バイオリズムの悪い日に頼んではいけないものを注文ししまった失態 : 三代目網元 まる浜 ジョイナステラス二俣川店

今年＝2023年の暑さは尋常ではないという報道が色んな角度からなされていますが、今年、東京では8月の最高気温が30℃を下回った日が1日もなかったそうです。
そして、この日の時点で最高気温が30℃以上の日(＝真夏日)は60日間連続となっています。
夜の寝苦しさも伴っており、最低気温が25℃以上の熱帯夜は32日連続だそうです。

ここに来て秋雨前線がようやく登場するような予報に変わってきており、この暑さもそろそろ峠を越えそうな気配ですが、さすがに身体には堪えますよね。

さて、そんな暑さにもめげずにこの日も食べログ活動に勤しみますが、この日訪問した二俣川と言えば、神奈川県の運転免許センターがあるところということでご存知の方も多いと思います。
東京で言えば鮫洲みたいなものですかね。
しかし、少し歴史に詳しい人だと「二俣川の戦い」を思い浮かべる方もいらっしゃるのではないかと思います。
昨年のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」でも中川大志演じる畠山重忠の乱の舞台となったのがこの二俣川の戦いです。
武士の鑑とも言われた清廉潔白な畠山重忠が北条氏の謀略により滅ぼされるストーリーは鎌倉殿の13人の象徴的な場面の一つでしたね。

この日は東急・相鉄直通線の開通で乗り換え無しで行けるようになり大幅にアクセス条件の好転したその二俣川を訪れ、ランチは二俣川駅直結のジョイナステラス2の4階レストランエリアにあるこちらのお店を利用することにしました。

当店を運営しているのは、株式会社せんざん。
山形県から上京した創業者が、寿司・和食の調理人としての修業を積んだ後、1978年7月に港南台に小さな寿司店を開業したのが嚆矢になります。
翌年に経営を法人化し、1988年には、現在の運営母体である株式会社せんざんを設立します。
その後、和食の「せんざん」、とんかつの「かつ泉」、焼肉の「熱烈カルビ」といったブランドを投入して多店舗展開を進めることになります。
現在は、せんざん本店を8店舗、かつ泉を5店舗、熱烈カルビを5店舗のほか、寿司と山形蕎麦の「海風季」を2店舗など合計26店舗の店舗網を構築しています。
私は戸塚のトツカーナモールに入っている「山かつ」を利用したことがあり、かなり高い評価をつけています。

当店は、2018年4月のオープンで、株式会社せんざんのお店としては初めての海鮮丼を中心に据えた業態のお店になります。
場所は、二俣川のジョイナステラス2の4階。
アクセスが便利になったはずの二俣川でしたが、この日は、私の乗車中に相鉄線内での架線故障が発生した影響で、直通するはずの電車が新横浜で運転打ち切りになるなど到着が大幅に遅れました。
このため、当初、オープン時刻の11時を目指していたはずが、11時半を少し回った時間帯の訪店となりました。

店頭にはウェィティングリストが置かれていましたが、記載している待ち客は無く、待たずに入店出来ました。
ただ、私が入店して間も無くお店は満席となり、その後の客は待ちになっていました。
休日に待たずに入店するには11時半頃までにはお店に着いた方が良いと思われます。

店内はカウンター席が7席ある他、テーブル席が手前のスペースに4卓16席、奥のスペースに3卓12席あり、計35席のキャパです。
私はカウンター席に案内されました。

お店は若い店員が中心になって切り盛りしているようですが、手慣れたベテラン店員が見当たらずマニュアル型の接客に終始しているのが分かり、あまり気持ちの良い接客ではありません。

メニューは卓上に置かれており、海鮮丼の他に天丼、うなぎ、定食メニューなどもあります。
丼、お重メニューは、一番高い特上まる浜重@2,068円から、一番安いしらすかき揚げと野菜天丼@968円まであって、かなり値段の差があります。
迷いましたが、思い切って特上まる浜重を注文してしまいました。
「してしまいました」という言葉を使った意味は後で分かりますw

待つこと16分ほどかかって提供された特上まる浜重ですが、見た目でメニュー写真と大きな乖離があり、まずはその落差に落胆します。
具の種類には大きな違いは無いのですが、差があるのは個々の具の大きさ、クオリティです。
特に大きさについては、写真ではどの具もプリプリに盛り上がっているのですが、実物はヘナヘナにしおれています。
2,000円オーバーのメニューですし、これは騙された！というレベルですね。

お重には、取り分け茶碗の他に鶏ガラ等でとっただし汁が付いてきて、お茶漬けも楽しめるようになっているのですが、具がショボいので、お茶漬けで楽しむ具に事欠く始末です。
大トロも2切れ入ってはいるのですが、とても褒められたものではありませんし、いくらやホタテ、アナゴも小さいか量が少なく、残念以外の言葉が見当たりません。
せっかくなので、マグロ赤身とタイはお茶漬けにしましたが、本来は、同じ具を両方で楽しめるくらいの量を提供すべきです。
それがあって、初めてお茶漬けも活かされるのだと思います。

味噌汁はアサリでしたが、たった2個しか入っておらず、漬物も取ってつけたような代物でしたし、全体にこれで2,000円オーバー？と言うのが正直なところです。

前述の通り、この日は相鉄線のダイヤ乱れなど、バイオリズムが悪い日だったので、こういう日は無理をすべきではないことを改めて思い知らされましたね。
当店、この日の客入りから見ても、決して全てのメニューが悪いとは思えず、周りの人の注文を見ていると、特に天丼系のメニューは値段との対比でも悪くなさそうでしたので、今回は偏にメニューチョイスのミスということになるかと思います。

私と同じような目に遭う人を減らすためにも、当店では、最上級の特上まる浜重は決して注文すべきではないことを最後に今一度記しておきたいと思います。
当店では、くれぐれもいいものを食べようとは思わずに、コスパの良さそうなメニューを選んで注文するようにして下さい！