昼は海鮮系丼物と定食を揃えた一里塚通りの居酒屋さん。 : 一里塚

一里塚

日替わり定食はその日の魚種によって命運が分かれそうな予感

2020年7月26日現在　食べログ評価　3.44

ジムで運動した後、母親の食料品の買い物もあったので、ちょっと足を延ばして茅ヶ崎へ。
イオンスタイルに車を停めて、買い物を終え、車に詰め込んだ後に駅方面へ昼食しに出掛けました。

天気が心配なので近場の海鮮ランチを求めて『一里塚』さんへ♪

店名は東海道沿いに石碑（史跡）もある「一里塚」からの借名だと思われます。
なにしろ店のある通りの名称も一里塚通りですからね！
地味に茅ヶ崎の名所のひとつなわけです。
茅ヶ崎と言えばやはり「海」のイメージなので「えぼし岩」には圧倒的に敵いませんが「一里塚」にだって重要な意味があるんです。

あの江戸幕府の創始者である徳川家康が息子秀忠に命じて、日本橋から京都の三条大橋まで、東海道を歩く人々のための目印となるよう整備した塚を一里塚と言います。
大江戸日本橋からちょうど14里目に当たる塚が、東海道と出合う一里塚通りの先にあるんです。
14里ということは距離にして56kmほど。
昔は1里（4km）ごとに塚があったそうですが、道路の拡張や改修などの近代化の影響で、大半が壊されてしまったそうで、残存するこの塚は大変貴重なんだそうですよ。
はい、またひとつお勉強になりました（笑）

その東海道にほど近い一里塚通り沿いの4階建てビルの1階に。
店頭の入口付近はスタンドボードによる告知物がやたらと置かれていて、ごちゃついてちょっと落ち着かない感じがトレードマーク。
雰囲気的には海鮮居酒屋風で夜の店の印象ですね。
ただ、ベタベタ貼られた写真付きのランチメニューがあるので、分かりやすさはあります。
ポツポツと降ってきたので足早に店内へ。

入口に消毒液があり、早速利用を促されます。
換気は密閉された空間のようなので、このご時世だと息苦しさを感じちゃいますね。

先客は高齢のご婦人がテーブルに1人とカウンターにサラリーマン風男性。
後からガテン系労働者が2名。
平時ならもっと繁盛してそうな雰囲気がしますが…
なにしろ定食が豊富ですからね。

茅ヶ崎には多いのですが、BGMはサザンオールスターズメドレーです♪
いわゆる郷土が誇るスーパースターですから。
ただ私のようにファンでも何でもないとだんだんウンザリして来るので、やはり地元常連さんに支持されている店ということかもしれません！？

サービスは冷たい麦茶とおしぼり。
店内禁煙なのは◎
働いている方達は２人とも女性でした。
したがって、物腰のやわらかい接客でその点は居酒屋っぽくなく、見た目より女性も利用しやすいかもしれません。

店内は決して広くは無く満席になると密になりそうですが、奥行きがありレジの先は丸椅子の簡易テーブルとカウンターがある半個室のようなスペースでした。
いずれにしても狭そうですが…

変ったものが色々ありますね。
座っちゃダメよ席にはドナルドダックとデイジーのぬいぐるみ。
なぜだか大相撲の土俵の土も（笑）
メカもののフィギュアとか。
店主の趣味？

メニューを眺めてみると…
重箱に入った海鮮丼などの丼ランチといくつかの定食から構成されています。
日替わりランチは「太刀魚の塩焼き定食」です。
刺身盛り合わせが付くそうなので、これがいいかなと！
なにしろ太刀魚は旬ですからね♪
ご飯、味噌汁、漬物が付きます。
ご飯、味噌汁はどれを選んでもおかわり可能。

目玉は「ランチ海鮮丼」と「ランチ天丼」の800円♪
ちなみに海鮮丼は酢飯になります。
これ大事です。
時節柄、テイクアウトも対応しています。

太刀魚の塩焼き定食
魚介類は地物にこだわる、というわけではなく、川崎北部市場から仕入れをしているそうです。
海はすぐそこなのにね！！
まあ、地物だと魚種の制約があるので一般的なネタを揃えたいならやはり市場から、はもちろんありですが。

太刀魚と言うと、長～くて大きいイメージがありますが、切り身は思ってたより小ぶりで迫力は感じられず。
できれば刺身にも皮目をちょっと炙った太刀魚が入っていればよかったのに…なんて。
けっこう好きなんです！
刺身は鯵、帆立、しょっこ（カンパチの稚魚）というラインナップでした。
鯵は特に鮮度落ちの風味は無く、爽やかな食感♪
生姜と青葱は定番です。
帆立は解凍ものかも？
ちょっと水っぽかったです。
山葵醤油で。
一番美味しかったのが「しょっこ」
カンパチのように脂は載っておらず、どちらかと言えば白身魚のような味わい。
ほんのりピンク色で臭みもなく。
ただ、謳い文句ほどの驚きはなかったですね。
内容は毎日変わるのかも。

太刀魚には焦げ目は見当たらず、香ばしさはなかったです。
魚の特性もあるとは思いますが、やや水っぽい食感がしました。
塩の旨味、甘味で食べさせる白身で弾力感は無く、ふっくらでもなく、ふにゃっとした魚ですね。
私は焼きより刺身が好みです。

味噌汁は豆腐と小葱。
ワカメもいたかもしれませんが記憶になく。
しっかり濃い出汁でした。

お新香は糠漬けの胡瓜と大根。
自家製の漬かり具合。

コメは普通に美味しかったです。
ややカタメ炊きでした。
ボリューム的にも200くらいはあるので、私にはおかわりの必要なし、でしたが、カウンターのリーマンはしっかりおかわりしてましたね。

食べてみた感想ですが、800円ならOKじゃないかなというのが素直な感想。
学業の成績で言えばオール3かな。
クラスのちょうど真ん中ぐらいの成績。
期待の魚が思っていたほどではなく、ボリュームも普通。
おかわり可ですが、もう一品くらい副菜があればなおよし！！
日替わり定食はその日の魚種によって命運が分かれそうな予感が。
逆に海鮮丼はお決まりネタっぽいのでブレは無いのかもしれません。

リピートしたい度　45%

湘南は魚介提供レベルの高い店が多いので、どうしても目立てません。
一軒目からバッチリ呑みに行くには少し物足りなさを感じてしまうかも。
少し酔っぱらって調子の出て来た二軒目あたりが適任か！？
わざわざ湘南の別エリアから足を運ぶにはチョイ足らず。
これ正直な感想です。

味偏差値　57
居心地度　56　
食べログ評価＞体験判断

常連向き　□■□□□　一見向き
男性向き　□□■□□　女性向き
庶民向き　□■□□□　高級志向
ハイＣＰ　□□■□□　ローＣＰ