割烹風のつまみもリーズナブルで美味しい : 板そば 仁や

【ベストショット解説】《１》帆立とホタルイカのマリネ、《２》本鮪づけ、《３》日本酒「伯楽星」（純米吟醸）、《４》わかさぎ天ぷら、《５》あん肝豆腐

【訪問日16年3月6日（日）18:30頃】

1.注文したもの・価格

（1）おつまみ
①わかさぎ天ぷら：620円
②真鯛のかぶら煮：680円
③本鮪づけ：580円
④あん肝豆腐：380円
⑤帆立とホタルイカのマリネ：690円
⑥山ウドとニシンの炊き合わせ：620円

（2）〆のご飯物
牡蠣そば：1,550円

（3）お酒・飲み物
①芋焼酎「十割り」そば湯割り：680円
②日本酒「伯楽星」（純米吟醸）：800円
③日本酒「樽平」（特別純米）：800円

◆全体的な価格・コスパ評価
つまみ類は上品な料理がリーズナブルと思います。

2.内容・感想・評価
（◎:特に美味しい、◯:美味しい、△:普通、＊:いまひとつ）

（1）おつまみ
①わかさぎ天ぷら（◯）
黒い角皿の上にやや黄色みがかったピンと伸びたわかさぎの天ぷらが10本前後のって出てきました。薬味はしょうが、大根おろし、レモン。塩、天つゆが出てきました。食べてみると、衣は見た目よりもそっとしていますが薄く、味はわかさぎ独特の苦みが少々あり、風味豊かでした。天つゆよりも塩の方があうような気がします。

②真鯛のかぶら煮（△）
黒い椀に入り出てきました。白っぽい真鯛にかぶが添えられ、みつばと白ねぎがのっていました。食べてみると、薄味でどこぞの割烹か料亭にでも来た気分になりました。真鯛は少し硬めの煮加減で、やや甘みを抑えた感じでした。

③本鮪づけ（◯）
青色の模様の鉢、深紅の鮪づけ、菜の花と大葉の緑色が鮮やかなコントラストを放ち、ほかの料理のようにもみせる手のかけようでした。入っているものは、この他に山芋（短冊切り）、たけのこ（生）、わさび、隠し味に刻み昆布。食べてみると、鮪づけはねっとりとした食感で、わさびとの相性もよく、菜の花は漬物風に下ごしらえされ、たけのこは刺身風で良い食感でした。

④あん肝豆腐（○）
染付の小鉢に入り出てきました。あんきものたれが豆腐全体にかかり、紅葉おろしがのっています。ちょっとつまんで、日本酒を口に含むと良いアテになりました。あんきもの風味が良かったです。

⑤帆立とホタルイカのマリネ（◯）
白い鉢にホタルイカの茶色、ブロッコリーの緑色、帆立の白が映えて美しい料理でした。食べてみると、酢味噌のようなマリネでホタルイカに季節を感じました。

⑥山ウドとニシンの炊き合わせ（○）
染付の鉢に入り出てきました。山ウド、（身欠き）ニシン、たけのこ、茄子にみつばがのっていました。食べてみると、茄子は素揚げして甘みを引き出し、山ウド、たけのこの食感、ニシンの歯応えが良く、調和のとれた料理でした。

（2）〆のご飯物
牡蠣そば（△）
黒いお盆の上に白地のモダンな色絵の丼鉢がのり、その中に大きめのぷっくりした牡蠣が入った牡蠣そばが登場しました。牡蠣は６個も入り、わかめ、えのき茸、ねぎの具のほか、しらがねぎ、ゆず、みつばが薬味として添えられていました。食べてみると、そばは細く食感は緩めですが、ふやけてのびた感じはなく、えのき茸とねぎの食感がよく、牡蠣は少し大味かなと思いました。全体的に量は多めと思います。

（3）お酒・飲み物
①芋焼酎「十割り」そば湯割り（◯）
そば湯割りのそば湯は、「湯桶」で出てきます。焼酎はガラスのタンブラーで出てきました。お好みの濃さで呑むことができます。少し苦みがありますが、呑み進めるとやがて馴染んだ味になりました。「十割」（とわり）は宝焼酎のそば焼酎で麹もそばが原料。

