大船で“食べログ最高評価”の此方のお店、ドリンクの強引な売込はマイナス効果ではないでしょうか？ : シェ ケンタロウ

本日は、予てより一度お邪魔して見たいと思っていました大船で“食べログ最高評価”の此方のお店のランチに伺いました。先々週に翌週の予約をしようとしたのですが、流石に満席だとの事で１０日以上待っての来店です。

１階の「CALVA」は、以前「エミール」と言う洋菓子店で、今の「臥薪」の道を挟んで隣りに在るローソン駐車場の場所に在りました。その当時は時々ケーキを買いに行っていたのですが、此方のお店になってからは数回ケーキを買った程度で、「エミール」のケーキの方が口に合っていたのと炭水化物を極力取らなくなった事から、それ以降あまり行かなくなりました。

お店の在る５階建てのビルは、余り大きく無いもののヨーロッパ調の外観がとても洒落ていて大船には似つかわしくない雰囲気があります。その右手のエレベータホールから３階に上がるとこれもまたヨーロッパ調のシックなレストラン入口が有りました。店頭に有ったランチメニューの看板で目星を付けてから店内に．．．ランチメニューは２種類のみで基本的に同じ様なコースですが、メインの肉料理『OU（又は）』魚料理が３５００円で肉料理『＆』魚料理が４５００円でした。

ホール入口に居たスタッフに予約した旨を告げると、一番窓際の席に案内されました（早くから予約したかいが有り？）。そして、近くの壁に掛かった黒板メニューを見上げるとPoisson（魚料理）は本日の鮮魚としかありませんが、Viande（肉料理）はやまゆりポーク　肩ロース肉のコンフィとありました。

その後、ドリンクメニューを持って最初にオーダーを取りに来たスタッフに、「今日は車で来ているので飲み物は．．．」と言うと普通は、「じゃあ、お飲物は結構ですね？」と言ってくれるのを期待したのですが、「それでは、此方にソフトドリンクとアルコールフリーのビールが有ります。」との返事、此方が興味を示さないとさらに「赤ワインや白ワイン等も色々と取り揃えてあります」との事でしばし沈黙が続く状況．．．

仕方ないので、結局「キリン零ICHI」５００円と「ジンジャーエール」５００円をオーダーしましたが、この件はサービスとCP、ドリンク評価でマイナス点になりました、もしそれが無ければ総合評価で３．５以上にはなったと思います(*´з`)。肝心の料理の方は、デジュネ（ランチ）「メニューA」３５００円（全て税抜）の自分はメインが肉、連れは魚をオーダーしました。

待つ事暫し、ドリンクの後に運ばれて来たのは、“パン”（フランスパン２種類）と“オードブルバリエ（各種）”で、内容は“海老”と“平目”の２種類のカルパッチョと“ニンジンシリシリ風サラダ？”、“ポークミートパテ？”、“香草入り玉子焼”、“ラタトゥーユ”（ナスとピーマン、玉ねぎ、トマト等の）、“インゲンとポテトのサラダ”で、味はどれも普通に美味しいレベルでしたが、この中ではラタトゥーユが一番おいしかったです。

次に運ばれて来た“ポタージュ”（新玉葱のポタージュ　カプチーノ仕立て）は、まるでカラメルが入っているお菓子の様に甘く、実は此れが今回のコースで一番美味しいと感じました。

連れのメインの魚料理は、「三崎港より本日の鮮魚　あさりとアーティチョーク、スぺルト小麦のリゾット」となっていましたが、この魚料理は恐らく“真鯛のポワレ？”だと思います。　一口食べて見ましたが、こちらは皮目がパリッとしていて中々美味しかったです。

料理名に“？”を付けているのは、オーダーを取りに来たホールスタッフの男性が、ドリンクの件以外は小さな声でボソボソと、しかも早口でメニューの説明をしたので良く聞き取れず、その後ドリンクオーダーの件があって確認しそびれてしまったからですが、後で連れに尋ねた処でも食べ物にうるさい連れも良く聞こえていなかった様でした。 (^_^;)

メインの肉料理の“やまゆりポーク　肩ロース肉のコンフィ”は、付合せが“マッシュポテト”と“スウェーデンカブ？”で、肉は低温の油で良く煮込んでいるせいか肉の繊維がホロホロと崩れてとても柔らかく、逆に油で煮込んでいるせいでかなり脂っこくて多少しつこく感じましたが、少し変わった食材が使われている点は面白いと思いました。

最後に運ばれて来た“本日のデザート”は、３種盛合せとして“バナナアイス”と“シュークリーム”、赤ワインゼリーのプレートで、それに“マカロン”付の“紅茶”が添えられていました。

ちょっと残念だったのは、デザートのメインがコージーコーナーと変わらない既成品感のある“シュークリーム”（恐らく下の店の物でしょうが．．．）と“ゼリー”だった事で、その他の料理も、全般的に「うぁー美味！」と感動するほどの逸品が無かった点でした。

と言う様な訳で、大船で“食べログ最高評価”の此方のお店、ドリンクの強引な売込はマイナス効果ではないでしょうか？