“麺線”という台湾のソウルフード : 麺線屋formosa

“麺線”という台湾のソウルフードが、美味しいとの話を聞き、提供してくれるお店を探していたところ、東急田園都市線の二子新地駅界隈に在ることを知り、お伺いしてきました。
二子新地駅はこれまで降りたことの無い駅かと思います。
また、私の居住する横浜市南部の人間からすると少し遠い・・・でも出かけようと・・・

“麺線”とは、糸のように“きめ細かな麺”を、“とろみのあるスープ”と一緒に食べると言うものです。
見たところ、日本で言えば“にゅうめん”に近いかな？と思うのですが、食べてみなければわからない。
ここは実際に食べて見なければと、食欲と好奇心が、私に行動、アクションさせたのです。

お店の名前は“麺線屋formosa（麺線屋フォルモサ）”さんです。
店名の由来は、“麺線”は上述のとおりの、台湾のソウルフードの名称から取ったものだと思います。
“formosa”は台湾島の旧称、ポルトガル語で“美しい島”と言う意味だそうです。
台湾島を見たポルトガル人の船員がこう呼んだことから付いた名前になります。
オーナーは台湾出身の方、母国を大切にし、誇りを持っておられるようです。
因みに日本で言えば“素麺屋ジパング”になりそうですね。

私がお伺いしたのは７月中旬です。
思ったより、移動に時間を要し、12:10頃の到着です。

お店は思ったより、小さく、カウンターに５席、４人掛テーブルと２人掛テーブルが１卓ずつ、11人が総席数になります。
この日のスタッフは女性２人、チャイナドレス風の上着を着ています。
台湾を彷彿とさせる飾り物が、各種置いてあります。

　　早速にお願いしたのは、
　　　　１）レギュラーサイズの“麺線”とハーフサイズの“魯肉飯”のセット
　　　　　　これには“ミニサラダ”が付いています。
　　　　２）そして、”麺線”用のトッピングとして“追加パクチー”
　　　　３）“水餃子”
　　　　４）“お茶葉玉子“（茶葉蛋）
　　です。
　　これに、“台湾からあげ”も食べたかったのですが、これはディナータイムのみの提供で、断念。

　　”お茶葉玉子”が、最初に提供されます。
　　　　剥いた殻を入れる小皿と一緒です。
　　　　”お茶葉玉子”とは、台湾では軽食として広く食べられている中華料理の一種で、“ゆで卵の殻”
　　　　に“ひび”を入れてから“茶葉”や“醤油”、“香辛料”などと、一緒に煮込んだものです。
　　　　日本で言えば、ラーメンなどの“味玉”、若しくは“おでんの玉子”に近い食べ物でしょうか？
　　　　"玉子の殻”には、”ひび”が入っており、剥きやすくはなっています。
　　　　触るととても熱いのですが、そこは我慢して剥いていきます。
　　　　綺麗に剥いた”玉子”は、”ひび”から“染み込んだ煮汁”で大理石のような模様を描いています。
　　　　”お茶葉玉子”は割って見ると”固茹で玉子”でした。
　　　　”黄身”はボソボソしていますが、”白身”はプリプリしています。
　　　　味が染み込み、熱々、ホクホクしながら、美味しくいただきました。

　　”麺線”に、追加の”パクチー”は別皿で提供されます。
　　　　器の中には、黄金色した”スープ”に細い”麺”、何やら”モツ”らしき物が入り、デフォルトの
　　　　”パクチー”がフワッと乗せられています。
　　　　”薬味”でしょうか？”胡椒”のような白い粉も、かかっています。
　　　　”麺線”はお店の解説書（お店の壁に貼ってある食べ方）によると、”スープ”と”麺”を一緒に食
　　　　べる料理とのことです。
　　　　そのため、よく混ぜてから食べるようにとの説明が入っています。
　　　　追加でお願いした”パクチー”も投入し、かき混ぜ始めます。
　　　　”パクチー”の新鮮な香りに、仄かな“漢方の香り”が漂って来ます。
　　　　”スープ”にはトロミがあり、”麺”に絡みついてくれています。
　　　　”スープ”からは“鰹出汁の風味”も感じられます。
　　　　愈々、”スープ”と”麺”を一緒に食べます。
　　　　”スープ”と一体となった”麺”を、ズーッと啜り上げると、中華的な辛み、甘み、酸味が絡み合
　　　　う複雑だが、少し刺激も伴いますが、優しい味わいです。
　　　　”極細の麺”にはコシが感じられません。
　　　　どちらかと言うと、“麺自体”は、やはり“素麺/にゅうめん”のようです。
　　　　漢方風の出汁（？）で煮込まれた”モツ”はとても柔らかく、クニュクニュとした不思議で、楽
　　　　しい食感です。
　　　　“脂肪分”のあるものは、ほとんど入っていないので、カロリーが低く、罪悪感無く、頂くこと
　　　　ができます。
　　　　なお、”麺線”は台湾人気の麺ですが、”ビーフン”などと異なり、”米粉”では無く、”小麦粉”で、
　　　　できているそうです。
　　　　いつもの習慣で、”麺”をお箸でLiftUpして撮影してしまいましたが、”レンゲ”で”麺”と”ス
　　　　ープ”を一緒に救い、食べるのが、本来の食べ方です。

　　”魯肉飯”、”白いご飯”の上には、よく煮込まれ、トロトロ状になったサイコロサイズの皮付きの
　　　　”豚肉”が乗っています。
　　　　付け合わせは”たくあん”２切れと”味付け玉子”、中央には”刻みネギ”が数えられる程度の５
　　　　～６個、パラッと乗せられています。

　　　“豚肉”は、甘めの”醤油味の煮汁“で煮込まれ、柔らかく、とても美味しいです。
　　　　　その”煮汁”が染みた“ご飯”も、たまらなく美味しいのです。

　　　”煮玉子”は”黄身”が少し柔らかい半熟状態です。
　　　　　”黄身”を蕩かして、“煮汁の染みたご飯”の上に乗せて食べれば、美味しさが増したような、
　　　　　優しい味わいとなります。

　　　”たくあん”は日本と変わらない味わいかと思います。
　　　　　色は黄色いですが、甘さは抑えているようです。
　　　　　“豚肉の甘さ”に遠慮しているのかも知れません。
　　　　　パリッとした歯応えもあり、美味しくいただきました。

　　”ミニサラダ”は”麺線”と”魯肉飯”のセットに付いています。
　　　　新鮮な”ダイコン”と”水菜”です。
　　　　”胡麻ドレッシング”がかかっており、爽やかで！！美味しいです。


　　”水餃子”には”自家製魚醤”と”普通のタレ”の２種類が用意されています。
　　　　”普通のタレ”と説明されたタレは”醤油”がベースで、”お酢”は入っていないようでした。
　　　　”餡”の中には、珍しく”コーン”が入っています。
　　　　”コーン”の甘さに、シャキシャキした”野菜”、とても美味しいです。
　　　　シッカリと”お肉”も詰まっていますが、ヘルシーです。
　　　　モチモチの”皮”に、ヘルシーでジューシーな”餡”、”お肉”もシッカリと入る、食べ応え十分
　　　　で、美味しい”水餃子”でした。

全部、見事に美味しい台湾料理でした。
ご馳走様でした。

お店の黒板に、”台湾小吃（台湾の軽食）人気ランキング”が掲示されており、１位は私が食べたかった”台湾からあげ”です。
しかし、ディナータイムのみの提供なのです。
二子新地か？家から遠いなー
チョット考えておこう・・・