②日本酒「伯楽星」（純米吟醸）（◯）
グレーの鉢に氷を敷いて、その中にガラスの徳利とお猪口を入れて出てきました。料理を邪魔しない落ち着いた呑み口のお酒でした。

③日本酒「樽平」（特別純米）（△）
上記の「伯楽星」と同じようにグレーの鉢に氷を敷いて、その中にガラスの徳利とお猪口を入れて出てきました。こちらのお酒はやや黄色みがかっています。呑んでみると樽の木の独特の香りがしました。

3.雰囲気・その他

①料理が出てくるまでの時間
最初は料理がスムーズに出てきましたが、途中でお客さんが入りだすと、料理がなかなか出なくなる時間が少しありました。

②お客さんの入り
雨が強く降る日であり先客は１組２人でした。

③接客（挨拶・反応など）
丁寧で親切な応対で、蕎麦湯なども、お願いしなくても食べ終わった頃を見計らって出してくれました。

④お店の雰囲気
BGMはジャズピアノ。店内の設えは少しモダンな雰囲気です。

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前回までの最終訪問日【15年11月18日（水）再訪】

前回までの「水切れよく、のど越しの良い蕎麦、バランスが良いつゆ」

前回までの【ベストショット説明】《１》板そばつけ鴨汁のつゆ…鴨の香ばしい薫りが良い、《２》板そばつけ鴨汁の板そば…水切れが抜群のそばです、のど越しもいい！、《３》そば刺身…意外に旨い、《４》そば焼酎そば湯割り…湯桶でそば湯が出てきます。お好みの濃さで作れます。《５》里芋の天ぷら…衣カリッと、中はとろっとして、抹茶塩で美味しい。

11月15日（日）に初めて訪問し、板そばとつゆが美味しかったので、再び、18日（水）に訪問しました。お店は藤沢駅北口から徒歩で遊行通りを抜け５分くらいで付くと思います。店内は２人掛けテーブルが中心で、カウンターもあり、おひとり様や２人くらいでも入りやすいお店です。お蕎麦屋らしくないシックでモダンなお店です。お店のメニューには北海道産そば粉を使い低回転式の石臼で熱を加えない製法でつくったそば、九重櫻味醂をかえしにつかったつゆなどがこだわりで、実際に食べてみてものど越し、つゆとの相性がとても良いと思いました。

お酒のおつまみでは、そば刺身、里芋の天ぷらがイケました。

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【15年11月18日（水）再訪】

１．注文したもの・価格　（税込）

（１）板そばつけ鴨汁　１,４００円
（２）魚の南蛮漬け　　　 ５８０円
（３）日本酒「無濾過純米酒天の戸美稲」１合　９００円

２．内容・感想

注文した時に写真が小鯵のように見えたので注文したら、「鮭」と言われて少しがっかりしましたが、嬉しい方に予想が外れました。お魚の南蛮漬けは色絵の鉢に盛られて出てきました。下にメインの鮭、赤パプリカ、玉ねぎスライス、その上にカイワレ大根と盛り付け方もきれいでした。食べてみると、塩味、酸味、甘みともバランスよく、メインの鮭は臭みなくブロック状で食べ応えがありました。

日本酒「無濾過純米酒天の戸美稲」は前回もそうでしたが、氷の入ったガラスの器にガラスの徳利とお猪口がのって出てきました。呑んでみるとボリューム感のある旨味とコクを感じました。

そしていよいよメインの板そばつけ鴨汁ですが、鴨汁が出てきた瞬間に芳ばしい鴨の香りがしました。鴨汁は色絵の器に入り、茶色のつゆの中に三つ葉、白髪ねぎと斜め切りのねぎ、ゆずが浮かんでいました。少し汁を飲んでみると甘辛のバランスがよく、中にしめじ茸と少し焦がした鴨肉が大小８片も入っていました。小皿で柚子胡椒も付いてきました。
次いで板そばが黒い木製の角皿にのり出てきました。６つの盛りになっています。早速、箸でそばをひと摘みして、汁に浸けて食べてみると汁の甘辛さと鴨の出汁と香ばしさが絡み合って、バランスのよい味でした。そばはのど越しも良かったです。また、板そばの皿の表面に目を移すと、水切れがよいことも確認できました。

