オープン当初は純粋ネパール料理で勝負に出たものの、北インドも取り入れざるを得なかったのか？ : カラス

この日は休肝日。ということで藤沢で晩飯を食べて帰ることに。

やって来たのがこちらのネパール料理店。

場所は、JR藤沢駅北口から大船方面に7分ほど歩いたところ。

インド・ネパール料理店であった、家帝 藤沢店の跡地に2015年6月29日オープン。

私は伺ったことが無いのですが、シェフは渋谷のネパール料理店であるネパリコ出身。

メニューが店外に掲示されていますのでまずはそちらを拝見します。

オープン当初は純粋ネパール料理系だったのですが、
現在は、ナンやタンドール料理も提供しているように北インド色も出している模様。

目星を付けて店内へ。

店内は、2名掛けテーブル14卓。それらを組合せて適宜4名掛けを構成しています。

どちらでもどうぞとのことで、手前の4名掛けテーブルにゆったりと座ることに。

卓上のメニューをざっと眺めると店外掲示の物と同じでしたので、

・ダルバトセット　1250円
・セットドリンク（ホットラッシー）　100円
合計：1350円

をオーダーすることに。

カレーの辛さは、甘口、普通、中辛、辛口、激辛から選択できますので、
辛党の私はもちろん激辛をチョイス。

お店の方は心配そうに「ダイジョウブデスカ？」と。

私「はい！大丈夫です（＾＾）」

お店は男性2名で切り盛り。

厨房近くの2名掛けテーブルには、どちらかの男性の家族と思われる
女性と女の子が座っています。
女性の方も私が出て行った後には皿の片づけなどをしていましたので店員さんですね。

BGMは、民族音楽が流れていました。モニターもあり何かの映像が流れています。

なかなか素敵な紋様の入ったグラスでお冷を飲みながら出来上がりを待ちます。

5分ほどでサラダ、8分ほどでダルバートがサーブされました。

・サラダ
　　千キャベツ、レタス、水菜、ニンジンのサラダです。
　　野菜ベースと思われるやや甘めのドレッシングが掛かっていました。
　　普通に美味しいサラダです。

この日のダルバートの内容は以下になります。
珍しいのですが銅製の食器でサーブされます。

・バスマティライス
　　いわゆる長粒米です。
　　ボリュームはジャポニカ米じゃないので難しいですね。
　　バスマティライスはジャポニカ米に比べると軽いのでグラム換算が難しくて。
　　ジャポニカ米であれば280gくらいに見えますので250g無いくらいでしょうか。
　　こちらは茹でていますので日本のジャポニカ米のような粘りは無くてサラサラ。
　　このバスマティライスにオカズを色々と混ぜながら食べるのがネパール流。
　　なので各種カレー、ダルスープ、チャトニなどを混ぜながら頂きました。
　　普段であればお代わりはしないのですがオカズが美味しいのと、
　　ジャポニカ米に比べるとサラサラと軽いので1/3だけお代わりをすることに。
　　店員さんが席まで来てくれて催促をしてくれたのもありましたので。
　　で、大抵の場合、1/3と言ってその通り出ることは無く、
　　しっかりと1/2のボリュームが出て来ました。ちょいと食い過ぎじゃが（＾＾；
　　ちなみにお代わりは1回だけ無料です。

・チャトニ
　　いわゆるトマトのチャツネです。酸味の効いた。
　　これは単独で食べるというよりも、オカズへのアクセントとして混ぜて食べます。

・アチャール
　　いわゆるネパールの漬物のようなものです。
　　ダイコン、ニンジン、キュウリのアチャールでした。
　　ここのは酸っぱく無くて、イメージとしてはごま和えに近かったです。

・サグブテコ
　　ほうれん草の炒めものです。ほんのりニンニク風味の。
　　中華の青菜炒めにも近いテイストでしたね。あっさり味の。

・チキンカレー
　　結構コロコロとした鶏肉がたっぷり入っていました。
　　ネパール系カレーはサラサラタイプなのですが、こちらのは北インド風に
　　やや粘度を感じる仕上がり具合です。ただし塩分は優しめ。
　　辛さは激辛にしても私には若干もの足りなかったので卓上のチリパウダーを
　　中さじ1杯分くらい投入しました。

・野菜カレー
　　これはまさに野菜たっぷりのカレーです。
　　具は、ジャガイモ、しめじ、インゲン、カリフラワー。
　　そしてなぜか鶏肉が1切れ。間違って入ったのかな？
　　これだけ野菜だらけのカレーも初めてかも。こちらも塩分は優しめ。
　　チキンカレー同様に卓上のチリパウダーを中さじ1杯分くらい投入。

・ダルスープ
　　いわゆる豆のスープです。
　　こちらはほんのり塩味程度で辛さはありません。
　　そのまま飲んでも味気ないので、他のカレーなどと混ぜて食べます。

・ホットチャイ
　　食べ終わったタイミングでサーブされます。
　　スティックシュガーが添えられて。
　　やや濃いめのブラウンに色付いたチャイ。ちゃんとスパイシー。
　　しばらくすると表面に膜が張ってきて。
　　激辛を食べた後に飲むホットチャイはかなり熱く感じますわ。

この内容で1350円。

バスマティライスもお代わりしたのでお腹も満腹。
お代わりしなかったら間違いなくダイエットになると思われる軽さがあります。

店員さんは非常に丁寧な接客で、「カラサハダイジョウブデスカ？」とか、
お冷を注ぎたしてくれたりとか色々と気を使ってくれました。

なので精算の時にも「美味しかったですよ（＾＾）」と伝えておきました。

オープン当初は純粋ネパール料理で勝負に出たものの、
2016年末頃には北インド系のナンやタンドール料理も
取り入れざるを得ない状況になったのかも知れません。

そうなんですよねえ・・・
南インドのミールスとか、スリランカ料理、純粋ネパール料理などは、
まだまだ日本での認知度も少なくてマニア向けなんだと思います。

なのでどうしても北インド料理もラインナップしないと
日本のお客さんを取り込めないのかも知れません。

これが都内であれば事情も違うのでしょうが、藤沢のちょっと離れた場所では
地域住民にリピートしてもらわないと商売になりませんので。

なかなか厳しいのかも知れませんが何とか頑張って欲しいですねえ。
私は好きなんだけどなあ。

ご馳走様です！（2017/5/31現在、3.05ポイント）