【再訪】あの舞台になった喫茶店 : 松本コーヒー

※【再訪】２０１５年５月

ずっと気になっていた。それまで横浜に何回か来ているけど、阪東橋まで足が向かずじまいでした。

蒲田でランチしたついでといっちゃあなんだけど。「横浜すぐジャン！」てな京浜東北線で一路ハマへ。
市営地下鉄でお馴染みの駅下車、所在地に自信がなく、
いつものように商店街の左右の路地を覗き込みながら進む。通りすぎてしまいそうだから。
目印は、コカコーラ看板。同じところに、なんら変わらない店が残っている嬉しさ。
変わったのは、食べログステッカーが貼られていたこと・・・ここもか。

マスターは背を向けてなにやら書き物。「ごめんください」足を踏み入れる。
店のひさしぶりの歴史漂う匂いと、座り心地のいいソファー席の感触が２年半のブランクを縮めます。

ココではじめて飲むアイスコーヒー
めったに茶店で飲まないアイスも夏をおもわせる２０℃越えの昼下りのせいにしたい。

「甘さはフツーでいいですか？」マスターはアイスを作り終えるとまだ私の前の席で作業の続きをし、
私の隣の席でいっしょにテレビ鑑賞。テレビから流れる亀の子束子アンテナショップ対して、
突然話かけてくれた変わらない優しさあふれたマスター。

アイス代３３０円。安すぎることへの儲けを心配しながら小銭を出し、名残欲しく店を後に。
後日、この喫茶店に行ったことをを告げる前に、呑み仲間から濱マイクの話題になったのはなんの偶然だろう。

※【再訪】２０１２年１０月

友人と飲むために、ひさしぶりに横浜に来ることができました。

「あの濱マイクの舞台はどうしているかな？」突然思い出したかのように、市営地下鉄で阪東橋へ。

「そうそう！ここだよ」　商店街から横に細い路地を抜ければ、
見えてきたコカコーラ看板に松本コーヒーの文字

開け放たれたドアから　「ごめんくださ～い」
３人の常連さんとご主人が資産運用の話をしている中、おじゃまします・・・

コーヒーをテーブルにおき「今、パン焼いていますからね～」　
マスターは、常連じゃなくても親切ていねいな対応をしてくれる。それは初めて来た２年前も同じこと。

だいたい見たことない客が来ると全部濱マイク関係なんだろうと思ってるんだろうなぁ
全国からファンがここに来てマイクが好きなミルクコーヒーを飲んでいくそうですよ。

私が頼んだのは、午後１時までやってるモーニングの１つチーズトーストにコーヒーのセット（５００円）
薄くバターを塗ったトーストにレタスとチーズ。
なんてことないトーストおいしくするのはやっぱりこの昔の雰囲気。

常連さんが帰った後、私の座るイスの真後ろのイスに座って新聞を読むマスター
背もたれが小さいイスどうしが、お互いくっついているから動くたびこっちのイスも揺れて・・・なんか変な感じ。

※２０１０年４月初訪問

野球応援での横浜滞在２日目

今日も雨と風の悪天候ですが、午後から晴れるとの予報なので、ハマスタでのデーゲームは大丈夫でしょう。
昨日は野球が雨天中止になりずっとパソコンに前にへばりつき「食べログ」でいろいろ横浜近辺の店をリサーチ。
すると松本コーヒーなるシブい喫茶店を見つけました。

３件の口コミを見るとなんとあのTVドラマ濱マイクの溜まり場になった喫茶店というではないですか！
松本コーヒーに寄せられていたレビュアーの方、教えていただき有難う御座います！さっそく早朝から行ってきた。

滞在している関内のホテルを出て、市営地下鉄で阪東橋下車、神社の近くと聞いていたので、すぐわかりました。

扉を開けていざ店内に入るとマスター「いらっしゃ～い」
短髪で白髪、お年だろうけど若く見えたのは気のせいでしょうか？
店内には常連さんが左右のテーブル席に座り、マスターとしゃべりながらスポーツ新聞を見ています。

私は、常連さんとの距離を何気なく遠ざかり背を向け、一番外側の４人用テーブルに座る。
低いテーブル、足がそろわず動くとカタカタと音を立てるイスがあじわい深い。

壁に張られた手書きメニューを軽く眺めて、モーニングのコーヒーにタマゴサンド（５７０円）を注文。

マスターがフライパンを準備する音を背中で感じながら、
外の光景をぼんやり眺め、しばし濱マイク感動モードに入る。「あの濱マイクのマツモトなんだよな～」

「今日はあの色気ムンムンの松田美由紀さんはお休みですか？」なんてね。ファンにとってはここは聖地（涙）

常連さんが２人してお帰りになられ店内にはマスターと私１人きり、
ラジオからニッポン放送が流れてなければこの沈黙ムードに耐えられなかったかも。
常連さんが読んでいたスポーツ新聞をマスターが親切に持ってきてくれました。

このマスター、お声がすごくいいのです。６０～７０年代の外国俳優の吹き替え声優さんみたいなお声。

最初にコーヒーだけ先に来ました。古い喫茶店のわりにしゃれたカップを使ってるんだなぁ（失礼）
普段入れないミルクと砂糖も今日は特別に入れましょう。

マスター「はい　おまちどうさま～」想像していたサンドイッチと全然違う。
味つけがされていない玉子焼きとレタスを厚めの食パンで挟んであります。

最初はバターかマーガリンかと思いきや、パンには薄くマヨネーズが塗ってあります。
市販のものでしょうけどパンが柔らく、３等分に食べやすく切られています。

シンプルだけどとても心なごむお味でした。

「♪～ドント節だよ～ドントね～♪」
ラジオからハナ肇とクレージーキャッツのドント節が流れてきたのは、時間が止まる昭和な喫茶店ではできすぎた話？
マスターが曲に合わせて口笛ならぬ変な息のはき方で、リズムをとっていてる。

食べ終わって新聞を見ていたら近くに住んでいらっしゃるであろうおばさんが、
「コーヒー３つね～」　と出前を頼みにきて、マスターと１言２言話かけて帰ってく。
マスターはラップをかけたコーヒー３つをおぼんにのせ、私を店に置き去りにしたまま出前に出発

「マスタ～大丈夫ですか～　つぅーか別に私食い逃げしませんから大丈夫です！」
なんてバカなことを思いながら背中を向けて見えなかった店内を見渡しましす。

もしも私が近くに引越してきたらぜったいチェーンのコーヒー店には行かない！
ここを溜まり場にしたい。濱マイクみたいに。そんなことを考えていたら２分半ほどでマスターがお帰りに。

「ごちそうさまでした！」お釣りのないように準備してきた５７０円を支払い雨の街に出る。
古くて老舗的喫茶店のわりに終始マスターは一見客の私に、愛想よく接してくれてとても嬉しかった。
天気が悪くても清々しい朝食を迎えられて今日はいい１日になりそうな予感です。