反町でのんびりと飲む : 三国屋

月曜日、菊名のナリマスへ行ったらまさかの臨時休業となります。
白楽も考えたが、反町へ飛んだ。
途中で気がついた。
「しまった。スマホを忘れた」
月曜日の午後７時ごろ、混んでて入れなかったらどこへ行こうかと考えながら、緑道を歩く。
途中、Thrash Zoneはやってなかった。
よかった。先客は３名。

サッポロ黒瓶中瓶。いつもはサッポロ黒の大瓶を飲むが、たまには中瓶もいい。
浅漬け終了。
糠漬けならあるという。きゅうりとカブ。量がある。
インドマグロの刺身。
焼き塩落花生。
ハイリキの缶。
グラスに氷を入れて出してくれる。
焼きそばがメニューから消えていた。

写真を撮らないと、ゆっくりと飲食できる。
たまには写真を気にせずに楽しむのもいい。

Turn Turn Turnという名曲がある。
あれを聴くと、反町のことを思い出す。

反町の三国屋は、GoogleMapによると、反町駅から500m徒歩7分（実際には５分程度）、東神奈川駅からは750m、徒歩１０分。

金曜の夜6時、先客5名。
ボトルを入れてる常連客が多い。
店主は調理に忙しそうだ。

ウーロンハイ 280円（たぶん税別）
ここでウーロンハイは初めて飲んだ。２杯飲む。
浅漬け 300円
きゅうりとかぶで、あっさりしていておいしい。
本まぐろ 600円
青森産。これで600円？

To everything, turn, turn, turn
There is a season, turn, turn, turn
And a time to every purpose under heaven
A time to be born, a time to die
A time to plant, a time to reap
A time to kill, a time to heal
A time to laugh, a time to weep

TURN!TURN!TURN!(To Everything There Is A Season)
The Byrds
1965
※この曲に関する素晴らしい解説があるので、そのサイトのURLを貼っておく。
http://qualchecosa.info/gospel_in_rock/1322/

反町の角打ち「三国屋」で生ビールを飲もうと思い行ってみた。
しかし、生ビールは現在やってないという。
あんまり売れないので中止しているようだ。

サッポロ黒大瓶 430円
瓶ビールは、キリン、サッポロ、アサヒの中から選べる。
サッポロは黒か赤が選べる。
ホワイトアスパラガス 500円
一缶まるごと出てくるため、量がかなり多い。
この半分でいいのに。
野沢菜漬け 290円
ここで野沢菜が食べられるとは思わなかった。
マカロニサラダ 300円
カキフライ 500円
ハイリキ2本
冷蔵庫から勝手に出す。
氷の入ったグラスを用意してくれる。

角打ちというより居酒屋に近い。
全部で2900円。

反町駅から歩く。大門通りを渡り、交番前の歩道を進む。反町公園の辺りに、遊郭があったなんて今では信じられない。トータル・アミューズメント・バー・ミソラ、BAR BOP、ロック・バー・ハウリング・キャッスルなど個性的な店が入ったビルの前でティッシュ配り。新しいガールズバーができたようだ。
広台太田（ひろだいおおた）の交差点を左に曲がると、すぐ左手の路地に三国屋はある。
戦前、東横線の反町駅と東白楽駅との中間、ちょうど三国屋の近くに「新太田町」という東横線の駅があったらしい。

反町駅から徒歩約７分（500m）
東神奈川駅から徒歩約９分（650m）

先客は、近所の高齢者と思われる人が４名。略してセンヨン。

浅漬け 290円
きゅうり、かぶ。素朴な漬物。
瓶ビール大瓶
サッポロ赤星
インドマグロ中トロ 600円
見た目はあまりよくないが、味はまあまあ。
ホワイトアスパラガス 500円
今日のは細めなので量が多く見える。アスパラ以外は、太めよりも細めのほうがいいが、アスパラはやっぱり太めがいい。
日本酒 1合 250円
コップ酒。常温。この日は、多賀の鶴。
ごぼうサラダ 300円
マカロニが食べたかったが売り切れだった。でも、ごぼうもうまかった。

センヨンが帰って、私ひとりとなった。
天国。
雑然としたカウンターの周囲を見渡していたら、なんと「禁煙」のサイン。
角打ちだから「喫煙可」と勝手に思い込んでいたが、やっぱり三国屋はすごい。

外観は何の変哲もない酒屋。
中へ入るとカウンターがあり、座って飲める。
所謂、KU（角打ち）
客層は、近所の高齢者。
もし、この店に若い女の子がひとりで入ってきたら、「おねえちゃん、大したものだねぇ」と褒めて、I want to hold your hand.

コロナも終息し始め、緊急事態宣言も解除され、人々が街に戻ってきたと思われた矢先、
夜の街でクラスターが発生し、複数での飲食自粛が叫ばれ、飲食店での会話を控えるように要請された。
都内で連日の100人超えの感染者が出て、第２波の懸念が高まってきた。

20代、30代の若者は、いまだに街に繰り出しているようだが、50代以上は感染を恐れて人混みを避けている。
私も、20代、30代が多い店には、なるべく行かないようにしている。

で、今回セカンドチャンスだと思ったのは、この三国屋である。
3/26に外出自粛要請が出た翌々日の3/28、「空いてるのではないか」と思って、普段混んでいる三国屋を訪ねた。
案の定、ガラガラだった。
その後、また人が街に出てきたので、三国屋もまた混むんだろうな、と考えていた。
そして、ここへ来て、Second Chanceである。もともと20代や30代の若者が行くような店ではない。
そして、私は再び三国屋へ飛んだ。
反町駅から徒歩数分。平日の午後６時少し前、やっぱり入れた。
先客は３名の常連年配者。

