コスパの高い人気とんかつ店。薄切りでサクサク軽い食感のとんかつは、大いなる個性派！ : とんかつ 武蔵

［神奈川県川崎市］［来訪回数：5回］
2022/1/17（月）
JR武蔵中原駅の北口にある、とんかつ店。

場所は… 北口（富士通側）に出て、目の前の南武沿線道路を右手（小杉方面）へ進むと、黄色い看板が見えてくる。
1階に中華料理「清華楼」があるビル、外階段で2階へ上がる。
武蔵中原駅から徒歩2分。土曜・日曜定休。

客席はカウンター5席（減席）、2〜4人掛けテーブル×6卓程度。
全席禁煙。BGMは小音量。

カウンター席には、隣席と隔てるアクリル板を装備。
ランチタイムは、テーブルは必ず相席になる。

男性店主から複数の店員さんに、あちらへ、こちらへ的確な指示が飛ぶ。
その落ち着いた声が静かな店内に響く、
やり取りには、どこか独特な緊張感が感じられる。

ランチメニューは以下の4種類。
　とんかつ、ひれかつ、メンチカツ、チキンカツ

このほかビールや日本酒、とんかつ弁当の提供もある。

ごはんはお替わり無料。少なめもオーダーできる。
卓上には、ソース1種類・岩塩・練り辛子・醤油の用意あり。

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■とんかつ定食（￥1000）※税込10％
味噌汁・漬物・ライス付き。
そもそもネーミングに関して "ロースカツ" でなく "とんかつ" というのが、いまや逆にこだわりを感じる。

まず、細切り大根の浅漬が供される。
あっさり風味と見せかけつつ、ほんのりニンニクを効かせた巧妙な味。
さりげなく食欲を刺激する仕掛けである。

一般的なとんかつに比べ、驚くほど「薄く」カットされている。
その厚みは1cm弱であり、カットというより、スライスと呼ぶのが妥当なほど。
厚切りのロースカツが珍しくなくなった現在、これは極めて個性的な調理である。

食べてみると、薄切りであるためサクッと歯切れよく、衣の香ばしさが強調されるようだ。
脂身の量は比較的抑えられ、くどさとは無縁。
あまりにクセがないので、もしかしてチキンカツかと一瞬 疑ってしまうほど（笑）
部位についても、ロースではないのかもしれない。

サクサクと軽い衣は、ほんのりと甘みさえ感じさせる。
肉にはほんのり下味がついており、何もつけずに食べても美味しく感じるほど。
繊細な印象を受けるので、ソースよりも岩塩をつける方がしっくり来る。

添えられるのは千切りキャベツで、ほかの野菜や飾りものは一切乗らない硬派な仕様。
遠目には何の変哲もないキャベツの山だが、その刻み方もやはり繊細で美しい。
店主の性格が表出しているようでもある。

ごはんの量はやや少なめなので、少食な方でも並盛でいけるだろう。
お替わり無料のため、必要な場合は遠慮なく申し出たい。

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■ひれかつ定食（￥1000）
繊細な肉質と細やかな衣で、岩塩で食べると味わいが引き立つ。
断面には、ややレアな部分も散見される。
ヒレ3切れほどを食べやすくカットしてあり、見た目以上のボリュームを感じる一皿。

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■メンチかつ定食（￥960）
箸で割ると肉汁がキラキラ、驚くほどジューシー！
仙台にいた頃、メンチのことを「ハンバーグフライ」と呼ぶ店があったが、このメンチもまさにそのイメージ。

衣はカリッと、中はジューシー。
下味がつけられており、そのままでも十分美味しい♪
半分食べたらソースを掛けて、これまた美味しい♪
変なメンチは変な匂いがあるものだが、このメンチは全くくどさを全く感じない
やはり油も肉も、よい材料を使っているんだろうな。

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■チキンかつ定食（￥960）
隠れた人気商品で、早めに売り切れることも。
想像を上回るボリューム感！　衣の香ばしさは、名店の揚げたてならでは。
中のチキンはミディアムレアで柔らかく、岩塩でもソースでも美味しくいただける。
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お会計は現金のみ。

古き良き居酒屋のハムカツに関して、厚いのより薄い方が好きという評価を聞くのだが、
とんかつについては、今のところ「厚切り、それもレアっぽいものが良し」とされる傾向があるのではないか。
そんな価値観に対するアンチテーゼが、ここ 武蔵のとんかつであるかもしれない。

［神奈川県川崎市］
2016/4/7（木）
武蔵中原駅の北口にある、とんかつ店。
ランチタイムに訪れた。

武蔵中原は、かつて4年ほど住んだことのある町。
その間、気になっていながら、結局一度も行けなかったのが、こちらの「武蔵」さん。

場所は、JR南武線の武蔵中原駅・北口を出て、右手（小杉方面）に歩いてすぐ。
駅近だが、ビルの2階にあるため、やや分かりにくい立地といえる。
中華料理「清華楼」手前のビルに入り、ほの暗い階段を上がる。
日曜定休。

明るい店内。
客席は、カウンター6席、4人掛けテーブル×3卓。小上がり4人卓×3。
全席禁煙。

平日ランチタイムに伺ったが、大企業が近い立地ゆえか、
お一人様は少なく、2名～グループでの来店客が多い。
テーブルは相席の可能性あり。

この日のランチメニューは、以下の4種類。
　・とんかつ　・ヒレかつ　・メンチかつ　・チキンかつ
　・男爵コロッケ　・ミックスコロッケ　・魚フライ

卓上には、とんかつソース・ピンク色の岩塩・醤油・練り辛子の用意あり。

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■〔ランチ〕ヒレかつ定食（￥980）
ランチメニューとはいえ、思いがけない安さ！
キャベツ千切り・味噌汁・お新香付き。

◎お新香
　大根ときゅうりの浅漬。
　唐辛子で風味付けしてある。あっさり塩味。

◎ひれかつ
　鹿児島黒豚を使用。3枚を9切れにカット。
　サクッと軽やかで、ラードの甘い香りが広がる。
　とても香りの良いとんかつだ。

　ひれかつだけに脂が無くて、赤身のシンプルな味わいを満喫できる。
　ソースは甘めのこってり系、これはこれで良いが、
　豚赤身を堪能するなら、ぜひ岩塩でも楽しみたい。

　隣の席に届いた「とんかつ」より、ややボリュームが少なめだが、
　健康のことを考えても、この程度が適量。

　脂身がほとんど無いことも含め、一般的なとんかつのイメージより
　随分とヘルシーな食事と言える。

◎味噌汁
　小ねぎとわかめ入り。
　とんかつ屋の味噌汁は「豚汁」というイメージがあるが、こちらは豚汁ではない。
　あっさりとしていて、これはこれで良い。
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なお窓側には、「さつま宝山」「佐藤」「三岳」などの焼酎瓶が並ぶ。
ボトルキープだろうか。
夜はとんかつだけでなく、幅広いメニューを提供する居酒屋的な存在になるようだ。

何か特別な驚きがあるわけではないが、
リーズナブルでかつ、基本に忠実な美味しさ。
武蔵中原のビジネスマンに愛されるのも、納得の味であった。