クオリティの高い品々。特に激辛汁ソバ。 : 中国料理 桜花亭

以前、某情報サイトで辛そうで美味しそうな麺の写真を拝見してから、心の中でブックマークをしていたのがこちらのお店。車でしか訪問が出来なさそうな場所でありますので訪問の機会をひたすら伺っておりますと、チャンスが訪れたのが休日のお昼時。

別の用事を済ませたついでに車で訪問。用事の途中にお店の情報をいろいろと探索し、駐車場が少し離れた月極に用意されている事を確認して、安心の訪問なのであります。

カーナビを操って、戸塚の区役所入口から八坂神社前の交差点を突っ切ってクネクネ道の住宅街に入ってゆきます。事前に学習済みの駐車場は2階建てになっている月極駐車場の2階。歩道に見えなくも無い、細く急で危険な道を車で登りますと、そこには3台用意されているお店契約の駐車スペース。歪な形状でありますので、何度か切り返しをしながら無事に駐車完了。そこから徒歩1分くらいで到着したのが、ライオンズマンションの1階にあるこちらのお店。お店の前のスペースにも車を止められるようで、計4台の駐車スペースを有しているというのは、中々良いサービスではないかと思うカントナなのであります。

13時30分頃の到着で扉を開けますと、6席くらいの小さなお店は満席。やっぱり繁盛店のようなのであります。ちょうど運よくお客さんが数組帰りましたので少しの待ちの時間を経てテーブル席に着席いたします。素人っぽいけれども地元的な良い雰囲気を醸し出しているお店。お母さんの接客を受けながら、布おしぼりやお水やメニューを受取ります。

ランチ時でありますので、ランチメニューのみ。店員さんにお願いしてグランドメニューを拝見させていただきますと、美味しそうなものが結構揃っていて、町の中華屋さんの様相にしてはワクワクさせるものが溢れているのでありました。

期待値を上げながらオーダーしたランチメニューは、チャーハンセット、坦々麺セット、それからカントナが夢にまで見た特製激辛汁ソバセットの3セット 。オーダーを通しますと、まずはサラダの到着。コーンのたくさん入ったサラダをしっかり平らげて、胃袋をアイスブレイクさせます。

しばらくしてまずはチャーハンのセットの到着。思ったよりも盛りは少ないチャーハンは、自然なチャーハンの山を形成する、上品なお店のような盛り具合。こちらの店主はそういったお店で修業されたと伺っておりますので、そんなエッセンスをチャーハンの盛り付け具合からしっかりと感じるカントナなのでありました。早速チャーハンを一口二口いただいてみますと、上湯が上等なのか、味付けのベースがしっかり付いている美味しいチャーハンなのであります。シットリとパラパラのちょうど中間のチャーハンで、味付けが上等な上に油分は少なく感じて食べやすく、美味いチャーハンなのでありました。

チャーハンを堪能しておりますと、お次は坦々麺にカントナの所望した激辛汁ソバの登場。辛い物好きな人には「美しい」と思わせ、辛い物が苦手な人には 「恐ろしい」と思わせるであろう、赤黒く光るビジュアル。散らされたネギの青や、黒く浮いている揚げられた唐辛子に挽肉の茶色等、白い器に映える赤黒さを基調とした配色に、辛い物好きのカントナは 「美しい」と身震いするのでありました。

まずはレンゲでスープをいただいてみます。スープとネギと挽肉が入り込んだレンゲを口に運びますと、程よい辛さと油。辛いだけでは無くて深い旨みを運ぶ各種スパイス。複雑味を添加するネギ。旨みと食感を引き出す挽肉のバランス。非常に良い組合せなのであります。「これは辛さよりも美味さが光るな」と、興奮気味にスープをすするカントナなのでありました。お次は麺。カントナ好みの縮れの細麺。想定外の細さの麺に驚きと嬉しさのカントナなのであります。また、少し固めに茹でられているのがカントナの好みで、麺の縮れ具合がスープに良く絡むのであります。激辛とは言いつつも、カントナのような辛さに耐性がある人には多少物足りない辛みなのかも知れないのであります。「もっと辛く」とオーダー出来るようでありますので、次回以降は 「もっと辛く」でお願いしようと思う程、既に次回の訪問を考えるくらい気に入った激辛汁ソバなのでありました。

激辛汁ソバもチャーハンも出てくる料理はどれも美味しくて、「有名店で修行した…」というのが充分理解出来る満足のお店。「再訪は再訪だけれども夜に訪れてみたい」と思わせるくらいの高いクオリティに「良い店見つけたな」と喜ぶカントナなのでありました。