ビール大瓶 430円
瓶ビールは大瓶と中瓶がある。
銘柄は、キリン、アサヒ、サッポロ。
サッポロは黒と赤がある。
アスパラ 500円
ホワイトアスパラの缶詰。ひと缶まるごと。食べごたえがある。
マグロ中落ち 500円
漬物や刺身はおばちゃんが奥で作るので時間がかかる。
特製シュウマイ８個 500？円
崎陽軒の倍くらいの大きさ。崎陽軒のシウマイが横浜のソウルフードだなんて嘯いているひとがいるが、そんなことはまったくない。
シュウマイうまいけど、一人だと４個でいいなぁ。
ハイリキ缶
氷くださいと叫び、グラスと氷をもらう。ハイリキは冷蔵庫から勝手に出す。

滞在中さすがに三人以上の団体客は来なかったが、おしゃべり目的のKY BK客二人組が来たので退店。

さすが「おしゃれ女性が多い路線１位」の東急東横線沿線住民は民度が高い。
民度が低いのは、私だけ。

外出自粛要請が出ているのにもかかわらず、「外出する人が少なければ、普段混んでて入れない店も入れるのではないか」と考えてしまい、居ても立っても居られなくなり、ついに反町まで出かけてしまった。

三国屋は、反町、いや、横浜が誇る角打ちのひとつ。
「角打ち」とは、簡単にいえば、立ちのみができる酒屋だが、ここは立ちのみではなく、座って飲める。
しかも、つまみは、角打ちにありがちな、乾き物や缶詰などだけではなく、カップではない調理した焼きそばや焼き魚なんてものまである。

最寄り駅は東急東横線反町駅。
反町駅からだと徒歩でたったの５分。東神奈川駅からだと１０分ぐらいかかる。

5：30P.M.着。先客1名。天国。
その後も無客。

やっぱり当たった。客が少ない。東横線も乗客が少なかった。
さすがに東横線沿線住民は民度が高い。
反町の住民も民度が高い。
民度が低いのは私だけだ。
とても恥ずかしい。

キリンビール大瓶 430円
大瓶で430円。安い。
マカロニサラダ 300円
こういうマカロニサラダが食べたかった。
お新香 250円
昔ながらの味の素がたっぷりかかったお新香。
量が多い。もつやの倍くらいあるが、味はもつやのほうが上。
レモンサワー 280円
カットレモンなし。缶ではない。カウンター内で優しそうなおにいちゃんが作ってくれる。
しめさば 500円
お新香としめさばは、おかあさんが店の奥で作ってくれる。
チューハイ ハイリキ
冷蔵庫の缶は勝手に出して飲んでいいが、もちろん無料ではない。空き缶を見て最後に計算する。
野沢菜漬け 290円
シャッキシャッキの野沢菜。うまい。

いつも混んでる三国屋。
今日のように空いていればまた行きたい。

お店で飲んで騒いで、近距離で会話している人ほど、コロナの感染リスクが高いという。
私のような外出自粛ができないバカは、空いてる店で、一人で静かに飲んでおくのが最低限の礼儀だろう。
overshootでlockdownが懸念され、かつclusterの危険も叫ばれる中、social distansingを無視するような団体行動を好むツアー客にだけは行ってもらいたくない。

私はかねがね偏屈な人間として世渡りをしている身でして、新しい店、キレイな店、やる気のある店、高額な料金をむしり取る店、には興味がなく、古ぼけた店、やる気のない店、安い店が好きなんです。

その点、この店は合格。カウンターの上にはテレビのリモコンや空き瓶、灰皿などが雑然と置かれ、壁には手書きのメニューが統一感なく貼ってある。

ところで、先日亡くなった反権力のカリスマ萩原健一の代表作といえば「太陽に吠えろ」や「傷だらけの天使」はすぐに思い浮かぶが、中でも私が好きなのは、山口智子と共演した「居酒屋ゆうれい」。役者としての存在感はもちろんのこと、この映画の中での最大の魅力は居酒屋の店構えである。数段の階段を下りた敷地内にガラス戸に囲まれた店内にはコの字形のカウンターがある。この居酒屋こそ私が理想とするものなのだ。その居酒屋「かずさ屋」が反町にある、という映画の設定なのだ。

映画を見た私はすかさず反町へ飛んだ。あちこち歩き回っても、かずさ屋は見つからなかった。当たり前だけど。だが、「本当に昔はこんな店があったのかもしれない」と想像を膨らませて歩き回った反町の街は魅力的だった。

現在の反町にも古い店がいくつか残っている。その中のひとつがこの「三国屋」だ。「かずさ屋」とはちょっと違う雰囲気だが、腰の高いカウンター席と低いカウンター席があって、なかなか面白い店の作りだ。先客は女性のグループと数名の客で賑わっていた。ゴールデンウィークの10連休中なのに店を開けてくれるのも嬉しい。休みは5/5のみだという。

キリンの中瓶を頼み、ホワイトアスパラガス500円、マグロ中落ち500円を注文した。
アスパラガスはもちろん缶詰だが、１缶まるごと出てきて、昔よく行った黄金町の岩崎屋酒店で出てきたアスパラガスと似ていて感動した。マグロ中落ちも新鮮で美味しかった。