岩中豚ロースの肉質にだけ頼らずに、ジンジャーソースに工夫を見せたり : kitchen PORC

この日は大船でランチ。

やって来たのがこちらの洋食店。

場所は、JR大船駅東口から徒歩2分ほどの商店街の一角。

工事が始まってからずっと何が出来るのか気になっていたテナントですが、
居酒屋だったテナントですので飲食店だろうなと予想はしていましたが、
なんと本格的な洋食店がオープンしたんです (〃^▽^〃)

店名が「kitchen PORC」ですので、フレンチを主体とした豚肉料理店かな？
という想像はしていましたが、公式インスタグラムでもメニューが公開されるようになり、
おおよそそんなイメージ通りの洋食店になりそうだなと。

早速ランチで伺ってみました。

重厚な色合いの木材の窓枠の周りに青緑のペインティング。
すでに年季を感じるような洋食店の趣を感じるファサードです。

開店時間となりましたのでドアを開けて店内に迎えられます。

店内は、2名掛けテーブル3卓に、4名掛けテーブル3卓というこじんまりとしたキャパ。
そのテーブル席が手前半分で奥の半分が厨房になっています。

私は2名掛けテーブルに案内されました。

すぐにメニューを渡されましたので念のため一通りチェックをしますが、
ディナーメニューも一緒になっていたのは嬉しい　(〃^▽^〃)
わざわざ「紹介したいのでディナーメニューも見せてもらっていいですか？」
と断らなくてもいいので。

ランチメニューはまさに「kitchen PORC」らしさ100%で、

・岩中豚粗挽きハンバーグ　1100円/200g 1320円/250g 1540円/300g
・岩中豚ロースステーキ　1760円/250g 1980円/300g
・岩中豚ロースカツ　1320円/150g 1540円/200g
上記には、サラダ、ごはん(大盛り/おかわり1杯無料)、豚汁付き

という内容になります。

普段であれば筆頭メニューがオススメになりますので、

・岩中豚粗挽きハンバーグ　1100円/200g 1320円/250g 1540円/300g

にするところですが、本格的な洋食店の匂いがする当店ですし、
なにせ店名が「kitchen PORC」ですから洋食の豚料理の定番ともいえる、

・岩中豚ロースステーキ　1980円/300g

をオーダーすることにしました。

私は豚でも牛でもステーキとなる場合にはそれなりのボリュームを求めるので、
250gではなく300gにしてみました。カツじゃないのでカロリーは言うほど無いでしょうし。

お店は、奥の厨房に男性シェフ。そして女性スタッフお二人の計3名での切り盛り。

店内はフルリノベーションしていますので以前の居酒屋の雰囲気は皆無。
煉瓦調の壁に、ナチュラルな色合いの木材テーブルと、ダーク調のチェアで、
カジュアルな洋食店らしさを出しています。

BGMは洋楽系のストリングを使ったインストナンバー。ちょっとヒーリング系にも感じる。

お冷を飲みながら出来上がりを待ちます。

この日は初めてのオペレーションということもありシェフも慎重になっているのかも。
少々時間が掛かり、16分ほどでサービスドリンク、17分ほどでサラダ、
21分ほどでロースステーキ、ご飯、豚汁がサーブされました。

この日に頂いた内容は以下になります。

・スパークリングワイン　0円
　　オープン記念サービスです (〃^▽^〃)
　　ランチビール、ノンアルコールスパークリングワイン、
　　スパークリングワインから選べましたのでスパークリングワインをチョイス。
　　本来は770円するものですからこれがサービスなのはお得でしたね。
　　
・サラダ
　　紫キャベツとサニーレタスのサラダです。フレンチドレッシングをかけて。
　　これは普通に美味しいものでした。

・ご飯
　　お代わりも出来ますので食べ過ぎ防止の意味でも普通盛りでまずはお願いして。
　　男性用茶碗にこんもりと盛られています。180gはありそうなボリュームですね。
　　炊き加減はジャストで米自体も美味しいものを使ってそうです。
　　ロースステーキを300g食べますので、結果的にご飯はお代わりしないで自制しました。