３．雰囲気・その他

２０時半の雨が降る夜に訪問したせいもありますが、お客さんはひとりもいませんでした。
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【15年11月15日（日）訪問】

１．注文したもの・価格　（税込）

（１）イカゲソ天ぷら　５００円
（２）キス天ぷら１枚　２５０円
（３）そば刺身　　　　５８０円
（４）里芋天ぷら　　　５８０円
（５）板そば　　　　　７８０円
（６）生ビール「アサヒ」（小）　　　　　４５０円
（７）そば焼酎「十割り」　　　　　　　　６８０円
（８）日本酒「伯楽星」（純米吟醸）１合　８００円

２．内容・感想

（１）イカゲソ天ぷら
大きな陶器の角皿にのった籠に入り出てきました。２本の足で４本（組）入っていました。抹茶塩と薄い桃色の塩、大根おろし+おろし生姜、天つゆが付いてきました。天つゆを付けて頂きました。天つゆは風味、塩加減が丁度よく、ゲソ（下足）は少し歯応えがあり、多少、噛み切りにくい感じもしました。衣はカラッと揚がっていました。

（２）キス天ぷら１枚
イカゲソと一緒に出てきました。こちらは天ぷら敷き紙を敷いて大葉の天ぷらが付いてきました。これも天つゆで頂きました。キスは比較的大きめで、ふっくらと揚げられていました。

（３）そば刺身
黒い鉢にクラッシュアイスとロックアイスの２種類の氷の上に、そば切りする前のそばの板状のものがのっていました。かいわれ大根が天辺に添えられています。一緒に出てきた専用のつゆを付けて頂きました。氷の上に盛られて、そば刺身は〆られており、適度な歯ごたえがあり、わさびを付けて少し甘みのある専用のつゆに付けて食べると意外にイケました。

（４）里芋天ぷら
黒い刷毛目の角皿に抹茶塩をと南天の葉が添えられ出てきました。抹茶塩を付けて頂きました。衣はカリッと、中は里芋独特のねっとり感が残っていました。一口サイズで食べやすかったです。

（５）板そば
黒い幅５０ｃｍ以上はあるかと思われる厚手の板に嫁さんのと合わせて、１０つの小山に蕎麦が盛られ、白ねぎと山葵が添えられて出てきました。迫力があります！そばの色は少し細く白っぽいです。つゆは朱色のそば徳利とそば猪口が出てきました。そば猪口に少しつゆを入れて、白ねぎ、山葵を入れて頂きます。そばを箸で持ち上げて気付くことは、このそばの水切れが良いことでした。板なのでそのことが良く分かりました。そして、つゆに付けて食べるとのど越しよく、つゆとの相性も良かったです。

（６）生ビール「アサヒ」（小）
（７）そば焼酎「十割り」　　　　　　　
そば湯割りでもらったら、湯桶に入ったそば湯が出てきました。お好みで割り方を調整できるようにそば焼酎とは別々に出てきました。こういうのは初めてでした。

（８）日本酒「伯楽星」（純米吟醸）１合
冷やで注文しましたが、冷酒風に出てきました。ガラスのボールに氷が敷き詰められて、徳利とお猪口が入って出てきました。どこかの日本酒メーカーの広告みたいだなぁと思いました。

３．雰囲気・その他

１７：５０頃入店しました。先客は２組３人でした。席は２人席が中心で、その他にカウンターが４席あります。我々の後にもお客さんが来ましたが、１～２人でした。最初の２０分くらいはビール以外のものは出てきませんでした。また、箸、小皿も出てきませんでした。お通しで茹で落花生が出てきましたが、これは美味しかったのですが、殻を剥くのに手が汚れますが、おしぼりも出てきませんでした。