予約の電話を無言で切る店　華がない　季節感に乏しい　家庭の日用食器？ : 北鎌倉 円

１年ほど前昼食で利用し、大したものではないとの印象でしたが、今回ミシュランの二つ星を取ったということで、もう一度試してみようと夕食の予約の電話をしたのですが、無言で電話を切られました。

予約の電話をかけたのは土曜日の午後７時台。

１回目の電話は１５回ほど呼び出し音をならしましたが誰も出ませんでした。電話の呼び出し音は１秒鳴って２秒休むと決まっているので、１５回ならば４５秒ほど呼び続けたことになります。

電話番号を間違えたかと思い、確認したところ間違っていません。

オフィス街の真ん中にあるような店ならばいざ知らず、夕食の営業をしている鎌倉の飲食店が土曜日の１９時台に営業していないわけはありません。

客の清算中ということもあろうかと、数分してからもう一度かけてみました。今度は２０回ほどならしました。即ち１分ほど呼んだことになります。

それでも誰も電話には出ません。

念のためにもう一度電話をかけ、２０回ほど鳴らしてみました。

それでもやはり、誰も電話には出ません。

土曜日の午後７時台です。これは店が潰れたか、故意に出ないのだと考えました。

後にＹｏｕＴｕｂｅに投稿することも視野に入れ、オンフックにしてビデオを撮りながら電話をしました。

１回、２回、３回・・・・。今度は回数を数え、１００回まで鳴らしてみようと思っていました。

そして４３回鳴らしたところで呼び出し音が聞こえなくなり、その後そのままツー、ツー、ツー、ツー、という音に変わりました。

これは受話器を取った後に電話を切る動作をした場合に起こる現象です。

携帯から自宅の固定電話に電話をして、一度受話器を取ってから受話器を元に戻してみてください。同じ現象が起こるはずです。


つまりこの店は、私が予約の電話をしたにもかかわらず、その電話に出ることもせずに、ただ受話器を取ってそのまま受話器を置いたのです。電話番号を映し込んでビデオで記録しているので、動かしようのない事実です。店でも当然に自覚があることと思います。

あきれました。

ミシュランの二つ星を取って予約が一杯になり、電話に出ることも面倒だということなのでしょうか。

かかってくる電話は予約の申し込みの電話とは限らないはずです。

明日の予約のキャンセルの電話かもしれません。

今日、今現在食事をしている客の家族が倒れたという知らせの電話かもしれません。

客商売をしているくせに、かかってきた電話を無言で切るとは、あきれ果てます。


このことから、この店が客のことをどのように考えているかは一目瞭然です。


ミシュランはこんなことをするような店を二つ星に選んだのです。ミシュランの審査能力がよくわかります。


さて、前回この店に行ったときの印象ですが、味についてはどうということはありません。特に美味しくもなく特にまずくもないという印象です。

しかし、日本料理は舌だけで楽しむ物ではありません。

目も楽しませてくれるのが日本料理ですが、この店の料理は総てがアースカラー。くすんだ色ばかりで華がありません。

盛り付けもおざなりで、まるで家庭の日常の惣菜のようです。食器も中流の下の家庭で使用しているようなもので、非日常を感じさせてくれるような物ではありません。

当然ですが茅ヶ崎の柚の木などとは比べ物になりません。日本料理というのはこういうものです。

柚の木ほどの店ではなくとも葉山の日影茶屋、さらには同じ鎌倉の御代川などと比べても完全に見劣りがします。

日本料理は目でも味わう物だということを分かっていないようです。


また、日本料理は季節感を大切にします。春なのにもみじをかたちどった人参。春ならば梅とか桜とかでしょう。春なのに赤いもみじとは失笑噴飯です。

他の方の投稿を見てもお造りは万年マグロのようです。新子、ふぐ、鱧、鰹、秋刀魚など日本には季節を感じさせてくれる魚がたくさんありますが、この店では年がら年中、季節感に乏しいマグロのようです。

献立を見ても、いろいろな季節の料理が入り混じっているようです。季節という物を考えているとは到底思えません。


それから、今日は２０１２年３月２５日ですが、本日現在「円」のＨＰには「2012年01月前半の御献立（3,675円）」というのが掲載されています。

２ヶ月以上前のものです。

ミシュランの二つ星をとって予約が一杯になったので、客のことはもう考えなくてよくなったのでしょうか。

だから、予約の電話を無言で切るのだといわれても仕方ないですよ。


【２０１２／０５／０４　追記】

今日は２０１２年の５月４日ですが、円のウェブサイトには相変わらず「2012年01月前半の御献立(梅：3,675円(税込み))」が掲載されています。

もう４ヶ月も経っているんです。どういう店であるかはいわずもがなです。

ミシュランの審査員は猛省するべきです。