素材のちから　野々菜 : にっぽん料理 野々菜

平塚で評判のいい日本料理のお店に訪れてみました。

ふだんあまりなじみのない平塚駅南口から歩いて数分というとても便利のいい場所にあります。
北口側にくらべてやや寂しい感じが否めない南口側は少し遅い時間になるとなんとなく人通りも少なくて、さっき電話したんだからやってるに決まってるんですが、「ホントに開いてるの？」と心配になってきます。

ほどなく到着。こちらは夜は18時から営業開始ですが、21:30までに入店すればあとはエンドレスということで、夜の行動開始が遅い我々にはありがたいお店です。

夜の部は基本、おまかせコース。食事付ですと5,500円、6,500円、8,800円のおまかせコース。あとは呑兵衛向け、ごはんのつかないおつまみのおまかせコースは4,500円、6,500円となっています。

この日は電話で8,800円のおまかせコースをお願いしておきました。

やや殺風景な階段をのぼり入口に近づくにつれ、なんかイメージと違う気がしてきましたが、扉を開けてみるとこじんまりとしてモダンな和空間。Ｌ字型4-2、計6席のカウンター席と、ゆったり4人、つめれば6人座れる木のテーブル席というレイアウトです。

この日は最初から最後まで我々だけでしたので、テーブル席にゆったりとふたりで座らせていただきました。

カウンター席でface-to-faceで食事するとがらっと印象が変わるかもしれませんが、ご主人とは離れたところでわずかに言葉を交わしただけでしたので、寡黙な職人さんというイメージでした。話してみたらどうなんでしょうね(^-^;

・付き出し　ピーマンの胡麻豆腐

お料理の説明で「胡麻豆腐」というところだけ聞こえたんですが、どうみても緑色。訊き返すとピーマンの胡麻豆腐とのこと。
お味は胡麻豆腐が支配していますが、ほんのりピーマンの味と香りが。

・お椀　焼きトウモロコシのしんじょう、オクラ

しんじょうは、見た目はほとんどトウモロコシの主張はないんですが、味が主張する、主張する。焦げ目の入ったトウモロコシの香ばしさと甘みが口の中に広がります。オクラはこのあとも頻繁に登場しますが、火加減がいいですね♪

・お造り　生ウニと太刀魚の炙り

炙って皮目がパリっとした太刀魚に、岩塩でしょうか、塩がかかっていて肴にいい！　日本酒が進みます♪
生ウニは、炙った海苔に乗せていただきます。

桜海老と青のりのさつま揚げ、太刀魚の塩焼き

連れは生モノが苦手と伝えてありましたので、こちらを出していただきました。ちょっとつまみ食いさせてもらったら、桜海老の香りがとっても強く、口の中に広がっておいしかったです。

・はもざく

うざくの、鰻の代わりにはもをつかったお料理。お酢もそれほどきつくなくよかったです。酢の強いのが苦手なものですから。

・鴨の炭火焼のサラダ

野々菜さんの本領発揮でしょうか♪　サラダの中に、炭火焼にした鴨がたっぷり入っています。鴨だけでなく、サラダの部分にも岩塩がかかっていて、これもお酒がススムくんです♪　粗塩がうまい！　トマトが甘い！　素材の力ですね♪

・炊き合わせ　オクラ、茄子、かぼちゃなどの炊き合わせ

こちらも炊き合わせにしては珍しく粗塩がきいています。茄子がおいしい♪

・稚鮎のフライ　やや大き目のお皿にちょこんと、稚鮎のフライ。熱々です。苦味がおいしい。

・長なすのすり流し

〆はさっぱり、長なすのすり流しです。もともと皮、果肉とも柔らかな長なすですが、すり流しにしてさっぱり。夏らしいお料理です。

・食事　土鍋ごはん、じゃこ山椒、香の物、赤だし

ごはんがつやつや光っています♪　じゃこと実山椒がうまい！　ごはんはもちろんおかわりしました(*^-^*)

・水菓子　梨とトマトの梅酒煮

噂にたがわぬおいしいお料理の数々。日本料理の基本に忠実にとおっしゃるご主人の言葉どおり、素材を最大に生かしたお料理は、お料理としても酒の肴としても大変おいしいものばかりでした。

いただいた飲み物は、連れはプレモルばっか。

私は、隆（りゅう） 純米吟醸。お酒の追加をお願いしたら同じものがでてきそうだったので、違うものをお願いしましたら、出羽桜 桜花吟醸酒 本生を出していただきました。次に出していただいたのが、ひこ孫 純米大吟醸。次を．．．とお願いしましたら、今日はこの3種類のみとのこと。これが残念でしたｗ
しかたなく、隆にもどり、計4合。

あとでお値段を見ましたら、隆とひこ孫は書いてありましたが、隆は1合1,100円、ひこ孫は90mlで2,000円、1合だとなんと4,000円でした(^-^;　お料理と、お料理のコスパが優れていると思いましたが、お酒のラインナップとお値段はもう少しがんばってもらいたいと感じました。種類とお値段がやや残念。

次回来ることがあれば、お酒に注意しながらいただきましょう(笑)。