店に向かう小道から素晴らしい予感がする　-海とフレンチと優雅さと- : 指帆亭

優雅に爽やかにそしてゆったりとした時間と共に美味しいフレンチを楽しめる、といったお店が今回伺った『指帆亭』さんです。何か幸福感が漂っているような気がするのは、ウエディングも行われることがあるせいでしょうか。
お店のある広い敷地の脇や眼下にはお店のやはり広いテラス席があり、正面間近には海を広々と望めます。
食事をする前からもというよりも駐車場に車を停めてお店に向かう小道を歩き始めた時から少しずつ満足感が増していくといった感がします。

とても綺麗で新しく感じるのですが、もうオーブンから30年以上経っています。古くから馴染みがあるような気がする訳です。

6月の上旬、海辺の少し高台にある住宅地にあるお店の駐車場に車を停めて10m程(?)海側に歩くと、指帆亭の青地の案内板が海を背景に目に入ります。そこから右手に海、左手に校庭のある松の間の小道を歩いて行くと、お店が遠目に見えてきます。遠目からでも素敵な雰囲気が伝わってきます。途中、3台分位の駐車場があったので、そこも指帆亭の駐車場かもしれません。そうだとしても、その小道は細いし曲がっている箇所は通りにくそうだし、歩いて雰囲気を味わう方がいいと思います。

白い外壁とペパーミントブルーの屋根の建物に近づくと入口付近のベンチに船の舵が立て掛けられています。店名を連想させますね。

ドアを開け除菌をすると店員さんに検温を受けます。そして足を一歩踏み出すと右手にはグランドピアノが置かれ、ウッド調の素敵な広々とした空間が目に入るます。そして前方には海。あとは、冒頭で述べた雰囲気が待っています。ウッドとたくさんのガラス、天井にも天空窓があり、海の青さをプラスした明るさが心地良いですね。造りも独特で、どんな建築家が設計したんだろうなんて。遠目に見える階段の途中にはさり気なくハープが置かれ、ゆったりと音楽が流れています。

お店の方は女性も男性も感じのいい丁寧な接客です。堅苦しさのない自然感がいいです。(ちなみに女性店員さんも白いブラウスに黒のネクタイ)

ランチコースメニューから『指帆亭コース』(1980円)を選びました。この料金で、メインに魚料理も肉料理もつくという驚きの価格。但し、デザートは付いていないので、追加しました(デザート+珈琲で700円)。
そして、この雰囲気の中でゆったりとした時間を過ごしたく、ノンアルコールのスパークリングワイン(800円も注文。美味しかったです。

以下料理です。
(天空窓からの光で、影が出来がちで暗目の写真になってしまいました。)

-前菜
「季節の前菜」。
前菜は3種類の中から「ホワイトアスパラガスとポーチドエッグ　プィネグレットのメレンゲ　　カルボナーラ風」という長い名のものを選びました。ドイツでこの季節にオランデーズソースでよくシュパーゲルを食べていたのが懐かしくて。
3辺を囲んだメレンゲの内側に野菜、ホワイトアスパラガス。これはオランデーズソースではなく、弱めのお酢で味付けされていました。この前菜にはお酢のサッパリ感が合います。ポーチドエッグはタマラーには堪らないトロトロの黄身。だから粘りのあるソースは確かに合いませんね。

-魚料理
その日は「サワラのコンフィ　エスカベッシュ仕立て」でした。(ブイヤベース(+500円)も選択可)
色とりどりの野菜が散りばめられ可愛く綺麗です。
エスカベッシュ仕立てなので酸味のある味付けでした。お酢の酸味は然程強くなく、サワラの美味しさを引き立てていました。

-肉料理
その日は「骨付き鶏もも肉」でした。(ローストビーフ(+500円)も選択可)
もも肉はフェットチーネの上にさり気なく盛られていました。フェットチーネも添えられているのが嬉しいです。もも肉は赤ワインとビネガーで柔らかく煮込まれていて食感も味もいいですね。

-デザート
注文していた本日のデザートは「ヌガーグラッセ」。
ヌガーグラッセは黄色や赤のソースで綺麗に囲まれていました。冷たく固められた生クリームは爽やかで、散りばめられたナッツが食感にいい感じで変化を出して楽しめました。

気持ちのいい時間を料理と海と雰囲気の中で過ごせ
もう少し足繁く伺おうと思ったランチでした。

ご馳走様でした。


ps. お店に向かう道は少しわかりにくいです。
国道1号から西湘二宮インターへ向かう道路に入り、右手の細めの坂道を上ることがポイントです。気をつければ案内にも気付くと思います。