唐辛子が怪しく光る、いかにも辛そうな品。具には、豚肉とレタスが入る。この具の味は今ひとつだが、スープの味が結構いい。恐らく、唐辛子と花椒による麻(マー：辛さ)と辣(ラー：痺れ)のバランスがとても良いのだろう。基本的には麻が中心の方向性なのだが、適度に辣が効いており、四川料理初心者でも激辛の四川麻辣味を楽しむことができる。
今回は「ご飯」(170円)と一緒に頂いたが、麺だけを注文することもできるのでこれをスープに入れて頂くのも面白そうだ。

次に、「つるむらさきのニンニク炒め」（780円)。最初は小松菜を頼んだのだが、つるむらさきでも出来るとのことなので、こっちにチェンジ。栄養価は明らかにつるむらさきの方が優れているし、なんと言っても美味いのだ。そして、出てきた料理、期待通りに美味かった。塩加減はグー、炒め加減もグー。そして何より、叩き潰したニンニクがたっぷり入ってこの香りと味がたっぷりとつるむらさきに移って美味しい。そして、風邪に良さそう！

次に、まだまだいく「水餃子」(230円)。価格は安いが、ちゃんと手作りの餃子が３個、スープに浮いて出てきた。餃子の餡は、豚肉と韮ベース。これまた風邪に良さそう！皮に若干の不満はあるものの、この価格を考えるとまずまず。餡の肉汁がこぼれないように、蓮華で受け止めて食した。

〆はやっぱり、「杏仁豆腐」(確か380円)。これも手作り。この界隈では随一の出来の杏仁豆腐ではなかろうか。風味がとても良い。

食いも食ったり、約3800円。これ、一人で。
風邪だから・・・。栄養つけなきゃ・・・。
「医食同源」　－　大好きな言葉だ。
あ、だったら、もう一品頼んでも良かったかも。(爆)

総じて。街中の中華料理店としては上出来の味。この地域の中でも、上位に位置づけてよい中華料理店だと思う。店の雰囲気よりも味とコストパフォーマンスを重視される方は、ほぼ満足出来るのではないだろうか。

接客は、とても丁寧。好感が持てる。
ちなみに、私が訪れた日は雨で傘を持っていってたのだが、入り口付近の傘立てに立てておいたところ盗まれてしまった。すると店員さんがお店の傘を貸してくれて、返さなくてもいいと言う。なんて親切なんだろう。
もちろん、今度返しに行きますよ。^^

なお、お店には駐車場はないが、踏み切りを渡ってすぐ右側に契約駐車場がある(場所は、写真の地図を参考にされたい)。ただ、飲食金額に応じて還元される駐車場代が決まっているので、ちょっと補助してもらえるという程度に考えておいたほうがいいだろう。