・豚汁
　　豚肉、白菜、大根、牛蒡、人参、刻みねぎの豚汁です。
　　たっぷりの野菜も入っていて、味加減も薄味ベースで野菜から出る出汁で飲ませる豚汁。
　　これは私好みで美味しい (〃^▽^〃)
　　これで七味も有れば完璧でしたが洋食なので要らんか (T▽T)ノ_彡☆ばんばん！

・岩中豚ロースステーキ 300g
　　白地で厚みのある円形プレートの上に、おかひじきを乗せ、
　　分厚くカットして焼き上げた岩中豚ロースステーキ 300gを9切れにカットして鎮座。
　　そこにジンジャーソース、チーズをかけて完成です。
　　岩中豚とは、岩手中央畜産株式会社が生産する銘柄豚。SPF豚でもあります。
　　とんかつ専門店でも扱っているお店が多く、私も何度も食べた経験が有ります。
　　そのロース肉を厚さ2㎝以上はありそうなくらいにカットして
　　ギリギリにまで火を通しています。その昔SPF豚を「無菌豚」として紹介していた時期があり、
　　レアで食べられるという勘違い現象が起こっていましたが、そんなことはありません。
　　今ではその誤った情報を訂正する動きが活発になり、正確な情報が主流になっています。
　　こちらももちろんミディアムレアとかの火入れではありません。
　　なので「ギリギリにまで火を通しています。」という表現にしました。
　　豚肉自体は弾力のあるモチモチとした食感。歯切れもいいです。脂身は甘くて美味しい。
　　ただし肉だけだとアッサリしているんです。そこにジンジャーソースの登場。
　　このジンジャーソースはビネガーの酸味をしっかりと効かせていて、ただでさえ
　　サッパリと食べられる岩中豚ロースをさらにサッパリ仕様に仕立て上げてくれます。
　　300gなんかどこ吹く風で余裕で胃袋に収まっていきますよ。
　　本当はご飯のお代わりをしたいところですが、そこは我慢 (u_u*)
　　その代わり300gも食ったからいいじゃないかと自分に言い聞かせて (T▽T)ノ_彡☆ばんばん！

この内容で1980円。お支払いは現金のみになります。

いやあ食ったねえ　(〃^▽^〃)
そして満足 (*￣∇￣*)b

サラダだけは普通でしたが、その他は全てハイクオリティで美味しかったです。
岩中豚ロースの肉質にだけ頼らずに、ジンジャーソースに工夫を見せたり、
豚汁はまさかの穏やかな野菜の出汁で飲ませるタイプで超好みでしたし。
個人的には牛蒡がたくさんだったのが嬉しいです。たまたま入ったのかも知れませんけど。

精算時に美味しかったことをお伝えするとシェフははにかむように喜んでくれました (〃^▽^〃)
お聞きするとなんと、鎌倉 松原庵のご出身 (*ﾟДﾟ*)
なんで蕎麦屋から豚肉料理の洋食店に (T▽T)ノ_彡☆ばんばん！
と思いましたが、その前はやはりフレンチで働いていたそうで、
いろんな引き出しを持ってそうな経歴の持ち主だったんですね (*￣∇￣*)b
もしかすると今回の豚汁は和の技法だったのかも知れません。

最近の飲食店の動向としては圧倒的にカフェの新規オープンが多いんです。
洋食も多いのですが、イタリアンやビストロ、バルあたりが多くて、
本格的な洋食店のオープンって珍しいと思います。

ディナーでもハンバーグやロースステーキなどは食べられますが、
ビストロのような小皿料理も提供されますので、飲み利用ももちろん可能 (*￣∇￣*)b

まだまだお若いシェフですので、これからもいろんなアイデアの豚肉料理を
提供してくれるのかも知れません。

ご馳走様です！（2023/6現在、ポイント無し）